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snama さんのレビュー一覧 

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  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2014/12/20

    次の全集は持ってません。

    この盤、リズムが生き生きしていていいじゃないですか。バッハってなんだか神格化されてますけど、本来はここに聴けるように生命的なリズムに満ちた音楽じゃないかと思いますよ。重厚で内省的で幻想的な音楽が聴きたいなら、個人的にはバッハじゃなくてマルシャンとかグリニの方が適切じゃないかなあって思います。

    コンデンサヘッドホンで聞く限り、ペダルの最低音まできちんと入っています。透明感も抜群。音場感もきれいにとれていて、いうところがありません。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/07/12

    いずれも彼の暴虐で色彩的で厳格な音楽を堪能できる。とくに注目すべきは鋼のリズムで、音を短く刈り込んでアクセントを強くつけるだけではこのようなリズム感を表現することはできない。優れたピアニスト、例えばリヒテルは同様のリズムをつくることはできたが、オーケストラからこのようなリズムを引き出すことができたマルケヴィッチの能力には恐れ入る。/音質はクリアであるが、線が細いともいえる。音質にこだわるのならミュトスにLP起こし盤があり、そちらを推薦する。ミュトス盤には少々荒さがあるが、激しく生き生きとした音である。

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  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/12/18

    本盤は新即物主義演奏として最上のものであるといえよう。演奏にあたって彼らの持つ素晴らしい音楽性と技巧をこらしており素晴らしいダイナミックさを示しながら、どこをとっても自然さを失わない(いいかえれば現代聴衆の「期待の地平」の枠を踏み越えることはない)その意味で、本盤は最初の一枚として、この音楽の標準を知るのにもいいだろう。

    さて、どなたかのバイロイトそっくりという意見があったので、バイロイトと比較してみる。確かに似た表現がある。そして言うまでもなく本盤のほうが、技術的にははるかに正確で録音も上質である。しかしながら、得られる感銘についていえば残念ながらバイロイトの足元にも及ばないのは事実である。両者が似た表現をとりながら、下手なほうが感銘が大きい、音楽にはしばしばみられるパラドクスであるが、この場合はその極端な例証となろう。  /  

    考えてみればこれら両者には負荷されたおもさが違うのだ。バイロイトは果てしない絶望の果ての待ちに待った新生の時に演奏されたものだ。結果として抱き合う百万もの人々の存在を幻想させる出来栄えなのは当然と言えば当然。そしてそれこそが「第9」なのである。ところがショルティ盤は日常的的なルーティンの一環として演奏されたもので、バイロイトと比べるとどうしても「いっちょう上がり」「せいぜいこの程度のもの」感が漂っている。それゆえバイロイトと比べるとこの盤はメトロノームみたいなものといえるだろうか。すなわち、初心のうちは必須であり時々振り返る必要もあるが、これだけに頼ってはいけない。  /  

    比較的新しい盤である意味でバイロイトに比肩できる演奏と言ったら、テンシュテットの91年盤ということになろう。こちらはバイロイトと違って個人的な怨念がこもっているが、こういうのもまた「第9」なのである。

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  • 9人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/10/23

    1954-60のクレンペラーの名盤がなんと激安。この演奏にこの価格なら、1曲だけのために買っても十分に元が取れること請け合いだ。この時期、クレンペラーは絶好調だったようで、後年のように遅すぎることはなく、十分な推進力をもっていた。まるで一音一音楔を打ち込むような強烈な音楽が聴ける。ベートーベンについていえば、ケルン放響のライブは近年発掘されて大評判になっていたものだし、フィルハーモニア(60)はかの有名なウィーン公演ベートベンチクルスからの抽出。5・7は有名なセッション録音で、後年のステレオ再録よりもはるかにできはいい。ベートーベンだけとってもEMIのベートーベン全集BOXを買うよりもこちらを買うほうが、音質を別にすれば満足度は高いと思う。さらにブラームスにブルックナー、なにをかいわんや。なお、これらの演奏の著作隣接権はすでに消滅しており、法律的に海賊盤ではあり得ない。早速、注文することにする。

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/10/07

    全部持ってますが、音質向上に期待して買いなおします。65年のはLPでもってますが、やわらかい音で、ムラヴィンスキーでは最上級だと思います。72年の方は既発売CDでは音がイマイチ。

    当時のレンフィルは英国の評価ではLSO、VPO、クリーブランドOをしのぎ世界一とされたいたそうですが(日独ではBPOとWPOの下とされた)、その世界一オケと30日もリハーサルやって作り上げた弦チェレなど、聴きどころがたんまりです。

    VPOの団員が舌を巻いたあの猛速のルスランもはいっています。

    CDになってこれからこの素晴らしい盤たちをもって出られるとはなんと素晴らしいことか。

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  • 4人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/02/13

    フルトヴェングラーの第9はどれも満点。ただこの盤からルツェルンの第9の音が出るとは考えない方がいい。確かにやわらかくはあるがくすんでいる。強音で歪む。音質的には音質改善した盤に限ればバイロイトの方が上だし、ベルリン1942と比べても演奏は当然して音の鮮度も劣る。もとより演奏は素晴らしく、他のどれとも違うので存在価値は十二分にあるが、フルトヴェングラーの第9のファーストチョイスにはどうかなと思う。

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  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/02/13

    難曲をもって鳴るショスタコのヴァイオリンソナタ。新聞の評によれば、そのあまりの難しさのため、ショスタコの室内楽でこれだけはレパートリーになっていない。実際に記者が聴いた約10回の公演の半数で、メロメロになってしまったという。さてここにあるのは、献呈をうけた初演者オイストラッフの完ぺきな名演で、今だに超えるものはない、とのこと。(余人ではそもそも弾ききることすら困難である)/ ここにはいつもの皮肉っぽく苦いい諧謔や甘い歌はない。彼のもっとも内省的で厳しい音が直に表出されていう。その意味で、奏者に対してだけではなく、聴衆に対しても大変に厳しいおんがくであるといえよう。

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  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/01/18

    演奏でいえば、1942年盤と並びこの曲の最高の達成の一つです。そこでここでは復刻音質を評価します。STAX社SR-007を使用してEMI正規盤の中では一番評判がいいTOCE-6510と比較しました。本盤の方が、高音が伸び透明・繊細感がましているのがわかります。独唱も鮮明になりました。特に正規盤ではボンついていたティンパニがある程度締まってきこえるようになりました。ただし、合唱はやっぱり奥まって聞こえます。ただしバランスは正規盤のほうがいいでしょう。正規盤の音は柔らかく、これはこれでいいと思います。本盤は中低音にちょっと引っかかる点があります。/ 総評として、本盤はバイロイトの復刻として十分な音質を引き出している思います。ただし、バイロイト盤はもともと録音条件も悪く、録音がボケ気味なのは仕方ありません。いくら最新技術を投入しても、最新録音に化けるわけではないことを肝に銘じるべきです。このようにぼけた古い録音を、クリアにきくためには再生装置を工夫しなければなりません。 日本刀のような切れ味を誇るエチモチックER−4s、STAX旧製品(SR-X、SR-λpro、SR-Ω)は好適かと思います。実際にSR-XmkIIIに変えてみましたが、いい結果がえられました。

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     2010/01/15

    クラシックのコンサートで言えば最前列の音がするのがこれ。

    Fレンジ・Dレンジ・解像度・切れ味・透明感抜群。録音の状態をきちんと出してくれる。おそらくすべての発音体のなかでも、忠実度では最上級、ひょっとしたら一番かもしれない。安価で小さなイヤホンであるが、これを超えるヘッドホンやスピーカは考えにくい。/ 

    さらに、-30dbをこえる遮音性、地下鉄や飛行機の中でも騒音を気にせずピアニシモを愉しむことが出来る。/ 

    低音不足や一列縦隊の音像とか批判されることもあるが、これは録音のせいである。音場感がきちんと収録されている録音ならきちんとホールの感じを再生できるし、変にボンつかないで最低域まで伸びた低音はすばらしい。先日、30HZまでフラット再生できるという巨大コンクリートホーンを聞いたが、本機の低音は勝るとも劣らないものであった。/ 

    これとホール中央特等席のような音を鳴らすSTAX SR-007Aがあれば、ほかのヘッドホンいらない(たぶんどのスピーカでもそうだ)。あくまでクラシックとJAZZに限ればだが。/ 

    再生音でひとつだけ欠点を言えば、SR-007Aと比べればわずかに高域が硬いという点であろう。オケなどはいいのだが、ソロの場合には余韻が空間に漂う感じでSR-007Aには負ける。とはいえSTAXは価格10倍以上で電源環境や接続環境を整えないといい音がしない。そこにいくと、ER-4sはたった3万円で、何も考えないで接続すれば最高の音がでる。さらに屋内屋外どこでも使える。コストパフォーマンスは最上といっていい。/ 

    あとひとつ付け加えれば、ER-4sはエージングに相当の時間が必要である。

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  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2009/12/20

    ここでのシゲティは確かにギコギコしていて、美音でも流麗でもない。純粋に技術的にいえば「へたくそ」といえるだろう。しかし、技術などは音楽を表現するための手段にすぎず、ある表現を実現するのに必要十分であればそれでいいのである。さらに、ここではその「下手」な技術が逆に、まるで大理石を鑿で削るようなエッジ感をもたらし、音楽の厳しさを際立たせる結果となっている。いうまでもなくシゲティがここで実現した音楽は、そういった点も含めて大変感動的なのである。私の言ってることが嘘であると思うなら、ほぼ同時期に録音されたハイフェッツ盤と比べてみられるがいい。ハイフェッツは超絶技巧を駆使し、シゲティとちがって易々とこの曲のすべてを完ぺきに音にしていている。しかしそれ以上ではなく、シゲティあった感動はない。

    3人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2009/12/12

    今はこういったスタイルで演奏されることはないが、現在のスタイルもある特定の時代の流行にすぎにことを考えれば、旧時代のスタイルを否定することはできない。むしろそのなかから時代によっては変わらぬ真実をくむべきである。そしてその意味で、この盤はひとつの時代の最高の達成の一つだと言える。なおこの盤の復刻品質について言えばEMIやオーパスはあまり好ましくない。ナクソスをとるべきである。

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  • 7人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2009/11/21

    この箱は変な点が多い。まず選曲がおかしい。なぜ受難曲がないのか。ペンデレッキやペルトだけでなくバッハもシュッツもいない。新教音楽の祖プレトリウスもいないし、オケヘムやビクトリアのレクイエムもいない。そしてあの素晴らしいドボルジャークのスタバとマーテルだって(あと趣味かもしれないが初心者にはパンジェリンガより武人のほうがいいんじゃないか)。さらに時代区分もおかしい。なぜマショーがルネサンス中期にいるんだ。マショーとジョスカンを並べて聞くと、その落差にだれしも魂消るにちがいない。たぶん、時間から考えれば西洋音楽史の2/3を占める声による宗教音楽をたった30枚でまとめるのは土台無理なのであろう。実際に日本カトリック教団が旧教音楽史アンソロジーを作ったとき、枚数は倍以上で価格は10倍以上だったかと思う。

    個人的にいえば、この箱でうれしいのはデラーコンソートが歌うグレゴリオ聖歌のレクイエムが入っている点だ。いや僧が歌う盤は世にいくらも存在するが、ここでは世俗合唱団が歌っているのだ。実はバチカン公会議で、音楽史上有名かつ重要なあの「怒りの日(続唱)」は非キリスト教的という理由で聖歌から削除され、今は正式な盤には収録されていない。そのためぼくの持っている数十枚の聖歌の盤にも一つして収録した物はない。そしてこの聖歌「怒りの日」が対位法の衣をまといながらでもミサ曲などに登場するのは、やっと後期ルネサンスのころなのである(それまでは聖歌をそのまま歌っていたそうだ)。だからぼくは一度この曲をオリジナルのまま耳にしたいと思っていたのである。必ずしも救いとばかりは言えなかったキリスト教のある暗い歴史的側面が、この曲のなかに象徴的に刻印されているのではないのだろうか。この点だけでもこの箱は買いだ。

    少々問題はありながらも一応音楽通史に従い並べてあり、名曲ぞろい世評名盤ぞろいである。入門にも最適。不足分は別に買おう。

    演奏は一枚も重なっていないので早速注文を出すことにする。

    7人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2009/11/21

    このコンチェルト、一般にアルゲリッヒやホロビッツのように激しく弾くのが最上であると思われているが、ニコラエワが示した像は全く違う。ゆったりとした歌、そして多彩な音色・表情でチャイコフスキーを多声音楽のように聞かせてしまう。録音もザシンフォニーホールの中央席をほうふつとさせるである。

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  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2009/07/06

    この復刻は生き生きしていていい。クリアなナクソスの復刻と2つもつ価値があるとおもう。なお、オーパス蔵社のサイトにサンプルがあるが、現物の方がはるかにいい。

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  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2009/05/30

    あくまで自然で、思いっきり歌って、VPOのアンサンブルがたっぷり聴けて……でもそれだけ。ベームがBPOとやった1番のような強烈なドライブ力や緊張力はもうどこにもないなあ。ベームも老いたんだねえ。

    3人の方が、このレビューに「共感」しています。

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