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saitaman さんのレビュー一覧 

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  • 6人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2019/03/31

    このボックスはチャイコフスキーのピアノ作品ばかりを集めたもの。有名な作品もそうでない作品もあるが、卓越したメロディメーカでもあったチャイコフスキーの能力はそれほど有名ではない小品においてもよく発揮されているのがよくわかる。それを本場のピアニストがこれだけまとめて取り組んで録音したものが廉価に手に入るとなるとそれだけで価値がある。ポストニコワはかつて指揮者である夫のロジェストヴィンスキーと読売日本交響楽団の公演で時々共演していて、ライブでも直接聴いているが、旧ソ連の音楽英才教育が充実した時代にピアニストとして研鑽を積んで活躍しただけあって安定した技量と表現力で聴かせている。

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     2019/03/31

    ペンデレツキのチェロとオーケストラのための作品3つを収めている。ネオロマンチシズムの系譜につながる時に陰鬱で重厚で緻密な曲が続く。演奏・録音とも極めて優秀。

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     2019/03/30

    ペンデレツキはルトスワフスキと並んで20世紀を代表するクラシック音楽の大家である。指揮者のヴィットは東京都交響楽団に客演したときに見に行ったが、ポーランドの音楽に関する大家である。このCDはペンデレツキの2曲のバイオリン協奏曲を収めたもの。いずれも単一楽章。位置づけ的にはどちらも後期ロマン派の延長にある。第1番は沈鬱でショスタコービッチの作品に近い雰囲気である。第2番はより表情が多彩。どちらも中身は非常に濃い。ソロ・オーケストラ共に迫力あふれる見事な演奏で、ぐいぐい引き込む。録音も優秀。

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     2019/03/24

    ロストロポーヴィチは読売日本交響楽団でも客演していたので生でも聴いたことがある。このBOXはDGやPhilipsなどの音源をまとめたもの。チェリスト、指揮者、そして最後の2枚は声楽のピアノ伴奏(これが意外に良い)としての録音となっている。力強く、抒情にあふれ、表情豊かな演奏が多い。特にお国ものであるロシアの作品は、いずれも線の太い重厚な表現力が前面に出ている。どちらも黄金時代の旧ソ連を代表する演奏家であるリヒテルと組んだベートーヴェンのチェロソナタも見事である。掘り出し物は4枚を占めている盟友の一人のブリテンとのコンビもしくはブリテンの作品の演奏で、とりわけ無伴奏チェロ組曲はそれほど録音が多いとは言えない作品でもあり印象に残った。チャイコフスキーのバレー曲はベルリンフィルを指揮しており、カラヤンのスマートな演奏とはある意味で対象的な演奏。歌劇『スペードの女王』は劇的でとてもいい。最後の2枚のヴィシネフスカヤのソプラノも線が太くて表現力がある。音質はいずれも良好。オリジナルジェケット仕様。

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     2019/02/16

    スペインの名ピアニストだったアリシア・デ・ラローチャが、母国の作曲家であるグラナドスの作品を演奏した3枚セット。ラローチャが晩年になってからの録音というのも関係しているのだろう、かなり穏やかで、いい意味で丸い、抒情豊かな雰囲気の演奏になっている。予想とは少し違ったが、これはこれで悪くない。

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     2019/02/11

    このアルバムは当たりだった。ミニマリズム系の音楽であるが、静謐な中に表情があり、静かに引き込まれる。ちょっぴりメシアン風であり、ペルトにも似ているが、また違う個性である。お気に入りのアルバムになりそうだ。

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     2019/02/11

    個性が異なる2つの交響曲と、ハープ協奏曲の3曲が収められている。交響曲第5番は少し暗めだが重厚感もある14分ほどの曲。交響曲第2番はスケールの大きさはある。3曲の中でのおすすめはハープ協奏曲で、弦楽のみのオーケストラとハープの相性がよい。20世紀後半の作品としてはやや古い感じの作風だが、悪くない。演奏と録音は素晴らしい。

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     2019/02/11

    フランスの作曲家デュティユーの生誕100周年を記念して発売されたBOXである。演奏家は様々で、一部モノラルもある。オーケストラ作品が有名な作曲家で、過去ににもいろいろな演奏を聴いてきたが、この7枚組のうち後半は声楽曲と室内楽になっており、ピアノソナタやフルートとピアノのソナチネなどは意外に掘り出しものだった。

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     2019/02/10

    マッケラスのディーリアスはとても叙情豊かで聴かせる。曲目も多く、多彩なディーリアス作品に触れられる。素晴らしい。ただ、ウェールズ・ナショナル・オペラ管弦楽団は、力量的にはいまひとつで、特に管楽器にはもう少し潤いが欲しい。

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     2019/01/20

    ボロディン四重奏団を中心とするショスタコーヴィチの弦楽四重奏曲全集とピアノ五重奏曲である。ボロディン四重奏団にはメロディア音源のかつての名盤があるが、時を経て新たに行われたこの録音も、非常に良い。陰鬱、軽快、静謐、多彩、皮肉。録音技術の進歩も後押ししており、きわめてクリアな音質で、微妙な陰影感が細部にわたるまでくっきりと描写されている。素晴らしい。

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     2019/01/01

    2010年と2016年。21世紀になって書かれた2つの作品を納めている。どちらも世界初録音。バイオリン協奏曲の方は献呈された奏者がソロを弾いている。作者はベルギーの音楽家。誤解を恐れずあえて粗っぽく特徴を書くと、ストラビンスキーとバルトークとショスタコービッチを混ぜて一部にワーグナー風の味付けを加え、さらに現代風に少し鋭利にした感じである。どちらの曲も変化に富んでおり、多様かつ多彩で充実しており、実際の演奏時間よりも長く感じる。斬新さはそれほどないものの、よく練られて作られており、どちらもとても優れた作品である。録音も優秀。

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     2018/12/24

    現代を代表するフルート奏者であるエマニエル・パユによる無伴奏フルート曲集。2枚組だが、それぞれ74分と72分強の長時間録音となっており、見た目以上にぎっしりつまっている。大変よく練られた作品構成となっており、武満徹の”Air”を皮切りに、現代曲と古典作品が交互に登場し、他の楽器の音は一切登場しないフルートだけの研ぎ澄まされた音の世界が繰り広げられる個性的なアルバムになっている。録音も優秀である。ちなみに、個人的な思い出になるが、東京オペラシティでこのパユの無伴奏ソロのコンサートに足を運んだことがある。簡素な服装で、譜面台さえ置かず、足元にミネラルウォータのペットボトル一本を置いただけの姿でステージに現れたパユは、一筋のスポットライトに照らされながら高い集中力を保って安定した技量を駆使し、見事なプロフェッショナリズムに支えられた芸術性あふれる完ぺきな演奏をライブで披露したが、その世界をスタジオ録音としてアルバムとしてまとめたのがこれになる。

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     2018/12/24

    素晴らしい2枚組のアルバムである。ミニマリズム音楽の教祖スティーブ・ライヒの作品をクリスチャン・ヤルヴィとライプツィヒMDR放送交響楽団及び合唱団が演奏した録音である。クリスチャン自身が書いている英語のライナー・ノートによると、「2、4、80、4、2」という数字がこのアルバムに関係している。1枚目の2曲目として収録されているClapping Musicは80歳になったライヒと若いヤルヴィの2人がそれぞれ2本の素手をたたいて奏でている。個人的な話になるが、この曲は東京オペラシティでのライヒの80歳記念公演でも聴いたことがあって、とても印象的だ。1曲目はメニューインの80歳記念に作られたもの。ちなみにこのアルバムが登場した2016年はライヒの生誕80歳の年である。3曲目のThe Four Sectionは4セクション構成。2枚目の2曲はどちらもオーケストラ版の世界初録音になり、どちらも4つのパートによって構成されている。1枚目の作品の演奏はライブ。どの作品も高い集中力でとんがった演奏が展開されており、楽しめる。録音も優秀。

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     2018/12/24

    クラウディオ・アバドがDGに録音したオペラ関連の作品集をセットにしたもの。かなりのボリュームなのだが、内容は素晴らしい。まずおススメはロッシーニ。アバドは1970年代の「ロッシーニルネサンス」の中心になった一人であり、新録と旧録の2つが収められている「セビリアの理髪師」はどちらも質が高いし、実に150年ぶりの再演となった「ランスの旅」の録音も入っている。モーツァルトは全体的にすっきり系で、古い時代のオペラ演奏とは違う。ミラノスカラ座の豪華な演奏家たちに支えられたヴェルディは圧倒的で、イタリアならではの強みがあふれている。ドビュッシーの「ペレアスとメリザンド」は洗練されたセンスのよい演奏である。全体的に歌手陣も豪華である。

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  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2018/10/29

    アルベニス、ファリャ、グラナドス、モンポウ、トゥリーナ。スペインを代表する作曲家のピアノ作品を収めたボックスである。親しみやすい旋律の曲が多く、異国情緒も十分で、文句なしに楽しめる。近年人気のモンポ―の作品もある。ピアノは1950年生まれのフランス人ピアニスト。この演奏が、少々饒舌気味でありながら品があり、いかにもフランス的で、飽きさせない。最後のオーケストラとの作品集も、なかなか良かった。

    3人の方が、このレビューに「共感」しています。

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