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eroicka さんのレビュー一覧 

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  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2009/11/12

    3番は60年代のDecca盤の方が良いが、全集としてのバランスやクオリティを考えるとファーストチョイスに値するだろう。カラヤン、マズアやフロールなどもあるが、カラヤンは個性が強すぎ、マズアやフロールも、華やぎが今ひとつほしいところだ。

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     2009/11/12

    「スコットランド」は、古楽演奏も含め優美なものが多いが、昔のトスカニーニやミュンシュの演奏を、さらに速くコントラストを激しくしたような男性的で強い意志を感じる演奏だ。録音の良さのせいか、古楽器の小編成でも響きがやせないのはさすがだ。

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  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2009/11/11

    ピアノ協奏曲目当てに買ったが、第4交響曲が聞き物。協奏曲はベロフとヨッフムの呼吸が合わぬせいで、微妙にソロとオケがずれる場面が散見された。ベロフのからりとした明瞭・明晰なピアノは当時のポリーニを思わせる(尤も技巧の正確さはポリーニには及ばないが)。ヨッフムSKDの音色も渋く美しい。交響曲は第一楽章の切々たる歌いだしにハッとさせられる。確かに構成感という視点でみると、他楽章とのバランスが悪いようにも思われ、同時期のLSO盤の方が良いのだろう。が、DGとのBPO盤(全集、モノラル)のようにヨッフムは若いときはかなりロマン的な演奏をしていたのを考えると、ライヴで心が高ぶり、抑制していた内的なものがはじけたのだろうと思う。第2楽章のドレスデンの渋いホルンの音色ともども、ヨッフムに興味のある人は、ぜひ一聴を勧める。音質はやや高音が強調された感じなので、気になる向きはトーンイコライザーで低音を強調してはいかがかと思う。

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  • 6人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2009/11/11

    全集としては、これほどまとまりが良く、演奏の質の高いものはなかろう。音質にバラつきはあるが、表現・技巧ともにまさに定番の名に恥じぬもので、申し分ない。一定の節度を守りながら自己主張するアシュケナージらしいロシア的ピアニズムを堪能できる。ショパン作品を本腰入れて聴きたい人にもピアノを習う人にお手本やリファレンスとして聞いてもらうにも、まずこれから入るべしと薦められるものだ。欲を言えば、協奏曲などオケつきの曲も加えてもらえればいいのだが。さらに、これを足がかりに、ポリーニなりアルゲリッチなりフランソワなりコルトーなりとの比較に手を染めていけば、ショパン演奏史という大海原を楽しく回遊できるだろう。

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2009/11/11

    10年近く前、ゲルギエフの「復活」を来日公演で聴いたが、この演奏よりテンポを遅めにとったバーンスタインばりの巨大なスケール感ある呪縛的な名演だった。ラヴァンナ音楽祭のエアチェックの海賊盤=第4楽章に欠落あり=も出ていたが、同様だった。このLSOライヴは、終盤で、冒頭からためていたエネルギーを一気に放つ劇的な壮絶さはいかにもゲルギエフらしいが、来日公演に比べると、テンポは幾分速めで筋肉質な演奏だ。巨大さよりも躍動感に満ちているが、絶好調のライヴでのクナッパーツブッシュを思わせる、あの呪縛的な感覚はここにはないのが惜しまれる。

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  • 7人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2009/11/09

    この値段で47年から54年のRIAS放送録音のフルヴェンライヴ12枚分を演奏会そのままを楽しめる(拍手入りのものは少ないが)というだけでもお得ではなかろうか。47年復帰当初の2公演(CD1,2)と52年の英雄以降(CD9以降)は概ね改善度が著しく、マニア御用達の協会盤の類と遜色なかろう。逆に48年から51年あたりのものは、CD3のように改善効果の薄い冴えないものもあり、バラつきがあることは確かだが、47年と54年の運命・田園を聴き比べ、巨匠の芸風の変化を改めて再発見する妙味もあろう。フルヴェン入門者には、バラバラで安いEMIやDGのライヴの廉価盤を集めるよりは、このセットから購入することを強くお勧めする。

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  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2009/11/08

    神技の一言。ポリーニを語る上ではこの1枚は外せまい。尖っていた大学生時代よく聴いていたのを思い出す。プロコもストラヴィンスキーもブーレーズも人間離れした純化された音と精密機械のような技巧で均一に美しく聴かせる。すべての音符をクリスタルで明るい響きに音化し、難解なブーレーズの作品ですら美しく響かせる。このころのポリーニの技と解釈には人間業を超えた神のようなものを感じる。

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     2009/11/07

    ルービンシュタインお得意の2曲だが、意外にもカラッチョロ(1920−1999)とのシューマンが特に傑出してすばらしい。ゆったりしたテンポと歌謡性が美しい指揮で、ジュリーニとの名盤を思わせる。ルービンシュタインもミスタッチがみられるが、節度を備えたロマン的な演奏だ。カラッチョロは、ミケランジェリのモーツァルトやラフマニノフの協奏曲(EMI)の伴奏や、マイナーなオペラの録音ぐらいしか知られていないが、実はシャイーをサンタチェチーリア音楽院で指導したのだそうだ。珍しいクリュイタンスのブラームスだが、クリュイタンスの指揮はラテン的な明るい響きと構成力を兼ね備えたもの(ベートーヴェン交響曲全集のセッション録音やワーグナーのオペラ演奏の放送録音盤も残している)で、ルービンシュタインも相性良くのびのび弾ききっている。特に後半は出色だ。テープの問題か第一楽章の最初2分ほどのところで急に音質がよくなるなど、音質にまったく難がないとはいえないが、この時期のイタリアのラジオ局のものとしては上出来だろう。ブラームスは擬似ステ、シューマンはステレオだ。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2009/11/07

    最晩年のハスキルのピアノがライヴ盤よりかなり内省的なのに対し、デモーニッシュなマルケヴィチの指揮が時に雄弁すぎるという独特のバランスで好悪が分かれるだろう。昔は幾分違和感を持っていたが、久しぶりに聴いてみて、これはこれで「あり」ではないかとは思った。昔は音質にも物足りなさがあったのだが、今、このリマスター版を聞くと、意外にフランスのオケの独特の音色を拾っていてハッとさせられる。もっとも、少年期に使った安物のミニコンポと違い、海外製のオーディオ装置で聴いてみたから、評価が上がっただけのかも知れないが…。ハスキルのこの曲にはファーストチョイスには必ずしもお勧めしないが、ファンなら必ず聴いておきたい1枚だ。

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     2009/11/02

    在京オケとの東京カテドラルでのライヴ(5,7,8,9番)と大フィルの演奏を組みあわせた全集。東京カテドラルのライヴには、大フィルとの4番もあった(カテドラルでの一連のライヴは、某大型輸入店T社もオリジナル商品で出しており、大フィル4番は、その中に入っている)が、この全集では89年の大阪ライヴを使用。まだ老境に入る前の朝比奈翁の演奏は後年のものよりも深みは薄くてもエネルギッシュな魅力があり、特にカテドラルでのシリーズは長い残響を生かしたスケールの大きい演奏が聴ける。四半世紀前の日本のオーケストラだけに、透明感やアンサンブルの精度は今ひとつだが、それを補って余りある指揮者の情熱や奏者の集中力が聴かれる。

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     2009/11/01

    CDよりもDVD目当てで国内盤を購入。DVDは画質は最近のものとしては今ひとつで、まるでBSアナログ放送を見ているようだが、ラトルの指揮ぶりや首席奏者の面々を見られて楽しめた。CDは輸入盤の方が音質が良いとの声もあるようですが、CDはもう付属品と考えれば音質や値段にも納得はできる。肝心の演奏だが、正統的な造形感覚の中に、ラトルらしい仕掛けが見え隠れするといった趣。特に2、3番がいい。どなたかが評されていた通り、バルビローリWP盤のオマージュ(幾分カラフルだが)にも聴こえなくないようなゆったりした印象だ。あるいはテンポの遅めなカラヤンか、晩年のマゼールとアバドのミックスか、といったところ。てっきりハーディングやアーノンクール、C.クライバーのような俊足で灰汁の強い演奏をイメージしていたら、肩透かしを食うほど、意外に「真摯」で「まとも」だ。彼のベートーヴェン、マーラーや20世紀ものなどの大曲の鮮烈な演奏を知っている耳には、逆に言えば、それがおとなしすぎ味気ないとも思える部分もある(曲に応じて表現を変えて、曲の性格を描き分けるのも重要ではある)。BPはさすがにクオリティの高いサウンド(カラヤン時代には負けるが)を聴かせてはいる。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2009/11/01

    同じポーランド出身のショパンコンクール優勝者としては、過去のツィマーマンやハラシェビッチと比べると小粒な感じは否めないが、テンポやタッチなどポーランドのショパン弾きに共通した文化を感じる。屈折した暗さや深みは薄いし、ポリーニのような神技というほどまでの技巧派・知性派でもないが、タッチの美しさ・軽やかさやナイーヴな繊細さは強みだろう。何年か前の浜松国際ピアノコンクールのCDやショパンコンクールのビデオなどで聴いた協奏曲第1番よりもさらに表現が熟し、成長がうかがえる。セムコフ指揮のRCOAも美しく、演奏の質を高めている。

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  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2009/11/01

    例によって針音が多いものの、生々しく艶のあるヴァイオリンの音が聴ける。ショーソンの詩曲は、やや内省的に過ぎ、晦渋にさえ聴こえる演奏だが、コレルリの「ラ・フォリア」やヘンデルは陰影は残しつつ、古典性や軽やかな曲想を生かした名品だ。自作のソナタ第3番は50年代のもので、ノイズも少なく聴きやすい音だ。独特の妖艶さが漂う。曲目や演奏ともに、エネスコに強い興味がある人以外、薦められないものだが、忘れ去られつつある名盤をカタログに残そうとする姿勢は評価すべきだ。

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     2009/10/31

    テンポをゆったり目にとり青春の叙情、歌心、終楽章での爆発と若いムーティらしさがプラスに現れている。オケも実に巧い。ムーティのオペラ的手腕がプラスに作用している。マーラーを精神医学や心理学的視点から描くのを求めるなら物足りないのかも知れないが、後期ロマン派のシンフォニーとして聴くなら十二分だろう。もっと注目されても良い名盤だ。

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     2009/10/31

    この盤のライナーノートによると、メンゲルベルクのドヴォルザークのチェロ協奏曲といえば、過去に出ていたのはジャンドロンとの共演盤のはずだったのだが、それは実は正しくはトルトウリエだったそうだ。余計なノイズリダクションは最小限にしているためこれも音質は生々しいが、このシリーズのVOL2(コルトーとのショパンや悲愴)より録音盤の保存状態はやや落ちる。特にアナクレオン序曲は聴きとおすのが辛い音だが、幸い協奏曲とフランクの交響曲は傷が少なめであった。チェロの音色は比較的美しく録れており、若いトルトゥリエの気品あるソロに感銘を受けた。フランクもメンゲルベルクの手兵COAの艶やかさとは違う直截的な熱気が伝わってきてユニークだ。

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