Alice Ricciardi インタビュー
2008年3月10日 (月)
Alice Ricciardi インタビュー
Alice 父親がオペラ歌手と、オーボエ奏者だったという音楽環境の中で育ったことが、影響になっているんじゃないかしら。 --- 1995年に、ミラノ国際音楽アカデミーで本格的にジャズ・ヴォーカルの勉強を開始したそうですね。それまでは、確かピアノとヴァイオリンを専門に学んでいたそうですが、ヴォーカリストになろうとしたきっかけは何だったのでしょうか? Alice 最初に専門的に受けた音楽教育はすごく重要だったわね。でも、歌手になりたいと言う気持ちは20歳ごろ、全く別の経験や影響から生まれたものよ。 --- この時は、フランチェスカ・オリヴェリや、ロベルタ・ガンバリーニなどとの交流もあったそうですが。 Alice フランチェスカ・オリヴィエリや、ロベルタ・ガンバリーニは、それぞれ私の先生だったの。音楽的に多大な影響を受けてきた大切な存在で、ここまで来れたのも彼らのお陰ね。 --- 99年からは、地元のミラノでヴォーカルの指導もなさっているんですよね? Alice ええ、ニューヨークで活動を始める2006年まで指導をしていたわ。
Alice 入賞は、とても大きな出来事ではあったけれど、直接のきっかけではないの。でも、ニューヨークのIAJE(国際ジャズ教育者協会)で演奏する機会があり、そこで若手ミュージシャンたちから様々な刺激を受けたのは、きっかけの一つになったと言えるわ。 --- 翌年には、ニューヨークへ行き、その地のアーティスト達と交流を深めたそうですが、実際にセッションやレコーディングなども行なったのでしょうか? Alice ニューヨークでは、様々な音楽シーンに触れるチャンスがあったわ。今回のアルバムに収録されている数曲をレコーディングしたぐらい、とても良い刺激を受けたわ。 --- ご自身のスタイルに最も大きな影響を与えたシンガーと、その作品を教えて下さい。 Alice どんな曲でも、自由自在に自分のものとして歌い上げるジャズ・シンガーは本当に素晴らしいと思うわ。ビリー・ホリディ、カーメン・マクレエ、シャーリー・ホーン、エラ・フィッツジェラルドをはじめとする多くのアーティストからたくさんの影響を受けたわ。
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アリーチェ・リチャルディ
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1975年イタリア、ミラノ出身。ジュゼッペ・ヴェルディ音楽院でバイオリンとピアノを学び、1995〜99年には、ミラノ国際音楽アカデミーにてヴォーカルの勉強もスタートさせた。2005年のインターナショナル・モントレー・ジャズ・フェスティバル・ヴォーカル・コンペにて2位に入賞。2006年以降は、ニューヨークで様々なアーティストと共演し、多くの経験を積み、アメリカでの本デビュー作『Comes Love』録音のチャンスを得た。美しい歌声と、メロウでユニーク且つ凄艶な姿は、エラ・フィッツジェラルド、ビリー・ホリデイなど伝説のジャズ・ヴォーカリスト達に相通ずるオリジナリティを持ち、瞬く間に多くのヴォーカル・ファンを虜にした。今年5月には、待望の国内盤もリリースされる。
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