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ニャンコ先生 さんのレビュー一覧 

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  • 4人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2013/04/29

    CD9〜14を聴くためだけにでも、ご購入をお勧めする。チェリ/ミュンヘンサウンドの精髄、チェリの音楽づくりの王道が、すばらしい録音で記録されている。ベートーヴェン、ハイドン、モーツァルトは、くり返し聴きたくなるほど魅力ある演奏とは感じなかった。とはいえ、ベートーヴェンの4番の2つの録音の聴き比べは興味深く(私は87年がすばらしく、95年は内省的すぎると感じた)7番のテンポに仰天したくらいである。7番のテンポは作曲者の指示を全く無視している。その代わりに、ヴァーグナーが「舞踏の聖化」と評したことを尊重するがごとくに、バロック時代のパルティータ(舞踊組曲)であるかのように、全曲を通し統一テンポ(第1楽章序奏の四分音符=主部の付点四分音符=2楽章の二分音符etc.が同じテンポとなる)を設定している。こんな演奏、古楽派でも思いつかないだろう。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2013/04/29

    チェリビダッケがどれほど「管弦楽の響き」というものを愛し、探究していたかを知ることができるセットだ。チャイコフスキーだけはなぜか何度も聴き直すほどの魅力を感じなかったが、他の盤は、既に持っている「定盤」系の演奏を聴く度に「あれ、チェリではどう鳴ってたかな」と気になって聴き返してしまう。そして、その都度、チェリとミュンヘン・フィルの作り上げた究極の音響に圧倒されている。

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2013/04/29

    セッション録音を嫌ったと伝えられるチェリビダッケであるが、ミュンヘンの楽団と放送局が、最近流行りの「ライヴ録音CD」に匹敵する完成度の録音をたくさん残してくれたことに感謝の念を禁じえない。指揮者も自らの音楽の完成形をこのような形で残すことに同意して、練習と実演に臨んだのではないかと勘ぐってしまうほどの出来だ。なかでもこのブルックナーのセットはテ・デウムの録音にやや難があることをを除けば、長く名盤として残るに足るセットである。チェリビダッケ食わず嫌いの方、昔聴いてピンとこなかった方、ぜひこのセットだけは聴いてみていただきたい。

    2人の方が、このレビューに「共感」しています。

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     2013/04/29

    50%オフくらいまで値下げされていた頃に買った。「値段の割には満足できた」というバイアスのかかった評価で申し訳ないのだが、曲、演奏、録音のすべての点で、なかなかの掘り出し物であると思った。狂詩曲第1番は、主部に入れば「ああ、この曲か」と誰もがうなずくであろう有名曲だが、序奏がやや退屈で、かえって、通して聴くと2〜4番のほうが佳曲である。それらに劣らず、「ゾラハイダ」、「ロメオとジュリエット」も気に入った。彼の交響曲が中後期ロマン派の模倣に留まる部分が多いのに比較すると、これらの曲では民族性も十分に表現されている。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2013/04/29

    この盤で全曲を聴くと、本当にまあ、なぜ「第3組曲」ばっかり演奏されるんだろう?と思われてしまう。それほど、第1、第2組曲がすばらしい。(理由はおそらく簡単で、第3は弦だけなので、弦楽合奏団がレパートリーに入れやすい、という点にあるのだろう。とはいいながら、使いたければ管楽器を使えるカラヤンがやはり第3しか録音してないので、曲の完成度に少しの差があるということもあるのだろう。)この盤でマリナーは、ロマン的に甘くなるのを抑えて、全楽章を新古典主義的な演奏にまとめあげている。ちょうど、ストラヴィンスキーの「プルチネッラ」を思わせる出来、と言えばいいだろう。この様式感に感服した。録音は、弦がフォルテで少しガサつく他は気になる点はない。余白に収録されたアーンの変わった編成(これもストラヴィンスキーを思わせる)のバレエ曲も大変楽しい曲調であり、70年代パリ管の名手が集まってすばらしい演奏を聴かせる。

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     2013/04/29

    子供の頃、第2番の管弦楽演奏に血沸き肉踊った記憶があったので、この廉価盤で他の曲も全て聴けると知り、大いに期待して購入した。演奏は指揮者の解釈、奏者の腕前と「ハンガリーくささ」の表出、いずれの点でもとても満足すべき出来である(特にハンガリーの楽団の演奏で)。しかし、前半の遅い部分が退屈で、最後まで聴き通すのがしんどく感じられた。もうこういう曲は好みではなくなっている自分を発見した。

    0人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2013/04/29

    この2枚組はお買い得だ。シュトゥットガルト放送響との録音が出たので値下げになったのだろうが、古楽器の後期ハイドン演奏においてひとつの理想型を示した演奏として、その存在価値は全く変わらない。6曲すべてが秀演といってよい。他のレビュアーもお書きのとおり、ノリントンにしてはソフトなアプローチが目立つ。「ほどよい」快速テンポ、「ほどよく」強調されたアクセント等である。このスタイルが、実に後期ハイドンにぴったりなのだ。録音も、瑞々しい音色、分離の良さと適度なホールトーンのミキシングすべてが申し分ない。

    1人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 6人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2013/03/16

    自分でスコアを読んで「この曲、この楽章、この箇所はかく演奏すべし」とイメージできるほどの専門技能を培った人でない限り、シベリウスはなるべく多くの全集を揃えて聴くことをお勧めしたい。同じスコアからこれほど違った音響が生み出され、物語が語られ、風景が描かれる作曲家は、20世紀の人としては他に見当たらないからだ。デジタル録音に限っても、ヤルヴィ指揮エーテボリ旧録音、ベルグルンド指揮ヘルシンキ、同指揮ヨーロッパ室内、ブロムシュテット指揮サンフランシスコ、マゼール指揮ピッツバーグ、ヴァンスカ指揮ラハティ、オラモ指揮バーミンガム、と聴きごたえのあるセットが驚くほど廉価で入手できた。これまで、興の赴くままに聴き比べ、多くの感動と発見を得てきた。そこにまた、買わずにはいられないデイヴィスのセットが廉価で登場した。さっそく購入し、聴き通して感じたのは、「何かちょっとズレてないか?」という違和感であった。表現が人間臭すぎ、演出が大げさすぎるという違和感である。交響詩がどれもR・シュトラウスの交響詩のように演奏されている。交響曲の各楽章が交響詩のようにドラマ化されている。それぞれ例を挙げると、「夜の騎行と日の出」について作曲者は一騎の騎行と語ったとされるが、この演奏で聴くと、けっこうな数の軍勢か御供を率いた武将か貴人の映像が浮かぶ。交響曲7番は世評高い演奏であり、確かに完成度はすばらしいのだが、R・シュトラウスやワーグナーを思わせる巨大な音響が、曲の本質を覆い隠しているように聴こえる。私にとっては、これまで入手した全集のなかで、(感心はしたものの)感動することが最も少なく、(シベリウスの音楽についての)発見の最も少ないセットとなった。

    6人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 7人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2013/02/25

    いやあ、こんなすごいセットだと思ってなかった。今の価格で据え置かれているうちにぜひご購入をおすすめする。(ちなみに、どんなセールの期間でも、全くセールをやってない期間でも、価格は同じである。)30枚ざっと聴き終えたので全CDにコメントする。まず全盤の音調整について:「315円CD」として発売されている盤でけなされまくった「高低音をブーストした、クラシックに不向きな音調整。弦がシンセサイザーにしか聴こえない」という盤は、1枚もなかった。もちろん各盤で出来不出来はある。音についても逐次触れていく。
    CD1:これは選曲も編曲も演奏もかなりやっつけ仕事で、なぜセットの1枚目として置いたのか謎である。CD2:演奏がすばらしい。序曲がついているのも、第2楽章にコルネットパートがあるのも(トランペットで吹いていると思われる音で、遠めのミキシング)、ヴァイオリンが対向配置なのも貴重だ。低音がぼやけた音の仕上げけが残念だ。CD3:演奏のキレの良さ、録音の信じがたいクリヤーさ、選曲の良さと収録曲の多さ、どれをとっても超一級の逸品。CD4:ジャッドという人の演奏は常に非凡だ。曲の核心をしっかりとらえた解釈と、聴衆を惹きつける演出の上手さ、オーケストラの響きを整える魔術。これをドイツの一流オケと言われて信じない人はいないだろう。この名演奏は、サヴァリッシュ指揮ロンドンフィル盤を軽くしのいで、この曲の名盤トップ5入りするだろう。第一楽章呈示部繰り返し有りなのも良い。序曲の、明るい陽光に満ちたような演奏にも聴き惚れる。CD5:ピアノを強調したミキシングで、たしかに録音は良い。しかし演奏のほうは、速い楽章で、民族的なリズム感と推進力に欠ける。CD6:テンポを妙な風にゆらしたり粘つかせる箇所が多く、ヤルヴィとしては珍しく説得力のない演奏。CD7:もとより世評高い名演。録音も良いが、ダイナミックレンジを意図的に広げてある感じだけが気になる。珍しい「南国で」が聴けるのはうれしいが、行進曲は素直に1番を入れてほしかった。CD8:ヨッフム指揮コンセルトヘボウに肩を並べるほどの充実した演奏。かつ、こちらの盤のほうが録音は上と感じた。CD9:「お国もの」だけに、こなれた演奏。「惑星」では曲の多彩さを十分に表現し、弦の組曲も大編成で立派な音で鳴らしている。録音は解像度良く申し分ない。CD10:直球型の力強い演奏と、鮮明かつ迫力ある録音。名盤ひしめく中で推奨盤とまではいかないが、マーラー入門には十分だろう。CD11:ハイドンで秀演を聴かせた指揮者の古典的なまじめさが、4番ではプラス、3番ではマイナスに出ている。録音の鮮明さは終始安定している。CD12:大編成オケとしてはまあまあ速めなテンポで、アンサンブル、録音とも及第点である。初心者向き。CD13:緊張感のある雄大な響きで、曲毎の変化も十分つけている。合唱がすばらしいし、バリトン独唱の声がこもりがちだが、落ち着いたソプラノの歌唱は心地よい。ダイナミックレンジの広い録音が曲想と合う。CD14:プロコフィエフの有名曲を網羅した選曲。演奏、録音ともメリハリがあって文句なし。(総じてCD10、14、23、24と、この指揮者の盤は録音、ミキシングとも特に鮮明で、胸がすくような音響を楽しめる。)CD15:曲のロマン性をしっかりとらえた演奏。録音も良い。CD16:贅沢なカップリングの1枚。遅めのテンポで雄大な音絵巻をくりひろげるシェヘラザード、軽快なテンポで沸き立つような感興をそそる奇想曲。どちらも秀演、秀録音である。シェヘラザードではVnソロと管のソロがかなりクローズアップされたミキシングだが、Vnソロの技量が立派なので、かえってありがたいくらいだ。ヴィブラート少な目の奏法でストレートに語りかけてくる。CD17:録音は良いのだが、演奏は無難にまとめた感じなので、幻想曲のほうが良演となっている。CD18:やや重めの「立派な管弦楽曲」に聴こえる演奏。珍しい曲が入っているのが良い。過不足ない録音。CD19:懐が深い名演である。マッケラスが振った他の盤と違い、低音がクリヤーだ。CD20:シベリウスの有名曲をてんこ盛りした1枚。演奏は全トラックで申し分ない。ただ、録音の解像度が安定せず、ややモゴモゴした部分が多いかと思うと突然クリヤーな箇所が現れたりする。CD21:中高音は自然なのだが、またもや低音がぼやけ、解像度にブレがある。ドンファンは演奏、録音ともに優秀。CD22:時折、墺独の演奏家がやらないような表情づけがあって新鮮に聴こえる。演奏、録音ともにシンフォニックな音づくり。CD23:リズムのキレや妖しい響きの魅力には乏しいが、丁寧に演奏してあり、録音も鮮明。曲の細かいところがよく聴こえ、新発見が結構ある。CD24:オーソドックスな味付けの中に、独自の演出も感じる良演である。「くるみ割り」では組曲にない名曲、全幕の終曲を含めた選曲が見事で、逆に「白鳥の湖」では終曲が省かれていて、拍子抜けの感がある。
    CD25:演奏がきまじめすぎて、匂いたつようなロマン性も管弦楽の豪壮さも伝わらない。牧歌だけは特に不満なく聴ける。CD26:緊張感のなさすぎるベト5、平凡な演奏、録音の「未完成」。CD27:どちらの組曲も、とりあえず楽譜を無難に音にした、という程度の演奏。CD28:30枚の中で最も「やっつけ仕事」と感じる。どの曲の魅力も引き出せていない。CD29:期待したが、意外と凡演。ラ・ヴァルスだけはまあまあの出来。CD30:ふた昔前の演奏スタイルで、ごく普通に録音している。今聴いてどうこう論評する意味を感じない。技術的にはちゃんと弾けているので、安心して聴けることだけは確か。(以上CD1、CD25〜30の6枚は、初聴の方が、曲のアウトラインを知るためだけにだったら聴いてみてもよいが、「つまらない」と感じたらすぐ聴くのをやめて、別の演奏を探すことを勧めたい。良演で聴けば虜になるほどの名曲ぞろいなのだから。)

    7人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2013/01/22

    カウンターテナーの名手たちの全盛期の美声が、ほとんどがデジタル録音で聴ける。こんな贅沢なアルバムがこんなに廉価でいいのか? と目を疑い耳を疑う充実度。「エンジェル」とか「カストラート」とか、アルバムタイトルでかえって損をしている。

    1人の方が、このレビューに「共感」しています。

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     2013/01/22

    「仮面舞踏会」は、フィギュアスケートで採りあげられてから、いつか組曲くらいは入手したいものだと思っていた。ヴァイオリン協奏曲も実演で聴いて以来、1枚くらいは持っておこうと思っていた。ちょうど2曲がカップッリングされていたので、均一セール500円の折に購入。驚いたのは、仮面舞踏会の終曲が第1トラックに刻まれ、第2トラックからヴァイオリン協奏曲が始まったことだ。1トラックずつずれて、ジャケットに表示された曲は全て収録されているものの、ずいぶんな凡ミスである。しかし、演奏と録音は、そう悪くない。やや粗いものの、管弦楽の迫力は十分であるし、独奏の技術はしっかりしている。録音は「放送録音風」とでもいうか、即物的で明瞭だ。

    0人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2013/01/22

    レーガーに申し訳ない。食わず嫌いだった。この2枚組に収められた2曲の変奏曲をぜひお聴きいただきたい。どちらも人なつっこい魅力に満ちている。ヒラーの主題のほうは、職人ヤルヴィがコンセルトヘボウの美音を駆使した演奏である。悪かろうはずがない。モーツァルトの有名なピアノソナタの主題のほうを演奏するロシアの楽団、細部の完成度はコンセルトヘボウには劣るものの、弦の音がみずみずしく、適度にホールトーンを混ぜた録音がとても美しい。「ベックリンによる4つの音詩」はまさに詩的なインスピレーションに満ちた曲。「詩篇」で聴ける合唱も、曲想が翳るかと思うと必ず明るい光が差し込み、最後には壮大な讃歌のカタルシスが待っている。なにしろこの価格である。騙されたと思ってとにかく買って聴いてみてほしい。すばらしい時間をすごせること請け合いである。

    2人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 4人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2013/01/19

    第1集と第2集、計6CDを所有しているが、いずれも素晴らしい曲集であり演奏、録音である。現在第1集が入手困難とのことで、この8CD全集で揃えることをぜひお薦めしたい。ブリリアントレーベルとしては珍しく、現代楽器、現代奏法による収録である。確かな技術を駆使した爽快な演奏であり(楽譜にない装飾音は、ほとんど入れていないようだ)、それをみずみずしい音色で捉えたすばらしい録音である。バッハの管弦楽曲が少数精鋭なのに対し、テレマンはあまりに曲が多い。どうしても、「雑に書きまくったのでは」という疑いを持ってしまうが、このアルバムを聴いていただければ全くそんなことはないと確信できるだろう。30セットに及ぶ組曲のそれぞれが、バッハの4曲の管弦楽組曲に全くひけをとらない完成度を示している。全曲を何度聴き通してもその都度新しい発見があり、飽きることがない。

    4人の方が、このレビューに「共感」しています。

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     2013/01/19

    エネスコの交響曲に「民族性」を期待してはいけない。その点で、ボロディンの交響曲などとは大いに異なる。19世紀末から20世紀初頭にかけて、フランスを拠点に活躍した作曲家の作品を渉猟している、という方にだけは一聴をお薦めしたい。交響曲3番は、若い頃に受けたR.シュトラウスからの影響が濃厚であるように感じた。全楽章で、暗くも明るくもない中間的な響きが続き、不思議な雰囲気を醸し出している。ARTE NOVAにエネスコ管弦楽作品集を録音している演奏家達だが、この曲の演奏に関しては、音が明晰すぎて曲の魅力を伝えきれていない。「ルーマニア民謡の主題による序曲」でも、あまり民族性は表立たない。

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     2013/01/19

    交響曲でも「ルーマニア狂詩曲」のエネスコが聴ける、と期待すると肩すかしをくらうことになる。エネスコがフランスを拠点に19世紀末から20世紀前半を生きた音楽家であることを念頭に置いて購入を検討されるとよいだろう。交響曲はR.シュトラウスの影響やショーソン、オネゲル風の響きに満ちていて、「ルーマニア風」な面はまず見いだせない。演奏は「一生懸命やっているな」と感じるのだが、いかんせん曲につかみどころがなく、よほどこの時代の音楽に傾倒している方でなければ聴くことをお薦めできない。

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