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てつ さんのレビュー一覧 

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  • 4人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/05/04

    SWRの方は未聴(チト高いので^^)。93年の録音ですがノリントンの特徴がわかるだろう・・と購入しました。ピリオド奏法で両翼配置の弦、ホルンの効果、細かい部分の造りこみ等々聞き所が多いのですが、意外と平面的な印象が残りました。何故だろう・・とよく聞くと、レガートを多用しています(特に各曲の第一楽章)。ハイドンの歌心を出そうとしたのでしょうが、ピリオド奏法でレガートの多用は・・私には少々疑問。せっかくの工夫が表面のレガートに埋没します。SWRの方はどうなのでしょうか。

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  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/05/03

    この演奏、一聴すると「いくらなんでも力抜き過ぎだろう〜」と思いました。チェリ美点の集中力が感じられず、トンデモ盤ではないかとすら思えましたが・・、繰り返し聞くとテクスチュアがよくわかり、味が出てきました。このジャケットの写真のように一筋縄ではいかない演奏です。「私の意図するところをしっかり聞きなさい」、とチェリが言っている様な演奏ですね。ハイドンでは厳しいフォルテよりもその奥にある微笑を聞きなさい、ということでしょう。また一つ教えられました。ところで、チェリは楽章の最後の和音は意図的に力を少し抜きます。これはハイドンでもブルックナーでも同じでありました。

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     2010/04/17

    ムラヴィンスキーのドキュメンタリーは、彼のどの部分にフォーカスしたのか、やや散漫な印象があったが、最後の最後でザンデルリンクがボリス・ゴドゥノフの台詞を引用して「彼は幸せだったのか?」と呟く部分が印象的だった・・と言いながらもこのDVDはロジェヴェンのチャイコ目的で購入しました。BBCレジェンドのCDも聞きましたが、この映像をCD化したものだったのですね!ロジェヴェンは第4楽章など、ところどころ振らずに勢いを重視し、弱音のコントラスト無視^^。この演奏会プロムスの実況で、聴衆は若く、皆身体揺らして聞いています。ベームのブラ2といいこの演奏といい、ロンドンの聴衆は乗ったらフライング!こういう演奏会に行ってみたいですねぇ。。

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  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/04/10

    ショスタコーヴィッチの5番に関して言えば、73年の東京ライブよりもこのディスクの方が間違いなく上であると思う。冒頭の音一つして凝縮度が違う。演奏精度を取ってみても東京ライブで気になった最後のティンパニと大太鼓のズレもなくフレージングもしっかり合っている。また録音もレンジが広い上に分離も良く、ムラヴィンスキーの録音としては最上位にある。私はこの演奏を聞いて身震いした。これだけの演奏が残っていることに感謝以外の言葉がない。冒頭から最後まで強い集中力が持続するこの演奏は人間技の限界に近いのではないだろうか。おそらく、他のどの演奏を聞いても、甘さが気になってしまうことだろう。この演奏はショスタコーヴィチの5番と言うよりもクラシック音楽の一つの究極の姿として屹立していると思えた。

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  • 8人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/04/10

    私もこの演奏エアチェックして愛聴していました。カセットテープにはFM雑誌のレーベル貼っていました。当時はまだ多くの演奏を聞いていた訳ではなく、なんとなく良さそうな演奏は全てエアチェックするしかなく、つまらない演奏はすぐに消したのですが、この演奏は大事に残していました。良い演奏と言うのは、技術の支えの上に気持ちが伝わるのもなのだ、と言う当たり前のことを教えてくれたのがこのスウィトナーの演奏でした。ジュピターの終楽章が終わり観客の皆さんの熱狂を聞き、私も同じ気持ちになったことを思い出しました。時が過ぎ、FM雑誌も、厚生年金会館も、そしてスウィトナーも無くなってしまいましたが、この演奏は残るでしょう。

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  • 4人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/03/01

    これだけの賛辞が並んでいると、このディスクを初めて聞かれる方には、「慈愛」というキーワードが刷り込まれていると思います。確かに、いやそれ以上に慈しみの心が伝わってくるところにこの演奏の真価があります。ひとつひとつの音に、無限とも言えるような音の世界がある、と言っても過言ではありません。小生は所詮素人ですが、この演奏は「凄い」ではなく「素晴らしい」と表現したい、と心底思います。一人でも多くの方がこの演奏を通じて、ご自身の世界が広がることを祈って止みません。

    4人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/01/31

    私も82年の東京公演最終日に行きました。1番も素晴らしかったですが、やはり7番がとても良く、皆さん仰るとおり大河が空に昇って行くような感覚にとらわれました。アンコールのフィンランディアが終わるとヘルシンキフィルのメンバーがお互いに握手していたのを思い出します。彼らってもこの年の日本公演は大きな達成感があったのでしょう。そんな真摯なオケと、シベリウスを愛する指揮者の稀有な共演がこのディスク。日本人は渡辺暁雄氏のおかげでシベリウスのことがもっと好きになることができたと思います。聞いて欲しいとしか言いようがない。本当に廃盤になってしまうのならばあまりにも惜しい・・。

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/01/30

    この演奏が(2010・1・29現在で)この値段ですか?安すぎる。イロイロ意見はあると思いますが「スタンダート」と言えばこの演奏です。ランパルとラスキーヌの時代ではなく、もっと純粋にスタンダードでありたいと思って録音したのではないかと思います。やはりパユの息の長さと音色は出色です。アバドも抑制して独奏者に寄り添う気持ちが見える気がします。ランチ一食分の値段で手に入るこのディスク、KV299の第二楽章のパユの高音の音色を聞くだけでも聞く価値は絶対あります。クラシックというジャンルを代表するのはもしかしたらこのような様式美の演奏かもしれません。

    2人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/01/16

    ドゥムキーはある意味ドヴォルザークの最高傑作と言っても良いのではないですか?これだけ旋律美が連続する曲ってあります?この演奏は録音も良く折に触れて愛聴しています。単純に一言「この曲のこのディスク以上の演奏があったら教えてください」。決定版と言う代名詞はこのディスクを指すのではないでしょうか。

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  • 4人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/01/16

    この曲は21番の先駆けというよりも、シューベルトのソナタの中で特異な存在と言ってもよい曲です。譜面上は簡単に見えます。冒頭の10-15小節の左手はfisをオクターブで鳴らすだけ。でもそこに万感のニュアンスが漂います。この曲はロシアのピアニストに良い演奏が多く、リヒテルとアファナシエフはゆっくり聞かせる演奏としては双璧だと思います。このジャケットのように「雪の白」のような共感があるのでしょうか。リヒテルが抑制を前面に出すのに対し、アファナシエフは静謐を主とします。メリハリの強調は全てPPのため。アファナシエフの演奏、第一楽章も第二楽章も同じテンポに聞こえますが、この静謐感に一旦浸ると他は演奏効果を狙っているのではないかと思えてしまうような演奏です。いや、第三楽章のメヌエットも同じに聞こえるかも。静謐の裏にシューベルトの孤独が見えます。シューベルトはやはり人生の辛さを音楽にした作曲家である、とアファナシエフは静かに訴えています。私はこの演奏が本当に好きです。

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     2009/11/15

    小生はこの曲が好きで、カラヤン(3種)セル(2種)ノイマン、クーベリック、ジュリーニ(シカゴの方)はたまたインバル等々聞きましたが、どうしてもこのディスクに手が伸びます。純音楽としてこの曲を過不足なく描き切り、かつ表現の幅が大きいのは驚嘆に値すると思います。第二楽章が白眉で一音一音にニュアンスが篭り、かつ伸びやかな旋律が聞けるのは素晴らしい。これだけのディスクなのに何故世評が低いのか、全く理解できません。ところで、サヴァリッシュのシューマンでも思ったのですが、なんでゾンダーマンだけこういうティンパニの音が出せるのでしょう?

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  • 4人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2009/10/18

    クラウス・テンシュテットが表現したいことを唯一全て表現したのではないかと思えるディスク。今まで出したくでも出せなかった表現意欲をCSOというオケに全て注いで、成し遂げたと言っても良いと思います。一言で言うと全て読みきった素晴らしい指揮者に、オケが本気になって全身全霊で答えた記録。本当に素晴らしい。未聴の方がいたら、絶対に聞いて欲しい。クラシックとはこういうものではないか・・と思います。

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  • 10人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2009/10/17

    クラシックのファン(CDのファン)というものは、「比較」の中で自己のアイデンティティを確立するものではないでしょうか。その意味でこのセットはまさに”座標軸”となるものです。ここから始まり世界が広がるというセットです。フィギュアスケートに例えれば、最初の滑走者の演技が素晴らしく後続にプレッシャーをかける、という趣があります。小生は中でもハイドンとチャイコフスキーに惹かれました。この二人の作曲家の演奏は座標軸ではなく、スタンダートだとすら思えます。ここに収録された全てのディスクがBPOという稀代のオケの栄光時代の記録であり、初心者もマニアも一度は「通るべき道」ではないかと思います。曲・演奏・録音の三位一体がこのセット以上のディスクはありません、と断言できるのではないでしょうか。

    10人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 4人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2009/08/22

    HMVのマーラーディスクへのレヴュ−でも的確な表現を駆使する村井教授の会心の著書。小生はこの著作で多くを学びました。特に晩年の描写は白眉です。音楽専門ではない方が、ここまで多くを読み込み、かつ普遍的なものを追い求めた傑作です。マーラーに興味のある方は必読と思います。強いて難点を言えばアドルノの延長線に囚われていることですが、これは著者自身も認めているので、もしかしたらアドルノの啓蒙書になっているかもしれません。村井教授へ、小生も10番が好きです^^。

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     2009/08/22

    許氏が指摘したように、表現に誤りもありますが、多方面の評伝を読み込んだ上での伝記であり一読に値します。このシリーズは「生涯編」と「作品編」から成り立っていますが、本著は間違いなく「生涯編」が読みどころ。本書末尾にあるチャイコフスキーの1894年の予定を見れば、協奏曲を2つ書く予定があったとのこと・・。「たられば」ですが、その楽器の奏者は彼の死を恨んでも恨み切れないと思います・・。

    0人の方が、このレビューに「共感」しています。

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