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ほんず内閣総理大臣 さんのレビュー一覧 

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  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/03/30

    みなさん、すこぶる評価が高いなあ。私は敢えて下げてみます。とにかく長い間「謎」とされてきたこの交響曲。今ではずいぶんと名演が増えてまいりました。個人的には80年代初頭のハイティンク&ACO(再録音)とテンシュテット(セッション)のまさしく耽美的な演奏によってようやくこの曲の持つ深い魅力を理解しました。その後、インバルのクールビューティーな演奏でも大いに堪能し、バーンスタインの新しい「陽性」演奏もまた結構であったところです。そういう中で、このブーレーズの演奏は、どこか姿勢が定まらないような印象です。耽美でないのはもとより、毎度の分析的姿勢がさほどつきつめられていない気もします。比較的早めのテンポが、聴く者の耳を先へ先へと向かわせている感じかな。マーラーの管弦楽書法を味わう間もなくすいうし流れてゆく感じ。オケはまことに優秀で完璧なる腕前ですし、録音も優秀ですが、音響効果に全てをかけるわけでもないので、そこから生まれる爽快感(これはレヴァインが得意)もない。ブーレーズさん、この曲に対する共感が薄いのではないかなあ。総じていま一つ、との感を否めません。いかがでしょうか?

    3人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/03/30

    さて、みなさまのレビューを拝見しても誉めてるんだかけなしてるんだかよくわからないのが多いですな。ある種の「とまどい」を感じてらっしゃるのでしょうか。それなら私も同感です。ブルックナー演奏には、本家(?)ドイツで継承されてきた「様式」があるのかなあと勝手に思っております。叩き上げ的職人指揮者のブルックナーには共通点があって、「とにかくオーケストラをよく鳴らす」ということです。ベームやヴァントのフルパワー、コンヴィチュニーやヨッフムおじさんでも強烈、想い起せばフルトヴェングラーの演奏もかなりの「爆演」になっております。シャルクらの改訂も、これらの様式も、要はブルックナーの音楽は生半可には緊張を維持し聴衆の耳を引き付けられない、ということかなあと憶測いたします。そこから抜け出て独自のスタイルを求めた(あるいは楽譜通りに演奏する勇気を持った)のがチェリビダッケかな。このエッシェンバッハもそういう感じでしょう。第1楽章では、上記指揮者たちが豪快に鳴らすティンパニが相当抑えられ、弦と管による合奏のよう。そうした傾向は第4楽章でようやく変わり(さすがにここでティンパニを抑えたら弛緩する)、全曲のまとめに向かいますが、そこまでの間、迫力的な「物足りなさ」を覚える方がいても不思議はないな。いかにも近年のエッシェンバッハさんが聴かせるタイプの、一種茫洋とした世界であります。物足りないような、でもこれはこれで堪能できる(オケは美しい)、個性的な不思議演奏。ま、興味のある方には一聴をお勧めしましょう。ただ、過大な期待は禁物ですぜ。(-_-;)

    2人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 5人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/03/28

    これぞ、傑作!鮮烈な名演です。アバドさんのアプローチには勿体つけたところがありません。芝居っ気も、こけおどしの効果狙いもありません。全体はすっきりとした進行ですが、クライマックスでは十分に暴れ、一方では繊細な抒情もあり、マーラーがスコアに書き込んだものをしっかりと再現しています。ここではシカゴ交響楽団のハイパー高性能ぶりが最高度に発揮されています。金管群のパワーと輝き、弦楽器のあらゆる音域での豊かな表現力、名人芸の光る木管、決め所をわきまえた打楽器、あらゆるパートが最高度の技を見せ、しかもアバドさんの目指す音楽のためにそれらが活きているというのが、何よりもすばらしいと思います。コーラスも実に充実。二人のソリストも気力あふれるいい歌で、特にホーンは名唱!メトでのオペラではあまりいい評価をされなかったこの歌手、ここではすばらしい深みのある立派な歌を聴かせます。録音はアナログ末期ですが、ヒスもなく、クライマックスも見事に収録しきって超優秀。スッキリ系「復活」では最右翼に位置する名演です。大いにお薦めいたします。

    5人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/03/27

    最強の独唱者陣、比類なきスカラ座のオケとコーラス、それらをヴェルディを心から尊敬するムーティが統率する、というこの演奏、さぞやすばらしい出来でしょうと思ったら、聴いての印象は「…」。意外にも、感銘しないどころか、取り立てて感服もしませんでした。なぜかなあと考えてみると、次のようなところですかね。@なんだかばらばらの独唱者陣。各自はそれぞれの立派な歌なのでしょうが、個人プレイ的な「どや」っぽい歌。Aいま一つ乗り切れていないムーティ。拡がりを抑えようとしているのか、どこか思い切りの足りない調子で、何しろこの曲なのだから(そういう風に作られてるのだから)壮大に膨張させればいいんです。以上の2点かな。スカラ座のオケとコーラスは文句なし。これは断然すばらしい。録音は、バランスにやや不満あり。独唱者がやや強く、コーラスが少し引っ込み気味。それが迫力をちょっと削いでおります。惜しいなあ。最後に付言すると、この演奏者メンバー、ヴェルディの「レクイエム」の最高峰を目指して結集したというよりも、逆に、このメンバーで何ができるかねえという観点からヴェルディの「レクイエム」なんかどう?ということになったという順番・展開のような気がします。もったいないなあ。

    1人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/03/25

    表現するのが何とも難しい演奏です。バーンスタインのような思いのたけをありったけぶっ込んだ、聴き手を引きずりまわす演奏ではありません(予想通り)。一方、大管弦楽の豪快壮麗な音響で聴き手を圧倒する演奏でもありません(これも予想通り)。比較的淡々と、思い入れもなく、曲は進んでゆき、フィナーレを迎えます。じゃあこれはつまらない演奏かと言えば、そんなことは絶対にありません。経験豊富な指揮者が、自らの蓄えた知識や感覚を活かして、この究極の音楽作品に「冷静と情熱のあいだ」的な方向があるということを示したような演奏かなあ。フィルハーモニア管弦楽団が極めて優秀で、技巧はもとより、そういった指揮者の禁欲的な要求を内面からもしっかり支えたようで、感服いたしました。玄人の至芸かもしれません。但し、この曲を聴く際には「打ちのめされたい!」という気持ちも強いので、それには足りないのですな。ま、でもいいんです。ザンデルリンク師匠、この曲は複数の録音がありますが、このディスクが一番良いのではないでしょうか。

    3人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 5人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/03/25

    ローマ三部作に、あまりなじみのない「夕暮れ」という曲を挿入した、ちょいとひねったアルバム。演奏は申し分なしに結構。鮮烈でカラフル、いかにもラテン系(イメージですが)の演奏で、大いに堪能しました。オケも立派な技量。「噴水」は、ま、こんなもん。「松」は速めのテンポにて若干軽いような気もしますが、これも一つの行き方ですから、もちろん結構であります。「祭り」もいたずらに騒乱状態にならず、いい感じの暴れ方。「夕暮れ」も初めて聴きましたが、ビューティフルないい曲です(とはいえ、無きゃ無くてもいいんですけど…)。大いに満足。録音も超優秀。総じて、世評名高いムーティ盤よりも上ではないでしょうか。お薦めいたします。

    5人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 4人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/03/25

    さて、久しぶりに聴きました。全回聴いた時には、シンバルやタムタムなどの金物打楽器が抑えめなことに不満を持って「そんないい出来でもないかな」と思いましたが、今回聴き直して、やはりこれは大変な演奏だと感服した次第であります。ベルリンフィルの高性能ぶりが最高に発揮されていることは言うまでもなく、アンサンブルも個人技もそれはそれは見事なもの。弱音から再強奏まで、完璧に美しい演奏であります。今回気がついたのは、カラヤンの語り口のうまさであります。テンポの緩急、強弱のバランス、じわじわと盛り上げる気分造り、彼の得意な「芸」がこの上なく素晴らしく発揮されて、曲想と完全に一致しております。録音も優秀。但し、金物がもうちょっと聴こえればと個人的好みとしては思いますが、ま、それはセッションのカラヤンには望んでもしょうがないこと(ライヴでは激しい)。やっぱり、これは名演。素晴らしいディスク。

    4人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/03/25

    みなさま、ものすごい高評価。私としては、「これはいかんなあ」と言うほかなし。遅いテンポをしっかりと埋めるだけの中味がなく、オケもなんだかもてあましていませんかねえ(それは特に第1楽章)。また、リヒターさんは管弦楽と合唱をいつも振っていましたから、大編成には習熟していたと思うのですけれど、オケの乱れ、そこかしこにあります。特に、ソロなどが「入り」が遅れる個所が目立ち、指示が明瞭でなかったのかな。意思疎通も必ずしもうまくいっていないのじゃないかな。少なくとも、このディスクの演奏は、私はいい評価をする気にはならないなあ。もとより、あのリヒターがブルックナーでどういう演奏をするかという興味から聴きましたので、いろいろ思うところはあり有意義ではありましたけれど。とくにヨーロッパにおける実演での演奏家たちの姿、極東にいる我々は知らなかったことが多すぎるのかもなあ。いろいろなライヴ盤が出るたびに、驚くばかりですものねえ。そういう観点からは、まことに興味深かったディスクでした。お許しを。

    1人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 8人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/03/25

    これは小澤征爾さんの大傑作ディスク。曲の魅力を存分に味わわせつつ、演奏者たちのスペックの高さもまた明瞭に示しております。ここでのボストン交響楽団はホントに素晴らしい。美麗きわまる弦、音色の綾も美しい木管、朗々たる金管、一瞬でよい反応を示す打楽器、そして全体に覇気があって、まさにこの若書きの曲にふさわしい鮮やかな音響をまきちらしながら豊かな表現を示しています。それもこれも、小澤さんのこの時の「霊感」によるのではないかな。再録音は残念ながら出来が落ちちゃったからなあ。「花の章」はとても美しい曲で、個人的には大好きなので、これまた大変に嬉しい。録音も超優秀。アナログ末期のいいところが出て、つややかでカラフル。ま、荒れるところでもうちょっと暴れても、という気もしますが、これでも十分。これは大傑作。大いにお薦めいたします。

    8人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/03/25

    先の方々のレビューの通りで、大変充実した出来栄えのアルバムです。何より、高性能のオーケストラを存分に駆使して、楷書風にきりっと仕上げたフォンクさんの鮮やかな手腕が称えられるべきでしょう。ケルンの放送オケは実に優秀。特に合奏の見事さは特筆モノ。優秀なオケでシューマンの交響曲を振ると、えてして爆演・咆哮型に傾きますが(ショルティ、バーンスタイン、バレンボイム新盤など)、この演奏はしっかり節度があって、でも十分に迫力を楽しめます。もう少しロマンティックであれば本当に素晴らしいですけれど、でも、これはこれで大変に立派です。そう、そのロマンティックで言えば、協奏曲2曲はまさにそうなっていて、大いに堪能。格安価格のアルバムですが、全体の出来栄えはまことに高い水準にて、大いに推薦いたします。これは素晴らしい。買って良かった。幸せであります。(^_^)

    2人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 4人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/03/25

    結論から言いますと、これまでのレビューに同意できないなあ、といふところです。まず、テンポ。「ゆっくり」とおっしゃいますが、むしろ「速め」でしょう。単純に時間比較しますね。本盤の時間は以下のごとし[17:56、9:58、18:09、8:50](第1楽章からの順番。以下同じ)。インバル新盤は[16:20、9:52、18:54、9:39]で、トータルもほんの少し当盤より速いですな。しかし、穏和な小澤征爾が[16:20、9:04、20:24、8:35]でして、当盤と比べると長短が入り組んでおりますが、トータルは本盤を超えます。マゼール(ウィーンフィル)が[18:03、9:28、22:31、10:41]でこれはもう第2楽章以外は当盤が速い。あといちいち書きませんが、トータルタイムでも、バーンスタイン(新)やシノーポリは当盤より3分ほど長い、ということで、当盤はむしろ速めのテンポの演奏に属しますぜ(-_-)ま、時間というものは相対的であることは知っていますが、「ゆっくり」の演奏とはいえないでしょう(第1楽章以外)。さて、それはともかく、これは毎度のクレンペラーの演奏でして、総じて武骨で愛想がありません。近ごろ多くの指揮者が細心の注意を払って聴かせてくれるあの優しさや耽美の歌に欠けるのはちょっと魅力薄だなあ。曲の持つ特質を活かしたとも、新たな側面を示したとも、私としては感じられませんでした。シュヴァルツコプフの歌も何やら古めかしく(スタイルも発声も)、いい出来ではないな。総じて、クレンペラーらしい演奏ではあります。だから、マーラーの交響曲第4番の名演を聴きたいというならば、当盤はお薦めできません。クレンペラーがこの曲をどう捌いたかという興味からでしたら、いろいろおもしろいところはあるでしょうけれど。録音は問題なし。

    4人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/03/19

    先の評にもあるように、表題にはあまりこだわっていないような印象ですねぇ。頂上、パノラマはもっとたっぷり雄大に表現する演奏が多いですけど、ここでは曲の中の一つの経過部分という感じで意外にすいすい進みます。個人的にはそれはちょっと不満だなあ。オケは立派な腕前だし、全体の出来栄えはすこぶる結構なのですけれど、要は「アルプス交響曲」を聴いた気がしない、とでもいう感じかな。それは残念。「サロメの踊り」は、ま、こんなものでしょう、といふところ。最後に熱狂的な拍手が飛び込んできて「わっ!」と驚く。いささか取ってつけたような細工のような気がしないでもない。録音は超優秀。

    0人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/03/19

    劈頭のリャードフが、まず実に美しい!繊細でビューティフルな曲を、まさにそのように再現していて、聴き惚れます。そしてラフマニノフ。大規模な形式(枠)と構成の対比を強調した演奏ではなく、つまりは交響曲という形式にこだわったものではなく、もっと「歌」や雰囲気を重視した演奏かなあ、というのがまずは聴いての印象です。良くも悪くもそこが特徴ですかな。陰鬱な抒情がやや細身に表現され、好みとしてはもう少し力強さが欲しいかも。ただ、トータルの水準は高いと言えましょう。聴きなおすともっと当方の評価も上がるかな。でも、まずはこんなところで。

    1人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 5人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/03/19

    これはなかなかに良い演奏、サロネンさんのスマッシュヒットと言ってよいでしょうか。スコアの克明な再現を強く志向しつつ、ライヴならではの感興も加わって、力の感じられるマーラーとなりました。但し、例えばスケルツォ(ここでは第2楽章)は曲想の変転の描きわけがやや弱く、少しもてあましたかな。アンダンテ(第3楽章)も陶酔した歌があるといいなあ。そして、録音の加減もあるのですかね、シンバルやタムタムなどの金物打楽器が抑えられていて、衝撃度が全般に薄くなっちゃっております。そこは残念だな。しかし、トータルとしては高水準の結構な演奏ではあります。マラ6好きの方は、ぜひお聴きのほどを。録音は優秀。

    5人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/03/19

    やはりこれは「すばらしい!」の一言に尽きますね。各楽章の特徴をしっかりと描き出しているところがまず見事でしょう。おごそかで重い第1楽章、躁と鬱の対比をしっかりつけつつも結局は鬱の気が支配的な第2楽章、晴朗ながら翳を払拭できない第3楽章、限りない憧れが羽ばたく第4楽章、そして開き直ったような高揚がはじける第5楽章。全曲の完結感としても大変結構です。都響は立派な腕前。ライヴならではのキズもありますけど、まるで問題ではありません。名演として大いに賞賛されるべき演奏です。但し、インバルさんも、都響も、そしてインバル&都響(コンビとして)も、現在はこの水準を上回るレベルに到達していることは疑いありません。その意味ではこのディスクはまだ「過渡期」としての位置づけになってしまうのかもしれませんが、そのことで点数を下げるのは不適当でしょうね。心より感服した見事な演奏、大いにお薦めします。なお、録音は量感も細部もともによくとらえられていてこれも立派な成果ですが、やや潤いやつやに欠ける気はします。

    1人の方が、このレビューに「共感」しています。

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