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金山寺味噌 さんのレビュー一覧 

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     2014/09/14

    カラヤン指揮ウィーン・フィル、ミレッラ・フレーニ主演の『蝶々夫人』のアルバムは万人に薦めうる名盤なのだが、同時期に撮影された映画版のほうは、なんとも評価に困る、不思議な作品になってしまっている。演奏はとにかく
    素晴らしい。フレーニの可憐で叙情的な蝶々さん、パヴァロッティから交代したプラシド・ドミンゴの明朗で華やかなピンカートン、ルートヴィヒのいぶし銀のようなスズキ、そしてカラヤンによる流麗豪華な伴奏。

    ただ、ジャン=ピエール・ポネルの演出がどうにも・・・・・ 時代設定は原作では幕末維新期だがこのポネル版では第一次大戦後ということになっている。ピンカートンがTシャツでうろうろしているのもそのためなのだが、やや滑稽に写る。そして蝶々さんの顔だけを真っ白に丸く塗ったメイクとか、蝶々さんの住んでる家が日本のような中国のような朝鮮のような(そしてそのどれでもない)、なんちゃって東洋風みたいな意匠になってるのも脱力もの。そして冒頭でいきなり登場するドミンゴ(ピンカートン)の障子破り脱出!!これは衝撃的なラストシーンとつながっているのだが、まるでドリフのコントのようだ(笑)。よくこれでカラヤンはOKしたなぁと思うが、イギリスの批評家リチャード・オズボーンはこのポネル版のことを「すべての感情が納得できる」「フレーニの演技はLP版より深く激しいように思われる」と絶賛していたりするので、日本人と西洋人とでは感じ方が違うのかなぁ。

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     2014/08/28

    朝日の記事取り消しを受けて緊急大特集を組むとは、さすがは花田編集長、というところか。こうしたフットワークの軽さはWiLLの持ち味であり、重厚さが持ち味の『正論』とはまた違った良さであろう。錚々たる保守の論客たちがそれぞれの立場、見識に基づいて今回の朝日報道問題を論じているが、一廉の保守の論客と認められている人たちというのは、大体において年季の入った朝日ウォッチャーでもある。朝日関係者以上に朝日の報道姿勢や傾向について精通している人たちであり、不勉強な朝日の連中では到底歯が立たないだろう。

    例えば、元新聞記者で早稲田大学教授の重村智計氏は「なぜ、慰安婦報道で失敗したのか。運動家の主張を信用し、事実の確認をせずにそのまま書いたからだ。新聞記者は、ウソを疑うのが仕事だ」(142ページ)と指摘している。思い込みと怠慢、驕りの産物ということか。しかも朝日は記事を取り消すとは言ったものの、謝罪したわけではない。それどころか、自分たちも吉田清治に騙されていた、と被害者ヅラをしてみせる。謝罪をするということはメンツ丸つぶれになるのでしない、できないのだろう。産経新聞の湯浅博氏はこうした朝日の対応を佐瀬昌盛氏の意見を引用して「精神的便秘状態」(70ページ)と喝破する。一方、山際澄夫氏はウソの張本人、吉田清治についての論考の中で、その生涯を「ウソで塗り固めた人生」(241ページ)と指摘。この男の出自は極めて怪しげで、どうも日本人であるかどうかすら疑わしいところがある。2度の入獄経験があり、朝鮮人を養子にしその後戦死したと説明していたがそれもウソだった。ソ連のエージェントだった可能性すらある。こんな奇怪な男の「主張」を朝日は真実だと信じ、そのウソを30年にも渡って撒き散らし続けたのである。そんな朝日が今更被害者ヅラなど笑止千万であろう。

    こんな朝日を韓国の各紙は右派も左派も関係なく全面擁護している。それどころか、「韓国政府に対して”闘いの仲間である朝日新聞を助けろ”と露骨に要望」(84ページ)する主張も現れている。他国の新聞を手助けするように政府に要求するなど普通では考えにくいが、それが韓国のマスコミのクオリティと言える。また、室谷克実氏は韓国の知識層全般がマルクス主義的世界観に染まり切っている事情について「それは韓国の教育界が日本の日教組とは比べ物にならないくらい強力な左翼である全教組(全国教職員労働組合)に握られているためだ。全教組教育の優等生が新聞記者になるのだ」(80ページ)と指摘、これは初めて知った話で、勉強になった。

    慰安婦報道では記事取り消しに追い込まれた朝日だが、ここで追撃の手を緩めてはならないだろう。藤岡信勝氏は「南京大虐殺についても捏造記事を取り消すことだ」(99ページ)と指摘している。南京についても状況としては拗れてしまっているがその状況を作りだしたのは朝日の看板記者、本多勝一であることは忘れてはなるまい。闘争はむしろこれからだ。

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     2014/08/25

    Berryz工房が無期限の活動停止を発表した。ももち(嗣永桃子)は「解散という言葉は使いたくない」とのことで、こういう表現になったのだろう。発表を受けて改めてこの両曲を聴きなおしてみると、Berryz工房の10年間の来し方が偲ばれて感慨深い。特に『アイドル10年~』はももちが「95%ノンフィクション」と語っており、おそらく詞を書いたつんく♂Pも彼女たちの決断を踏まえた上でこの曲を書いたのだろう。『愛はいつも君の中に』もどこか開き直ったような、いい意味でのふてぶてしさがあると感じられてしまう。ベリはモーニング娘。のようにメンバーを入れ替えながら永続していくタイプのグループではなかったので、こういう時がいつかやって来ることは覚悟していたが、それでも一抹の寂しさは禁じえない。

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     2014/08/24

    まずそのジャケ写に目を奪われる。明らかにこれはモーニング娘。のセカンドアルバム『セカンドモーニング』のパロディだ。ハロプロメンバーのCDのジャケ写だと逆にこういうことはできないだろう。ハロプロのようでハロプロでない、いわばグレーゾーンを行くアプガだからできることだろう。

    『虹色モザイク』『ENJOY!! ENJO(Y)!!』の2曲とも軽快なEDMポップス。『虹色モザイク』はまっすぐな恋心に仮託して未来への決意を歌いあげるアプガならではのマニフェストソング。『ENJOY!! ENJO(Y)!!』はイマドキ
    の女の子の軽やかな日常をゆる〜いラップでユニークに描いていく。アプガならではの遊び心が楽しい。

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     2014/08/21

    1978年1月、ベルリン、フィルハーモニーザールでの収録。カラヤンが旧EMIレーベルへ入れたシューベルトの交響曲全集録音からの分『ザ・グレート』という曲はやりようによってはボッテリとして重たい演奏になってしまうが、カラヤン盤は速めのテンポですっきりとしたスマートな仕上がりになっている。力強く重厚な弦の響き、華やかな金管、そして流麗なレガート。全盛期のカラヤン&ベルリン・フィルの実力の一端を知ることが出来る、見事な演奏である。両端楽章の豪放な鳴らしっぷり、緩徐楽章でのクールな寂しさなど、聴き応え十分。フィルアップの『ロザムンデ』のバレエ音楽も楽しい。

    この『ザ・グレート』を含むシューベルト交響曲全集が初リリースされた際、評論家のウケは必ずしも芳しくはなかった。当時シューベルトの交響曲全集というと、DGのカール・ベーム指揮ベルリン・フィル盤が至高の名盤として君臨しており、ベームが神格化されていたことも手伝ってこのカラヤン盤はアンチカラヤン派の評者に徹底的に叩かれたのである。ベームの重厚古朴さ、カラヤンの流麗さ、それぞれの特徴が出ていてそれぞれにいい演奏だと思うのだが。音質も良好。

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     2014/08/21

    安倍なつみ(なっち)ソロデビュー10周年記念のセルフカバーアルバム。モーニング娘。時代の楽曲も含め、なっちが大切に歌い、磨き上げてきた愛唱曲が集められている。アレンジも一新され、よりライブ感のある仕
    上がり。なっちの歌声は相変わらず優しくしなやかだが、10年の経験と努力により、娘。の頃よりも表現力に深みが増し、熟成された大人の歌声になってきている。矢島舞美・清水佐紀・福田花音といった現役ハロメン
    たちからも尊敬を集め、最近行われた”好きな「モーニング娘。」OGランキング”でも堂々の第1位を獲得するなど、なっちは今もなおハロプロ、モーニング娘。の象徴であり続けている。ハロプロの「歌」の基礎を築いたのは間違いなくなっちだ。

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     2014/08/12

    R・シュトラウスの『家庭交響曲』は交響詩『英雄の生涯』の姉妹編とも言うべき作品である。英雄(芸術家、すなわちシュトラウス本人)が愛する妻や息子、親戚に囲まれ幸せな家庭生活を営む様を絢爛豪華な大管弦楽で誇らしげに歌い上げた作品である。全曲は切れ目なく奏されるが、楽曲の構造自体は4部構成になっているので、伝統的な交響曲の様式を踏襲しているとも言える。シュトラウスの作品は演奏難度の高い作品が多いと言われるが、この『家庭交響曲』はとびきりの難曲とされ演奏機会はさほど多くない。

    このカラヤン指揮ベルリン・フィル盤は1973年6月23~25日、パリ、サル・ワグラムでの録音。ベルリン・フィルのフランスツアーの最中に収録されたもので、当時最先端の録音方式だった4チャンネルステレオによるものである。シュトラウスを得意にしていたカラヤンもこの曲を録音したのはこの時だけであるが、絢爛豪華な大管弦楽を余すところ無く演奏しきっていて、その磨き抜かれた響きは壮麗の極みと言う他はない。難曲を見事にこなしたベルリン・フィルの技量の高さも素晴らしい。音質がイマイチ冴えが足りないのは惜しいが、それでも星5つ付けられる名盤である。

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     2014/08/12

    ”ブル8”の古典的名演としてよく知られる演奏で、僕も時折聴いている。デジタルリマスターで音質が改善されたとはいえ、やはり50年前の録音なので、基本的な音の古さはいかんともし難いものがある。また、「クナ」は大の練習嫌いとして有名で、この録音もろくに練習せずに一発撮りしたと思われ、仕上がりはやや荒っぽい。

    にもかかわらず、この演奏はやはり名演である。「クナ」の巨大なスケールと風格が、欠点をカヴァーして余りあるからだ。風雪に耐え、力強く根を張った黒松の巨樹を仰ぎ見るかのような、古朴なる名演というべきだろう。

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     2014/08/12

    バッハ演奏の大家として、かのリヒターと同時期に活躍していたフリッツ・ヴェルナー。彼のバッハは、リヒターのものとは随分違っている。ヴェルナーの演奏はリヒターのような厳しさや鋭さはないが、そのかわり優しくしなやかである。リヒターが「剛」ならばヴェルナーは「柔」だ。モーリス・アンドレやマリー=クレール・アランといったフランス系の演奏家が多く参加しているせいでもあろう。派手さはないが、魅力ある録音集である。

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     2014/08/10

    交響曲第6番と『悲しきワルツ』は1980年11月16~20日、『カレリア』組曲は1981年1月2日、『伝説(エン・サガ)』は1976年12月28・29日、いずれもベルリン、フィルハーモニーザールでの収録。旧EMIレーベルで1986年に発売された時のカップリングが再現されており、『カレリア』組曲は交響曲第1番にカップリングされたものと同一のもの。60年代にDGに録音したシベリウスの録音と比べると、より重厚でがっしりとした、線の太い演奏になっている。晩年のカラヤンは若い頃のようなシャープな流麗さが後退し、よりゲルマン的な重厚さを志向するようになっていくが、このアルバムでもその傾向が出ている。音質がイマイチ鮮明さが足りないのが惜しいが、旧EMIレーベルは当時のメジャーレーベルの中では録音技術の能力が他レーベルよりやや劣る、というのがクラシックファンの間では定評になっていたので、そのせいもあろう。

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     2014/08/10

    今年のハロプロ演劇女子部公演で好評を博した『LILIUM-リリウム 少女純潔歌劇』のサントラ盤。モーニング娘。’14メンバー(道重・生田・飯窪以外)、スマイレージ、ハロプロ研修生選抜メンバーが出演した耽美的で幻想的なゴシック・ホラー・ミュージカル。普段のハロプロ曲とは違う、素人が聴いてても難しそうだなと思えるロックとクラシックを融合させたような楽曲を歌いこなすメンバーの歌唱力は素晴らしい。実際の公演ではさらに演技をしてダンスもこなしていたのだからたいしたものだ。歌とダ
    ンスのパフォーマンスを磨き上げてきたハロプロメンバーの底力をまざまざと見せ付けたようなアルバムであろう。スノウ(和田彩花)のソロ曲「幻想幻惑イノセンス」は全曲中の白眉。シルベチカ(小田さくら)の叙情的なしなやかさ、マリーゴールド(田村芽実)の劇的起伏の豊かさ、ファルス(工藤遥)の凛々しさもそれぞれ印象的。このアルバムはイヤホンとかでなく大きなスピーカーで聴いてもらいたい。曲と歌唱の迫力を体感するにはスピーカーで聴くのが最適だと言える。

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     2014/08/08

    第1番と『カレリア』組曲、ともに1981年1月2日、ベルリン、フィルハーモニーザールでの録音。シベリウスを得意にしていたカラヤンだが、第1番と『カレリア』の録音はこの1981年盤だけである。華麗にして重厚、民族色豊かという感じではないが、ベルリン・フィルのパワーをまざまざと見せ付けるような、管弦楽の奔流を堪能できる。最初期のデジタル録音で、録音を担当したのはEMIのスタッフだが、デジタルにしては音の透明度がやや足りないというか、こもり気味の響きになっているのが惜しい。

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     2014/08/08

    『大正論』が190ページほどの本なのに対し、本書は220ページあり、その分じっくりと読ませる内容になっている。訳者が違うせいもあるだろう。『大正論』の訳者はテキサス親父事務局の人で、テキサス親父氏の話し言葉のニュアンスを忠実に再現しようと試みているのに比べると、今回の訳者はジャーナリストということもあり、かっちりとした文章として読ませることを意識したような訳になっている。

    内容は今回も読み応えあり。『大正論』ほどポップな文章ではないので読み通すのにはやや時間がかかるが、「う〜む」とうならせる内容である。テキサス親父氏の指摘は鋭くあざやかで、かつユーモアもたっぷり。「がめつい中国は、いつか『月は俺たちの領土だ』と言い出すんじゃないか?」という指摘には思わずニヤリ。また、韓国がセウォル号事故を「韓国にとっての9.11だ」と例えているのを「悪質な冗談だ」と斬って捨てる。セウォル号事故は韓国政府の失策による人災であって、テロ攻撃である”9.11”とは中身が違いすぎる。人命救助よりも政治的意図を優先させた韓国政府の愚かさをテキサス親父氏は厳しく指摘する。彼にとって中韓両国は実にツッコミ甲斐のある相手なのだろう。

    テキサス親父氏のことを人種差別主義者みたいに言う誤った批判が見られるが、本書を読めば彼がそんな人でないことがよく分かるはず。彼は不合理・不条理、そして偽善が許せないだけなのだ。彼の指摘の矛先は中韓だけでなく自国アメリカ、フランス、そして日本にも向けられる。オバマ民主党政権と、その尖兵とも言うべきキャロライン・ケネディへの批判の厳しさには彼の怒りがこもっている。そして日本に対しては、外交感覚の甘さを指摘する。”河野談話”、ケネディ大使ブーム、アメリカン・リベラリズムへの安易な傾倒、などなど。テキサス親父氏は単純な親日家ではない。彼は日本のことを応援してくれているが、日本の問題点もキッチリ分析し、指摘してくれる。「愛ある批判」というやつで、こういう事を言ってくれる人は大事にしないといけない。

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     2014/08/02

    前作の『裸の裸の裸のKISS』はフラメンコ、今回の『ブラックバタフライ』はタンゴで、Juice=Juiceはラテン系の曲と相性がいいとつんく♂Pは考えているようだ。デビューして1年、大きく成長した彼女達をさなぎから羽化した美しい蝶に例えた歌詞が印象的だ。つんく♂P曰く「甘い蜜でなく、苦い蜜を探している所に彼女達の今を映し出してみました」とのことで、ぽっと出ではなく努力して這い上がってきたJuice=Juiceにはむしろふさわしいのかも。

    『風に吹かれて』はEDMとアイリッシュなバグパイプのからみが興味深い曲。終わってしまいそうな恋に揺れる少女に仮託してメンバーのこれまで、そしてこれからを描いた内容といえる。曲調自体はせつないけれど「大空に飛んで行きたい」という決意がこめられていて力強い。最近センターを任されることも多くなったあーりー(植村あかり)の圧倒的な美貌!!歌の中核である佳林・さゆべえ・かなともの安定感、リーダーゆかにゃんの清楚さがそれぞれに存在感あり。

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     2014/08/01

    ミヒャエル・プレトリウス(1571〜1621)は音楽史的には世界初の音楽百科事典『音楽大全(シンタグマ・ムジクム)』の著者として重要な存在だが、作曲家としてはこの『テルプシコーレ舞曲集』によって知られている。フランス人の舞踏教師たちが踊った、コンサート用でない「本物」の
    舞曲を収集し、演奏用に編曲したものをまとめたもの。このピケット盤はその抜粋であるが、聴いていて非常に楽しい!当時使用されていた楽器を用いて、躍動感に満ちた演奏を繰り広げている。聴いていると思わず踊りだしたくなってしまう(笑)。僕はどちらかというと古楽器・古楽奏法による演奏はあまり好んでは聴かないのだけれど、この『テルプシコーレ舞曲集』はとても面白く聴けた。

    1985年5月、ロンドン、ヘンリー・ウッド・ホールでの収録。音質良好。

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