隼人加織インタビュー(2)
Tuesday, March 12th 2013

隼人加織インタビュー (2) text by 及川 穣(HMV)
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アルバム『pluma』について
隼人 実はこの曲は3、4ヶ月前に作った曲なんです。 --- えっ、かなり歌い込まれているような気がしますが・・・。 隼人 鋭いですね。この曲は自然と出来た曲なんです。あっと言う間に生まれた曲・・・。何と言うか、自分の胸の中からポンと出て来たかのように。だからこの曲だけ譜面がないんですね。あっと言う間に出来たから。 --- なるほど。続いて「Gripe」はとても可愛いらしい曲ですね。どういう意味ですか? 隼人 「風邪」という意味です。お母さんが昔、風邪をひくと良く言っていた言葉がこの曲のサビの部分になっていて、実話なんです(笑)。 --- 「桜空」も良い曲です。この曲も日本語とポルトガル語で表現されていますね。自分を表現する時、楽なのは日本語ですか、ポルトガル語でしょうか? 隼人 やはり日本語ですね。 --- カバー曲についてですが、「There Must Be An Angel」はご自身によるセレクションですか? 隼人 はい。アルバムに入れる曲を選ぶ際、候補曲が100曲近くあったのです。結果的に私自身が好きなUKロックを選ばせていただきました。Eurythmicsの「There Must Be〜」はブラジル音楽ファン以外の方にも楽しめるように入れました。Coldplayも。 --- そして、サザンオールスターズのカバー「Ya Ya(あの時代(とき)を忘れない 」は? サザンの曲の中でもやや古い曲ですよね? 隼人 父が昔からサザンオールスターズのファンで、邦楽とかは聴かないのですが、サザンだけは大好きで。やはり家で良くかかっていたんですが、実際演奏した時にボサノヴァに合うので今回入れさせていただきました。 --- Lenineのカバー「Lavadeira Do Rio」ですが、Lenineの曲からなぜこの曲を選んだのですか? 隼人 Maria Ritaが歌っているからなんです。大好きなLenineの曲を大好きなMaria Ritaが歌っているので取り上げました。 --- Baden Powellの「Berimbau」も斬新なカバーですね? 隼人 原曲自体テンポが良く、知らない人でも入りやすい、分かりやすい曲ですよね。でも本当は歌詞の内容が難しいんです。哲学的で。 --- そして後半にはジョビンの曲が続きますね。 隼人 今年はブラジルとボサノヴァにとってとても大事な年ですね。ブラジル日本友好100周年、そしてボサノヴァが生まれてから50周年という。そこでボサノヴァへのトリビュートということでジョビンの代表曲3曲を選びました。ジョビンにフォーカスしたのです。 --- なるほど。アルバム全体を聴いた感想ですが、アコースティックと打ち込みのバランスが非常に良いです。どちらかに偏らないように気を使われましたか? 隼人 いえ、特に意識はしませんでした。結果的にそうなったという感じです。 --- では、もうとつ、どのようなアーティストになるのが目標ですか? 隼人 う〜ん、いくつになっても、その時々の、そのままの自分を表現できる歌手になりたいです。おばあちゃんになっても歌っていたい(笑)! --- では最後に読者の皆様にメッセージをお願いします。 隼人 はい! 私のアルバム『pluma』で新たな世界をお楽しみください!
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隼人加織 バイオグラフィー
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日本人の父とブラジル人の母を持つシンガーで、2001年16歳の時にインディレーベル、YEEPより「Orha(オルハ)」の名前でデビュー。得意のファルセット・ヴォイスを活かした独自の歌唱や自らが手掛けた等身大の詞による独自の世界観で注目を集める・・・
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