ノセダ&ワシントン・ナショナル響/ジョージ・ウォーカー:5つのシンフォニア

2023年10月25日 (水) 17:00 - HMV&BOOKS online - クラシック


ジョージ・ウォーカー生誕100年記念『5つのシンフォニア』
ノセダの歌に満ちた指揮、NSOの繊細な響きの弦と華麗な管楽器セクションが冴え渡る


2022年1月から、NSOとノセダは生誕100年となる黒人作曲家ジョージ・ウォーカーの5つのシンフォニア全曲を演奏会で取り上げ、録音してきました。デジタルでは曲ごとに配信されておりましたが、フィジカルではこのディスクで一挙に登場となります。
 ジョージ・ウォーカーは、1996年にアフリカ系アメリカ人の音楽家として初めてピューリッツァー賞(音楽部門)を受賞した、アメリカを代表する作曲家。1922年、ジャマイカからの移民で医師であった父と、アメリカの政府の印刷局で働いてウォーカーの才能を早くから認めた母のもとに生まれました。オバーリンでピアノを学んだのち、カーティス音楽院でピアノと作曲を学び、1945年、同音楽院初の黒人の卒業生となりました。1984年から2016年の間に生涯で5作となるシンフォニアを作曲しています。
 第1番は穏やかで抒情的な部分とエネルギッシュの対比が印象的な2楽章からなる作品。第2番はギターも登場する華やかな作品。第3番は急-緩-急の3楽章から成り、ウォーカーが最も充実していた時期の作品で、非常にクリアで切れ味の鋭い和声が冴え渡った作品です。第4番はウォーカー90歳を記念してNSOはじめシンシナティなどの複数のオーケストラが共同で委嘱したもので、讃美歌の引用をしながらそれぞれのリズムを分解して融合させ、最後はエネルギーに満ちて終わります。第5番は2015年の6月27日に起きた、白人至上主義者の21歳の若者がアフリカ系アメリカ人を9人射殺するという世界に衝撃を与えたニュースにショックを受けて書かれました。終止緊張感に満ちたリズムや音階で、ピアノも登場(ウォーカーもコンサート・ピアニストとしてキャリアをスタートさせたことを思い出させます)。時折現れる歌唱陣は時に聖歌を、時に奴隷制を思わせるテキストを歌ったり語ります。最後は静かに断絶するように終わります。怒りに満ちた作品であるとともに聴き手に様々なことを考えさせる作品であります。(輸入元情報)

【収録情報】
ウォーカー
1. シンフォニア第1番 (1984, rev.1996)

 i. ♩ = 92 [6:20]
 ii. ♩ = 60 [5:08]
2. シンフォニア第2番 (1990)
 i. ♩ = 76 [6:43]
 ii. Lamentoso e quasi senza misura. ♪ = 63 [3:16]
 iii. ♪ = 116 [5:56]
3. シンフォニア第3番 (2002)
 i. ♩ = 76 [5:20]
 ii. ♩ = 54 [4:35]
 iii. ♩ = 72-88 [4:05]
4. シンフォニア第4番『Strands(糸)』 (2011) [9:42]
5. シンフォニア第5番『Visions』 (2016) [14:12]
 フロム財団委嘱(1)、クーセヴィツキー財団委嘱(2)、ナショナル交響楽団ほか共同委嘱(4)

 ワシントン・ナショナル交響楽団
 アーロン・ゴールドマン(フルート:3)
 シャナ・オシロ(ソプラノ:5)
 デ・マルクス・ボルズ(テノール:5)
 ダニエル・J・スミス(バス・バリトン:5)
 V・サヴォイ・マクイルヴァン(バス・バリトン:5)
 ジャナンドレア・ノセダ(指揮)

 録音時期:2022年1月13,15,16日(1)、2023年5月24,25日(2)、2023年6月1-3日(3)、2022年1月27-29日(4)、2023年5月12,13日(5)
 録音場所:ワシントン、ケネディ・センター・コンサート・ホール
 録音方式:ステレオ(DSD/ライヴ)
 SACD Hybrid
 CD STEREO/ SACD STEREO/ SACD 5.0 SURROUND

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