CD

交響曲第1番『巨人』 クレツキ&ウィーン・フィル(限定盤)

マーラー(1860-1911)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
TOCE16093
組み枚数
:
1
:
日本
フォーマット
:
CD

商品説明

EMIクラシックス名盤999シリーズ(限定盤)
マーラー:交響曲第1番『巨人』
クレツキ&ウィーン・フィル


マーラー作品の普及に尽力した名指揮者、パウル・クレツキがウィーン・フィルを指揮した交響曲第1番『巨人』が久々の復活。ステレオ初期の1961年にセッション録音されたこの『巨人』は、往年のウィーン・フィルの個性的サウンドと、クレツキの活気のあるアプローチが魅力的な演奏として有名なもの。終楽章にクレツキによる若干のカットがありますが、演奏内容は見事なものなので、クレツキやウィーン・フィルに興味のある方には注目度の高いリリースと言えるのではないでしょうか。

【クレツキのマーラー】
クレツキのマーラーにはほかに、フィルハーモニア管弦楽団との交響曲第4番(1957)、交響曲第5番のアダージェット(1959)、『大地の歌』(1959)、イスラエル・フィルとの交響曲第1番、第9番(1954)、ウィーン交響楽団との『大地の歌』(1954)といった録音がありました。

【パウル・クレツキ】
素晴らしいベートーヴェン全集で知られるポーランド生まれの指揮者で作曲家のパウル・クレツキ[1900-1973]は、若い頃にすでにフルトヴェングラーやトスカニーニ、アルフレート・アインシュタインなどから作曲家としての才能を絶賛されるほどの存在で、特にフルトヴェングラーとはプライヴェートでも親密な関係にありましたが、ナチスの台頭によってドイツを離れ、イタリアに逃れることとなります。しかし、イタリアでもファシスト政権下で強まってきた反ユダヤ主義的傾向に嫌気が差したクレツキは、今度はソ連に逃れますが、ここでもスターリンによる粛清の恐怖に苛まれ、結局は夫人の祖国でもあるスイスに落ち着きます。
 その間、指揮者のカレル・アンチェル同様、ナチスによって両親や姉妹を虐殺されたクレツキは、心に深い傷を受け、1942年以降は作曲をすることができず、指揮に専念することになったようです。
 戦後はミラノ・スカラ座の再オープニングの際、唯一の非イタリア人としてトスカニーニに招かれるという輝かしい舞台で国際的なキャリアをスタートし、コンサートやレコーディングに世界各地で活躍しますが、1973年、リヴァプール・フィルとのリハーサル中に倒れ、そのまま帰らぬ人となってしまいます。(HMV)

【収録情報】
・マーラー:交響曲第1番ニ長調『巨人』

 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
 パウル・クレツキ(指揮)

 録音時期:1961年
 録音方式:ステレオ(セッション)

内容詳細

1900年にポーランドに生まれた名指揮者、クレツキがVPOを率いて録音したマーラーの交響曲第1番「巨人」。巨匠の代表作のひとつといわれる名演で、金管を強調した個性的な演奏が展開する。EMIクラシックス名盤999シリーズ。(CDジャーナル データベースより)

収録曲   

総合評価

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LP時代、マーラーの良さを教えてくれた。...

投稿日:2013/01/26 (土)

LP時代、マーラーの良さを教えてくれた。音はまさしく柔らかなVPO。私はこの演奏では第一楽章が特に好き。マーラーの「巨人」の世界が眼前に広がるような、この演奏を越えるものはなかなかお目にかかりませんと書いたらオーバーでしょうか。

半世紀 さん | 千葉県 | 不明

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よく中古LP店に行くとお目にかかるヴィンテ...

投稿日:2013/01/07 (月)

よく中古LP店に行くとお目にかかるヴィンテージLPのジャケットデザインが好ましい。昔、東芝EMIのセラフィム1300円シリーズという廉価LPで聴いた人も多いはずで10年以上前にはDischyという?安いレーベルから激安CDで出ていたが、いずれもチープさが否めないデザインだった。演奏は往年のウィーンフィルのサウンドでマーラーが聴けるというのが最大の魅力で、すでに60年代後半にはバーンスタインやクーベリック、ショルティ、ハイティンクなどの名盤が登場し始め、存在感が薄くなくなっていたとはいえ、クレツキの解釈は濃厚とはいえぬまでもロマンが感じられる1枚だ。とはいえ、同時期のワルター指揮コロンビア交響楽団などの録音に比べれば、EMIの録音のヒスノイズの多さと分離の悪い音がマイナスだ。もっと問題なのは、LP時代から不自然と思っていたコーダー部分のカット。本家からのCD発売により、編集ミスではなく、もとの演奏によるものだとはっきりした。これは全くの改悪でしかなく、せっかくの名盤の価値を大きく損なっているのが惜しい。当時はこうしたカットや改変は、よくみられたものだが、メンゲルベルクやストコフスキーがよくチャイコフスキーの5番などで行う下品な改竄や勝手にスコットランドの終楽章のコーダをライヴで暗い単調の別の音楽に変えてしまったクレンペラーほどではないにせよ、放送時間や録音媒体の制約がない限りはこうした改変は好ましくなく、現代の感覚からみると奇異だ。3点としたいところだが、EMIの珍盤発掘の努力をかって4点謹呈します。

eroicka さん | 不明 | 不明

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クレツキの指揮は相変わらず明快で、曖昧さ...

投稿日:2012/10/03 (水)

クレツキの指揮は相変わらず明快で、曖昧さが全く無い。大げさに煽り立てる事も無い。それでいながら物足りない感じがまるで無い。それはクレツキのクールな指揮とウィーン・フィルのまろやかな美音が絶妙なバランスを保っているからだろう。地味な存在ながら長年名盤と評価されているのがうなづける。ただ、終楽章のカットはクレツキの解釈からすれば整合性はあるけれど、今日の耳にはさすがに唐突感は否めない。これさえなければ5つ星だったのに惜しいなあ・・・・

にゃおにゃお金 さん | 千葉県 | 不明

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人物・団体紹介

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マーラー(1860-1911)

1860年:オーストリア領ボヘミア、イーグラウ近郊のカリシュト村で、グスタフ・マーラー誕生。 1875年:ウィーン楽友協会音楽院に入学。 1877年:ウィーン大学にてアントン・ブルックナーの対位法の講義を受講。 1883年:カッセル王立劇場の副指揮者に就任。 1885年:『さすらう若人の歌』を完成。プラハのドイツ劇場の

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