Texas Style インタビュー
Wednesday, March 19th 2008
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インタビュー: ボーカル&ギター 佐藤和夫 テキスト:保坂壮彦(HMV)
佐藤和夫(以下、佐藤) 初めましてTEXASSTYLEです。僕らは岩手県のとある田舎町で育った三人組ロックンロールバンドです。 2002年バンド結成、盛岡、八戸、仙台などでライブを中心に活動し、2005年上京。そして今に至ります。 --- 平均年齢20歳そこそこであるにもかかわらず、これほどまでに重厚なロックンロールを奏でるきっかけとなった皆さんにとって、バンドを始めるに当たって影響を受けたアーティストを教えてもらえますか? 佐藤 ミッシェルガンエレファントやニルウ゛ァーナに影響を受けました。それはきっとバレバレでしょう。 --- ロックンロールと言っても様々なものがあるかと思いますが、他のバンドとは違うTEXAS STYLEのロックンロールの魅力を教えてもらえますか? 佐藤 才能。 ---
アルバムについてお聞きします。1曲目の「ライラック・シティー」1発で、TEXAS STYLEは単なる勢いだけではないロックンロールバンドであると確信しました。さらに、メロディーの秀逸さにとても驚愕しまして。 佐藤 特に何を狙ってるわけでもないし、ジャンルとかよく分かんないけど、あ〜なんか今回もいい曲できたなぁって感じです。 --- TEXAS STYLEにとって歌詞にメッセージ性を乗せることはどう思いますか? 現状に歯向かう切り詰めた歌詞も秀逸ですが、“世界を変えてやる”というようなメッセージを発信したいとか思ったりしませんか? ロックンロールで世界は変わると思いますか? 佐藤 僕らの日々感じた事、思っている事がそのまま歌詞に反映してると思います。基本ネガティブで、妄想家であると思ってます。 --- 今作はサウンドプロデューサーに大島さんを迎え入れたということですが、彼から得たもので一番みなさんのなかで収穫であったものがあったら教えてもらえますか? 佐藤 僕らの倍以上音楽、人生を経験している人なので勉強になる事はいっぱいありました。楽曲に対しても、ライブに対しても、人間に対しても、さまざまな角度からまさに、プロデュースしていただきました。 --- “岩手県出身のロックンロールバンド”ですが。みなさんが生まれ育った岩手という土地と、今の音楽スタイルであるロックンロールに何かしらの繋がりがあるのでしょうか? 岩手という地で育ったからこそのこのスタイルなのでしょうか? 佐藤 いわゆる田舎もんが都会人に対する反骨精神であったり憧れであったり、故郷の自然を想う気持ちやビルディングの息苦しさ。社会。大人。女。自己嫌悪感や劣等感は生まれつき。 ---
TEXAS STYLEライブバンドですよね。尋常じゃないほどの本数のライブをこなしていますが、みなさんにとってのライブというのはアルバム作品を発表する場であるのか。 佐藤 ライブは僕らにとって大事な行為です。音源(CD)とは、冷凍され、大量生産され、いつでもレコーダーという名のレンジで解凍してお召し上がりになれますが、やはり保存料の匂いがするものです。 ---
最近は、JロックだとかJポップだとか。鎖国的に日本は日本のロックというものがある意味確立されてしまっている感があります。 佐藤 ただ単に骨のあるバンドを見いだせる力と、きっかけが、今の日本人にはないだけだと思います。時代とか流行りのせいにはしたくない。いいバンド、少なからず確実にいます。 --- 最後に、HMV ONLINEをご覧のみなさんに、一言お願いい たします! 佐藤 ロックンロール、ミュージックジャンキー達よ、今こそ立ち上がれ。
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Profile 佐藤和夫(Vo,Gt) 日本のテキサスとも称される片田舎、岩手県出身の3ピースバンド。2003年結成。平均年齢20歳そこそこ。ストレートなロックンロールを基調にしながら、印象的なリフとメロディー、マイナーコードというパッションを加えた予測不可能なサウンドと石川啄木、宮沢賢治を始めとする多くの文豪を産んだ岩手県という土地で学ばずして身につけた文学的・叙情的な歌詞世界が魅力。ロックンロール復権を目指し、彼らはひたすら走り続ける。現在、シーンにおいて稀有な存在となってしまったロックンロールシーンにおいて、ブレイクを匂わせる大本命である。
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