Top 100 Japanese pops Artists - No.27
2003年11月4日 (火)
今や優れたポップ・メイカーという域を超え、ボーカル桜井の深層心理やプライベートさえも取り沙汰されてしまう、ある意味ポップスの王道を創った彼らの紆余曲折ある宿命が作品に投影されてきたミスター・チルドレン。ただ単純に曲や歌詞がいいと思わせるだけでいいじゃないかという多くのファンが根強く彼等を見守っているのも、いかに彼らの作る曲たちが90年代に青春時代を過ごした人々の胸の中に大切にしまわれている多くのファンがいるかを物語っています。ミスチルが結成されたのは1989年1月。桜井を中心とした高校の同級生仲間であり、渋谷ラ・ママや新宿LOFTを中心にライヴ活動をしていました。バンドブームも佳境を超え、次々にちょっとした人気バンドがデビューするなか、地道にライヴを続けていた彼等は、飛び道具もなにもない、単純に歌で勝負するバンドという印象が残っています。同期ではスピッツ、フィッシュマンズらがいました。そして1992年5月、ミニアルバムEverythingで待望のデビュー。新宿パワステでのデビューライヴには、音楽関係者を含めた超満員のオーディエンスを動員し、彼らの注目度の高さを示しました。12月に2ndアルバムKind Of Love、シングル抱きしめたいをリリース。そして1993年9月、3rdアルバムVersusをリリース。今作でオリコン初登場3位を獲得。ツアーも即ソールドアウト、確実に世間の目が彼等に向き始めていました。この頃、音楽雑誌だけでなくan anやOliveなどのファッション誌にしきりに取り上げられていた記憶があります。小汚い下北系バンド(愛着を込めて)がインディーズ・シーンを盛り上げていた当時、彼らの洗練された風貌は新鮮に映ったのです。
そして1993年11月、4thシングルCross Road、翌年6月にInnocent Worldをリリースするや否や、ミリオンセラーを記録し、一気にチャートに踊り出ました。メディアやファンが大きな期待を抱く中、9月に4thアルバムAtomic Heaartは初の300万枚を超えるベストセラーとなりました。続けてリリースされた6thシングルTomorrow Never Knowsはシングルとしては初のダブルミリオンを記録、彼らの曲を聴かない日はなかったといっても過言では無い程、街中で流れていました。人気ドラマの主題歌に起用されていたのも彼らのシングルヒットの理由の一つかもしれません。彼等は盟友でありプロデューサーである小林武史とともに瞬く間に自らが創った日本のポップスの王道ともいえる道を突き進んでいったのです。それは、桜井氏が語っているように、いかにサビが耳に残る優れた「15秒間のポップス」を作るかという術を体得し、量産してきたのです。
1995年、ツアー活動やイベントで桑田佳祐との共演、初のビデオesがロードショーされるなど、リリース以外の活動が目立ち始めました。そして1996年10thシングル名もなき詩をリリース、またもやダブルミリオンを記録、続いて花〜mement Mori〜をリリース。今までのポップス路線からやや外れた、深い心の叫びを穏やかに投げかけた歌詞は彼らの分岐点であった。そして空前の大ヒットを記録した前作から2年ぶりの5thアルバム深海がリリースされました。今作で今までのポップで口ずさみやすいという彼らの最大の魅力であった部分が一気に影を潜め、一転してシリアスな作品としてリスナーの間でも評価が2分した程、彼らの問題作となったのです。桜井氏は従来の馴染みやすく、愛と希望を歌うポップスと自分自身とのギャップにジレンマを痛いほど感じ始め、あえてここで愛と希望なんか無いというコンセプトを打ち出したのでした。しかし、予想に反してセールスはミリオンを超え、従来のファンにも受け入られたのでした。
そして1997年3月、6thアルバムBoleroをリリース。このアルバムには「深海」に入らなかった、陰と陽でいうところの「陽」の作品であり、ヒットシングルシーソーゲームTomorrow Never Knowsを含む当然のごとくトリプルミリオンを越えるセールスを上げました。しかし、バンドは1年半の休止へ。周囲のイメージする(期待する)ミスチル(桜井)と私生活の彼等自身との軋轢はもはや修復不可能となり、一旦白紙に戻し、自分自身を振り返りたいという切なる思いが立ちこめていたのです。その休止間もいろいろな問題が騒がれ、一時解散説まで出たほどでした。そして充電期間を終えた彼等は、デビュー約10年目にして初めて、「15秒間のポップス」ではなく、本当の音楽を作る喜びを得て、1998年7thアルバムDiscoveryを発表。「深海」でみせた深刻さを乗り越え、あるがままでいいんだという素直で優しいメロディーを奏で初めていたのです。そして2000年1月18枚目のシングル口笛をリリース、続いてNot Foundをリリースした彼等は、通算9枚目となるアルバムQを9/27にリリースする。
そして2001年7/11に2枚同時リリースされたベストアルバムMr Children 1992-1995Mr Children 1996-2000はそれぞれ1ヶ月近くにも渡ってチャートの1位2位に君臨しつづけました。そのベスト熱も冷め遣らぬ中、8/22にはシングル優しい歌、11/7にはYouthful Days2002年1/1には君が好きがリリース。5/10にリリースされるアルバムIt's A Wonderful Worldは、10周年にして通算10枚目のアルバム。デビュー作 Everythingと同じ日に発売されます。そこにはもはやポップスの呪縛に捕らわれたミスチルの姿はなく、生身の心をさらけ出した真のポップ・メイカーとして珠玉の曲を披露しています。
2002年の突然の休業から10ヶ月余り、新作 Heroで復活を遂げた彼ら。2002年7月の、桜井和寿を襲った突然のアクシデント...それに伴う全国ツアーの全公演中止。そして2002年12月21日、再び彼らはステージに立った。横浜アリーナに1万3000人を動員して行なわれたMr Children一夜限りのスペシャルライブ『Mr.children It's A Wonderfull World On Dec 21』。その全てをここに完全ノーカット収録したWonderful World On Dec 21を2003年頭にリリース。 さらに、シングル掌 / くるみ を11月にリリース。
ブロンズ・ゴールド・プラチナステージの場合です。
Top 100 Japanese pops Artists The List So Far....
- 1. Southern All Stars
- 2. YMO
- 3. Yumi Matsutoya
- 4. Happy End
- 5. Hibari Misora
- 6. Tatsuro Yamashita
- 7. Momoe Yamaguchi
- 8. Yosui Inoue
- 9. Eiichi Otaki
- 10. Seiko Matsuda
- 11. Ryuichi Sakamoto
- 12. Keisuke Kuwata
- 13. Motoharu Sano
- 14. Eikichi Yazawa
- 15. Flippers Guitar
- 16. RC Succession
- 17. Kenji Sawada
- 18. Kyu Sakamoto
- 19. Blue Hearts
- 20. Miyuki Nakajima
- 21. Tetsuya Komuro
- 22. Boowy
- 23. Yutaka Ozaki
- 24. Hikaru Utada
- 25. Tamio Okuda
- 26. Mariya Takeuchi
- 27. Mr Children
- 28. Kazumasa Oda
- 29. Spitz
- 30. B'z
- 31. Pizzicato Five
- 32. Off Course
- 33. Murahachibu
- 34. Pink Lady
- 35. Tulip
- 36. Ringo Shiina
- 37. Toshinobu Kubota
- 38. Char
- 39. Godiego
- 40. X Japan
- 41. Yujiro Ishihara
- 42. Ayumi Hamasaki
- 43. Cornelius
- 44. Haruomi Hosono
- 45. Dreams Come True
- 46. Takuro Yoshida
- 47. Anzenchitai
- 48. Checkers
- 49. Candies
- 50. Yasuyuki Okamura
- 51. Misia
- 52. Minako Yoshida
- 53. Namie Amuro
- 54. Taeko Onuki
- 55. Akina Nakamori
- 56. Tsuyoshi Nagabuchi
- 57. Alice
- 58. L'Arc〜en〜Ciel
- 59. Shogo Hamada
- 60. Tatsuya Ishii
- 61. Unicorn
- 62. Chage & Aska
- 63. Dragon Ash
- 64. Hi-standard
- 65. Glay
- 66. Masayoshi Yamazaki
- 67. Akiko Wada
- 68. Moon Riders
- 69. Smap
- 70. Tomoyasu Hotei
- 71. Tokyo Ska Paradaise Orchestra
- 72. Lisa Ono
- 73. Blankey Jet City
- 74. quruli
- 75. Roosters
- 76. Kyosuke Himuro
- 77. Michelle Gun Elephant
- 78. Denki Groove
- 79. Kenji Ozawa
- 80. Yuzo Kayama
- 81. Yellow Monkey
- 82. Jacks
- 83. Fishmans
- 84. Noriyuki Makihara
- 85. Ken Hirai
- 86. Yonin Bayashi
- 87. Rip Slyme
- 88. Princess Princess
- 89. Original Love
- 90. Luna Sea
- 91. Mute Beat
- 92. Alfee
- 93. Hiroshi Fujiwara
- 94. Sadistic Mika Band
- 95. Mondo Grosso
- 96. Judy And Mary
- 97. Zeebra
- 98. Crazy Ken Band
- 99. Ua
- 100. Begin