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検索結果:442件中346件から360件まで表示
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1人の方が、このレビューに「共感」しています。 2012/10/02
内田光子は私にはよくわからない。テイトとの録音よりはずっといいと思うが、内田の演奏では、モーツァルトの魂は天空を駆けない。いつ翔ぼうか思索している感じなのだ。今思いついたが、ルドルフ・ゼルキンのモーツァルトも同じような印象だった。
1人の方が、このレビューに「共感」しています。
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2人の方が、このレビューに「共感」しています。 2012/09/30
オネゲルの交響曲全集では、このプラッソン盤をまずお勧めしたい。響きは透明、明晰であり、晦渋にならずオネゲルの真摯な音楽を聞き手に届けてくれる。こんなに柔らかなオネゲルは他で聞いたことがないが、それでいてリズムのキレはデュトワ、ボド、ルイージより上であり、音楽の美しさがストレートに伝わるのが心地いい。
2人の方が、このレビューに「共感」しています。
0人の方が、このレビューに「共感」しています。 2012/09/16
ルーセルの交響曲は4曲とも面白く、もっと聞かれてよい音楽だ。全集では、ドゥネーヴ、エッシェンバッハ、ヤノフスキがどれもなかなかの出来栄え。デュトワはリズムのパンチに欠けお勧めしない。躍動感とリズムのキレではこのヤノフスキが一番。マイナス点は録音がやや遠く粗めなことと、トゥッティで音が飽和状態になってしまうこと。音自体悪くはないんだが・・。
0人の方が、このレビューに「共感」しています。
9人の方が、このレビューに「共感」しています。 2012/09/04
オーマンディは生前欧米に比べ日本で異常に評価が低かったが、死後は逆転。日本での評価はうなぎ上りなのに欧米では忘れられた。外盤でオーマンディの選集が出たのは初めてではないか。これを機に評価の定着を望む。この選集も本当に楽しい。合唱入りの「威風堂々」があるかと思えば「ルル組曲」が出てきて同等に楽しませる。学生合唱の素人発声による「カルミナ・ブラーナ」が予想外に面白く、「惑星」にいたってはもうノリノリ。ジョン・ウィリアムズの「アランフェス」もいいなあ、と言っていたらきりがない。「大地の歌」が第1、5楽章のみ収録されているが、これも名演であり、ぜひ全曲聞きたい。
9人の方が、このレビューに「共感」しています。
5人の方が、このレビューに「共感」しています。 2012/08/23
リチートラは本当に惜しいことをした。フリットリ、ウルマーナ、ヌッチと揃ったこの録音はリチートラの代表盤ではあるが、残念なことにムーティの意味のない急スピード運転によって沸騰点に達することなく終わってしまう。3点cを出させないとかそういう問題ではなく、単なるムーティのヴェルディ理解の不足と思える。
5人の方が、このレビューに「共感」しています。
0人の方が、このレビューに「共感」しています。 2012/08/23
初めて聴くオペラだが、ジョルダン、ルイージにメッツマッハーと近年3種も全曲盤があるということはそこそこ知られているのかもしれない。フンパーディンクの音楽は大そう美しく、オーケストレーションも多彩であり、ドイツ後期ロマン派のサウンドにどっぷり浸れる。足りないものがあるとすれば、クライマックスに向けての悲劇的な盛り上がりだろうか。どこまでもメルヘン調で終わってしまうため、やや肩透かし。演奏は最上。フォークトは見栄えもするためワーグナーで売れっ子だが、彼の柔らかく軽い声質はヘルデンではなくこの王の子こそ適役であろう。暗めの声のバンゼもいいし、ゲルハーレル、シュナウトの脇、メッツマッハーが引き出す繊細な響きも万全。
3人の方が、このレビューに「共感」しています。 2012/08/23
「オランダ人」の荒削り、強直なイメージとは正反対の精妙、透明な演奏である。オーケストラは常に柔らかくふくよかな響きを保ち純度が高い。独唱、合唱もヤノフスキの方針に完全に合致しており、「水夫の合唱」も、豪快さ、荒々しさの全くない整然としたものになっている。こうしたアプローチを聞いたことがないので演奏の評価は難しく、正直私の好みのワーグナーとは違うが、ワーグナーの中ではやや劣る印象の「オランダ人」に新鮮な光を当てたものとして一聴の価値がある。
3人の方が、このレビューに「共感」しています。
2人の方が、このレビューに「共感」しています。 2012/07/28
ミア・パーションは北欧らしい透明で清潔な声、表現の持ち主。どことなくルチア・ポップを思い出させる瞬間がある。エロティックではないので、ヴォルフやリヒャルト・シュトラウスはきついように思うが、ここでのシューベルトは誠実な歌唱で聞かせる。「グレートヒェン」でクライマックスを作る構成もよい。後半の北欧ものは、まさに水を得た魚。
2人の方が、このレビューに「共感」しています。 2012/07/26
フィナーレのカットがいただけないなあ。これさえなければ星5つでもよかった。この演奏の魅力はなんといってもウィーン・フィル。セッション録音なのにキズが目立つのは不思議だが、それでもこのオケならではの音色、歌はこぼれんばかり。録音も極めて優秀であり、鮮明な上に立体感もある。クレツキ結構いいと思いますよ。
6人の方が、このレビューに「共感」しています。 2012/07/06
言わずと知れた「ファウスト」の名盤だが、1953年録音のモノ盤は出ているのに、このステレオ盤は手に入らなかった。久しぶりに聞いたが、やはりこれが一番だ。プラッソン盤もいいのだが、クリュイタンスは一段とスケールと色彩が勝っておりギャラントだ。歌手も最高。ヴァランタンもハンプソンよりブランクのほうがいい。クリュイタンスのパテ録音はビゼーもラヴェルもルーセルも音質が最低で残念至極。フランス盤は音がいいのかと思い、昔パリでクリュイタンスのLPをまとめ買いし、ヒーヒー言いながら持って帰り聞いてみたら国内盤と大差なかったという苦い思い出がある。幸い「ファウスト」は粗いながらも鮮明な音でこのCDも満足できる出来だ。
6人の方が、このレビューに「共感」しています。
8人の方が、このレビューに「共感」しています。 2012/06/24
イギリスにはシベリウスの晦渋さを巧みな語り口で紡いでみせる指揮者列伝というべきものがあるが、コリン・デイヴィスはそれとは正反対のタイプである。無骨で徹底的に辛口、ファンタジーを膨らませようとしない。この頃のボストンはミュンシュ時代からのストレートで原色的開放的な音色を維持しており、そのためこのコンビのシベリウスは極めて異色のものになった。だから7番あたりは全くあわない。一方で1番の荒々しさ、4番の孤独は直接聴く者に突き刺さってくる。2番も極北の労働歌みたいだ。「ポヒョラの娘」もサウンドだけで聴き手を圧倒する稀な演奏だ。ロンドン響との2つの再録音はオケがシベリウスに慣れているのとデイヴィスが温和になったためこれほど異質感はないが、その分特色は減ってしまった。セカンドチョイスに是非お薦めしたい。
8人の方が、このレビューに「共感」しています。
1人の方が、このレビューに「共感」しています。 2012/05/30
アンセルメといえば「スイスの時計職人のようば精巧さ」という某評論家のキャッチフレーズで完全にミスリードされた苦い思い出がある。粗いアンサンブル、揃わないアインザッツ、ああ昔はこのレヴェルで精巧といわれたのか、もう過去のものだな、と判断してしまった。本来のアンセルメの良さは、精巧とは反対の即興的で飄々とした音楽づくりにあり、玄人受けするものだと思う。このバルトークも精緻とは程遠い演奏だが、弾力のあるリズムと他ではあまり聞かない解釈で独特の魅力がある。特に「舞踏組曲」と「ルーマニア民俗舞曲」が名演。ただし、カッチェンの3番はケルテスとの再録音のほうが断然よい。
2人の方が、このレビューに「共感」しています。 2012/04/29
icaはテンシュテット、ミュンシュを目玉に、ケンペ、ボールト、カッチェンと私の好みの音楽家をリリースしてくれるので本当にありがたい。スタインバーグの映像も嬉しい。スタインバーグの来日演奏は椅子に座っての指揮でずいぶん老いぼれていたと記憶する。この映像では立っての精悍な指揮姿を見ることができる。印象を一言でいえば、プロ中のプロとなろうか。オケへの指示は的確、明快であり、ハイドンの55番のようなレア曲でも暗譜。タメを作らず前進する音楽づくりは相変わらずだが、決してルーティンには陥らない。ボストンが粗いのが意外だが、7番の両端楽章でのホルンの爆発など聞きどころも多く、この指揮者に興味がある人は買って損はない。
3人の方が、このレビューに「共感」しています。 2012/04/17
2曲ともロイヤル・アルバート・ホールでのプロムス公演だが、「英雄の生涯」の映像がブライアン・ラージ担当ではるかに見応えがある。真正面からケンペの指揮姿を捉えているのが貴重だ。ケンペは実に細かくオケにキューを出す人で、その意味では職人的と言えようが、その指揮姿がなんとも言いようがなく感興に充ちており、見惚れずにはいられない。ソロ・ヴァイオリンは名手エリック・グリューエンバーグだが、万全でないのは惜しい。グリューエンバーグも拙ったという顔をしている。しかし「戦場の英雄」では圧倒的な進軍を聞かせ、大団円まで一気に持っていく。「新世界」は映像が月並みなのが残念だが、演奏は猛烈に熱い。ケンペ・ファン必見。
3人の方が、このレビューに「共感」しています。 2012/04/08
「ミサ・ソレムニス」のCDは大半持っているが、このスタインバーグ盤はトップクラスの名演だと思う。スタインバーグらしい率直な運びで、タメを作らず、前へ前へ推進するが、不思議と力ずくな印象は与えない。早めのテンポだが、音楽を煽らないのでアンサンブルが崩れることはなく、至難な合唱も見事に歌いきっている。そしてじわじわと湧き上がる感動。やばい、どうやらスタインバーグは私の最も好きなタイプの音楽家のようだ。さらなる音源発掘を望む。
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