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Rachmaninov Symphony No, 2, Liadov The Enchanted Lake : Pappano / St.Cecilia Academic Orchestra

Rachmaninov, Sergei (1873-1943)

User Review :4.5
(6)

Item Details

Genre
:
Catalogue Number
:
9494622
Number of Discs
:
1
Label
:
Emi
Format
:
CD
Other
:
Import

Product Description

ラフマニノフ:交響曲第2番
パッパーノ&聖チェチーリア国立音楽院管


イタリア人を両親にロンドンに生まれたアントニオ・パッパーノは、血のなせる業かオペラや声楽作品に愛着を示し、強みも発揮してきましたが、実際の演奏会ではシンフォニックなレパートリーもたくさんとりあげており、来日公演をはじめとして着実な成功を収めてもいます。
 しかしレコーディングでは、これまでにチャイコフスキーの管弦楽作品集と後期交響曲集、レスピーギのローマ三部作があったくらいなので、数多くの「歌もの」や「コンチェルト」に較べるとその数はあまりにも少ない印象です。しかもそれら3点のアルバムの内容が素晴らしいものだっただけに、3年半ものあいだ、オケ物のリリースが無いという状況にはじれったいものがあったのです。
 というわけで、今回のラフマニノフの交響曲第2番のリリースは非常に歓迎されるところで、厚苦しくなりがちなこの作品から、パッパーノ&サンタ・チェチーリアがどのような色彩や語りくちの音楽を生み出してくれるか大いに楽しみなところです。
 組み合わせに、雰囲気豊かなリャードフの『魔法にかけられた湖』をもってくるあたりのプログラムのセンスも素晴らしいと思います。(HMV)

【収録情報】
・ラフマニノフ:交響曲第2番ホ短調 作品27
・リャードフ:『魔法にかけられた湖』

 ローマ聖チェチーリア国立音楽院管弦楽団
 アントニオ・パッパーノ(指揮)


【プロフィール】
2005年のシーズンからローマ・サンタ・チェチリア音楽院管弦楽団の音楽監督を務めるアントニオ・パッパーノは、1959年12月、イタリア人の両親のもとロンドンに誕生しています。米国で、ピアノをノーマ・ヴェリッリに、作曲をアーノルド・フランケッティに、指揮をグスタフ・マイヤーに師事。キャリアの初めからオペラや劇作品に特別の愛着を示し、コレペティやアシスタント・コンダクターを務めながら、ニューヨーク・シティ・オペラ、バルセロナ・リセウ劇場、フランクフルト歌劇場、シカゴ・リリック・オペラ等の世界中の歌劇場との関係を瞬く間に築きます。バイロイト音楽祭では『トリスタンとイゾルデ』『パルシファル』『ニーベルングの指環』の上演でダニエル・バレンボイムのアシスタントを務めました。
 1987年、パッパーノはオスロ国立歌劇場で『ラ・ボエーム』で正式に指揮者デビューし、1990年に音楽監督に任命。この間、コヴェント・ガーデン歌劇場(1990年6月『ラ・ボエーム』)、イングリッシュ・ナショナル・オペラ、サンフランシスコ・オペラ、シカゴ・リリック・オペラ、パリ・シャトレ座、ベルリン国立歌劇場でデビューを果たしています。
 パッパーノは32歳でベルギー・王立モネ劇場の音楽監督に任命されました。任期中に『サロメ』『仮面舞踏会』『ニュルンベルクのマイスタージンガー』『カルメン』『オテロ』『ヴェルディ』『ピーター・グライムズ』『椿姫』『トリスタンとイゾルデ』『フィガロの結婚』『バラの騎士』『三部作』『期待/浄夜』『ペレアスとメリザンド』『ドン・カルロ』『アイーダ』等数多くのオペラを制作。またピアニストとしての活動も継続し、同劇場のリサイタル・シリーズで多くの国際的歌手の伴奏を務めてもいます。
 1993年には、ウィーン国立歌劇場で、クリストフ・フォン・ドホナーニの代役としてワーグナー『ジークフリート』の新演出を振り注目すべきデビューを果たし、絶賛されました。1997年にはニューヨークのメトロポリタン歌劇場で『エフゲニー・オネーギン』の新演出でデビュー。同年、イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団の首席客演指揮者に就任。1999年には『ローエングリン』の新演出を指揮してバイロイト音楽祭デビューを果たしています。
 パッパーノはオーケストラ・コンサートにも熱心で、これまでに、ベルリン・フィル、コンセルトヘボウ管、シカゴ響、ボストン響、クリーヴランド管、ロサンジェルス・フィル、ロンドン響、フィルハーモニア管、パリ管、オスロ・フィル、ベルリン・ドイツ響、フランクフルト放送響、スカラ座管、フランス放送フィル、リヨン管など様々なオーケストラを指揮しています。
 アントニオ・パッパーノは、指揮者としてEMIクラシックス専属でレコーディングを行っています。これまで収録されたオペラ作品には、『トリスタンとイゾルデ』『ラ・ボエーム』『ドン・カルロ』『つばめ』『トスカ』『ウェルテル』『マノン』『イル・トロヴァトーレ』『三部作』等があり、中でも『つばめ』は英国のグラモフォン誌の最優秀オペラ録音賞と年間最優秀レコード賞、フランスのル・モンド・ド・ラ・ミュジーク誌のショック賞と2つのディアパゾン・ドール賞、ベルギーのセシリア賞、ドイツのシャルプラッテン批評家賞、イタリアのムジカ・エ・ディスキ誌賞、米国の批評家賞等を受賞するなど多くの批評家から高い評価を受けていました。
 その他では、プッチーニの『ミサ・ディ・グローリア』や、オペラ・アリア集といった歌物のほか、ヴェンゲーロフとのスペイン交響曲、ハンナ・チャンとのプロコフィエフ『協奏交響曲』、ショスタコーヴィチ、アンスネスとのラフマニノフなどコンサート物も評価が高く、また、ピアニストとしても、得意の歌曲伴奏に加え、室内楽の分野でもその豊かな天分を大いに発揮しています。

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2009年11月&12月、ローマ、オーディトリウ...

投稿日:2016/09/25 (日)

2009年11月&12月、ローマ、オーディトリウム・パルコ・デ・ラ・ムジカでのライブ収録。今やイタリアを代表する世界的巨匠となったアントニオ・パッパーノと手 兵サンタ・チェチーリア国立アカデミー管弦楽団のコンビによるロシア管弦楽曲集。メインはラフマニノフの交響曲第2番、カップリングはリャードフの交響詩『魔法にかけられた湖』である。いかにもイタリアの指揮者とオケらしい洗練された歌心あるラフマニノフである。作曲家独特の甘美で感傷的な旋律をスマートに 歌わせ、パッパーノのセンスの良さを感じさせる。リャードフの作品は独特の繊細さを丁寧に表現している。ライブながら音質良好。

金山寺味噌 さん | 愛知県 | 不明

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レイフ・オヴェ・アンスネスと共演したラフ...

投稿日:2012/04/21 (土)

レイフ・オヴェ・アンスネスと共演したラフマニノフの協奏曲が素晴らしかったので、オーケストラは違いますが・・・と思いながら、パッパーノがチェチーリア管を振った録音を初購入。 まず感想として、やはりセッション録音をしてほしかったということ。ライヴならではの熱気はスリル感は確かにありますが、コントラバスの出だしのときの弓が弦にぶつかる音や、2楽章の再現部に戻る直前のリズムが複雑な部分でのズレなど、何度も聴くには気になります。しかし一方で、最初は溜めすぎではないかと思ったフィナーレの部分などは、3度も聴けばしっくり来るほど、パッパーノの解釈には説得力があります。そういう点では納得のいく、クオリティの高いライヴ録音です。

CHOPINIST さん | 大阪府 | 不明

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劈頭のリャードフが、まず実に美しい!繊細...

投稿日:2012/03/19 (月)

劈頭のリャードフが、まず実に美しい!繊細でビューティフルな曲を、まさにそのように再現していて、聴き惚れます。そしてラフマニノフ。大規模な形式(枠)と構成の対比を強調した演奏ではなく、つまりは交響曲という形式にこだわったものではなく、もっと「歌」や雰囲気を重視した演奏かなあ、というのがまずは聴いての印象です。良くも悪くもそこが特徴ですかな。陰鬱な抒情がやや細身に表現され、好みとしてはもう少し力強さが欲しいかも。ただ、トータルの水準は高いと言えましょう。聴きなおすともっと当方の評価も上がるかな。でも、まずはこんなところで。

ほんず内閣総理大臣 さん | 北海道 | 不明

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