Top 100 Japanese pops Artists - No.32
2003年10月30日 (木)
1980年代、オフコース人気は本当に凄かったです。特に女性たちから圧倒的な支持を得ていました。どちらかというと当初、男性は隠れ気味にファンでした。しかし、絶頂期には男女問わず、日本の音楽界を代表するアーティストとして評価されていました。そんなオフコースにも10年近い下積み的な時代もあったのです・・・。1969年、小田和正、鈴木康博、地主道夫の3名で結成されたオフコース。1970年、シングル『群衆の中で』でデビュー。後に2枚のシングルをリリースするも、注目を浴びることはありませんでした。地主道夫が脱退し、小田和正、鈴木康博の2人となったオフコース。1973年、1st.アルバム『僕の贈りもの』をリリース、ここからを彼らの本当の出発点として捉えたほうがいいのかもしれません。1970年当時、フォーク全盛の時代。デビューした彼らのサウンドも例外ではなく、四畳半〜的なアレンジながらもラブ・ソングという、ちょっと変わった、失礼ですが受けそうもないものであったのに対し、アルバム『僕の贈りもの』にはシングルにもなっているタイトル曲をはじめ、名曲『水曜日の午後』など、既に小田和正らしい、独自の美しいメロディー・ラインを有する楽曲が収められています。
1974年、2nd.アルバムこの道をゆけばをリリース。小田和正の大好きな強烈な別れ唄『別れの情景』、ライブではハイライトとして演奏され続けた鈴木康博の『のがすなチャンスを』など、今思えば大注目の楽曲が収められていたものの、1st.アルバムより少し完成度が高くなったくらいでしょうか。まだまだ若かりし日の彼らが残した、ダイヤの原石のようなレコードです。同年、ライブ・アルバム秋ゆく街で Off Course Live In Concertをリリース。オープニングはマーヴィン・ゲイ“What's Goin'On”のカバー。その他日本・海外を問わず、多くのアーティストのカバー曲が聞ける貴重なアルバム。やはりとても美しいハーモニー、でもとても声が若いです。
1975年、ファンの間では初期の傑作とされるワインの匂いを発表。タイトル曲をはじめ、こちらもその優しさがたまらない『愛の唄』、シングル・カットされた『眠れぬ夜』(後に西城秀樹がカバーしています)ほか、オフコース・サウンドが確立されつつあることを感じさせる、とても洗練された楽曲群が印象に残るアルバムです。
1976年、Song Is Loveをリリース。鈴木康博の軽快なナンバー『ランナウェイ』から始まるこのアルバムは、1970年代の流行を意識したような、ポップなサウンド・アレンジが施された楽曲が数多く見受けられ、らしさの少ない、オフコースの歴史の中では比較的地味な感じのアルバムでしょう。『めぐる季節』は個人的にもかなり素晴らしい曲だと思いますが。
1977年にリリースされたJunktion。小田和正、鈴木康博、それぞれの個性が確立されてきたことを強く感じるアルバムです。哀愁漂う傑作『秋の気配』を収録。そしてここまで小田和正、鈴木康博の2人がオリジナル・メンバー、スタジオ・ミュージシャンがバックを務めるといった編成でしたが、同年にリリースされる本作より、後にオリジナル・メンバーとなる清水仁、大間仁世、松尾一彦が準メンバー的にレコーディングに参加。
そして1978年、それまでの活動を総括するベスト・アルバムSelection 1973-78をリリース。直前にリリースされたシングル『やさしさにさようなら』を含む全14曲を収録。さすがにベスト。同年10月『Fairway』をリリース。初期の雰囲気は多少感じるものの、やはり次作Three And Twoで大ブレイクする直前といった印象の強い、都会的なバンド・サウンドを聴かせてくれます。『夏の終わり』収録。
1979年、シングル『愛を止めないで』、『風に吹かれて』をリリース。これまでのアコースティックなサウンドは影をひそめ、歪んだギター・サウンドが前面にフィーチャーされたロック・サウンドへと変貌を遂げています。これぞオフコース・サウンド、とされているファンも多いはずです。新しいファン層を獲得、どちらもヒットを記録しました。そしてこの2曲も収録された『Three And Two』が同年10月にリリースされます。『思いのままに』、『Save The Love』、『その時はじめて』など、美しいハーモニーはそのままに、さらにキャッチーに、強力なサウンドへ。その後、12月に遂にあの『さよなら』がリリースされます。オフコースといえば・・・、の『さよなら』です。このシングルは驚異的な大ヒットを記録、アルバムThree And Twoもそれにつられた形でヒットします。オフコースは輝かしい栄光を手に入れることとなりました。
バンドでのライブを意識したサウンドの変化、新メンバーの加入。5人となったオフコースのステージを収録したLiveを1980年5月に発表。そのライブ・バンドとしてのハイ・レベルなアンサンブルを堪能することがでます。そして『のがすなチャンスを』など、アレンジの替えられた過去の楽曲の素晴らしいこと。ライブではすっかり人気曲となった、松尾一彦がリード・ボーカルを取る『君を待つ渚』など、ここでしか聴くことの出来ない楽曲も収録。
同年11月、ファンにフェイバリット・アルバムとして挙げられることの多いWe Areをリリース。6月に発売され大ヒットを記録したシングル『Yes-No』のほか、完成度の高い楽曲が並ぶ名盤です。勿論、こちらも大ヒットです。
1981年9月、ベスト・アルバム第2弾Selection 1978-81を発売、そして12月には9枚目のオリジナル・アルバムOverをリリース。We Areに続くこの意味深げなタイトル、ファンはバンドの存続を心配していました。
まさに人気絶頂、全てにおいてピークにあったこの時期、1982年には前人未到の日本武道館連続10日間公演を成功させます。最終日6月30日のこの模様はビデオ収録され、現在DVDにても販売されています。
この作品の中で観ることの出来る、『言葉にできない』演奏中、感極まって唄うことを止めてしまった小田和正。何を想っていたのでしょう。
その武道館公演が終了した翌日、5人のオフコースでの最後のアルバムI Love Youがリリースされます。『YES-YES-YES』、『I Love You』収録。同年、オフコース主演?ドラマ仕立ての特番『Next』TV放映され、そのサウンド・トラックがリリースされています。
鈴木康博の脱退・・・そして5人となったオフコース。そのサウンド面において特に大きな役割を果たしてきた彼は、全体のバランスを考慮することにより、バンド内では“ロックなヤス”的な部分に身を置いていました。そのことがバンドの成功のかなり大きな部分を占めていたにもかかわらず、まさにそれが彼の脱退の理由になってしまったという、なんとも皮肉な結果に終わりました。
オフコースは活動休止の期間にはります。その間、1983年にベスト版『YES-YES-YES』にリリース、4人になった再開後、最初のリリースは1984年4月、シングル『君が嘘をついた』でした。らしさは感じるものの、そのアレンジの変化に、鈴木康博の影を追ったファンも多かったことでしょう。しかし、6月にリリースされた『The Best Year of My Life』では、『夏の日』、『緑の日々』などの素晴らしい楽曲、初期アルバム群を思わせる、小田和正らしさが多く感じられることで、新しいオフコースを素直に受け入れることが出来たはずです。1985年、3年振りにツアーも行なっています。
そして1987年、4人のオフコースの方向性を決定付けるようなサウンドを展開する『As Close As Possible』をリリース。しかし1988年には最後のオリジナル・アルバム『Still A Long Way To Go』を発表。翌年の東京ドーム公演で、20年間の活動に終止符を打つこととなりました。
その後の小田和正のソロ活動はご存知のとおり。しかし、セルフ・カバー・アルバム『Looking Back2』で聴くことが出来るように、オフコース時代の名曲は輝きを失うことはありません。本当は一時だけのライブでもいいので、再結成を・・・なんて想うファンの心が届けばいいのに。
ブロンズ・ゴールド・プラチナステージの場合です。
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Top 100 Japanese pops Artists The List So Far....
- 1. Southern All Stars
- 2. YMO
- 3. Yumi Matsutoya
- 4. Happy End
- 5. Hibari Misora
- 6. Tatsuro Yamashita
- 7. Momoe Yamaguchi
- 8. Yosui Inoue
- 9. Eiichi Otaki
- 10. Seiko Matsuda
- 11. Ryuichi Sakamoto
- 12. Keisuke Kuwata
- 13. Motoharu Sano
- 14. Eikichi Yazawa
- 15. Flippers Guitar
- 16. RC Succession
- 17. Kenji Sawada
- 18. Kyu Sakamoto
- 19. Blue Hearts
- 20. Miyuki Nakajima
- 21. Tetsuya Komuro
- 22. Boowy
- 23. Yutaka Ozaki
- 24. Hikaru Utada
- 25. Tamio Okuda
- 26. Mariya Takeuchi
- 27. Mr Children
- 28. Kazumasa Oda
- 29. Spitz
- 30. B'z
- 31. Pizzicato Five
- 32. Off Course
- 33. Murahachibu
- 34. Pink Lady
- 35. Tulip
- 36. Ringo Shiina
- 37. Toshinobu Kubota
- 38. Char
- 39. Godiego
- 40. X Japan
- 41. Yujiro Ishihara
- 42. Ayumi Hamasaki
- 43. Cornelius
- 44. Haruomi Hosono
- 45. Dreams Come True
- 46. Takuro Yoshida
- 47. Anzenchitai
- 48. Checkers
- 49. Candies
- 50. Yasuyuki Okamura
- 51. Misia
- 52. Minako Yoshida
- 53. Namie Amuro
- 54. Taeko Onuki
- 55. Akina Nakamori
- 56. Tsuyoshi Nagabuchi
- 57. Alice
- 58. L'Arc〜en〜Ciel
- 59. Shogo Hamada
- 60. Tatsuya Ishii
- 61. Unicorn
- 62. Chage & Aska
- 63. Dragon Ash
- 64. Hi-standard
- 65. Glay
- 66. Masayoshi Yamazaki
- 67. Akiko Wada
- 68. Moon Riders
- 69. Smap
- 70. Tomoyasu Hotei
- 71. Tokyo Ska Paradaise Orchestra
- 72. Lisa Ono
- 73. Blankey Jet City
- 74. quruli
- 75. Roosters
- 76. Kyosuke Himuro
- 77. Michelle Gun Elephant
- 78. Denki Groove
- 79. Kenji Ozawa
- 80. Yuzo Kayama
- 81. Yellow Monkey
- 82. Jacks
- 83. Fishmans
- 84. Noriyuki Makihara
- 85. Ken Hirai
- 86. Yonin Bayashi
- 87. Rip Slyme
- 88. Princess Princess
- 89. Original Love
- 90. Luna Sea
- 91. Mute Beat
- 92. Alfee
- 93. Hiroshi Fujiwara
- 94. Sadistic Mika Band
- 95. Mondo Grosso
- 96. Judy And Mary
- 97. Zeebra
- 98. Crazy Ken Band
- 99. Ua
- 100. Begin