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Ichirokagawa さんのレビュー一覧 

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     2021/12/22

    イギリス人のラトルにしてみれば、この惑星はお国ものなので、普通に演奏すればそこそこの結果は出るはず。ベルリン・フィルという天下の名オケを駆使してどれほどの成果が出るかが関心事である。結果、ラトルは特別なことは何もしなかった。と言うより、この作品自体にさほどのキャパシティはない。期待した火星、木星は、木曜のあの有名なメロディーの歌わせ方は流石だが、他に特筆すべきことはない。唯一、土星におけるオケの迫力は半端でない。オマケ的に、マシューズの冥王星や2枚目のCDに宇宙、天体に関した作品が収められているが、よほど聞き応えがあった。

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     2021/12/20

    ヘンデルのヴァイオリン・ソナタ集で、ヨゼフ・スークの弾くヴァイオリンは美音で、どこまでも昇っていくかの様。ズザナ・ルージチコヴァーのハープシコードは目立つことなく、主役を引き立てる。欠点は、録音のせいか、ヴァイオリンの音色が妙にキンキンするところ。ガット弦なら、しっとりとしたヘンデルが聴けたであろう。

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     2021/12/15

    モーツァルトの41番は、いつものモッサリした、凡そ”ジュピター”らしからぬ演奏だが、そこが正しくクナッパーツブッシュの芸風で、妙に説得力がある。1940年のライヴ録音だが、音質は思いの外良い。タンホイザー序曲は同日の演奏のようだが、途中に大きな欠落があるので、記録としての意味しかない。マイスタージンガーの第1幕への前奏曲は快活なイメージどおり演奏。第3幕の方は一転して濃厚な表現となる。この2曲は1950年のデッカによるセッション録音なので、音質は全く問題ない。重厚なヴィーン・フィルのサウンドが堪能できる。ボーナスに付いている魔笛の序曲はバイエルン国立オケの演奏で、とても味わい深い。1956年のライヴで音質もまあまあ良い。

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     2021/12/14

    いずれも、シューリヒトの貴重なライヴ録音で、CD初出とのこと。シューリヒトはフランスのオケと多くの録音を遺しているが、恐らく相性が良かったのだろう。このフランス国立放送管とのベートーヴェンの5番も、勢いのある演奏だが、そこはシューリヒトで、ひたすら突っ走るのではなく、要所でまったり感を出すのは流石の技である。シューマンの4番は唯一の録音らしく、身構えて聴いた。北ドイツ放送響の醸す峻厳な響きに圧倒される。ベートーヴェンは1956年のモントルー音楽祭のライヴで、音質は余り期待しない方が良い。シューマンは1962年のライヴで、マイクがオフ気味で、迫力はあるが余りクリアではない。

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     2021/12/14

    ヨハンナ・マルツィの珍しいライヴ録音集。バッハのヴァイオリン協奏曲第1番と第2番は1962年8月の収録。録音条件が厳しかったのだろう、高音質CDをもってしてもクリアとは言い難いが、たおやかな演奏ぶりは時代を反映していて懐かしさを覚える。ヴァイオリン・ソナタ第2番は1966年12月の収録。この録音も高音質とは言えないが、マルツィのライヴ演奏が聴けるだけで幸せな気持ちになる。

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     2021/12/13

    ヨハンナ・マルツィのお宝録音集。目玉はブルッフの第1番で、初めて聴くレパートリーだが、濃厚なロマンティシズムに陶然となる。スイス放送による1969年の放送用のスタジオ録音で音質良好。変わったところで、1947年のジュネーブ国際音楽コンクール本選の模様が収められている。23歳のマルツィの瑞々しいモーツァルトが聴けるのはうれしい。他にも1947年3月のラジオ・ジュネーブによる放送用の録音でピースが5曲収められていて、音質は余り良くないが、マイクが比較的オンなのでマルツィの生き生きとしたヴァイオリンが楽しめる。ハイフェッツ編曲のディニークの”ホラ・スタッカート”が聴きもの。

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     2021/12/10

    バッハが編曲を得意としていたことは知っていたが、ヴィヴァルディとマルチェロ兄弟の作品からの編曲があることは知らなかった。バッハの巧みな編曲によって、原曲のイメージが損なわれていないのは驚くべき仕業である。イェーツが弾くチェンバロは、華麗な音色で作品の良さをよく引き出している。余裕さえ感じられる演奏だが、パッションも十分に感じられる。

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     2021/12/10

    ミケランジェリのNHKホールにおけるリサイタルのライヴ録音。ライナーには、音源についての記載がないので、プライベート録音だろうが、音質から判断するとエアチェックしたものからのマスタリングというのが正解だと思う。当日は最初にガルッピの第5番のソナタが演奏されたようだが、このディスクには収録されていない。ベートーヴェンの第4番のソナタは、初期のソナタらしからね重量感に圧倒される。シューマンの謝肉祭は文字通り完璧な演奏。欲を言えば、テンポの緩急が穏やかなので、もっとスリリングでも良かった。ガルッピのソナタの第2楽章がアンコールで演奏されているが、とても素敵だったので、全曲が聴きたかった。気になったのは、3曲とも終演後の拍手がかぶり気味なところ。ブラボーこそないものの聴衆の興奮ぶりが伝わってくる。

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     2021/12/07

    アルヴィド・ヤンソンスのモツレク。噂には聞いていたが、凄い演奏だった。全曲を貫く緊張感と精神性の高さ。合唱の充実が感動に繋がっているのは間違い。独唱はやや個性的だが、ソプラノは魂が天国に昇っていくよう。音質はホールトーンも豊かで良好。余談だが、独唱者の姓が4人とも同じなのは、家族なのか、それともありきたりの姓なのかが少し気になった。

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     2021/12/07

    マンゼの指揮ぶりは、メンデルスゾーンの交響曲に関しては一貫していて、どの作品も高い水準の演奏が達成されている。イタリアは、過度にオケを煽る愚は当然していなくて、しっとりとしたオケのトーンをベースに、さりげなく装飾音を加えるところなどはセンスの良さを感じる。宗教改革は、第2番と並んで精神性が高い作品だと思うが、敬虔な祈りにも似た感慨とともに、魂の高揚感を覚えた。

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     2021/12/07

    メンデルスゾーンの交響曲は、もっぱら3番から5番までで、1番と2番は見向きもされなかった。この2番は、長大な上に、声楽も入るカンタータ風な作品だから、交響曲と言っても随分と趣きが異なる。全集でもないと、実演はおろか記録媒体も少ない。その中でのマンゼのSACDである。作品を貫く明確なテーマの下に繰り広げられる音楽の世界。メンデルスゾーンの天才ぶりをしのぶには最適の作品であり、演奏である。感動的なエンディングは胸が熱くなった。

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     2021/12/06

    先ずは1番から。1番はヘンゲルブロックの鮮烈な演奏が印象強く、マンゼの指揮は圧倒的な印象は少ないが、落ち着いた演奏ぶりが非常に好ましい。オケのサウンドもしっとりしていて、格調の高さを醸す。3番スコットランドは名演。作品の持つ仄暗いトーンを立体感に表現し、適度な躍動感の演出も見事である。

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     2021/12/05

    ネルソンスのショスタコーヴィチは、いよいよ交響曲全曲録音まであとわずか。今までずっと聴いてきたが、演奏スタイルは一貫している。スコアに書かれた音をそのまま再現している趣き。録音はとてもクリアで、低域は豊か、バスドラムは腹にくる。1番は、最近バーンスタインがシカゴ響を指揮した録音を聴いたが、全然印象が異なったので驚いた。ネルソンスの指揮は緻密である。バルシャイが編曲をした室内交響曲は、ボストン響の弦楽セクションの優秀さを証明している。なかなか聞き応えがある。

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     2021/12/02

    最近のセットは、このブルックナーといい、ショスタコーヴィチといい2枚組だが、ブルックナーの8番が1枚に収まっている時点で快速なテンポが保証されたようなものだ。ネルソンスのブルックナーは粘らない。さらさらと進行するので、何のストレスもなく聴き通すことができる。クナッパーツブッシュが指揮するゴツゴツしたブルックナーが好みだが、ネルソンスのさらさらとしたブルックナーも悪くない。マイスタジンガーの前奏曲は颯爽とした指揮ぶりがカッコいい。

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     2021/11/30

    マンフレッド交響曲は聴く機会が少なく、作品の評価も、レナード・バーンスタインがクズ呼ばわりしたらしく、世間的には高くないようである。ネルソンスはチャイコフスキーを得意としているようで、このバーミンガム市響との演奏も、作曲者への熱意が良く伝わって来る。メロディー・メーカーらしい美しい旋律に彩られ、時折”白鳥の湖”を彷彿とさせる部分もあり、非常に興味深く聴いた。個人的には好きな部類の作品である。ネルソンスの、淀みのないフレッシュな解釈は好感が持てる。スラヴ行進曲も実に鮮やかな演奏である。

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