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kinsan さんのレビュー一覧 

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     2014/05/04

     ブラームスの協奏曲は、フルトヴェングラーの壮大、雄渾な指揮と較べると、ややスケールに乏しい感があるが、この頃のメニューインが演奏家として最も充実しているように思う。晩年の迷走状態が嘘のようである。やはりフルトヴェングラーに感化された面が大きかったのだろう。他の曲は、デ・ヴィート等と比較すると分が悪い。このCDは、レコード評論家の故西条卓夫の喝破したように、フルトヴェングラーの指揮を聴くものと考えた方が良さそうである。
     音は他の方が言っている通り、リマスター過剰で線が細く、原盤を保持しているレーベルとは思えない仕上がりである。

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     2013/11/10

     フーベルマンがSACDで発売されたので、早速購入して聴いてみた。驚いたのは、他の蓄音機からマイクで音を採取したCDと異なり、迫力が十分に感じられることである。使用した蓄音機が迫力重視のクレデンザであることも、フーベルマンの芸風とマッチしているのではないだろうか。HMV系の蓄音機ではもう少し繊細ななると思う。収録された曲は全て既聴ではあるが、レンジの幅が広がっているので、趣が異なって聴こえる。
     私は、クライスラーを愛聴しているが、収録された曲に於いてはフーベルマンの魅力が十全に発揮されており、戦前に人気を二分したことが理解できる。日本ではフレッシュの酷評の影響か、人気が今一つの感が有るが、芸術の表現には多様な手法が有ると思う。フレッシュの批判も、画家が他の画家の技法を云々しているようで、僭越ではないかと考えている。第2集以降も期待している。

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     2013/08/18

     SPリマスターの泰斗であるマーストン渾身の全集だ。よくこれだけの音源を集めたものと感心する。盤質の良好なSPを使用したマーストンのリマスター技術により、パハマンの芸術を堪能できる。
     パハマンの演奏は、演奏様式などを超越しており、ショパンの演奏は永遠に伝承すべき至宝であると言える。パハマンの演奏を聴くと、最晩年に前人未踏の境地を示した日本画の富岡鉄斎の絵を思い浮かべる。

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     2013/05/21

    クライスラーお馴染みの小品集であるが、オケ伴奏の曲が含まれており、何時ものピアノ伴奏と違った趣がある。クライスラーが苦しい立場にあった第一次世界大戦後の録音にも関わらず演奏状態は良好で、同曲異録音の中でも最上位にランクされる出来になっている。リマスターも良好で、ヴァイオリンを純粋に楽しむ方には、恰好の一枚である。

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     2013/05/04

     カペーのベートーヴェンも至高の名演であるが、母国の名曲の演奏は自然体の良さがある。特にドビュッシーの第三楽章は天国的な美しさで、聴いていると何とも言えない安息感があり、私の音楽鑑賞人生の中で得た最高の演奏の一つである。
     録音は電気録音初期のSPであるが、弦楽四重奏曲はSPで得意とした周波数域に収まっているので、鑑賞には差支えないと思う。リマスターは、東芝EMIと比較すると各声部がよく判り、弦楽四重奏曲の魅力が満喫できる。
     余談になるが、以前本屋で立ち読み(買う程の本ではないので。)した文庫本サイズの弦楽四重奏曲のガイドブックでは、テクニックのみで優劣を決めていた。著者が友人である弦楽四重奏団のメンバーにカペーのCDを貸したら、テクニック的に笑えちゃって、最後まで聴けなかったそうな。音楽演奏の評価を新体操のようなスポーツと勘違いしている評論家が増えていることは、実に嘆かわしいことである。最近録音したCDが売れないのも、その辺が一因であると考えている。

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     2013/02/26

     ハイドン「ひばり」を聴くと、その芸術性の高さに脱帽する。冒頭のカペーの運弓の妙を聴くと、カペーがイザイ、クライスラーと比肩すべき芸術性を持っているのが判る。そのカペーがソロ活動せず弦楽四重奏団を組織し、研鑽しながら演奏活動を行ったので、他の奏団と隔絶した芸術性を持ったのは当然である。近年高評価を得たアルバンベルグなど、単にアンサンブルの良さだけで評価を得たので、カペーとは比較にもならない。
     「死と乙女」も「ひばり」と同様に至高の名演であるが、当時の録音事情を反映してシューベルト特有の冗長な反復を省略しており、却って引き締まった演奏になっている。
     カペーはベートーヴェンの後期や母国の作品の評価が高いが、この3曲も芸術的高みに於いて、勝るとも劣らない出来である。
     それにしても、カペーが医者の誤診が原因で急逝したことは、本当に残念でならない。
     リマスターはノイズリダクション過剰気味の東芝EMI(スッキリして聴きやすい面もあるが。)と比較すると、各声部の微妙な綾がよく判り、カペーの真価が一番判るCDである。

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     2013/02/21

     フェラスの魅力が満喫できる1枚である。特に私の好きなモーツァルトのヴァイオリン協奏曲第6番は偽作と判定されてからは録音が少ないので、戦前録音のティボーの絶品以降、最良の演奏と言える。フェラスもカラヤンと組んだ協奏曲はオケに幻滅するが、このCDはミュンヒンガー指揮のオケが質朴な感じで良い雰囲気を出している。バルビゼと組んだソナタも良い。
     最近のヴァイオリニストは、フェラスのように自然体でヴァイオリンから音を出すヴァイオリニストが皆無に近いので、このCDは私にとって愛聴の1枚になっている。
     それにしても、第6番の偽作の判定など、ピリオド奏者に見られる譜面の研究と同様、私のように字義通り純粋に音楽を楽しむ人間にとって無縁の世界である。

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     2013/02/03

     クライスラー黄金期の録音だけに素晴らしい。特にベートーヴェンの余白に録音されたバッハのアダージョは、黎明期から今日に至るまでジャンルを問わず録音史上最高の名演であると断言できる。
     オケ物の復刻が得意なオーバート・ソーンはバランスよくリマスターしており、M&Aのマーストンと好一対と言えよう。
     ヴァイオリンファン必聴の一枚である。

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     2012/11/15

     音楽評論家の故西条卓夫氏がよく推していたオレヴスキーによるモーツァルトを初めて聴いたが、グリュミオーとハスキルの名演に匹敵する演奏で感動した。グリュミオーと比較すると音色は地味だが、テクニックもしっかりしており、ピアノとの息も良く合っている。若くして亡くなったバルヒェットと同じ傾向の演奏家と言えるのではないだろうか。地味だが飽きの来ない演奏家が最近は殆どいないので愛聴している。

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     2012/11/15

     フーベルマンの魅力満載のCDである。アンダルシアのロマンスやツァルッィッキのマズルカを聴くと、アウアー門下のハイフェッツ等の演奏レベルが平凡に思える。ポルタメントたっぷりのショパンも弦楽器の魅力を最大限引き出した演奏で素晴らしい。最近はこのような演奏家が出なくなったので、貴重な録音と言える。フーベルマンは機械録音時代にもほぼ同じ曲を録音しているが、この録音の方が濃厚で、らしさが出ている。オーパス蔵のリマスターも、フーベルマンの高音から低音まで変幻自在の音色をよく再現している。時代考証等抜きの、純粋にヴァイオリン音楽を楽しむ方には、恰好の一枚である。

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     2012/10/30

    名曲決定盤であらえびす先生が絶賛したバックハウス壮年期の名演である。やはりブラームスのピアノ曲は、このような重厚なタッチで弾かないと味がでないと思う。録音が良いと思って戦後に録音したCDも買って聴いたが、このCDの解説にあるとおり、鍵盤の獅子翁状態になっており、ブラームスのドロドロしたロマンティシズムを味わうのは、やはり戦前の録音に尽きる。クライスラー等この年代の演奏家は、絶頂期と録音技術のギャップが問題になるが、本当に残念である。

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     2012/10/30

    協奏曲は、オケが録音の関係でブラームス特有の重厚さが出ないのが残念であるが、バックハウスはベームとの息もぴったりで、戦後の録音を凌駕している。小品も含めて、ブラームスのピアノ曲の名演は、壮年期のバックハウスの録音に尽きると思う。

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     2012/10/26

    クライスラー黄金期の名演揃いである。特筆すべきは、バッハの二つのヴァイオリンのための協奏曲であろう。当時の録音条件に因って弦楽四重奏団の伴奏であり、三面に収録するため各楽章を若干短縮しているが、クライスラーとジンバリストが息の合った高貴な演奏を繰り広げている。演奏が終わりに近くなると、いつも名残惜しい気分になる。現代に至るまで録音された同曲の最高の演奏であると断言できる。クライスラー本人も伝記で最も気に入った録音の一つに挙げている。ボーナス・トラックのピアノによるユモレスクも秀逸であり、ファーラーのオブリガードも聴いていて楽しい。クライスラーの良さが凝縮された一枚である。マーストンのリマスターも良好である。理屈抜きでヴァイオリンを愛好する方にお勧めする。

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     2012/10/22

    ランドフスカの名演をまとめてCD8枚で聴けるので、絶好の録音集である。使用しているプレイエルの楽器について、時代考証的に云々する方がいるが、ランドフスカの演奏はそれらを超越している。当時の仕様に合わせた楽器による凡演など一文の価値もない。人によってはリマスター過剰だと言うが、聴きやすい仕上がりになっている。

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     2012/10/21

    コレルリとヘンデルは高邁端麗な名演である。録音嫌いとかで、全盛期の録音が少ないのが残念でならない。

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