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風信子 さんのレビュー一覧 

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  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2018/02/14

    20年の歳月推敲し続けた第1交響曲がようやくまとまった時 ブラームスはもう不惑を越えていた 2番までを前半に書き上げた40代の後半は第2協奏曲に取り組んでいた 第1協奏曲も足掛け五年を要したが第2も四年かかった そして50代に入って第3と第4の交響曲をものにする 凡てに入念な筆が入っているブラームス作品がどうしても重厚になるのは致し方がない 性格と言ってしまえばそれまでだが あとは聴くこちらの好き嫌いと突き放されても困ってしまう 煙ったく面倒いと足蹴にしてしまうにはあまりに美しくどこか人懐こい音楽なのだ 二つ目のピアノ協奏曲は一つ楽章が多いことでとやかく言う向きもある だがわたしなどはその余計なチェロとの対話を一番愉しみにしている 第2ピアノ・コンチェルトの作曲中に書かれた”二つの狂詩曲”をブッフビンダーで聴けることが嬉しい 協奏曲の変ロ長調の平行調ト短調が一曲 もう一曲のロ短調は繋がらないと思うと違う ト短調が♭2つならロ短調は♯2つとシンメトリーの関係になっている 面白い ブラームスとはどこまでも律儀な人だ 違いの分かる朋と聴きたい あなたも如何 

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     2018/02/14

    ブッフビンダーでOp.10のバラード集が聴ける これだけでも至福なのだ 第1協奏曲と同時期に書かれたこの四つの小品は続けて演奏されてこそ味わい深い 四つの”バラード”は一見個別の作品なのだが 調性を見れば明らかな作為があると知れる 曲はニ短調→ニ長調→ロ短調→ロ長調の順に並んでいる 初め→同名調→平行調→同名調と近親調を渡っていく 1♭→2♯→2♯→5♯へと見事な羽化を成し遂げる だが短と長は暗と明だなどと色分けできないほど4曲を通してほの暗く湿り気を帯びた情緒が行き渡っている この時ブラームスはまだ21歳であり シューマンに認められる第1協奏曲が完成したのは25歳だった もうここにブラームスの音楽特性が結晶していることが見てとれる ピアノ協奏曲にも同様の響きを聴くことができる ブッフビンダーとアーノンクールはロマンチック・ブラームスを内省する愛しみの音楽として奏で共に歌っている この燻しのかかった美しさを受け止める朋と聴こう あなたも如何 

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  • 4人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2018/02/13

    ありそうで無かった企画 ピリオド楽器を使って演奏することの意味を現代楽器も含めて並列させてみる試みをメルニコフがした ファウストやケラスとアンサンブルを組んで室内楽に挑んでいた人が四人の作曲家の代表作をその時代のピアノを使って演奏した いずれも難曲と言われているものばかりだから面白い 当たり前だと思っていたが ピアノの音色と響きにはこれほど差異があるのかと驚かされる 何でもかんでもスタンウェイで弾けばいいというものではない 選択したピアノが音楽の姿を一変さている ”さすらい人幻想曲”はハープのような撥弦楽器で爪弾かれたかの余韻が随所に美しい ”エチュード”がザッハリッヒを体現している演奏を久々に聴いた リストはベーゼンドルファーで弾かなければ多くのニュアンスが失われると思っている メルニコフの演奏力なくしては表現され得なかった楽曲の美点ではあるが 何よりも楽器の選定こそが決め手だった ピアノ好きの朋と聴いて意見を聞こう あなたも如何

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  • 4人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2018/02/11

    高価だから渋っていた 子供の頃から飽きはしないが聴きすぎるほど聴いてきた演奏だ 60年を優に超える古い録音だが 何ものにも代えられない美と魅力の光を今も放ち続けている 失われて二度と戻らない過去を懐かしんでいるのではない それは聴く度に実感する いつも新たな興奮と感動がわたしを捉えることがそれを実証している 何故古びない 何故くすまない 音色の魅力と奏でられたニュアンスの魅力の前にただ聴き入り呆然と立ち尽くしてしまう パリ音楽院O.に愛され聴衆に愛されたクリュイタンスあっての演奏記録なのだ 24bit/96kHzでリマスターされたオリジナルをシングルレイザーに刻んだ意味は聴いてすぐに分かった そこに今は無い幻のオーケストラがいるのだ 音の鮮度分離が改良されたというレヴェルではない 楽器配置が見える サム・ワグラムの会場空間が感じ取れる ゾクゾクしてワクワクしてじっとしていられなくなった ラヴェルを愛する朋とまた聴こう あなたも如何    

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2018/02/11

    現実に知情意の均衡を見ることは滅多にない ピアノ三重奏とオーケストラの協奏曲はハ長調ということもあって屈託の無い明朗な音楽だから 能天気な捻りのない概ね退屈な演奏になりがちだ 技巧上も困難さがないだけに名演奏家ほど無個性になり深い印象が残らなかった ブロムシュテットが迎えた三人のソリストも名手なので一抹の不安があった 杞憂だった 愉悦をもたらすも野放図に流れず語らいの環を見事に描いていた ベートーヴェンが”英雄”と同時期に書き ”英勇”同様パトロンのロプコヴィツ侯爵邸で初演した 当に勇躍して楽壇を闊歩し始めた彼の心境が反映している 聴衆の笑顔が全てを語る演奏だ 続く”第5シンフォニー”はいつもながら身も心も踊りだす快演なのだから 聴衆の歓喜が爆発する 総立ちとなるを見てわたしも嬉しくなった ベートーヴェンって奴はすごい奴だ 死して200年 その音楽は今も人の心に届いている あなたも如何 

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  • 6人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2018/02/09

    ブラームスの”春の交響曲”を堪能した 交響曲第1番の真影がようやく見えた つくづく想う 人は見たいものを見聞きたい様に聴くものだと あのおぞましいいかめしい音楽はなんだったのだろうか 20世紀という時代が産み出した怪物だったのか ブラームスの第1番を聴くのは肩が凝った 出だしのおどろおどろしいパウケンの打音で気が沈んだ ダウスゴー&SCOの軽やかなこと 春の足音が聞こえた 生きとし生けるものの胎動の様に神秘的で静かだ 全曲に亘って いやディスクの隅から隅まで優しさと希望が溢れている ”愛の歌”も”ハンガリー舞曲”もだ これがブラームスだ 聴いていたらじっとしていられなくなった 何かしたい 外に出かけたい そんな気分が昂じて掃除を始めてしまった もちろん音を立てずに 音楽に何を求めるかは好き好きだ でもブラームスを愛してほしい ブラームスだけじゃないけれど 音楽に込められた作曲者の声を聞いてほしい たくさんの音楽を聴き確たる名演奏をご存じの朋にこそ聴いてほしい あなたも如何  

    6人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2018/02/09

    これは水底に沈んだ砂金あるいは砂浜に埋もれた真珠なのだ ドビュッシーの隱れ”コンチェルト”が掃き溜められていると思っていたら目を剥くことになる ”幻想曲”のティボーデのピアノが素晴らしい この実在感と儚さの共存こそドビュッシー音楽だ また”第1狂詩曲”のクラリネットはメイエだ 囁くように歌い出す冒頭からドビュッシーの世界に引き込まれてしまう ロジェ=デュカス補筆による”狂詩曲”はサキソフォンがソロを執る ドワジーはオーケストラの一人になって立ち上がる ここは音色がすべてで際立った技巧をを振るう場が無いだけに存在を印象付けるには感性の高さが求められる ”神聖な舞曲と世俗的な舞曲”はクロマティック・ハープを想定して書かれたから随所に複雑な旋律的進行が認められる ハープの特徴である和声進行を中心とした縦の響きより横にたなびくソノリティをセソンは明確にそして嫋やかに奏でて美しい メルクルのドビュッシーは綿の肌触りがして聴き心地がいい あなたも如何    

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2018/02/08

    光の春にグラナドスを!! 初めて聴く曲がたくさんある中で”ゴイェスカス”からの”間奏曲”には聴き惚れる グラナドスの代名詞と言える傑作だ この優しいが生き生きとした律動に載って奏でられる旋律の真実の前に言葉がない 続く2つの舞曲は有名なフラメンコ・ダンサーのために書かれたと言う これも晩年の傑作だろう オーケストラはコンサート・プログラムに取り入れてほしいものだ ゴンザレスは小品を並べた後に二つの交響詩を取り上げている ”死んだ男の夜”は世界初演になるそうだが わたしの棺の上に流してほしい音楽の一つだと思うほど気に入った この奇妙な題名の交響詩がどういう所以で書かれたのか知らないが 所謂葬送音楽になっていないからだ ”ダンテ”もそうだが交響詩には前半の曲の様なスペイン色は感じられない それだからか 今日まで世に知られる機会がなかったのだろうか だが見事な管弦楽作品だ これも実演で聴きたい あなたも如何    

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     2018/02/08

    未だにどうしても日本ではドイツ音楽への傾斜が止まない バロック音楽でもその傾向は強い イタリア・バロックの復興があり やや地均しされたかに思えたが フランス・バロックの立ち遅れは誰の目にも明らかだった しかしそこにニケが200年前に歴史に消えた名楽団コンセール・スピリチュエルを復活させた それから四半世紀を経た記念に”ベスト・アルバム”が編まれた わたしが普段耳にする機会のない60余りの音楽が並ぶ いずれも抜粋だから原曲のほとんどを知らないところで聴き始めた それぞれの個性と美しさに耳が洗われた 当たり前のことだがフランス人にしかない感性が生み出した音の綾に心のくすみが漱がれた つかえが取れた様に軽くなった心を持ってまた歩いて行けそうだ 何も考えず聴こうともせず音楽を鳴らそう 朋を招きたくなった あなたも如何

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2018/02/07

    謎が渦巻いて不穏な妖気が絡みつくイメージからか まるで忘れられたようにもの影に隠れてしまった感がある ストンと落ちる完結感を得られずに宙に浮いてしまったようでもある このラフマニノフ ピアノ協奏曲全集の後巻は名演奏なのだ パガニーニへのオマージュを越えて”ラプソディ”が儚く美しい 軽快に飛び回り駆け抜け飛翔するピアノに寂寥の風を感じた演奏に初めて出会った 永遠なる青春の悲しみが滲み出している Op.1はピアニストとして自分が弾くために書いたから ピアノが主導以上に専制的に振る舞うのかと見ると 一旦管弦楽が鳴り出せばピアノを忘れたかのように雀躍してオーケストラの楽器を活かそうと筆を振る うラフマニノフは作曲家魂を当初より持ち合わせていた 栴檀は双葉より芳しの例そのままだ 小川典子のピアノは毅然とした中によく歌いすべき時は鋭い楔を打つ Op.40は最後のコンチェルトなのに希望と憧れで胸ふくらませている青年の音楽だ 細やかな陰影が過ぎるところに熟練の技巧が隠されているけれどどこまでも音楽は軽い歩みを続ける 強く美しい精神が貫いている 音楽はどうあるべきかラフマニノフは語っている それは人のあり様でもある 小川は鮮烈な対話を繰り広げる 言うべきは言い 受け入れるべきは身を任せ 見える世界を凡て見ている 聴いていて嬉しくなる あなたも如何  

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     2018/02/07

    これがカール・フィリップ・エマヌエルの真骨頂だ シンフォニアよりコンチェルトだ 人の内奥に浸透してくるエナジーを持ち 個性の輝きと共感を促す呼びかけが深い印象を残していく 父ヨハン・セバスチャンをこの世界では凌駕している まことに魅力に富んだ音楽だ それは同時に演奏にも言える モルクがバロック・チェロを弾いている この雄弁さに勝る演奏を知らない ル・ヴィオロン・ドゥ・ロワも見事な協奏を聞かせる C.P.E.Bが優れた作曲家だったことは知られていても その楽曲をコンサートで聴く機会が少ないことを嘆く 時代の谷間にも光差す演奏家の心意気に期待をしたい 早速朋に知らせねば あなたも如何 

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  • 6人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2018/02/07

    9番を残すだけになった N.ヤルヴィのマーラー・シンフォニー全曲録音の完成はあるのだろうか 四半世紀前に中断したRSNOとの5曲が再発売になったことを取り敢えず歓迎しよう 演奏は清濁併せ持つ 賛否両論どころか熱狂する賛辞もあれば敵意すら向けられるものともなった それはマーラーの本質を言い当てていることでもある マーラーも同類の憂き目に晒される生涯だった 例えば第1番 これほど”音楽的”な演奏はないし整然とした美しい”フォルム”を見せた演奏もない それはマーラーが推敲に推敲を重ねて構築した世界だと言うことだ N.ヤルヴィはマーラーが描いた画を最良の音で組み立てて見せた 第3番はさらに好悪が分かれるだろう マーラーの持つ創造力の異能を面白く聴くも何処か下世話で安っぽい演歌を聞かされている風にもなる だがこれがマーラーだったのだ これはN.ヤルヴィだけではないが 第4番は表現主義に傾くほどに天上の歓びから遠ざかる 第5番はロマンチックに徹して歌いきっていると思いきやフィナーレで驚く 速いのだ そして高速の第6番「悲劇的」へ ハーグ・レジデンティOとの第7番「夜の歌」で批判と無視を受けたN.ヤルヴィだが 中期の所謂「亡き子を偲ぶ歌」交響曲三曲の理解が明確になった これらが終楽章に至ると突然雰囲気が一変してジンタまがいの行進曲にしてやっつけてしまう感を得たことはないだろうか これまで多くの演奏でなぜフィナーレが取ってつけたように聞こえたのか N.ヤルヴィは発想を逆転させたのだ フィナーレから振り返った時に見えた交響曲の容がこれなのだ 5番から7番全てが演奏時間70分前後になっているのも意味深い なぜだろう 指揮台に立ち躍り上がるように指揮棒を振るうマーラーの姿が見える この胸が掻き毟られるような切迫感をどう受け止めたらいいのだろうか N.パンドラの函を開けてしまったのかもしれない 真にマーラーを愛する人は聴くべだ 

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2018/02/05

    版は問題ではない これがマーラーだ ハーディングが素晴らしい 先ず2つの”スケルツォ”と”プルガトリオ”を聴け 音楽がサクサクと進む マーラーに停滞や倦怠はない その生き様が音楽に反映されないはずがない 全ての課題に能動的に挑んだ人生は忙しかった 50年余りの人生に為した仕事量は命を縮めるに十分な因だった それこそ苦難や悲哀に身を浸している時間などなかった 況して死の恐怖に慄く暇などなかった 死は突然訪れた だから楽曲の標題やプログラムに厭世を匂わす文言が残っていても 彼の音楽は決して私小説ではなかったのだ 明日も音楽を書く意思を持ったまま命を落とした ハーディングは惑わされず スコアからそうあらねばならないソノリティーを汲み出した どんなに大きなオーケストラが一斉に奏でても全ての音が聴き取れるサウンド それをマーラーが生涯追求したことはアルマの証言からも知られている 文学的な視点を廃したマーラーの軽やかさはこの上ない美しさでわたしの前に立ち上がってきた もしまだであればあなたも如何 

    2人の方が、このレビューに「共感」しています。

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     2018/02/05

    美しい ”神話”はヴァイオリンの技巧の可能性を追究して濃密な音楽になっている 聴きごたえがあるが息苦しさを覚えてしまう スクリデの腕は見えるが ”神話”はDuoでありながら凝縮した重さがある 聴くなら初めにした方がいい アンコールピースには向かない さて二つのVn.Con,だ 夢幻の旅に出よう 第1番は高山の峰から峰を辿って雲の世界を渡っていくようだ 高音を駆使してVn.が飛翔する 管弦楽は印象派や神秘主義のソノリティを奏でる 繋がった5つ楽章は無辺に変転する虚空の光と流動を描いて留まらない 目眩く色彩は様々な幻像を描き出してみせる 見入ってしまう 空間も時も変質して無限の生成の中に取り込まれてしまいそうだ スクリデ&ペトレンコに賛辞を これだけで満足だが 晩年の第2番を聴こう これは大地を踏みしめている 随所に民族舞曲をアナライズした楽想が散りばめられ 4つの楽章はやはり続けて歌われ起伏に富んだラプソディが展開される この土の匂いがするVn.Con.も聴きものだ あなたも如何  

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2018/02/03

    凄い 日本の弦楽合奏の水準の高さを示して余りある 弦楽器奏者が優秀なのは言うまでもない ここで強調すべきは作品の価値だ 戦後の日本音楽は20世紀を俯瞰する時 視界から外すことができない その特徴は広範囲に点在するが 第一に見逃せない特徴が品の良い美しさであり流れる情の温かさだ 一言で言えば”優しさ”である その優しい日本人を伝える作品が”満月の夜に””映画「TOMORROW 明日」より”そして”成熟へのプロセス”だ 抒情詩のごとき水野 村松 池辺の作品は最も日本的だ 対照的に表現主義を押し出した作品もある 弦楽合奏にVnやVaそしてPerc.のソロを加えた黛 西村 鹿野の三作品の示す方向もこの時期の特徴になっている ディスクの中央に置かれた別宮が斎藤秀雄に捧げた”小交響曲”はロマン派の作風を引き継いだもので この時代にあってかえって個性を主張している 日本人であればとりわけ自己の感性に惹きつけて鑑賞できるだろう 現代音楽などと言うレッテルはもう剥がしがいい あなたもお聴きになっては如何  

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