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トップ > My ページ > 風信子 さんのレビュー一覧
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3人の方が、このレビューに「共感」しています。 2016/03/17
オペラ嫌いのためのオペラ とまでは言わないもののオペラに取り上げられる主題の鄙俗さや歌唱偏重による非演劇性に辟易としているわたしの志向に好適なオペラの”一つ”がラヴェルだ まず一時間ほどの上演時間が好い だからプッチーニの”三部作” やヴェリズモ歌劇も親しんでいる ”スペインの時”は色恋の騙し合いというオペラ通垂涎の低俗題材だがブラックコメディであり痛烈な風刺に貫かれている ”子供と魔法”は童話であり教訓臭いのかと思いきや愛のファンタジーなのだ ペリの創出する舞台は全てが象徴であり具象化の悦びに染め上げられている 愉しく美しくすることを蔑ろにしない仕事は観る者を惹きつけて止まない そして指揮を執る大野和士は音楽に生命を蘇らせる リズムは語り出しハーモニーは感情を露わに呼びかける 声も楽器も一体となる時ラヴェルの音楽は微笑み無限の意味を語りだす 味わっても味わっても尽きない想像のフィールドが広がっている 衷心より推薦する
3人の方が、このレビューに「共感」しています。
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2人の方が、このレビューに「共感」しています。 2016/03/17
ブルックナーが聴いたら新たな創作意欲を掻き立てられ「第9」は完成していたかもしれないと思わせるほど見事な演奏だ ブルックナーの新譜が出ると先ず演奏時間に注目する 第9番は55分を超えていれば作曲者がスコアに記した楽曲設計以外に誰かの恣意が加えられ歪められていると予想できる この蛇足や歪曲を解釈や想像力の発露と誤認している向きが甚だしい スコアが伝えるブルックナーの構想し成した楽曲を蘇らせる演奏は驚くほど些少の例しかない ヤンソンス&RCOの演奏はブルックナーの若々しい息遣いと探求の果てに拓かれたフィールドの美とその発見の驚愕を伝えて余りある稀有な演奏だ ここにいかめしさや尊大さはない 人生の終焉も悟りもない 今も活き活きと噴き出す創造の泉は一刻一刻新鮮な清水を湧き出している 聴けば豊かで美しい想いに身内は満たされる 何しろ美しいのだ 真にブルックナーを愛する人に衷心よりお薦めする
2人の方が、このレビューに「共感」しています。
2人の方が、このレビューに「共感」しています。 2016/03/09
序破急の理想を体現した第6番の傑作がここにある 頭のない交響曲と呼ばれる第6番はソナタ形式の冒頭楽章を持たない 序破急の三つの楽章は順次速度を増しながら@緩徐かつ非拍節的A緩徐ながら拍節的B急速で拍節的と言う典型 知ってか知らでかショスタコーヴィチの第6交響曲は雅楽に始まる能・浄瑠璃の基本構成に沿っている ユロフスキーの第6はこのLPOライヴの9年前にRNOとの録音がある それは溌剌とした青春の息吹をまとった立派な演奏だった しかしユロフスキーの研鑽と開かれた眼差しによって9年後の録音は音楽の実像を明確に描き直しショスタコーヴィチの「言葉」を克明に掘り起こしている 音楽から沈潜していた生気を呼び戻している その変化は演奏時間によっても暗示され象徴的だ Largoは3分約り Allegroで30秒強 Prestoで30秒弱伸びて総じて2分短縮となった 緩徐楽章は早まり沈滞した感傷が消え 楽章が速くなるにつれ疾走するばかりに失われていたフレーズの「言葉の」意味が響き連ねられて行く 音楽のディテールが鮮明になり軽やかになった 第14番も全11楽章を見通した設計の上に奏でられた爽快な演奏と言える 死者の歌などというおどろおどろしい呼び名は過去のものとなる 衷心より推薦する
何よりもコンスタンによる「夜のガスパール」を聴きたい オーケストレーションしたマリユス・コンスタンの作品を聴く機会は乏しい ルーマニア出身でフランス現代音楽の牽引者が亡くなって十数年を経てもその音楽が市井に鳴り響く気配がない そんな不興を埋めてくれる色彩と陰影に富んだ傑作が「夜のガスパール」だ ラヴェルの管弦楽法を踏まえながらもコンスタンの感性と技法によって織り出された絢はベルトランの原詩に込められた精神が実体を持って歩き出したかと思うほどの生気を放っている 「夜のガスパール」を中心に置いた所為か挟む二つのワルツも踊りだしたいほど軽やかで素敵だ お気に入りの「クープランの墓」が一際味わい深くなっているのは言うまでもない ラヴェルを愛する人は是非このスラトキン&リヨンNOの快演をこの澄み切った録音で聴くことを衷心よりお薦めする
2人の方が、このレビューに「共感」しています。 2016/02/26
湧き出ずる泉の水は谿間に緑をもたらすに留まらず 岩棚から零れ清水となり流れ出す 山肌に染み込み野を潤し生けるものの命をつなぐ フルシャのドヴォルジャークは豊国の水であり風である 止め処ない音楽の鼓動と息吹が身内より生まれ出て語りかける 人の内奥に届いた言葉は歌となって再び天地へ放たれる 自然で自由な音楽という言葉を奏でることができるフルシャは民族の血と眼差しを未来へ引き継ぐだろう 都響を振ったときから目が離せなくなった人だ この序曲集にはドヴォルジャークの祖国への愛と自らの音楽への自負が担わされている フルシャが明晰な晴眼でその意を読み取り 清新な口吻で端正に語りだすその姿勢に肯首し新たな希望を見ている 真実の音楽は今日新しく生まれでる 音楽はいつも新しい 新しいフィールドを切り拓いていく一人としてフルシャに羨望と期待の目を向けている 衷心より推薦する
2人の方が、このレビューに「共感」しています。 2016/02/24
ショスタコーヴィチの青春性を高らかに歌い上げた演奏だ 聴く度に晴れやかな気持ちが戻ってくる ショスタコーヴィチの音楽はモノローグによって始まる 希望と憧憬は不安と煩悶の影を宿して吐露される やがて激しい鼓動の高鳴りの中に障壁を突破してゆく意志と生命力の声と歌が呼びかけ合い世界を切り開いてゆく 無理解で閉塞した社会を生きる青年はその構成する音楽において常に楽天的だった 彼の傾向が如実に表れた交響曲が第1・6・9・14・15番だ ユロフスキーも楽天家ショスタコーヴィチに共感している その演奏はいかなる時も滞らず蟠らず颯爽と吹き抜けていく ショスタコーヴィチの音楽は響きが薄い 殆ど単楽器がレチタティーヴォをリレーしていくが如し 奏者の緊張と疲労はいや増すばかり ユロフスキーの指揮は見事だ 集中を切らさず曲想の展開を逸らさない 音楽は自ずと拠って来るところを明かし行くべき彼方へわたしたちを導く ここには崇高で自由な対話のフィールドが広がっている 滾る思いあり 切りつけられた傷あり 熟慮する時も欲しいからこのフィールドから一度去らねばならない だがまた還ってくるだろう 衷心より推薦する
2人の方が、このレビューに「共感」しています。 2016/02/20
惜別の歌に聞こえて涙を流しておりました クライツベルクが他界する4ヶ月前にJ.フィッシャーと共演した四つの曲はなんと不思議な美しさと透明感に覆われているのだろう 二人は協働して数々の録音を残してきた 意自ずから通ずる仲であれば この録音も自然に組まれる共演だっただろう J.フィッシャーのヴァイオリンは端正な歌い回しで音楽を紡いでゆく クライツベルクはその呼吸に合わせて折り目折り目に絶妙な間をはさんでいく ソリストが自意識過剰や孤軍奮闘の落とし穴に落ちる不安がない 音楽は無辺の天空から舞い降り大地を颯爽と吹き抜けていく風の如し風情を漂わせている どこからも見通しがいいフィールドを舞い踊り進んでいく 選ばれた4曲の配置が憎い 秋[秋の詩]から始まって夏に近い春[舞い上がる雲雀]で終わる 儚い詩情に染まるのかと思えば 中に実質協奏曲[幻想曲]を置きドラマチックな世界を展開し さらに激しい愛の葛藤を象徴した曲[詩曲]を聞かせる 一筋縄で語れない世界が展開している J.フィッシャーなかなかの曲者と見た 何度聴いても どの曲から聴いても その度に味わいが違う誠に興味の尽きない一枚だ 衷心より推薦する
劇的な語り口が痛快なクライツベルクである 遺産としてドヴォルジャークの四つの後期交響曲と四つの交響詩が残された その一つ「第7」と「金の紡ぎ車」は一際劇性に富んだ演奏となった その死を惜しむもいい 演奏を批評するもいい でも彼の残した演奏を聴き返す時を持ち続けたいものだ 闊達な指揮棒の動きが見える 所作以上に物語る双眸の放つ光が射す オーケストラが歌い合い 無数の対話が飛び交う その中心でクライツベルクは鼓舞し受容し未知のフィールドへ皆を導く 情念と思念を超えて音楽が屹立していく ドヴォルジャークが憧憬し労作の道程で今行き着いた創造の鑑が見事に生み出されている そこに古典の展開発展型を見るもよし 民族精神の昇華を聴くもよし だがあるのはドヴォルジャーク自身の世界だ 世界に語りかけるべき価値を持つ芸術精神と美だ なんと生きる力にあふれた音楽だろうか 衷心より推薦する
3人の方が、このレビューに「共感」しています。 2016/02/19
静かな森に蠢く無数の意思を汲み上げてショスタコーヴィチの音楽はできている 数多の生命を賭けた闘争の坩堝である森が静謐に覆われているはずもなく その静けさは意思を潜めて命をつながんとする隠遁の一方便に過ぎない 静かさは自ずと緊張の糸を張り森を孤独の影で覆っていく 今はもう亡きクライツベルクが残した唯一のショスタコーヴィチは作曲者の詩と真実を伝えて余りある 誇張と刺激で音楽を装うことをしないクライツベルクの演奏こそショスタコーヴィチを語りだすに相応しい 「第5」は三つめの楽章までまるで室内楽だ フィナーレに入って強烈な足音が大地を闊歩するが poco animato から静寂と悲哀の気が再び訪れる この終楽章は終始 accel. を重ねていく曲だが クライツベルクは最強音へ戻った最速の掉尾を冒頭のテンポより遅く振っている 「第5」の解釈を云々する時は過ぎ去った こうあらねばならないことはスコア上に明らかに示されている なんと苦渋に満ちた音楽だろう それにひきかえ「第9」にはラプソディックなショスタコーヴィチの心境が映し出されている 息を潜めているばかりではない諧謔と皮肉を武器にして体制をおちょくる気概が溢れる クライツベルクもより自由で自然な表情で音楽を構築していく 音楽が微笑んでいる このディスクを聞き逃していた愚を恥じる 衷心より推薦する
1人の方が、このレビューに「共感」しています。 2016/02/14
オペラが嫌い 主題や筋立てがつまらない以上に歌唱法の重苦しさに堪えられない ここでデセイはシャンソン歌いに徹している 詞はまず語られる 言葉は語りだす先に歌となるエスプリが貫かれている 実はクラシックだって民謡だって歌はそうでなくてはならない 歌手でも奏者でも自己をひけらかす心が歪んだ音楽文化と伝統を蔓延させた ベルサイユの庭の夕べはルグランの音楽と共鳴して美しい ルグランの映画音楽をシャンソンとジャズで再現していく時間は夕暮れの一刻一刻の変化とともに自然で清々しい バンドはギターを加えたカルテットという簡素さがいい ルグランのピアノはもちろんだが バウサエのベースも聴きもの ドラムのレゾーも瀟洒なリズムを刻んでいる 友情と対話で繋ぐ夏のソワレ・コンサートをぜひご一緒に 衷心より推薦する
1人の方が、このレビューに「共感」しています。
2人の方が、このレビューに「共感」しています。 2016/02/13
音楽は誰のもの 大衆のものだとあらためて高らかに謳歌したその日を 音響によって復元した”演奏会”がここにある ハーゼルベックらの試みは豊かな実りとなって眼前に現れた 200年前ウィーン大学旧講堂で開かれたナポレオン戦争戦傷者救援の事前演奏会で演奏した音楽を現代に残る同会場で演奏したものだ 当時の楽団編成と楽器そして奏法も復元された そこから何が聞こえたか それは紛れもない豊かな創意が生んだ音楽の生成する瞬間の喜びだった 演奏する者聴取する者双方の内奥に広がってゆく無辺のフィールドに新たなステップを踏んで音楽が花を咲かせていく 驚きに目を見張りながら身が浮きたつのを抑えていなければならない 今傑作誕生の瞬間に立ち会っている自覚が胸を内より突き上げてくる それにしてもなんという美しい響きだ 刺激的な強打響音など一度として用いない 音響の消え際まで明瞭で音の粒が立っている ’舞踏の権化’の比喩を初めて音にして聴かせた演奏だ 戦争交響曲がこんなに豊穣な創造力によって書かれていたと初めて知った ここに史上最も価値あるレコードがある ベートーヴェンを知らず生涯を終える人があると思うと居ても立ってもいられなくなる 衷心より推薦する
3人の方が、このレビューに「共感」しています。 2016/02/12
知命を越えて逝った人を早生したと惜むのも失礼かもしれない 人生五十年と言われた時代もあり 長寿自慢している本邦の浅ましさに辟易とする小生であれば それは見事な一生だったと仰ぎ見るクライツベルクである 人生は短く芸術は永い ドヴォルジャークの交響曲が人間の本源に眠る郷愁を呼び起こすことは自明だ 人が愛おしさを抱く人間と共存の記憶そして自然の美へと傷ついた魂はいつもそこへ帰っていく だが ドヴォルジャークが交響曲の中に放った眼差しは常に未知なるものへと向けられていた それは希望の音楽だ クライツベルクの演奏は歌と呼びかけによって牽引される リズムを活かすが抑揚の大小で強調したりしない その姿勢は二つの交響詩でも貫かれている ドヴォルジャークが晩年に書いた交響詩は死へ通じる悲劇の描写であり辞世の歌を連想する クライツベルクの音楽は絶大な力を発揮する なんと雄々しく繊細な「真昼の魔女」と「野鳩」だろう こんな高潔な音楽と演奏を聴き取れる聴衆が今の世界に残っているだろうか 衷心より推薦する
4人の方が、このレビューに「共感」しています。 2016/02/10
誰も触れぬまま長年月が過ぎた わたしの愛聴盤を語ろう そのエキゾチックな雰囲気から代替曲がないダンディの「フランスの山人〜」交響曲が好きだ 演奏者は理想裡と言えるヘルムヘンのピアノにヤノフスキ指揮するスイス・ロマンドO.だ しかもSACDの響きは透明で軽やか 5chで部屋いっぱいに鳴らしても決して五月蝿くならない この爽快感を他の何から得ようというのか 聴くうちに視界は晴れ心は無辺の彼方へ飛び立つ さらにこのディスクは貴重な2曲を優れた演奏で記録している サン=サーンスは5曲の交響曲を残した「オルガン付き」は50代で世に問うた 残る4曲は15〜23歳の作品 その最後が第2番イ短調 20分強の小品だが四楽章からなる見事な一曲 対位法まで駆使しこれまでの学習成果を遺憾なく発揮した生命力ある魅惑の交響曲だ 人の耳に届かず埋もれるにはいかにも惜しい逸品 そして44歳で自転車事故で亡くなったショーソンの最後の管弦楽曲「祭りの夕べ」もなかなか聴く機会を得ない名曲 この一枚には19世紀末のフランス音楽の魅力と成果が詰まっている 来るべき時代へ向かって自らの文化層を掘り下げ 未知の地平を切り開こうとする意志と夢が燦爛たる光を放っている 衷心より推薦する
4人の方が、このレビューに「共感」しています。
5人の方が、このレビューに「共感」しています。 2016/01/26
マリオン・コティヤールの泪 その美しさに凝集された恐怖が忘れられない 第3交響曲「典礼風」は第二次世界大戦から受けた魂の傷痕を晒していて いつ聴いても緊張を強いられる その10年前大戦を誘引するファシズムの嵐が逆巻く世情の中で書かれたのが「火刑台上のジャンヌ〜」 台本をポール・クロデールが書き その言葉を何よりも生かす意図の下オネゲルが作曲したオラトリオであり楽劇 ジャンヌをはじめ多くの演者が歌わない 科白は歌唱にまさる比重で全曲を牽引していく 英雄救世主として称えられるべき乙女に汚名を被せて惨殺した社会の恐怖はいにしえのものではない 無欲で純粋な魂を抹殺する暴力の嵐は20世紀前半どころか現在も吹き荒れている コティヤールの泪はジャンヌの恐怖を想像体感したから流れたばかりではない ジャンヌとの共鳴はさらに大きな震えとなって現世を生きる私たちの心胆の深部へと降りていった故だ 不適格で薄のろで怖がりで無責任な権威が愚鈍で高慢で強欲で淫乱な権力と手を組み悪魔を呼び出す 人類がこの愚挙を繰り返している限りオネゲルの傑作を幾度となく紐解かなくてはならない 止まらぬ泪で満たされた衷心より推薦する
5人の方が、このレビューに「共感」しています。
3人の方が、このレビューに「共感」しています。 2016/01/20
演奏の良し悪しを云云する物差しは簡単に手に入る 良い演奏には心惹きつけられ心躍りだす わたしの前に作曲者の幻影が現れ見れば見つめ返してくる 楽曲は構造物のごとく眼前に立ち上がる 一緒に演奏したくなる そしてわたしも創造の途につきたくなる バッハとは誰か この一挺ストラディヴァリが描き出す世界は何だ 比較する対象のない人と世界の話だ 完全なる存在は尽きない孤独の中にいて充足している されど閉ざす扉はない 無限の方向に解き放たれた音楽は聡明な微笑みの持ち主からわたしたちひとりひとりの掌に預けられた 受け取り充足し次の時空へ自分の声で歌い掛けられるかを問われる 分かる者には分かる このF.パウルのパルティータ集が人口に膾炙しないのは分かる人の稀少さを示すのか これほどのヴァイオリン演奏を聴かせてくれた人をわたしはもう一人しか知らない(E.オノフリだけだ) ここにソナタはない パウルに録音の意志がない 残念か否それはまた別の話だ 見事な円環の中に挟むものはない 敬虔なまでに愛に溢れた衷心より推薦する
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