EL-MALOインタビュー

2008年3月19日 (水)

無題ドキュメント
EL-MARO 柚木隆一郎


  Archive (更新の予定)
※更新日はあくまでも予定ですので、変更の場合があります。御理解の程を。
  第1回 「アッパーなものを!」
  第2回 「エルマロにとっての90年代」
  第3回 「配信よりもCDで勝負!」
  ※全編掲載終了時に素敵なプレゼント企画を実施します!
2008-03-13
2008-03-17
2008-03-19



第1回 「アッパーなものを!」


--- まず、最初に今回のアルバムをリリースすることになったきっかけを教えていただけませんか?

柚木隆一郎(以下、柚木) きっかけは、自分の体内時計で測っているのであまり意識していないんですよ、実は。でも、ちょうど前作のアルバム(『Malolympic Nominees』)が出たときがオリンピック・イヤーだったんで、『Malolympic 〜』という名前にして、偶然にも今年もオリンピック・イヤーになってしまったと(笑)。
  まあ、これも全く意識はしていないんですけどね。

--- では単純に作品を創ろうと思って創り始めたら今年になったということですか?

柚木 そうですね。

--- 今回の作品を創り始めたのはいつぐらいなんですか?

柚木 1年ちょっと前くらいですね。それで去年の春過ぎくらいに4曲録ったんですよね。そっからしばらく期間が空いたりして…。

--- 2人のどちらが切り出してこのアルバムを創り始めたんですか?

柚木 各々のフィールドで色々ありながらも、だいたい僕のほうから年の初め頃に、アイゴン(會田茂一)に言うんですよ。“今年こそ創るぞ”って。でもだいたいいつも進まなくてね。それからたまに飲み屋とかでばったり会うことがあると、“今年もエルマロの活動は終わりかかね?”みたいな(笑)。

--- (笑)。それではニューアルバム『Noface Butt 2Eyes』についてお聞きしたいのですが。まずタイトルからして、エルマロらしく、捻くったタイトルで…。

柚木 まあ、アルバムのアートワーク自体がそうだからね。顔が無くて2つの目と尻があるというね(笑)。あと、『Noface Butt 2Eyes』の、“butt”というのは、“しかし(but)”と“尻(butt)”という意味がかかってるんですよ。

--- なるほど。ではこのアートワークはどのように生まれたんでしょうか?

柚木 アメリカ人の絵なんですけど、最初アイゴンが見つけてきて、“これいいな”ってなったんです。なんか、騙し絵みたいでしょ? で、俺がこの絵からインスパイアされたタイトルを考えていってタイトルが決まったんです。

--- アルバムが出来てからタイトルを決めたんですか?

柚木 前はアルバムを創りながらも全体的なタイトルやデザインなんかを考えていたんだけど、今回は考えずに創ってから決めた感じですね。なんか楽な感じで行こうと考えていたので。とはいいつつも手を抜いたわけじゃないですからね(笑)。

--- (笑)。では、楽曲に関してお聞きしていきたいのですが、今回の作品はアルバム収録曲全部(Introductionを除く)にヴォーカルが入っているということなんですが、これははじめからコンセプトとして決めていたんですか?

柚木 いや、全然考えていなかったですね。昔は、あんなのも入れて、こんなのも入れてとか考えていたんですけどね。

--- 結果的にヴォーカルが全曲入ったということですか?

柚木 そうですね。それと、今回はさほどお互いの作品を刷り合わせるというような行為もしなかったんですよ。だからあまり交わって作品を一緒に創ったというものではなくて。僕がアイゴンに最初に掲示した“アッパーなものを!”というキーワードをもとに進めて行ったんです。
  あの、今回は、内省的な作品になるよりも、より開けてアッパーなものがいいと思ったので。

--- やはり久しぶりということもあって、“エルマロここにありき!”的なものを創り出すとうい意気込みもあったんでしょうか?

柚木 うん。そういうのもあったし、昔僕らがやっていたような混沌とした世界というのを表現してもね。世の中自体が混沌としてしまっているのでね。それをやるのはもういいかなと。とはいいつつも、自分たちの音楽がすごくすっきりしているかといえばそうでもないんですけど。
  でも、とにかく淡白なものや、どんよりしたものは嫌だったんですよ。なんかもう、原始的な高揚感というか、そういったものが今回のテーマですね。とにかく、“アッパーなものを!”ということですかね。

--- そういう意味で言うと、まさに、「Limit 45」のロック度の強さといい、「Baby It’s You」のメロディーの素晴らしさといい、アッパーさが如実に現れていますよね。

柚木 まさにそうですね。アイゴンに、“テンポ速めで、アッパーな感じで!”っていって出来たのが「Limit 45」だからね。もう最初のデモを聴いたときに、もうそのままで全然いけるじゃんって感じで。
  特に90年代のときは、もう頭でっかちになり過ぎていて、“前作と同じことやっちゃだめだ”みたいな感じで。“さらに先に行かなければいけないんだ”、みたいなことばっかり考えていた時期があったんで。
  でも、もう、如何せんそっから時代も流れているから。それと昔の頃は、“自分たちは何故このハードルを越えられなかったのか?”とか、“何故もっと考えられなかったのか?”とかを、作品を創った後に考えていたんだけど。前作のベスト盤をコンパイルしたときに、俺たちもそこそこやって来れたんだなって思えるようになったんですよ。今まで無理だった、過去の作品を受け入れられるようになって。それが結構大きかったですね。


第2回へつづく…

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 復活!EL-MALO!!

 



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Noface Butt 2 Eyes
 CD  Noface Butt 2Eyes

1 Introduction
2 Limit 45
3 Baby It's You
4 Crap
5 Contortion
6 Country道路
7 Satellite Of Mine
8 NYX
9 Scab Blues
10 Bright Lights
11 Sweet
12 W.O. & W.W. ~Wipe Out & Wishing Well~
13 No Shame

 Profile

會田茂一
柚木隆一郎

 

 LIVE決定!!

MySpace Presents
EL-MALO'08
「NOFACE BUTT 2EYES」


2008年5月26日(月)
Open /18:00
Start/19:00
LIQUIDROOM
発売日
2008年4月19日(土)
問合せ
ディスクガレージ
03-5436-9600
Weekday
12:00→19:00

3月18日より MySpaceのエルマロページで先行予約を行います。