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Ichirokagawa さんのレビュー一覧 

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     2022/01/25

    ザルツブルク音楽祭におけるプッチーニのマノン・レスコー。プッチーニの美しいメロディ、ネトレプコの清冽な歌唱、素晴らしい。

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     2022/01/24

    吉野直子さんの自主レーベルからの4枚目となるアルバム。
    今回は、ホリガー、細川俊夫、武満徹、ケージ、吉松隆といった現代の作曲家による作品を核としているが、サティの「3つのグノシエンヌ」を1曲ずつ挟み込むという構成をとることで、アルバムとしての統一感をとっている。
    演奏を聴きながら、吉野さんが弾くハープの表現に、無限の可能性を感じたという意味で、このシリーズにおける画期的なアルバムとなっていると思う。

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     2022/01/24

    鈴木美奈子さんのファーストアルバムで、24節気をフィンランドの音楽で構成したもの。そういう意味でのインスピレーションは凄いと思う。全曲通して聴いてみて、曲調として共感できるところは多い。ただ、通常の聴き方として、対峙するより、環境音楽的に聴くほうが良いと思う。なお、彼女はフランス近代ピアノ作品集を続けてリリースしていて、そちらも良かったので、あわせて聴きたい。

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     2022/01/23

    岡城千歳さんによる坂本龍一の作品集の第3弾である。
    アルバムの中心になるのは、ヨージ・ヤマモトのパリコレのために作曲された「ブリッジ」で、実に30分にも及ぶ大作だが、イマジネーションに溢れていて、メロディーの美しさとも相まって感動的な演奏である。あらためて、坂本龍一のコンポーザーとしての凄さを感じる。この演奏が2004年の日本初演のライヴ録音だが、他のピースを含めて、実に美しいサウンドで収録されていて、夢の様なひとときが過ごせる。アルバムのもうひとつの目玉は「ブリッジ」のモティーフを用いた岡城千歳による「坂本龍一へのオマージュ」で、これは2017年のスタジオ録音である。MIDIキーボードによるハープ、チェレスタ、プリペアド・ピアノ、マリンバのサウンドが再現されていて、なかなかに興味深い。

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     2022/01/20

    ブニアティシヴィリ初のシューベルトアルバム。
    ピアノソナタ第21番はいまだかつてない解釈。はっきり言って、妖しい感じがプンプンする。猫の目の様に変わるテンポと、抑制されたトーン。ブニアティシヴィリならではの演奏と納得。4つの即興曲は、全曲雰囲気が全く異なる。2番はまさにプレスト!リスト編曲のセレナードはしみじみとしたメロディーが印象深い。

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     2022/01/19

    チャイコフスキーのバレエ音楽『くるみ割り人形』 の全曲盤(2枚組)である。この作品の全曲盤は少ないので貴重である。ロサンジェルス・フィルは、ドゥダメルの手兵であるが、ライヴと思えないほどの完成度である。ただし、聴衆の拍手などは収録されていないので、ライヴと言われなければ分からないほど。ライヴ録音も随分と進歩したものである。ドゥダメルの指揮は思ったより安全運転で、音楽の表現にもっと劇的な味わいが加われば更に良かった。

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     2022/01/17

    いくら指揮者に才能があっても、演奏するオケが指揮者の考える音楽を具現化できなければ意味がない。そういう意味で、クルレンツィスはムジカエテルナというオケをつかって、クルレンツィス自身が考えるマーラーの6番を作り上げた。作品の解釈は勿論、サウンドの充実を含めて、理想的な演奏が出来上がった。その完成度は、メンゲルベルクのコンセルトヘボウが匹敵するのみであろう。ただし、メンゲルベルクのマーラーの6番は聴いたことがないので、演奏の完璧さという意味である。

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     2022/01/17

    クラシックに限らず、いちばん最初に聴いた演奏が最も印象に残ることが多い。クラシックの作品の場合、その演奏が基準となり、後から聴く演奏はついつい比較して聴いていることに気付く。私のマーラーの5番の基準はカラヤンである。ハーディングの指揮するマーラーは、10番、9番があった。この5番も今まで聴いてきた演奏の延長上にあると思う。印象として、表面はクールだが、内側に熱いものを隠し持つ
    。スウェーデン放送響のオケとしての響きは幾分ひんやりしたものを感じるが、全奏時のパワーはキレがある。ハーディングの指揮は、いつもながら抑制が聴いているが、要所でキメるタイプ。マーラーの5番の優れたディスクの一枚。

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     2022/01/13

    現在、最も活躍している指揮者のひとりのロト。
    この指揮者のものは大体聴いてきたが、所謂ハズレは全くない。今回はマーラーの交響曲第3番。オケは、この作品の初演団体であるケルンのギュルツェニヒ管。実は、このオケは今まで聴いた覚えがなく、実質初お目見え。この3番は、個人的にマーラーの作品の中でも特別の存在としてある。冒頭のホルンのユニゾンから、すっと作品に入り込んだ。初演団体としての矜持が感じられるだけでなく、オケの能力としても一流であることが良く分かる。アンサンブルは室内楽的な緻密さをもち、全奏でも響きが混濁しない。第1楽章が最も良いが、最終楽章の盛り上げ方も抑制が効いていて、センスの良さを感じる。この作品の最も優れた演奏=録音のひとつである。

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     2022/01/12

    花の章が付いた1893年版は初めて聴いた。マーラーのオーケストレーションは、今まで聴いてきたバージョンとはずいぶんと異なり、様々な聴いたことがない音形やパーセージがあり驚きの連続である。なにより、後のバージョンで纏った暑苦しいコートを脱ぎ捨て身軽になったことで、作品の本質が露わになっていると感じる。それにしても、ロト指揮するレ・シエクルのなんと瑞々しい響き!
    爽やかな印象の一枚である。

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     2022/01/07

    ミルガ・グラジニーテ=ティーラのデビュー・アルバムである。曲目はヴァインベルグの交響曲第2番と第21番「カディッシュ」だが、この作曲家は初めて聴く。
    第2番は弦楽オケ用の作品で、クレメラータ・バルティカの演奏。この楽団も初めて聴くが、アンサンブル能力が非常に高く、特に第3楽章が聴きもの。
    第21番の「カディッシュ」だが、このネーミングは、バーンスタインの交響曲にも同じものがあり、調べてみたらユダヤ教の祈りの歌とのこと。ヴァインベルグはユダヤ人らしいので合点がいく。この交響曲は、第2番と違ってオーケストレーションからいっても充実しているし、最終楽章には声楽も入り、物語性があると思った。オケはバーミンガム市響で、さすがに上手い。指揮者については、この選曲ではコメントが難しいが、デビュー・アルバムにこの選曲を持って来ること自体、只者ではない予感はある。今後のリリースに期待したい。

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     2022/01/06

    ミルガ・グラジニーテ=ティーラは初めて聴く指揮者である。イエロー・レーベル初の女性指揮者だという。
    このレーベルには先に2つのアルバムが出ているが未聴。
    当盤は”ブリティッシュ・プロジェクト”とあるが、バーミンガム市響との、そういうプロジェクトがあるのだろうか?
    最初はエルガーの”ソスピーリ(ため息)。実に美しい弦楽アンサンブルに陶然となる。このオケの響きは実に良い。
    2曲目はブリテンのシンフォニア・ダ・レクィエム。戦前日本の皇紀2600年祝典曲として送られて来たが、内容がふさわしくないという理由で無視されたもの。ブリテンの亡き父母を追悼して作曲されたものだから、最初から別の意図があったのだろう。この時代にこの様な作品を作曲したブリテンは本当に凄いと改めて思った。
    3曲目はウォルトン(C.パーマー編曲)の組曲『トロイラスとクレシダ』。オペラからの編曲で、フィナーレのサウンドがいかにもイギリスっぽく、カッコいい。
    4曲目はヴォーン・ウィリアムズのトマス・タリスの主題による幻想曲。最初のエルガーも良かったが、この作品の方が音楽が豊かで、胸が熱くなる。実に素晴らしい。
    最後に、指揮者について書こうと思うのだが、まだ適当な言葉が見つからない。

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     2022/01/04

    レジュネフのチェロ・リサイタルなのだが、宮沢明子の演奏が凄すぎて”主役”が霞んでしまっている。レジュネフのチェロは情感たっぷりで、バッハの無伴奏などは個人的にはもう少し機械的に弾いてもらった方がいいかなと思ったほど。宮沢明子の真骨頂はベートーヴェンのピアノとチェロのためのソナタにある。冒頭から宮沢明子がバリバリ弾いているので、レジュネフも負けずに一生懸命に弾いていて、聴いていてとにかく面白い。

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     2022/01/04

    宮沢明子のニューヨークでの録音とあるので、てっきりライヴ録音だと思い込んでいたら、どうやらセッション録音のようである。最初は、ガルッピのソナタ、次にスカルラッティのソナタが6曲。ここまでで半分聴いたが、まるで自宅で弾いている様にリラックスした弾きぶりである。1996年6月の収録なので55歳になったばかりの頃で、この時期の録音は余りないので貴重である。後半はショパンのピースが4曲とバッハが2曲(”主よ人の望みの喜びよ”、”シチリアーノ”)。選曲、構成とも良く、最後の2曲は特に味わい深く、また切ない感じがする。

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     2022/01/02

    フランス・ブリュッヘンが18世紀オーケストラを指揮したベートーヴェンは、確か第1番とモーツァルトの第40番のカップリングでリリースされたものが最初だったと記憶している。改めて第1番を聴いて、鮮やかなスピード感とライヴらしい感興の乗った演奏で、現在においても第1番の演奏史上最上位のもののひとつであると思う。唯一、トスカニーニの1930年代の演奏が匹敵するのではないか。ただし、他のナンバーは多少様子が異なる。典型的なのが第9番で、アポロ的とも言うべき軽やかさである。演奏の出来として、第8番、第4番、第2番及び第6番の偶数番号のものが優れているが、第5番と第3番もスケール感こそないが引き締まった良い演奏である。18世紀オーケストラは編成として大きくないので、既述の第9番にせよ第7番にせよ、比較的ゆっくりとしたテンポをとることにより、作品の巨大さを描出することに成功している。全体的な印象としては、殊更にピリオド楽器であることを強調しない演奏ぶりは、好感度が高い。なにより、ブレンドされたオケの響きが非常に美しい。

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