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禅済 さんのレビュー一覧 

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     2021/07/16

    とにかくフェリア―の絶唱に尽きる。人によって好き嫌いは当然あるだろうが、声がどうとか歌唱技術がどうとか録音がどうとかは枝葉末節のことだ。LP(1000円だった)を繰り返し繰り返し聴いて、おまけに保存用にもう一枚(いまだ1回も針を降ろしていない)買うほど入れ込んでいた。パツァークの歌唱については異見もあるだろうが、枯れたような声がこの曲に合っている。ともかくフェリア―という歌手の記念碑的な録音。第6楽章など1年後に癌で他界する自分の運命を悟っていたかのように思える。今はそうではないが、「永遠に、永遠に」と消えるように終わるところなど涙したものだ。

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     2021/07/15

    上野星矢さんのアルバム「デジタルバード組曲」に収録されている「クリスタルの時」と「くれなずむ」で上林裕子という作曲家を初めて知った。「なんて爽やかで美しい曲を書く人なんだろう」とすぐさまファンになってしまった。このアルバムに収録の「ソナタ〜フルートとピアノのための」も風に乗って空に昇っていくようで、蒸し暑い真夏の夜も涼しい気分にさせてくれる。プチハールとショッカー、これまで聞いたことがない作曲家だが、これまたいい曲だ。山野裕美さんに感謝。

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     2021/07/15

    ピアノ曲はあまり熱心に聴かない方だったが、〜アルカン生誕200年を記念して〜というコンサート(2013年11月25日、宗次ホール)があるのを知り、アルカンを聴きたいがだけで演奏者について全く予備知識がないまま、チラシを見て「美人だぁ〜」と思った程度で出かけていった。前半がベートーヴェンの悲愴ソナタとショパンでどちらもニュアンス豊かな演奏。後半がアルカン、とにかく凄いテクニックに唖然とした。公演後ホールのスタッフに「凄かった」と言って帰ろうとしたところ、先客がいて「凄い、凄かった。(身振り手振りして)こんなふうにパンパンパーンと弾いた」と興奮しまくっていた。機先を制されてしまった形になったが、「やっぱり凄かったのだ」と納得して帰った。余計な思い出話が長くなったが、このアルバムも凄くいい。超絶技巧を必要とする曲なのだろうけれど、そんなところは微塵も感じさせない、芳醇な演奏だ。こんな凄い日本人ピアニストがいたんだ、とつくずく思わせてくれるディスク。

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     2021/07/15

    室内楽というと弦楽四重奏曲をメインに聴いていた私が管楽器、それもクラリネットが好きになるきっかけになった演奏。LP、CDともに手元にある。LPはよく聴いていたし、今でも時々取り出している。この2曲、ヴィオラ版もあるが個人的にはクラリネットの方がいい。演奏は言うまでもなく名演。クラリネットの音色、節回しがたまらない。書かない方がいいかもしれないが、ピアノの音が少しかぶるのが難点と言えば難点。でも聴いているうちに気にならなくなる。歴史的名盤という範疇でなく、現在でももっと聴かれていい演奏だ。

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     2021/07/15

    学生時代からブラームスのクラリネット五重奏曲が好き(若いのに渋い!)で、演奏者は忘れたがエア・チェックしたテープを安アパートの四畳半で毎晩のように聴いていた。ある日隣のアパートの7歳上のオーバードクターの先輩に聴かせてあげたら「こんな暗い曲、俺は耐えられん。死にたくなる」と行ってしまった。でも、この「暗さ」がその頃の自分にはたまらなくよかった。就職してからこのウラッハ版LPを買い、後年このCDを入手した。録音がモノラルだとか、古いタイプの演奏だとかは関係ない、今更言う必要もない不朽の名演だ。ライスターの何枚かやカルボナーレもいいが、結局ウラッハに戻ってしまう。

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     2021/07/15

    以前、知人が舘野泉さん弾くパルムグレンのピアノ曲集を2枚聴かせてくれた。自分も手元にと思ったが、すでに廃盤になっていたようで、中古店も回ったものの結局入手できなかった。それから「パルムグレンのまとまったピアノ曲集がリリースされないか」と待っていたところ、ついにGRAND PIANOから出た。しかも今後8枚の予定で順次リリースされるという。このディスクも冒頭の「ショパンの思い出」からどこか懐かしい心持になる。GRAND PIANOさんありがとう。

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     2021/07/15

    星の動物たち、光の子どもたちと仲道郁代さんの演奏で聴いてきたが、このディスクもなかなかいい。「こどものための…」と副題がついているが、大人も楽しめる曲ばかりだ。子供を寝かしつけながら自分も一緒に寝てしまった頃を懐かしく思い出した。ジャケットの絵が可愛い。

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     2021/07/15

    手元に数種あるCDのうちラズモフスキー四重奏団(ensayoレーベル、廃盤らしい)とこのディスクを専ら聴いている。落ち着いたラズモフスキーが大人の演奏としたら、こちらは若者。青春の喜びと悲しみ、希望と不安、明滅する光と影、情熱的な演奏に引き込まれる。16〜17歳の少年の作とは思えない完成度だ。この天才の弦楽四重奏曲、コンサートで是非聴きたい。積極的な演奏活動で知られざる名曲を取り上げている平光真彌さんや室内楽ユニット「The Bistro W」に期待している。

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     2021/07/13

    LP時代からバリリ四重奏団が好きでCDは手元に全部揃えた。中でも一押しは弦楽五重奏曲第3番ハ長調K515。このCD、弦楽四重奏曲第3番となっているが、ジャケット写真も基本情報のカタログ番号も弦楽五重奏曲第3番と第5番のものなので、弦楽四重奏曲とあるのは誤表記なのだろうか。前段が長くなったが、バリリ四重奏団の美質十分な演奏だ。優雅とかウィーン的とか、これまでさんざん言われているので繰り返さないが、K515の第3楽章でのヴァイオリンとヴィオラの会話が絶品だ。ところでこのディスク販売終了なのか。うーん。

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     2021/07/13

    実に美しい声だ。メゾ・ソプラノといってもソプラノの音域に近いのかもしれないが、これほど美声のメゾを聴いたのは久しぶりだ。カルメンには美声過ぎるような気もするが、三曲目以降の歌曲にはぴったり。カルメンには美声過ぎると贅沢なことを書いたが、オペラ公演でカルメンを歌ったらこれまでとは違う新しいカルメン像になるような気がする。今後の活躍を期待している。

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     2021/07/12

    ウィーン・コンツェルトハウス四重奏団は第一ヴァイオリン優位で、同時代のバリリ四重奏団と比べ古いタイプと言われていたが、私はそういうところが好きでLP・CD合わせてベートーヴェン以外は手元にほとんど全て揃えている。ここで一枚ずつ触れていてはキリがないので、モーツアルトの弦楽四重奏曲第15番ニ短調K421を挙げておこう。これほどウィーン・コンツェルトハウス四重奏団の特性が出ているのはないのではないか。もちろん第一ヴァイオリン優位で、カンパーは時に情緒に流れてしまうところがあるが、そこがこの曲にはふさわしい。特に第四楽章は他の四重奏団がさらりと演奏するところを、纏綿と10分余(たとえばスメタナ四重奏団は6分余)も続き「いつ終わるのだろうか」と思うほどだ。70年近く前の録音だが、昔はこういう個性的な演奏があったのだということを若い世代の方にも知ってほしい。

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     2021/07/12

    その作曲家について予備知識無くCDを買うことがある。ほんの小さな冒険気分で当たり外れがあるのは当然だが、このアルバムは当たり。穏やかで優雅な音楽が続く。ちょっと退屈した午後に聴いていると新たな気持ちがわいてくる。演奏も過不足なく爽やかだ。ピアノ曲か好きな方は是非一聴あれ。

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     2021/07/12

    チャイコフスキーのLPの直輸入盤は当時爆発的に売れた。何しろ輸入盤なんて一般の者には夢のまた夢だった時代に、2000円という国内盤並みの価格、しかもリヒテル・カラヤンの顔合わせときたら売れないわけがない。しかも重厚で深みのある音質、私の安物のアンプとスピーカーでも「輸入盤ってこんなにすごい音がするのか」と驚嘆した。その後CDも何枚か買った(平林直哉氏復刻盤は未入手)が、このLPの音には及ばない。もしも直輸入LPが中古市場に出たら即購入すべきだ。

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     2021/07/11

    1973年第7次イタリア歌劇団来日時のライヴ録音。この公演は当時テレビで見た。ラ・トラヴィアータは元々プリマドンナオペラだが、ここでのスコットはプリマそのもの。昔読んだ本に「スコットは容姿に恵まれないので、とくに派手な存在となることはできない」とか、別の本でも「ジャガイモのような……」と失礼なことが書いてあった(今ならハラスメントものだ)が、なかなかどうして幕が進むにつれ美しく悲劇のヒロインに見えてくるのは「さすが大歌手だ」と思った。第2幕第1場でアルフレードに別れれを告げるシーンで、切羽詰まった表情と歌唱に期せずして客席から盛大な拍手が沸き起こったのも当然だ。ところでアルフレード役で若き日のホセ・カレラスが出ていたが、全く印象に残っていない。それほどにスコットが圧倒的だった。随分時がたって再放送されたが、DVD化はされなかったようだ。スコットのファンはもちろん、カレラス命の方(カレラスは歌うのに精一杯だったが、この時早くも追っかけの女性が現れたそうだ)はこのCDを手元に置かれるといいと思う。

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     2021/07/11

    ハープ・弦楽四重奏、ハープ・ヴィオラ・フルート、ハープ・ヴィオラ、フルート・ハープというコンサートではまず目に、いや耳にできない組合わせの曲が収録されている。これぞNAXOSという好企画だ。いずれも美しく、早朝のそよ風のような曲ばかりだが、やはりハープ、ヴィオラ、フルートのエレジーが聴きもの。ドビュッシーの影響(バックス自身は否定しているそうだ)が取り沙汰されているが、そのような詮索はどうでもいい。ただただこの美しい三重奏曲に耳傾けるばかりだ。余談だが、一度だけコンサート(2013年1月31日 宗次ホール)でこの曲を聴いたことがある。妹尾寛子(フルート)、棚橋恭子(ヴィオラ)、田中敦子(ハープ)という若手の三人だったが、この曲の美質をよく表現していた。ドビュッシーのくだんのソナタも演奏され、なかなか聴きごたえのあるコンサートだった。

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