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遊悠音詩人 さんのレビュー一覧 

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     2008/07/10

    追記。舌の根も乾かぬ内に評価を変えるとは何事かと言われそうですが、今度は音質面での話です。音質はAltus盤に軍配が挙がります。ピッチや音圧の調整が、余り宜しくないのです。他の方の指摘にもある通り、40番の演奏の両端に取って付けたような拍手も、Altus盤では改善されています。演奏前の拍手がなくなり、その代わり終演後と拍手との間に僅かな余韻が入っています。こちらの方が音響的には正しいと思います。SONY盤の音質にご不満の方、ぜひAltus盤をお試しあれ!因みにAltus盤のカップリングは「プラハ」で、こちらも音質良好です。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2008/07/10

    40番はSONY盤と同一ながら格段に聴きやすいです。特に、SONY盤では演奏の両端に取って付けたような拍手があり、鑑賞の邪魔になっていましたが、Altus盤では終演後から拍手までの僅かな余韻まで克明に収録されていて、臨場感があります。音質も、SONY盤に比べノイズが少なく、ピッチや音圧も調整されています。SONY盤より多少値は張りますが、それに見合うだけの対価は必ず得られます。併録の「プラハ」も秀逸です。

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     2008/07/10

    確かに、演奏の両端に取って付けたような拍手には違和感が残りますが、それを差し引いても名盤であることに異論を差し挟む余地はないでしょう。特に40番は白眉の出来です。感傷的な程のポルタメント、追憶の彼方へ追いやるようなルフト・パオゼなど、まさにアンチ・ロココ、昨今のピリオド奏法とは全く逆向きのアプローチです。この名演を「ダメ!」とした方がアーノンクール支持者であるのもむべなるかなです。今日では、ワルターの当演奏はアンチ・ピリオド派の為の演奏と言えるかも知れません。「疾走する哀しみ」の何とロマンティックなこと!

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  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2008/07/10

    皆さんの仰る通り、充実の演奏です。テンシュテットのワーグナーに対する思い入れが、熱気となって伝わってきます。しかし、如何せん録音が芳しくありません。立体感や音響の広がりに欠け、カラヤン時代のBPO特有のダイナミックなサウンドがイマイチ聞き取れないのです。テンシュテットはEMIの専属ということで大分損をしています。もしDG辺りが録音していたら、恐らくもっと強烈なディスクになっていたでしょう。

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     2008/06/27

    ソリスト、指揮者、オケが三位一体となった至高のブラームス!クレンペラー指揮するフランス国立管は、内声部をしっかりと響かせてくれます。それはあたかも、晩秋の黄昏時、淡い陽光が辺りを黄金色に染め抜き、紅葉が微かな風に舞うような美しさ!しかも風格の面でも際立ち、造形は巨大、まさに大家の貫禄そのものです。オイストラフのヴァイオリンは深くまろやかで、かつ、甘さの中に時折厳しさを潜ませています。音質も良好。これぞ名盤の筆頭格です。

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     2008/06/27

    深くまろやかでコクがあり、甘美で高雅な薫りが溢れ、しかも痛ましいほどの狂気が垣間見える……!ワルターの振るマラ4といえば、他に45年NY盤や60年VPO(告別コンサート)盤などが有名ですが、比較してもこの53年NY盤が一歩秀でています。とにかくNYPの音に厚みがあり、血が通った演奏です。音質も良好です。ゼーフリートの声も最高!これぞ官能の極み。併録の《ハフナー》も、地鳴りのするような迫力に満ちています。スコアの解析ばかりに執着して温もりのないマーラーや、ピリオド奏法そのものを売りにして中身の伴わないモーツァルトなど「マッピラ御免!」という貴方、必聴てす!“本物の音楽”がここにある!

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     2008/06/25

    異様な灼熱ぶりで一気に聴かせる名演として有名な一枚。私自身も以前はよく愛聴しておりました。しかし、人間の聴覚とは恐ろしいもので、聞き込むうちに粗ばかりが目立つようになってくるのです。ベートーヴェン特有の内声、特に木管の巧みな使用に基づく豊かな響きが少しもしません。そもそも、シューマンが「ギリシャの乙女」と評すくらいなのだから、本来ならもっと気品があって然るべきでしょう。何も一気呵成に勢いで突っ走らなくても宜しい。中身が伴っていないとする意見に全く同感です。熱に誤魔化されているうちはまだしも、やがては醒めて聴けなくなる、そんな問題作です。

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     2008/06/18

    誤解を招く恐れがあるので、一つ、宜しいでしょうか?私は、実をいうと、現代のオケより60?70年代のオケの方が好きなのです。勿論、技術的に優れているからといって良い音楽を奏でられる訳ではないことも知っています。一糸乱れぬアンサンブルで知られたショルティ時代のシカゴ響など、メカニックなだけで少しも音楽に温もりや香りがないと思うほどです。しかし一方で、良い音楽を表現する手段(“目的”ではない!)としての技術は不可欠であるとも思います。技術的側面と、精神的側面をどう融和させるか、悩ましいところです。それと、評論家諸氏はよく「香り高い」とか「エスプリに満ちた」などという修飾語句を使いますが、どうも「技術的には不完全である」ことを隠蔽する語のように思えて

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     2008/06/15

    確かに遅いテンポですが、それによって、ベートーヴェンが自然を通じて神と対話した姿を呼び起こすことに成功しているのではないでしょうか。深々とした呼吸といい、掛け合いの美しさといい、あたかもベートーヴェンとともに田園を散策し、自然と語らうようです。響きもとても美しく、朝露に濡れて輝く若葉のような弦楽器や、豊かな余韻を湛えた管楽器など、分離のよい録音も相まって、澄み切って聞こえます。響きの美しさを味わうには、たっぷりとしたテンポが不可欠です(因みに、この理論を極限まで突き詰めたのがチェリビダッケです)。バンベルク響独特の響きを重視するが故、敢えて遅目のテンポ設定をしたと解釈すべきでしょう。どうしても間延びしているように感じてしまう方には、ベーム/VPOの77年来日公演盤(Altus)をお薦めします。

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     2008/06/10

    ぴゅーさんの仰るように、スマートな演奏です。テンポも速めで、「田園」をイメージさせる牧歌的な雰囲気とは乖離しているかも知れません。しかし、第7交響曲はベートーヴェンの第6のような標題音楽ではなく、しかもグラズノフ自身の命名ではありません。命名の所以も、第1楽章がベートーヴェンのそれと同じくヘ長調で、出だしと結びに低弦が用いられているからという、単純なものです。「田園」と呼ばれることなぞ、当のグラズノフの与り知らぬところかも知れません。ですからスマートな演奏もアリなのです。余韻の美しい瑞々しい響きをもつバンベルク響の美質も生きています。

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     2008/06/09

    濃厚至極!ロマン派がロマン派たる所以がここにある!身も心も溶けるようなポルタメント、哀愁をそそるテンポ・ルバート、追憶の彼方へ消えそうなルフト・ハオゼ…。その甘美なことは、かのメンゲルベルクもかくやと思われる程!事実ツィマーマンは、1920年代のコンセルトヘボウの音を理想としているという。徹底して19世紀風のロマンティシズムの世界を表現したいのだ。時代錯誤も甚だしいかも知れない。賛否拮抗するのも頷ける。だが、ハマる人にとっては、他の数多の演奏などどうでもよくなってしまうだろう。それくらい強烈な印象を聴き手にもたらすのだ。ピアノも凄い。時に滴り、時に憧れ、時に沈み、時に戯れ…その表情の何と多彩なこと!極め付きはこの音質の良さ!

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     2008/06/08

    カラヤンは、何を振っても徹底的に華美で絢爛な音を作ってしまう。目を瞑って、ひたすら美音を追求し、戯れ、媚びる。それを彼の最大の長所として絶賛する人がいる一方、最大の欠点として非難する人もいる。僕は後者のタイプだ。この曲の美しさの裏に潜む狂気や死の香りを抉る訳でもなく、ただピカピカに研かれた音の迫力だけで酔わせてしまう。だから、オケの技量自体は比類無き程に素晴らしいのに、何か腑に落ちないものを感じてしまうのだ。結局、外面美化、内面過疎の演奏なのだ。

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     2008/06/05

    付け足します。この演奏の最大の魅力は、バンベルク響の熟成された響きにあります。特に木管楽器。ベートーヴェンは、実は木管楽器の扱いが巧みなのです。何しろ《運命》の有名な冒頭の三連符にクラリネットを登場させてしまう程なのですから。第7交響曲でもご多分に漏れず、実に上手い使い方をしています。しかもバンベルク響の手に掛かると、その美しさ、面白さが一層際立ってくるのです。例えば第1楽章。フルートがくっきりと弧を描くように浮かび上がり、そこに他の木管楽器の合いの手が入るのです。あくまで主役は弦楽器に委ねつつ、しかし決して埋没しない。豊かなバランス感覚から醸し出されるハーモニーの、何とまろやかで、香り高く、コクのあることでしょう!それはあたかも最高級のワインのよう。聴くほどに味わいを増す逸品です。

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     2008/06/04

    僕はカラヤンが嫌いだ。彼の振るベートーヴェンやブラームスなど、深みや精神性など糞食らえと言わんばかりのハッタリぶりに嫌気がさす。そもそもカラヤンは筋金入りのエエ格好主義者、重篤な程の自己愛的性質の持ち主だから、何が何でも絢爛豪華でなくてはならなかったのだ。だから、作曲者の苦悩とか汗とか血とか、生臭いものは極力排除しなくては気が済まなかったわけだ。ところがシェーンベルクとなったらどうだろう。曲が徹底的に耽美な世界だから、カラヤンは気兼ねなく、いやむしろ、ここぞとばかりに己の理想世界に入り込んでいるのだ。目を瞑りながら、ひたすら美しい「音」という愛人を想い、弄び、やがて“死”を迎えるようなものだ。これにはスクリャービンも真っ青だろう。カラヤンは、まさかオルガスムで

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     2008/06/04

    チェリビダッケ程、音楽を通じて涅槃の境地に達した人を、私は知りません。かつてカラヤンでこの曲を聴いたとき、忙しないテンポや間の取り方のヘタクソなことに嫌気が差し、以来敬遠していました。ところが、チェリビダッケの演奏を聴いて一変、この曲が如何に素晴らしいのか身に染みて痛感しました。巨大極まる構成感、大宇宙を彷彿とさせる荘厳さ、更にミュンヘンPOの驚異的アンサンブル!チェリビダッケの凄さを嫌が応にも見せ付けられたのと同時に、何故チェリビダッケがアンチ・カラヤンだったのか、何となく分かったような気がします。

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