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アーノンクール さんのレビュー一覧 

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  • 7人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/05/03

    私の所有する初出時のものは、10枚のCDが別々のプラケースに入っていて紺の美しい紙製ケースに収納されています。ちなみに「塔レコーズ」の値札22,900円(!)もしっかり残っています。1987年に結成されたアニマ・エテルナが初めて本格的に取り組んだのが当全集です。チャンネル・クラシックの名録音によって、いまに至るまで「永遠の生命」をたもっています。フォルテピアノとオーケストラのバランスが完璧であり、色彩豊かで伸びやかな録音は、手持ちの数組の全集盤のなかで文句なくトップであると断言できます。繊細なピアニッシモから決して下品にならないフォルテまで、現代のピアノでは表現できない(感じ取りにくい)鍵盤の響きを堪能できます。カデンツァに対する厳しい御意見も見受けられますが、インマゼールはライナーノートで「モーツァルトを模倣するのではなく、彼の時代の響きに適合・順応した即興演奏を目指す」と述べ、その困難なことも正直に告白しています。そのカデンツァも含め、何度聴いても楽しめるこのCDを是非コレクションに加えてください。

    7人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 5人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/04/28

    レヴァインの解釈は、基本的にはセルの名演を踏襲していると思います。しかし、テンポはより柔軟であり、しなやかさと温かみに満ち溢れたフィラデルフィアOの響きを楽しむことができます。クララと結婚したシューマンの歓喜をこれほど感じさせてくれる交響曲「春」の演奏は空前絶後(ちとオーバーか?)ではないでしょうか。第3番は心地よい夏のライン下りといった風情を感じさせてくれます。また第4番では「レープハフト(生き生きと)」というシューマンの指示を、レヴァインは躍動感と推進力によって的確に表現しています。是非聴いてみてください。

    5人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 6人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/04/24

    マゼールのシベリウスといえば、意欲的で生気にあふれたウィーンフィルとの名演が有名ですが、この録音には正直びっくりしました。マゼールは、シベリウスのスコアを虚心坦懐に音化していて、その結果として、大自然の微細な揺らぎから巨大な躍動までがありのままに提示されています。変な感情移入が皆無で、純粋にシベリウスの世界に浸ることができます。第五番第一楽章のpppでの弦の刻みは、BISのヴァンスカ盤に匹敵する凄味があり、終楽章の最後のfffはそれまでのffとは明確に区別されています。SONY録音がこんなに優秀だったとは…。本当にこのCDを買ってみてよかったと思います。

    6人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/04/05

    グールドのベート‐ヴェンはどれも聴きごたえがあります。特に第15番『田園』は心からの歌と詩情に満ちていて、本当に素晴らしいと思います。比較して申し訳ありませんが、世評の高いギレリスなどは、ただ慎重に指を動かしているだけではないでしょうか。

    2人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 5人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/03/31

    数あるベートーヴェンのチェロソナタ全集の中で、ベストCDだと思います。伸びのある録音は完璧で、チェロもフォルテピアノも美しく実在感に溢れています。両者が思いっきり弾いている感じですが、それがベートーヴェンの音楽の魅力を余すところなく表現しています。

    5人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/03/26

    シベリウスにしか書けないロマンティクなメロディに溢れた作品24と作品34(各10曲)が収録されています。ベーゼンドルファー275の落ち着いた深みのある音がBISの創業者ロベルト・フォン・バールによってしっかりと録音されています。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/03/17

    チェンバロによるイギリス組曲のなかでは、このCDが好きです。ルセは録音が抜群ですが、テンポが速すぎて、落ち着いた情感が欲しい気がします。レオンハルト(1973年録音)はやや流麗さに欠けると感じます。なお、曽根さんは実に心地よい演奏です(2・3・6番しか聞いていません)。

    1人の方が、このレビューに「共感」しています。

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     2011/03/14

    ショパンとブラームスのバラードを組み合わせただけでなく、ショパンの1,2番と3,4番の間にブラームスの4曲を入れているという独創的な配列順序にピアニストの密意が感じられます。2人の作曲家の「バラード」というジャンルにかけた意気込みを見事に掬い上げた名演です。イブラギモヴァさんと共演したベートーヴェンのヴァイオリンソナタを聴いてピアノパートに耳を奪われた方々には特選です。それにしても渋くてかっこいいバッハのパルティータ集(2・3・4番)はもう入手不能なのでしょうか。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/03/08

    バッハがいまこの曲を完成してそのインクも乾かぬうちに音楽が鳴り響いているというような新鮮さがあります。チェロの音が実に美しく、何の抵抗もなく聴き手の耳と心に届いてきます。例えば、第2番のプレリュードでも聞いてみてください。マタイ受難曲に勝るとも劣らぬインパクトがあります。
    このCDを聴いて以来、私の無伴奏チェロ組曲の十数種にのぼるコレクションは、オフェリー・ガイヤールの鮮烈なCDを例外として、無用の長物になってしましました。

    1人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/03/04

    マルティヌーの室内楽の魅力−ルーセルでもなく、プーランクでもなく、ヤナーチェクでもない−を味わえるCDです。全く推敲なしに、楽想の湧き出るまま書きとめたような音楽ですが、まぎれもないマルティヌーの「声」が聞こえてきます。CD2の裏のDVDは、「弦楽三重奏曲第1番」の再発見を中心としたドキュメンタリーです。

    0人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/03/03

    国内盤を買いました。藤本一子さん(先生?)の解説は、初版と改訂版の相違や曲の構成なとを丁寧に説き明かす極めて充実したものになっています。演奏については「燃え立つ興奮と省察性という、シューマンの近代的二面性をお聞きいただきたい。」と評されていますが、まさに至言です。個人的にはソナタ第3番(1837年初版)の演奏がとりわけ素晴らしいと思いました

    0人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/02/28

    この曲をライブで初めて聴いたのは、西ドイツ(懐かしい言葉)のボンでシャイーがベルリン放送交響楽団を指揮した演奏でした。ビーチャムのLPで知っていたのと同じ曲とは思えないほど、圧倒的な感銘をうけました。それ以来、色々な演奏を楽しんでおりましたが、最近になってこのCDを聴き、あらためめてリストの最高傑作であるという確信を持ちました。シャイー、ラトル、ダウスゴー、バーンスタインなどの演奏も名演ですし、個人的には依然としてビーチャムやアンセルメのアバウトな演奏にも好感をもっています。が、ムーティは76分を超える演奏時間(他の演奏は70分程度)が示すように、細部まで実に念入りに仕上げています。まったくごまかしのないフィラデルフィアO、特に弦の各パートの厚みには唖然とさせられました。ファウスト交響曲を愛好する方は、このCDによって新たな魅力を発見されると思います。

    1人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/02/27

    音楽ドラマ「ウェルト ウント トラウム」は、ドイツ語を聴ける人にとっては、この上ない贈り物です。音楽の部分だけ聴いていてもそれなりに楽しめると思います。

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  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/02/20

    西ドイツ時代にテレビ放送されたものがもとになっているようで、はじめにオーマンディが短いスピーチをしています。そのドイツ語は完璧で、あらためて彼が「中央ヨーロッパ」の出身であることを認識いたしました。全く無駄のない動きに相応した音が練達のオーケストラから立ち上ってきます。本当のプロがどういうものなのかを実感できるDVDと言えるでしょう。

    3人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/02/18

    「サウンドオイル」さんのレビューには、フィンランディアに合唱が入っていないとありますが、今日入手したCDにはモルモン教会堂コーラスの見事な合唱が入っています。これは、1959年11月1日の録音です(オリジナルのLPはCOLUMBIA MS6196)。『伝説(エン・サガ』に聞かれる力強くまろやかな金管群や、NHK「今日の料理}のテーマ曲に使われた「スウェーデン狂詩曲第1番」のクラリネットの妙技はフィラデルフィア管の黄金時代を示しているものでしょう。このひと月ほど、オーマンディのCDを買い集め、あれこれ聞いて楽しんでいますが、本CDは特にお薦めしたい逸品です。

    2人の方が、このレビューに「共感」しています。

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