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宇野珍会長 さんのレビュー一覧 

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/01/31

    演奏は最も「グレイト」な一品として推薦したいが、音はどうだろうか。初期プレスのような奥行きはまるでない。硬くて平板、整理されたような音が並んでいる。カーオーディオで聴くならこれでもいいのだが。。。復刻やリマスターが他にもあるので、そちらを買うのが賢明といえよう。

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     2011/01/31

    DGリマスター盤は音が硬すぎる、DG初期プレスの中古は落札したくない、WING盤のノイズは耐えられない、そういう方にはうってつけのディスクといえよう。少々音像がゆがむ事があるが、非常にぬくもりのある響きにはまいってしまう。特に木管の冴え方はDG盤とは桁違い。演奏はもちろん、同曲中のベストであることは言うまでもない。「グレイト」と呼べるような演奏だ。

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  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/11/25

    野球のたとえで書いてみたい。7-0で大量リードしている8回表。2アウト、ランナー無し。打席は2番アシュケナージ。打率.255、打点34。今日は犠打・2ゴロ、四球。こんなシーンでアシュケナージはソロ・ホームランを打ってしまった。。。というような感じだ。実はチェコ・フィルとのコンビになると、意外とホームランがでる。来日して振った第九も素晴らしかった(ただし両端楽章のみ)。アシュケナージはチェコ・フィル、及び管弦楽法の美感を前面に押し出し、しかも力強く振ったようだ。いつものセカセカしたような印象もなく、迫力も過不足ない領域に達しており、アシュケナージに不満を覚えるリスナーには是非聴いて欲しい一枚だ。個人的にはシンフォニーより序曲を特に推す。野球を知らない方のために記すと、レコゲイなら2人が推薦を付け、アカデミー賞候補で一人だけが点数をつけたようなモノといえよう。

    3人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/11/15

    ムーティはトスカニーニを信奉しているというが、これを聞くと音楽の作り方は全く逆ともいえよう。さながら木目調のような、整理されていないものの連綿とした柔らかい奏法はまこと心地よい。また偶然にも、アバドが同じイタリアの若手オケでジュピターを録音している点で比較が興味深い。アバドのほうが聴いていて愉しいのだが、ムーティのほうが落ち着いて聴け、しかも深い感動を呼び起こす点で上回っている。特にムーティはウィーン・フィルとの録音もあるのだが、オケが落ちるぶん解釈は進化(深化)しており、その成熟には唸らされる。DVDはなぜかカーオーディオで再生できたので拝見したが、ムーティのリハーサルはかなりシビアだ。やはり整った音より手作り感のある生命力溢れる音を要求し、少しでも音が死んでしまえば何度でもやり直しだ。できれば中間楽章も入れてほしかったが、貴重な映像で勉強になるので、これだけで我慢したい。

    1人の方が、このレビューに「共感」しています。

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     2010/11/12

    仕方がないが、異色のガーシュウィンだ。落ち着いたテンポから紡ぎだされる厚みのあるサウンドは、品格さえ漂う。小技は一切使わず、プライドで演奏しているかのようにさえ感じさせる。ラプソディー・イン・ブルーではそれが見事にはまり、聴き応えは十分。そういう聞き方もあるんだ、と思えばかなり楽しませてくれる演奏といえよう。しかし「パリのアメリカ人」のような器用さが求められる曲になると、さすがにセンスの違いが浮き彫りになり、聴いていてイライラされられることも多い。キューバ序曲はその中間か。最初にラプソディを聴いたときは「これはオーマンディに近いか?」とさえ感じたが、やはり最終的には別々の結果になってしまったようだ。MTTの名演に聞き飽きてきたら、こういうディスクを耳にしてみるのも愉しいものだといえよう。

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  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/10/29

    まずドヴォルザークのコンチェルトだが、まるでマーラーのような演奏に聞こえてしまった。管が咆哮しているせいだろうか。ソリストもテンシュテット寄りの引き方をしているようだ。まさに「テンシュテットの協奏曲」になってしまった。個人的にこの曲はチャーミングにやってほしいが、これもこれで受け入れたい。グレイトは随所で「晩年のフルトヴェングラーか」と思うような微妙な畳みかけが随所にあり、切れば血が出るような勢いがほとばしる。とにかく凡庸な音は皆無だ。冗長にもなりかねないこの曲をこのように捌くとは、テンシュテット恐るべし。

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  • 4人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/10/28

    復活というとバーンスタインとノイマンばかり聴いていた。テンシュテットはNDR盤を聴いていたが、スケール等で物足りなさを感じていた。それに比べるとこのディスクは完成度も高く、スケールと生命力が桁外れといえよう。晩年のテンシュテットらしく、遅めのテンポから極限の緊張を引き出しているので、手に汗を握る演奏だ。しかしロンドン・フィルはどこへ行ってしまったか? テンシュテットが振るとロンドン・フィルではなくなっているのがユニークだ。バーンスタインがウザい、ノイマンは大人しすぎる、そう感じたらこのディスクに手を伸ばすことになるが、ぼくの聞いた中ではベストになるかもしれない。といえよう。

    4人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 5人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/10/12

    このコンビは個性が強く、水と油になるのでは?と心配していたが、この正規盤として初めての録音を聞くかぎり、まったく問題ないどころか、ましてシカゴ交響楽団がかつて獲得したことのない崇高な表現を湛えた事は素直に評価するべきだといえよう。ムーティはかつてのスカラ盤にみられるようなオペラ的なアプローチではなく、純粋に宗教曲として捉えたことも特筆。内声部の充実は圧巻といえよう。ぼくが気に入ったのは1曲目だ。他もいいのだが、とかく出だしの崇高さが印象的だったのだ。

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     2010/08/10

    サヴァリッシュが得意曲を配した一枚だ。特に白鳥の湖は2回も録音しており、意気込みは他と一線を画す。スラヴ舞曲はあちこちで取り上げているはずだ。また、このころのサヴァリッシュはフィラデルフィアと仕事していたこともあり、音の作り方がとても開放的に出ている点でも注目だ。さて演奏だが、やはり白鳥の湖が優れている。端正ではあるが、とても劇的に仕上げているのが興味深い。やはり根はオペラ指揮者だ。スラヴ舞曲は開放的なサウンドであるが、特筆されるものはないといえよう。問題は音質とカメラワークだ。音は随所で飽和しており、これはいただけない。カメラワークは目が回りそうだ。

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  • 7人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/07/21

    ベルリン就任後のアバドは、いささか聴衆との間の壁を高くしたような気がしていた。次元は高いのだが、どうも冷めていた感じが否めなかった。しかしルツェルンとの仕事も充実してくると、その敷居の高さを感じなくなってきたのだ。この演奏でもアバドは緻密な処理を徹底しているものの、全く気位が高くなることはなく、自然な息吹として聞かせてくれる。アバドのプロコフィエフというと、やはり何かを期待してしまう。詳しくは音を聞いてほしいが、極めてラフマニノフ的に聞こえたのはぼくだけだろうか? マーラーは他2種の音源より、より濃密で温もりを感じた。詳しくは書かないが、あらゆる解釈を耳にしても納得のオンパレード、自然に聞き通してしまい、最後は拍手喝采となってしまった。近年のアバド、恐るべしといえよう。

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     2010/07/13

    この中で一番の聞き所は意外にも「オザワのブラ2」だ。表面的ではあるが、よく歌い美しく仕上げている。来日公演よりは出来が良いと思う。期待していなかったこともあり、非常によく聞こえた。メータのチャイ4は大雑把だ。しかし集中力と積極性はさすがと唸らせる。ムーティのグレイトはちょっと複雑だ。以前に見せたドラマティックな演奏と、近年の流麗スタンスとの狭間にあり、どっち付かずと言う風に聞こえてしまう。言い方返れば完成度は高いといえよう。細部の表現や構築もしっかり咀嚼されており凡庸さは皆無なのだが、どうも迫ってこないのは気のせいか。余裕のある方はベルリン盤(DVD)やスカラ座ライヴ(LD)と聞き比べてほしい。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/06/11

    オーケストラの技量は???だ。特に「田園」のスケルツォにおけるクラリネットは開いた口が塞がらない。しかしそれを補って余りある魅力がこのディスクにはあるのだ。まずアプローチだが、モダンと古楽の折衷のようだ。ややモダンだろうか。オーケストラの気力・迫力は満点で、ベートーヴェンのもつ強靭な精神性さえ感じられてしまう。特にトゥッティの質感はユースオケとは思えないほどだ。そう考えると、この指揮者が採った折衷案は演繹法ではなく帰納法であったことが理解できるといえよう。ぼくはドゥダメルよりこちらのディスクを推薦したい。

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     2010/04/07

    一言でいえば、やくざの演奏といえよう。「オランダ人」「ローエングリン第3幕」はチンピラのきわみだ。管楽器に物をいわせたり、テンポは煽りに煽り、非常に威圧的である。マイスタ前奏曲では打って変わり、穏やかで優しささえ感じてしまうような演奏である。やくざの優しさををご存知の方はいるだろうが、どうも胡散臭く、取って付けたようなぎこちない優しさだ。ふと冷たさが顔を出すあたりもそっくりだ。いわゆる「チンピラ」か「幹部」か、という違いを味わうようなディスクになってしまった。このディスクを褒めるとすれば、バレンボイムは少なからず意欲的だということだ。

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/04/05

    まず録音に驚いた。まるでNHKホールで録音したような感じだ。それは置いて、まず第一楽章冒頭のテンポに驚かされる。セルとは思えないほどテンポを落とし、念を押すように味付けをしている。ところが主部に入るとテキパキしてきてユニークだ。アメリカの楽団とは思えないほどの柔らかい響きは極上といえよう。しかし全体的に棒読みに陥っている箇所が少なからずあり、これはいかがなものかと思う。例えば「タタタ」という句(他の楽章でも動機として変奏される)に対し、1楽章だけが全く能面のような処理になっている。これはなぜだろうか? セルの真骨頂はフィナーレだ。キビキビとした運びは何よりも心地よい。どうしても堅苦しさが顔を出してしまうことがあるのだが・・・

    2人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 5人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/03/30

    確かメルクルを初めて見たのはN響との「海」だった。なんと器用な指揮者だろう、と感心したものだ。その後水戸室内管で「子供の領分」を聴いた。メンバーにリヨンの団員が少なからず入っていたせいか、弦はすこぶる明快だった。さてこの演奏だが、タダでさえ線の細く聞こえるナクソス録音なので、ますますリヨンの音が細く聞こえるかと危惧したが、そうはならなかった。むしろナクソス内では最上ともいえる質の高さだ。メクルクは相変わらず器用に捌いていくのだが、フットワークが軽いものの浅くはならず、地に足が着いている。明瞭な水彩画をみているようだ。値段を考えたら★は5個つけてもよいといえよう。

    5人の方が、このレビューに「共感」しています。

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