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Mickey さんのレビュー一覧 

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  • 4人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/05/22

    20世紀初頭の現代曲を古楽器で演奏してみようというコロンブスの卵的発想の演奏。尤もこの団体は以前にラヴェルも録音しているのでプーランクも意外な選曲ではない。結果はパリの骨董店で見つけたフランス人形のような味わいがあり、約1世紀前というアールデコ期の骨董的懐かしさと古めかしさが期せずして現れている。田園のコンセールのチェンバロはグジョンのレプリカモデルを使用。オリジナル楽器の演奏だからこそ期待した、この曲の初演に使われたランドフスカモデルという、ゲテモノ的モンスターチェンバロを期待していたのに、これは肩透かしを食らってしまった恰好。併録の2台ピアノ協奏曲はエラールピアノ使用だが、これは予想していたほどの古めかしい音ではない。総体的には鄙びた古楽器のオーケストラの音色を活かしながら、インマゼールらしい鋭い突っ込みも随所に聴かれる、これはいい演奏だ。21世紀の今だから可能になった、古さを新しさに変える楽しい一枚だ。

    4人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/03/02

    「ザ・レジェンド」の廉価セットで初めて聴いたフルトヴェングラーのモーツァルトの40番を、このSACDで買い直してみた。この曲のCDデビューはピリオド演奏だったので、ピリオド奏法とは180度異なる、初めて聴くフルトヴェングラーのポルタメント奏法にはびっくり!! けれどもそれに慣れてくると、現世離れしたそのポルタメントの美しさにすっかり魅了されてしまった。第一楽章第一テーマの再現部における再登場においては、そのポルタメントが深いため息のようにさらに大きなポルタメントに変えられていて、その即興的な変化には大きな感銘を受けた。ベートーヴェンの交響曲同様に、今回のDSD〜SACDのリマスタリングによる音質改善効果は、レジェンドのリマスターに比べても圧倒的。モノ録音ながら、通常のCDに聴く高域のツッパった初期ステレオ録音の再生音よりも、遥かにしなやかな音だ。その改善効果はハイブリッドのCD層でも確認できるので、初期ステレオ録音も、早急にこのDSD〜SACDへのリマスタリングを望みたくなる。

    1人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/02/17

    ベートーヴェンの交響曲のSACDを聴き、改めてフルトヴェングラー〜ウィーンフィルの魅力の虜になり、手持ちにない演奏が多く集められたこのセットを購入。今回SACD化されたDSDリマスタリング以前のリマスター使用で、ノイズが丁寧に除かれたスムースで聴きやすい音質ながら、ハイ上がりなので、我が家の硬調なタンノイとの相性は、artリマスターと比べてもイマイチ。一般のスピーカーなら、かなり良好なリマスターのはずである。それでも、この価格ならサンプラーとしての価値は十分にある。このセットに収録された演奏の多くは今回SACD化されているので、このセットを聴いて惹かれた演奏は是非そちらで買い直したい。

    0人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 5人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/02/13

    我が家の硬調なタンノイのスピーカーではartリマスターの紗がかかったような音質も独特な魅力があったので、ベールが一枚はがされたような今回のDSDリマスタリングには当初戸惑った。けれども耳が慣れてくるとSACD層の音質改善効果には驚かされた。CDが開発されて以来30年間、疑問が晴れなかったLPに比べての音質の貧しさが、このSACDでやっと解消された。確かにLPとは違う音質なのだが、これでやっとLPとは異なる次元の音に納得できるようになった。51年のライヴ録音にここまでの音が記録されていたとは。特に危惧していた終楽章の合唱は、オーケストラの背後に広がるアコースティックを聴かせてくれるようになり、その改善度の大きさにびっくりさせられた。

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  • 6人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/01/28

    運命、第7で確認済みだが、この田園のDSDリマスタリング並びにSACD化による音質改善効果も圧倒的。今回のリマスターではセッション録音でも各曲毎の音質傾向の相違が顕著になったのが特徴。この田園は低弦は深く弾み、高弦はしなやかになり、運命よりもさらに最新録音に近いバランスに改善された。併録の第8は、全集中では第2と共にDSDリマスタリングをもってしても改善されるレベルの録音ではない。今回のプロジェクトではディレクターの見識として、第2と第8は外してしかるべきだったのではないだろうか。観賞用にはならずアーカイブの価値しかない録音を、なぜわざわざSACDにリマスタリングしなければならないのだろうか?

    6人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/01/23

    リマスターの度に買い替えていたフルトヴェングラーのベートーヴェンが遂にSACDに。以前のartリマスターに満足していたので、正直食指はあまり動かなかったが、試しに「運命」を購入。元来良好なバランスだったこの録音がさらに瑞々しく鮮明に。これはハイブリッドのCD層でも同じで、SACDではさらにナチュラルに。新発見マスター使用の第7は当初はハイ上がりになった音質に戸惑ったが、耳が慣れると音質改善効果が顕著にわかるようになった。やはりDSDリマスターとSACD化の効果は圧倒的。

    3人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/01/12

    ほとんど所有している録音だが、価格の安さからつい購入してしまった。内容はEMIへのセッション録音中心に一部放送録音が含まれている。リマスターの違いで、同録音でもEMI盤とは微妙に音質が異なるが、概ね良好な仕上がり。ベートーヴェンの悲愴ソナタはEMI録音とあるが、同年52年録音の手元にあるEMI盤とは別音源のようだ。これがEMI盤を上回る予想外のいい音で、これで初めてフィッシャーの生の音が想像できた。これを聴くためだけでも、このセットは価値がある。

    2人の方が、このレビューに「共感」しています。

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     2011/01/08

    ノセダのシャンドスへの秘曲集の一環らしく、イタリアオペラに挿入されている落穂拾い的な管弦楽曲が集められている。シャンドスらしいきれいなワンポイント的録音で聴くノセダ〜BBCフィルの響きも美しい。中に取り込まれた「聖母の宝石・間奏曲」や「時の踊り」などの有名曲は収録曲数が多い関係か、前奏がカットされているのが残念。

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  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/01/05

    古楽畑の指揮者がモダンオケを指揮して悪名高い(?)ストコフスキーの編曲に挑んだ興味津々の一枚。結果は古楽出身者の目から見たストコフスキーの手練手管が逆説的に良くわかる好演。ヘンデルの「水上の音楽」はストコフスキー編ではなくエガー自身の編曲だが、これがストコフスキー版より良い出来。エピローグのスラヴ行進曲もストコフスキー編ではないが、これまた効果的なエンディング。グロッサらしいワンポイント的な超ナチュラル録音がSACDでは一層ナチュラルに聴こえる。

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     2010/12/16

    ラトルらしいポストピリオド奏法を意識したかと思われるヴィヴラートの少ないすっきりとした音の運びで、ベルリンフィルの音質も相まってモダンで都会的なクリスマスの雰囲気が彷彿される仕上がり。組曲にも取り入れられている第二幕のディヴェルティスマンはもう一つ凝った解釈が欲しく、シーンが連続する第一幕の方が良い出来。リベラの児童合唱も天国的で美しい。ラトル〜EMIの録音には首をかしげざるを得ないものもあるが、これは普通に良好な好録音。

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     2010/12/14

    フランソワの小粋に弾き崩した両手用が出色。鯔背な若い衆が啖呵を切るような趣の溜飲が下がる演奏。左手用はソリストの特徴が出にくい曲だが、フランソワはそれなりに熱っぽい。クリュイタンス〜パリ音楽院のオケの音がHQCDをもってしても、今となっては古くなってしまったのは残念。

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  • 7人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/12/14

    フランクの交響曲はデュオニソス的なクレンペラー盤と並び、その対極をなすアポロ的な一方の名演。モントゥーの方が速く聴こえるが、実際は1、2楽章は遅く聴こえるクレンペラー盤よりも、モントゥー盤の方が演奏時間は長い。ペトルーシュカは3年前のステレオ最初期のパリ音楽院盤よりも条件が良い。フランクともどもこの頃のアナログ・ステレオ録音の音質は薄っぺらな現在のデジタル録音より優れているかもしれない。

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  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/12/13

    2氏は絶賛しておられるが、巷間では重厚すぎてフランクらしくないといわれ、定評の高くなかった演奏である。個人的には、その重厚な音の運びによりフランクらしい憧れの感情が熱く伝わってくる超名演だと思う。飄々と進められるアポロ的なモントゥー盤のまさに対極にあるデュオニソス的名演。妙な癖が見られる当時のEMI録音としては奇跡的に良好な録音も、うれしい。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/12/05

    LP時代に親しんだ昔懐かしいモントゥー〜パリ音楽院盤のハルサイの復活。艶やかな春の訪れへの期待感が微笑を持って表現されているのはモントゥー〜パリ音楽院ならでは。ただ今聴くと、最初期のステレオ録音は聴こえない打楽器が多く、時代を感じさせる。今回は市販のオープンリールテープからの複刻だが、手元にマスターテープから起された通常のCDも残っていたので、聴き比べてみると、一長一短。今回のリマスターは豊かさで勝る反面、マスターテープからのCDの方がやはり情報量は多い。マスターテープからのCDは廃盤のようなので、このリマスター盤は貴重。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/10/29

    バーンスタイン弾き振りによるラヴェルのピアノ協奏曲は映像記録も出ているようだが、セッション録音はニューヨーク時代のこの録音が唯一。指揮者のピアノという先入観を超えた達者なピアノはオケともどもラヴェルがこの曲に盛り込んだジャズのイディオムを徹底的に前面に押し出していて、痛快この上ない。通常は聴こえないフィナーレ展開部のハープの低音のリズム音型など、手に取るようにはっきり聴こえ、まるでジャズのベースのスイングのよう。58年の最初期のステレオ録音ながら、録音も驚異的に鮮明。この曲を愛する人は騙されたと思って是非聴いていただきたい。

    1人の方が、このレビューに「共感」しています。

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