これで最終回。
ソロ・デビュー前の2005年にジャマイカとN.Yへ行きました。911以降、アメリカのライブハウスやクラブの感じが知りたかったので連日連れて行ってもらっていた。
というのも、それよりも以前に日本でLightning Boltを見たり、Black Diceを知ったり、LCD周辺も活発化してて.....ミュージシャン同士が直接繋がって、なにかアクションを起こしているのが目立っていることが面白いと思った。
アーティストが多く住む場所、ブルックリンの看板も出ていないライブハウス...照明は拾って来たみたいなボロボロランプ。無造作さがイケていた。極々自然にアートと音楽が普通に結びついている。そういう環境が羨ましかったし、ユーモアと活気があってワクワクした。
N.Yで知人の仕事絡みでスタジオに遊びに行った時、TV ON THE RADIOのドラマーとも会った。向こうも私がやっていた前バンドか気になっていたらしく対面できた。
そんな感じで、その場の空気を何となくでも肌で感じ、その辺のシーンへの共感が強かった。面白い事を発信して共有しようとしている事自体、私は平和的でポップなアクションだと思う。
ちなみにずっと以前にそんな感覚を与えてくれたのは日本のボアダムズでした。
さて、つかみ所がないように表現される私ですが(いかにもなロックミュージシャン的な装いをしないせいでもあると思いますが)....時代をリサーチした音楽も素敵な物は素敵で、もちろん好きだけど、テクノロジーが進歩して情報処理を膨大に早くできる現代だからこそ、まず今は純粋に面白いと思える空間や関係性を生かした音を鳴らしたいと思いました。
今はそれがしっくり来る。バンドスタイルは私の経歴上基本であるし、1枚目と違うようにしたのは、アレンジをなるべくシンプルにすればする程、骨の部分が見える訳で、イメージだけで判断出来ないロックアルバムを作りたかったっていうのがあります。
そういえば、ジャマイカではウーハーを車に積んだタクシードライバーに、レ コード屋さんに行きたいって行ったのに海賊版CD屋へ連れて行かれたり....レゲエよりHIOHOPが流行っていたり。海に落ちて行く夕日の美しさは変わらないけど。
さあ、旅はまだまだ続く。
短い間でしたが、読んでくれた方どうもありがとう。
さて、これHow much?!