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なごやん さんのレビュー一覧 

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/11/30

    小品でも超一流演奏家たちの手によると、大曲に負けない深い味わいが出るものですね。極上のワインのように芳醇な味と香りで。クリスマスシーズンにさしかかったところで、このデザインと曲目、そして演奏陣に魅かれ買いました。オーマンディ先生率いるオケと合唱団は手を抜くことなく、落ち着いたテンポと美しい響きの名演を繰り広げています。ただ、録音が古くちょっとガサついているのが惜しい・・・。ま、ややこしいことは抜きにして、祈りと情緒の世界を楽しんでいます。

    2人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/11/12

    1973年収録のBPOとのDVDが白熱の“爆演”の趣があるのに対し、当盤はもっと優美でしっとりしたな味わい。無論チャイコならではのクライマックスの築き方は迫力十分だが、全曲を通じて旧DVDより深沈とした情緒が濃くなっている。とりわけファゴットの暗く重い響きは特筆もの。悲愴の冒頭の暗さなどびっくりした。暗澹たる絶望感が漂う。カラヤンの設計のもと、ウィーンPOが美音で応え、形容する言葉がないような美しく深い演奏が展開される。素晴らしい名演に敬服と感謝の念あるのみ。

    1人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 4人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/11/05

    久しぶりに聴いたこのDVDに圧倒され、多くの先人のレビューにもめげず、駄文を寄せる気持ちに駆り立てられた。カラヤンて本当にすごい指揮者だった、とつくづく想う。ゆったり歌うフレーズのテンポの微妙な動かし方、アレグロやプレストのすさまじい前進力、一音一音の音価がしっかり奏され音符がつながって行くところ、などなどはこのマエストロとBPOにしか出来ない至芸。こうした設計と技術のもと展開される演奏は、正に手に汗を握るものであり、迫力と憂愁、美しさには言葉を失う。こんなもの凄い演奏を楽しめるなんて・・・映像には不満が残るが、まあそれは、四の五の言わず、カラヤンとBPOに心からの敬意と感謝を表したい。

    4人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/10/03

    分厚いオケの交響が迫力十分で、とりわけ金管群の咆哮にはスカッとする。
    ショルティはテンポをいじったり、思い入れたっぷりの表現はしていないようだ。だから彼は「マッチョな演奏」「精神性などはクソくらえ」などと評されるのだろう。だからと言って、この演奏は決して一本調子で押し切る演奏ではない。メランコリックなチャイコ節は歌われているし、派手なクライマックスは、それ来た!とばかり盛り上がる。痛快な演奏だ。強いて言えば、ムラヴィンスキーの厳しさ、カラヤンのうねり、と言ったような「味」がないかなあ、と一抹の物足りなさを感じる。立派な交響楽演奏と感嘆しつつも、好みの問題かも知れないが、何かもうひとう欲しいとは思う。

    2人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 9人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/09/24

    3番の抒情性が素晴らしく表現されている。緩徐楽章でゆったり豊かに歌うオーケストラをバックに、ピアノが透徹した美音で歌って行くところなぞ胸にジーンと来る。このコンビのスタジオ録音よりも気持ちの入り方が深いように思う。5番はこれはもうカラヤン・ベルリンの独壇場。恰幅の良い堂々とした枠組みとピアノの獅子奮迅の響きが壮大なドラマを展開する。やはり「皇帝」はピアノ協奏曲の皇帝だなあ、とあらためて感じ、楽しむ。貴重なライブを世に出して下さった関係者に感謝です!

    9人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 4人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/09/06

    さすがのチャイコフスキー!! ビシッと芯のある音色と、インテンポで堂々と進む音楽。バックがライナーと来れば、迫力とがっしり感は十分。かつ、チャイコらしいメランコリックな歌もたっぷり。メータ盤は熱気のこもったライブの貴重な記録。ショパンでは一転、優しさ、軽やかさがあるし、ブラームスではほの暗さや憧れの情感が漂う。ギレリスほどの名人ともなれば曲想によって変幻自在のピアノが展開されることを痛感。当たり前のことかも知れないが、これほど高水準でやってのけられるとやはり驚く。オ−マンディの伴奏も見事。各曲音が少々やせているのはやむをないこととして、うれしいセット。

    4人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/09/06

    協奏曲では、オーマンディがゼルキンを穏やかにしっかり支えているのに対し、バーンスタインは主張が強く、ピアノとオケに丁々発止のやり取りが感じられる。それが迫力と緊張感を生み、皇帝は特に押し出しの良い堂々たる響きとなって曲想にふさわしい。2人の大指揮者の協奏ぶりを聞き比べるのも実に楽しい。
    ピアノソナタはゼルキンの誇張のない、安定した運びが良い。力強さはもちろんあるし、緩徐楽章のしみじみ感も誠に気分良く、聴きどころいっぱい。
    録音はやや古めかしいが鑑賞に差支えはなく、内容・価格共に好企画のありがたいセッ!

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/06/28

    全体に快速で引き締まったスッキリ感のある演奏です。特に4番、7番はスピードコンテストで上位入賞かと言う感じ。4・7番はクライバー並の早さですが、熱気・迫力ではクライバーが上。その分こちらは聴いていて疲れません。6番は素晴らしいと思います。楽器の分離が良いのです。こんなに各パートがそれぞれに楽しそうに田園の雰囲気を醸し出す演奏は寡聞にして初めてです。ワルターなど定評ある名盤とは又違う魅力があります。指揮とオケと録音、3者の成果でしょうか。9番はどっしりした構えで曲の大きさを感じさせてくれます。3番、5番はもう少し力の漲りが欲しいな。P協はゆっくり目のテンポでガッチリとした好演。音がややザラザラしているのが惜しい。序曲集もうれしいデザートみたいにこのセットに華を添えています。

    2人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/06/27

    ベームとドレスデンと言うことで、欣喜して聴きましたが、いささか期待外れでした。私はベルリンpoとの演奏の方が好きです。「グレート」の魅力をどこに求めるか、の問題だと考えますが、深い森を想わせる曲頭のホルンの雰囲気が全曲を覆うイメージを私は期待します。本演奏は少しばかり活気があり過ぎるような・・・。フルトヴェングラーのグレートに私の原点があるようです。明るく元気な曲想もグレートの味でしょうし、カラヤンやバーンスタインはその方向の演奏であり、当盤もそうだと感じます。それらを楽しみつつも、やはりもう少し落ち着いた味わいをつい求めてしまいます。

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  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/06/26

    粋で色香に溢れたウィンナワルツと言う点では、クラウス、ボスコフスキーの右に出る演奏は無いように思っていますが、ベームの腰の座った演奏も魅力的です。「落ち着いた楽しさ」とでも形容しましょうか。ウィーンpoがベーム先生の眼光の下、ハメを外すことなく、しかし、楽しく自分達の音楽を主張している感じがして、実に美しく楽しい仕上がりです。ただ、ポルカの方はもう少し、テンポ早く軽やかでも良いのかな?と言う思いがします。

    3人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/06/25

    新世界はべームらしい緩急のギアチェンジがギクシャクする所があるものの(特に第1楽章)、ゆったり目のテンポで堂々と展開する名演と思います。第2楽章は抜群。評価6としたいくらい。ボヘミアの草原に立って遠き日に想いを馳せるような深い味わいがしみて来ます。センチメンタリズムに陥ることなく、美しく歌い上げるのはベームの至芸でしょう。ただ、全曲を通して、迫力と言う点では他の盤に席を譲るように思いますが。(このため、評価を4とします。スミマセン。)
    未完成は実に素晴らしい。ほの暗さと美しさが見事に表出されています。ゴツゴツとしたベーム先生の運びがシューベルトの流れるような美しさとまるで釣り合いを取っているような結果となって、甘さ控えめの腰のある演奏と言う印象です。

    1人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/05/11

    ロッシーニ一流の躍動感、歌が見事に表現されている。ロッシーニ・クレッシェンドも鮮やかで胸踊る。良く流れ、そしてリズムが楽しげに刻まれて行く演奏は、ロッシーニの音楽が舞っているよう。録音も良く、各楽器の登場・受渡しの素晴らしさが堪能出来る。ロッシーニの序曲はこれまでカラヤンで楽しんで来たが、迫力のカラヤン、爽やかなジュリーニと言う感じ?両マエストロの盤を、取っ替え引っ換え聴けるなんて、何とありがたいこと!

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/04/09

    先に投稿の諸兄諸姉と同じ印象と思うが、ワルターのブルックナーは荘厳、峻厳な大聖堂と言うより、癒しに満ちた大空間のように感じる。ゆったりと大らかに始まる演奏はブルックナーの祈りの世界を指し示し、クライマックスでは神あるいは自然の大きさ、力を痛感させる。緩徐楽章ではメロディを珠玉のように慈しんで奏し、その美しさはワルターならでは。オケも録音も大健闘。ワルターのブルックナーはどうしてもっと評価されないのだろう?

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  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/04/09

    ワルター=コロンビア響のステレオ・セッションは総じて大らかな演奏のように思う。ブルックナーも荘厳な大聖堂と言うより、癒しに満ちた大聖堂と感じる。緩徐楽章は夢見るような美しさ。しかし激しい曲想のところではエキサイティングな盛り上がりでクライマックスを築く。オケはしっかり鳴っていて、金管の咆哮もすごい。分厚さと言う点ではBPOなどに譲るが。
    ブルックナーの世界に大らか、ゆったり包みこまれる・・・ワルターのブルックナーはもっと評価されても良いと思うのですがね。

    3人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/03/27

    この中では「牧神」が一番曲想に沿っているかも。カラヤン一流のレガートと弱音が夢幻の世界に引き込んでくれる。「海」はのどかな風景描写をしつつ、ダイナミックに朝・昼・晩を描く。打ち寄せる波はサーフィンに持って来いのようなスケール。「ボレロ」はBPOの各パートの名人芸が堪能出来、全奏では迫力ある音響に圧倒される。カラヤンのフランス物は、オシャレなフランスと言うイメージより、オーケストラ芸術としての音響や迫力に重きを置いたアプローチのように思う。作曲家ご自身は「そんなに堂々とやってくれなくても・・・」とおっしゃっているかも知れないが、私はこれはこれで魅力あるドビュッシーであり、ラベルだと楽しんでいる。

    2人の方が、このレビューに「共感」しています。

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