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トップ > My ページ > saitaman さんのレビュー一覧
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検索結果:349件中16件から30件まで表示
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0人の方が、このレビューに「共感」しています。 2024/04/21
不思議なピアニストだ。透明で、硬質で、歯切れよく、楽しく無い。ピアノという叩けば音の出る楽器で、無数のピアニストが弾いてきたクラシック音楽の定盤ともいえる代表的な名曲ばかりで、それほど特殊な解釈をしているとも思えないのに、どうしてここまで個性的になるのか。33歳で亡くなった若いピアニストの繊細で研ぎ澄まされた感性が音楽に滲み出ているとしか言いようが無い。計算して演っていたのであればそれはそれで天才である。
0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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0人の方が、このレビューに「共感」しています。 2024/04/14
ギトリスは存命中にコンサートに足を運んだことがあります。2011年の東日本大震災のとき、福島第一原発の事故を怖がって多くの演奏家が来日公演をキャンセルした時、「日本に行ってチャリティーツアーを開く。飛行機代も滞在費も要らない」と宣言して高齢にもかかわらず来日して東北や東京でツアーを敢行した熱い人です。単に巧いだけでなく解釈に独特の抑揚があります。むしろ現代の方が保守的かも。録音があまり良くなくオーケストラもいまいちですが、古き良き時代の名手の味があります。特にバルトークは見事です。
0人の方が、このレビューに「共感」しています。 2024/04/12
ロットの作品は初めて聴いた。わずか25歳で亡くなった作曲家である。交響曲はマーラーのコピーかと思うようなところがあるが実はマーラーの方が引用していたと知ってびっくり。演奏は叙情を前面に出したもの。あまり聴いたことが無い作品はこういう演奏にしてくれる方がわかりやすくて良い。録音も素晴らしい。後期ロマン派が好きな人でいつも聴いているのとは別な作曲家の作品もたまには聴いてみたいという人には良いのでは。
1人の方が、このレビューに「共感」しています。 2024/03/20
ウィーンフィルが全曲同じ指揮者でブルックナーの全集を完成させたのはこれが史上初。しかも00番に0番も含めた全曲盤。今やブルックナー全集がたくさんある時代になったが、これはその中でもはっきりとした価値がある。演奏についてもあまり特殊なことをやらず、多くのファンがウィーンフィルに期待するのはこういう演奏でしょうみたいな王道真っ直ぐ。予想通りとはいえ、普通に、これは5つ星以外はつけられません、という演奏でした。ただ、中の紙ケースとか色ムラがあったのでこのデザインでやるならもうちょっと印刷も丁寧にして欲しかった。せっかくの高級感がちょっと台無し。
1人の方が、このレビューに「共感」しています。
2人の方が、このレビューに「共感」しています。 2024/03/02
最新のリマスタリングが施されているとはいえ、古い上にオリジナルの録音環境がもう一つなのだろう、音質はばらつきがあり期待したほどではない。また、今のようなレコーディングを前提として傷があった部分をゲネプロとつなぎ合わせたりするようなものではない一発ライブだし何しろ昔なので名手揃いとはいえオーケストラのアンサンブルはあちこちイマイチで完成度は高くない。ただ、ライブのプラス面として、とにかく要所要所が熱い。終楽章にかけて聴き手を巻き込んでゆく。スタジオ録音で残されたクレンペラーの演奏はクラシック音楽における貴重な遺産だが、他の音楽ジャンルでもよくあるように、セッション録音とライブは違う特性があるものである。演奏家によってその差の大きさは異なるが、セッション録音のための演奏は会場にいる聴衆との一体感ではなく録音の完成度を目指すものになるからだ。しかし、クラシック音楽の世界では本来コンサートの場こそが演奏家がキャリアを積んできた場所である。そしてはっきり言えるのは、クレンペラーのライブはスタジオ録音のものとは一味違う、ということである。ひとつひとつの曲をとればより洗練されて完璧に近い演奏は今やいくらでも見つかるが、このボックスセットはクレンペラーのホールでの生演奏がどういうものであったかその片鱗を知る上でなかなか貴重な録音になっており興味深かった。
2人の方が、このレビューに「共感」しています。
0人の方が、このレビューに「共感」しています。 2024/02/18
「四季」はクラシック音楽の中でも最もポピュラーな曲一つなので無数の録音があるが、これはその中でも間違いなく個性的なものの一つだろう。個人的にはクレーメル以来の異演である。各パート一人ずつという最小編成の効果はわかりやすく、非常に訴えてくる。他のアルバムもそうだが、この人は美人さんだが結構攻めの演奏スタイルである。このジャケットの写真もだいぶ攻めている。
美人ヴァイオリニスト、ヤンセンのプロコフィエフ。安定した音色と技量、力強さが伴うくっきりした輪郭を描くスタイルで、なかなか魅せる。DECCAらしい明晰な優秀録音。
くっきりした演奏で、ヴァイオリン協奏曲の中で最もポピュラーな2曲に対して、特別なことはせず、正攻法でしっかり攻めている。録音は問題無く、オーケストラのサポートも良い。
0人の方が、このレビューに「共感」しています。 2024/02/10
実力は当然だが、クラシック音楽の世界でも売るなら美人かイケメンであるのに越したことはない。間口は広く、選曲は親しみ易い名品が並べられ、ドッキリなジャケット写真、鮮明な録音、スキなく丁寧に仕上げられた演奏。あまりにも狙い過ぎな気もするが、それゆえに個性的なアルバムになっていることは確か。
歌劇『スペインの時』と『子供と魔法』が入っているし、『マ・メール・ロワ』はバレエ版と組曲版の2つがある。ものすごくカラフルという程ではないものの、こだわりを持って取り組んでいるのがわかる表情豊かな演奏で、ちょっと重めなところもあるが、ところどころ艷やかである。録音も良い。なかなか楽しめた。
0人の方が、このレビューに「共感」しています。 2024/01/27
ヴァントらしい堅実なシューベルト。ミュンヘンフィルとのシューベルトも聴いたことがあってオーケストラはあちらの方が上だと思ったが、こちらの方がしっかりヴァントの表現したい解釈が詳細に落とし込まれている感じが強い。オーケストラと時間をかけて準備して取り組んだ成果が出ている。
0人の方が、このレビューに「共感」しています。 2024/01/07
英文のブックレットによるとロッテルダム生まれの作曲家。奥さんはブゾーニの弟子でピアニストだったようだ。若いころから腎臓病に苦しみモルヒネに頼っていた。作品はシェーンベルクにかなり染まったものもあれば、ネザーランドのメロディのように調性音楽を主体にメランコリックに近代的な響きを取り入れている作品もある。最後の曲はバイロンの詩の朗読が伴っている。ピアニストは現代音楽に強い人のようだが、細かな表情を大切に弾いておりそれほど飽きないで聴けた。2021年の録音で音は悪くない。
0人の方が、このレビューに「共感」しています。 2024/01/06
アルゼンチン出身のヒナステラのピアノ協奏曲2曲。表情豊かで現代音楽と民族音楽とネオロマンシチズムの硬軟多彩なリズムを有した特徴的な作風で飽きない。ピアニストと指揮者はアルゼンチン出身。お国ものを演じる強みは十分出ている。特にピアノは時に火の出るような激しさだ。
0人の方が、このレビューに「共感」しています。 2024/01/01
ヴィラ=ロボスのヴァイオリンソナタはどれも若いときに書かれたようだが、いずれもダイナミックで多彩な魅力がある。ヴァイオリンだけでなくピアノもかなりテクニカルであり、ヴァイオリンと激しく対峙したり、独奏で魅せたりとかなり面白い。「ブラジル風バッハ」や「ショーロス」が有名な作曲家だが、この3曲のヴァイオリンソナタ、特に第3番はもっと演奏される機会があっても良いのではないかと思った。これはなかなか掘り出し物だった。
ブラジル作曲家ヴィラ=ロボスの代表作の一つ。作品は個性的で色々な楽器を動員し、悲喜こもごも表情豊かな音楽を展開している。指揮者はフレンチホルンの奏者から出発した英国人。興味深く聴けた。
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