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のろま さんのレビュー一覧 

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     2016/02/05

    この解説には誤植が2つある。1曲目は綴りが「Fedra」なので、日本語表記すると「フェードラ」である。「d」の次に「o」が入らないから、「ド」が長音になるはずがなく、「フェドーラ」ではおかしい。ウンベルト・ジョルダーノ作曲のヴェリズモ歌劇「Fedora」と混同したのだろう。「Fedra」はダンヌンツィオ原作、「Fedora」はV.サルドゥー原作で、綴りも違うので別物である。それから、3曲目も同じくダンヌンツィオを原作とするが、「カビーリア」という表記と、「カリビーア」という表記が混在している。こちらは綴りが「Cabiria」なので前者が正しい。ナクソスの担当者が横文字に弱かったのかと邪推したくなる。肝心の音楽のほうは、フェードラ前奏曲は、若書きのせいもあるのか、単調で面白みがない。カビーリアは、劇的な内容でそれなりに聴き応えはあるが、作曲者がなぜ独唱をテノールにしなかったかが疑問。もう少し静かな曲ならバリトンでも良いと思うが、オケも混声合唱も響きが分厚く書かれているので、バリトンではキーが低くて高揚感に欠け、独唱としての存在感が中途半端な印象を受ける。協奏曲は、チッコリーニの独奏によるライブ録音より音質は断然よいが、第2楽章など、ソリストに比べてオケの響きがやや薄いところがあるのが残念。3曲合わせて50分未満ということもあり、「買って損した」感が強く、星2つ。

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     2015/03/30

    当盤の曲目は、グラミー賞を取ったエッシェンバッハ&北ドイツ放送響(独奏者:五嶋みどり)によるONDINE盤と同じだが、他のCHANDOSの盤にもよくありがちな残響過多や弦の音の細さが災いし、いま一つ物足りない内容。したがって、ONDINE盤を買ってから、当盤は全く聴かなくなってしまった。五嶋みどりの妙技もあるので、ONDINE盤のほうをお薦めします。

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     2015/03/12

    グリモーの演奏というと、ブラームスの後期小品集やラフマニノフの協奏曲のように、他の奏者に比べてテンポや強弱を大きく動かすというイメージがあります。それが最大限に発揮されたのが、当盤では第1番の第2楽章ではないでしょうか。とても情感豊かです。あたかも、些細なことで喧嘩し、恋人に対してきついことを言い過ぎたと後悔している人の姿のようです。その点、うーつんさんのコメントにあるように、第2番の第3楽章はテンポが速く、グリモーにしては珍しく、力で押していく前のめりな演奏になってしまったのが残念。ツィメルマンのような繊細な表現を期待していたので、物足りなかったです。なお、第1番のオケに関しては、皆さんがおっしゃる通り、ソリストに煽られてようやくスイッチが入ってくるような感じで、やや不満な出来。

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     2015/03/09

    ツィメルマンがやると、強弱の変化が大きすぎたりテンポが遅すぎたりして凭れる上、どの曲も似たり寄ったりに聞こえてしまいますが、カサールは弱音主体でタッチも軽やか、重厚さとは無縁の美しいドビュッシーを聞かせてくれます。ドビュッシー自体、それほど好きな作曲家ではないですが、これは素晴らしい!こういう演奏ができるピアニスト、意外と少ないのでは?Zimerman’s performances are too heavy. His tempi are apt to late, and his dynamics are sometimes artificial. In contrast to Zimerman, Cassard’s performances are faster, lighter, and more exquisite!

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     2014/03/05

    私も、ここに収められているソナタ「夜の風」を実演で聴いていましたが、途中で寝てしまったので、後から録音として聴けるのはうれしい限りです。内容は、同じレーベル(若林工房)から出ている旧盤よりも音の抜けが良く、それでいてホールトーンも捉えられており、ライブ録音であるにもかかわらず、セッション録音の旧盤を上回る出来です!演奏は、旧盤より若干テンポが遅いため、当盤のほうが重量感があります。スクリャービンの詩曲や第10ソナタは、この奏者では雰囲気が重くなりすぎるのではないかという不安もありましたが、調律の影響もあるのか、さすがにソフロニツキーやアウストボほど軽やかではないものの、彼女の演奏で、楽曲の魅力を再認識させられました。ロスラヴェッツは、解説にあるようにスクリャービンを模した作風で、初めて聴きましたが、スクリャービンよりも単調で、あまり面白くありませんでした。むしろ、意外に良かったのはルリエ。無調の作品ながら、演奏時間が短いこともあって、飽きずに聞けます。「大気のかたち」というタイトルですが、空中を漂うように高音を断片的に紡いでいくフレーズだけでなく、低音を強打する場面も多いので、積乱雲が発達して雷が鳴るような現象もイメージされます。彼女の演奏を聴いたことがある方なら、買って損はない1枚でしょう。

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     2014/02/03

    Though these actual performances seem to be not so bad, I cannot bear listening to them because of poor quality of recordings. Especially about Dvorak and Rossini, its timbre is so rough that trumpets are prominent and noisy. About Bruckner, though its timbre is clearer than the other one, it fatally lacks the grandeur because of too dead resonance. 実演はそれほど悪くないのかもしれませんが、2枚とも録音状態がイマイチ。リマスターの問題でしょうか。ドヴォルザークとロッシーニは特にひどく、トランペットの音が汚く突出してしまっています。ブルックナーのほうが状態はいいですが、残響がデッド過ぎて、期待していた雄大さ・荘厳さはあまり感じられませんでした。私が元々ブルックナーを苦手にしているせいもあるとは思いますが…。いずれにせよ、競合盤が多く、ジュリーニのファンの方以外は無理に買う必要性は低そうなので、星2つ。

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     2013/10/23

    「世界最速の第9!」というと、ベートーヴェンの「第9」ならミュンシュ&ボストン響の盤がそう言われてきましたが、マーラーなら当盤になるかも。第4楽章のテンポがバルビローリ&BPO盤よりも速く、21分を切っているのが一因です。ただ、ロシアのオケらしく低弦の響きが重厚なので、テンポが速くても聴き応えがあり、あっけなく終わる感じはありません。日本のオケなどは弦の音量が弱く、第4楽章が盛り上がりに欠けること多いので、当盤の弦の厚みは魅力的!マイクに近いせいかトロンボーンが時折うるさいですが、ライブなのを考慮すればバランスは良いと思います。あのホールで録ったとは思えない音質という点も同感です。Since this is recorded in a concert by Russian orchestra, lower strings and brasses (especially trombones) are powerful! The 4th movement is considerably fast. It takes only 20 minutes and 50 seconds. But I do not feel this movement disappointingly brief because of the rich sound by lower strings. I prefer this one to another disc performed by Barbirolli and BPO.

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     2013/09/16

    ナージャの演奏は初めて聴きましたが、どちらも起伏の大きさに驚かされました。ただシベリウスのほうは、第1楽章が特に個性的で、スローダウンして特定の音を思い切って引き伸ばしたかと思えば、他の部分では一気に加速させるなど、テンポを大きく揺らしており、それが作為的に思えてしまって、違和感を覚える部分もありました。それでもムターとは違い、北欧的な冷涼さや寂寥感を損なうようなことはありません。ショーソンのほうは、序盤は抑え気味で、途中から熱気を帯びてきますが、シベリウスよりもオーソドックスな表現に徹しており、好感が持てます。オケは、シベリウスでは金管が強すぎる場面がみられ、ショーソンでは、楽譜にどう書かれているかは知りませんが、メゾピアノとメゾフォルテがないような演奏で、特に前半から中盤にかけてはソリストに比べて音量が弱すぎる部分が多く感じられる上、2曲ともじわじわと盛り上げてほしい部分で一気に盛り上げてしまうなど、強弱の付け方が極端で、やや不自然で乱暴な印象も受けます。ソリストだけの評価なら90点(星5つ)ですが、指揮者とオケに不満があるので70点(星4つ)。About Sibelius’s concerto, trumpets and trombones are sometimes noisy, and Nadja’s performance is characterized by occasional drastic changes of tempo especially in first movement; which feel artificial. About Chausson’s Poem, though Nadja’s performance is average on the whole and more restrained than Sibelius, the volume of the orchestra is mostly a little too small.

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     2013/09/15

    協奏曲は、「円熟」や「巨匠風」といった表現の対極にあると思われる演奏。特に弦楽セクションとティンパニは、「きばる」「張り上げる」「ぶちかます」という感じで、非常に力んだ鳴らし方をしています。まるで猛獣が獲物を追いかけているかのようで、少々下品ですらある。ピアノ協奏曲第1番でこういう演奏なら歓迎ですが、この曲には微妙…。アバドと、当時手兵のベルリン・フィルによるライブある以上、仕方ないかもしれませんが、それに煽られてムローヴァもやたらと強奏しまくっており、弱奏の部分が少ないため聴いていて落ち着かないです。ソナタに関しては、恥ずかしながら初めて聴いたので、競合盤との比較ができませんが、アンデルジェフスキの落ち着いた、メリハリのある演奏に引き込まれます。
    Both Mullova and the orchestra are too aggressive! Timpani and strings of the orchestra are especially noisy! Abbado and BPO should give such a performance for example in Brahms’s first piano concerto rather than this concerto. In the sonata, Anderszewski’s performance is exquisite, Mullova’s performance is acceptable and simpler than that in this concerto.

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     2013/09/02

    同じソリスト、指揮者、楽団、レーベルで、1990年にオーチャードで行われたライブ録音(廃盤)がありますが、それと比べるとマイクが近いせいかボリューム・レベルが若干上がっており、当盤のほうが特にピアノがよく聞こえるほか、第1楽章のテンポが遅く、所要時間が25:23と2分長くなり、線が太くなった印象があります。日本の楽団でこれだけの演奏ができたという点では、記念すべき1枚かもしれません。両端楽章は、カーゾン独奏、セル指揮のロンドン響(DECCA)と比べると、低弦やホルンなどがおとなし過ぎて物足りないですが、第2楽章に関しては、当盤のほうが丁寧な内容で好感が持てます。About the outer movements, the volume of strings and horns are calmer than another performance by Curzon, G. Szell and London Symphony Orchestra(DECCA); which feel unsatisfactory. Because Asahina sets slow tempo in the first movement, it takes 25 minutes and 20 seconds to perform it in this recording. But about the second movement, this performance is more pathetic but consolatory than that of DECCA, thanks to Asahina’s steady support.

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     2013/08/27

    Because of its excessive resonance, inner voices hear obscure. The sound of solo cello played by Wallfisch is saccharine. I prefer another disk which has been released by Naxos to this. In the Naxos’s disk, the sound of solo cello played by Hugh is bitterer and sharper than this.「ナクソス盤は、チェロ独奏がオケに埋もれ気味でよく聞こえない」というレビューを見て、こちらを買いましたが、シャンドスの管弦楽のCD特有の残響過多が災いし、例によって内声部がはっきり聞こえず、チェロ協奏曲の第1楽章は特にしらけます。結局ナクソス盤も買って、今はそちらにはまっています。当盤のウォルフィッシュの音色は、録音のせいもあるかと思いますが“甘口”で、この協奏曲のような深刻な作品には合わない気がしますが、ナクソス盤の独奏者T.ヒューの音色は峻厳で、死を前にした作曲者の心境を反映したかのような深みもあり、オケに掻き消されることもありません。ヴァイオリン協奏曲も、やはり残響が災いした感があり、両端楽章はちょっと荒っぽい印象を受けますが、第2楽章は、同じフィンジのクラリネット協奏曲が入っているNaxos盤のCDの最終トラック(L.ハットフィールド独奏、H.グリフィス指揮、ノーザン・シンフォニアで、第2楽章のみ単独で録音されている)と比べると、こちらのほうが軟らかい音色で、聴き心地が良いと思います。

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     2013/08/13

    モーツァルトは競合盤を持っていないので、シベリウスのほうでコメントいたします。この協奏曲、第1楽章はどの演奏もたいてい良いのですが、第2・第3楽章に納得のいく演奏がほとんどなく、何枚ものCDを買ってしまいました。ムターやハーンのように、ソリストの個性が前面に出すぎて北欧らしさが感じられないものはごく一部だと思いますが、ソリストとオケの音量のバランスが悪かったり、高音が低音をかき消してしまったり、クレッシェンドやデクレッシェンドが急激過ぎてクライマックスの作り方に違和感を覚えたり、第2楽章が速すぎて第3楽章が遅すぎたり……。そんな中で見つけた私が唯一好きな演奏は、You tubeに出ている、ポゴストキナ(05年シベリウスコンクール優勝)、セーゲルスタム、ヘルシンキ・フィルによる演奏で、ソリストのうまさはもちろん、セーゲルスタムがオケを非常にうまくコントロールしていて、第2・第3楽章もライブとは思えないほど緻密で、グイグイと引き込まれます。それと比較すると、当盤のほうが完成度は落ちるものの、第2楽章がかなりの好演!ヤロンの演奏にはダイナミックレンジがあり、味のある表現になっていますし、テンシュテットもヤロンの音とのバランスを取りながら、うまくクライマックスを築いていると思います。ただ、第3楽章は一転、第2楽章で集中力をだいぶ使ってしまったせいか、良くも悪くもライブらしい荒っぽい演奏に。第3楽章だけなら、諏訪内、オラモ、バーミンガム市響の安定感が一番でしょう(前述のセーゲルスタム&ヘルシンキを凌駕する)。やはりこの曲、ソリストがどんなに良くても、指揮者とオケが雑ではシラケてしまうのだと、改めて気づかされました。それでも、この第2楽章はなかなか貴重です!

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     2013/08/13

    第1番は、他の盤を持っていないので比較ができませんが、残響があまり長くないこともあって、音の輪郭がしっかり聞こえ、攻撃的な雰囲気をうまく表現できていると思います。第7番は、「オールドクラシックファン」さんも言及されているデンマーク放送響との旧盤を持っていますが、私は旧盤に軍配を上げたいところ。シベリウスの交響曲は、第5番と第7番に関しては、速いテンポで突き進むのではなく、ある程度ゆったりとしたテンポ設定の上で、迫力と柔軟さを併せ持った演奏(プロでも難しいとは思いますが)をしてほしいのですが、弦楽の音量や管楽器の音色の柔軟さでは、デンマークの放送局の豊かな残響も手伝って、旧盤のほうが上回っています。おそらく、オールドクラシックファンさんのおっしゃる旧盤の第1番は、第7番とは逆に残響の長さが裏目に出て、雰囲気が重くなりすぎているのかもしれませんね。そうは言っても、当盤の第7番も他の指揮者(C.デーヴィスは除く)と比べれば十分重厚な気がしますし、聴きごたえがあるので、星4つ。

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     2013/01/14

    Enescu’s sonatas are characterized by complex rhythms which are typical of Eastern Europe whose content are not as explicit as Romanian rhapsody no. 1. Somber tones, besides, more or less mystic and dreamy harmony in their slow movements remind me of Brahms’s and scriabin’s late piano solo works, though these movements seem not to be constructed on a sort of wabi-sabi spirit in different from Brahms’s. Sonata no.1 consists of respectively individualistic three movements − weird first movement whose climax is a little demoniac, danceable second movement that it is obscure that which inspired it, folk dance or jazz, tranquil third movement which sounds like some tiny jewels which twinkles in darkness. Especially, sonata no.3 which Lipatti liked and sometimes played is highly elaborated work. In its brisk first movement, Fujiwara’s light touch is dexterous. In the esoteric but abstruse second movement which sounds like a private prayer and a spell, her excessively slow tempo in the middle section feels awkward, which is inferior to flowing performance by Cristian Petrescu. In the kaleidoscopic third movement in which main themes of the previous two movements are reproduced, in contrast to Petrescu who played this in faster tempo, her (Fujiwara’s) subtle pauses and occasional agogik are so effective that it impresses us more magnificent than that of Petrescu. Lipatti’s works are refined and plainer than Enescu’s sonatas but somehow plaintive and solitary, which resemble Ravel’s in a way. Fujiwara also sets somewhat slow tempo in Romanian rhapsody no.1, though many male players seem to set faster tempo, her technique is sufficiently splendid. The quality of sound is not so resonant and feels as if we were situated in appropriately far from the player that it is comfortable enough to listen.
    長いこと聴いていますが、国内盤のため注目されていないだろうと思い、改めてレビューを書くことにしました。エネスクのソナタは、東欧独特の複雑なリズムを持つ曲で、どこか、スクリャービンを思わせる部分もあります。緩徐楽章は、ブラームスの晩年の小品のような「“ワビサビ感”がある」と言うと語弊がありそうですが、翳りを帯びた色調はそれに通じるものがあります。第1番も、幾分悪魔的なクライマックスのある不気味な第1楽章、民謡をベースにしたのかジャズを意識したのか判然としないリズミカルな第2楽章、暗闇に光る小さな宝石のような静謐な第3楽章と、なかなか個性的な音楽になっていますが、リパッティが好んだという第3番は特に難曲で、エネスクに対してヴァイオリン奏者としてのイメージが強い方が聴いたら、驚かれるかもしれないほどの労作です。第1楽章は、藤原が軽いタッチで弾いているのがとても心地良いです。第2楽章は、ある種の祈りのような楽章ですが、中間部のテンポが遅過ぎて流れが停滞するのが残念。You tubeで聴いたC.ペトレスクの演奏(廃盤)のほうが、速いテンポで違和感がないです。第3楽章は、前の2つの楽章の主題も再登場する、壮大で華麗な内容。こちらは一転して、藤原の間の取り方が絶妙で、それが見えを切るような効果を上げており、ペトレスクよりもテンポが遅いことで、より重厚な印象を受けます。リパッティの作品は、軽妙洒脱ながらもどこか寂しげで、ラヴェルに似ている面があります。ルーマニア狂詩曲第1番は、作曲者自身による管弦楽版からの編曲。男性奏者であれば後半にもっとテンポを上げるかと思いますが、まずまずの内容。マイクから適度に遠くて残響がしつこくない録音も聴きやすいです。

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     2013/01/08

    シャンドスによるBBCフィルの録音は、たいていこの局内のホールを使っていますが、残響が長めで、大編成の曲ではどうしても金管と打楽器が突出し、弦の内声部がよく聞こえない傾向にあります。この「バッカスとアリアーヌ」も御多分に漏れず、そうなってしまったのが残念です。「くもの饗宴」は、編成が小さいためその心配はないですが、昆虫たちの世界を描いた少々かわいらしい曲とはいえ、ボリュームレベルが小さいため、かわいらしくなりすぎてしまい、この物語の持つ劇的効果が半減してしまった感があります。ありがたいのは、解説文がしっかりしていて、各場面がトラックごとに細分化されている点くらいでしょうか。2曲は別売りになりますが、エッシェンバッハとパリ管弦楽団のシリーズのほうをお薦めします。

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