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JCS さんのレビュー一覧 

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     2012/05/19

    素晴らしい。久しぶりに聴いて満喫した。人間がゐて音楽がある、さういふ世界だ。心情を通さぬ部分が全くない。かつドラマティック。このヴァイオリニストは人間的にも大きい人物なのではないか。(さうでなかつたら聴き手は苦しくなるわけだ、心情はすべての人にあるわけだから・・)協奏曲よりも交響曲のはうに、もつと感激した。ヴァルガのもとで学んでゐるオケの人たちが、より安心して確信して弾けてゐるからではなからうか。またソロの節まはしが、自分の趣味と少しちがつてゐるといふか、勿論ほとんどすべては、自分のものなんぞ超えてゐるから感激してゐるので。とても見事なすばらしい音楽です。何故有名でないのか、全然わからない。

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     2012/02/14

    クライバーンよりもコンドラシンの指揮姿が見たくて買つた。初めてだつた。このDVDのシリーズはみなこの組み合はせのやう。二番はリヒテル以外の演奏ではとても聴けないので、三番(と、あとでアンコール)だけを聴いた。とてもよく曲が心に入つて来た。音楽の筋道がよく分かつた。音は大変悪く、合奏、協奏してゐるオーケストラの音が全然聞えないやうなところもある。それでも分かつた、といふのは、無論をかしい。しかしさう思つたのだから仕方がない。許してください。
     会場は大騒ぎ。びつくりしたのは、クライバーンは曲が終はつて、直ぐコンドラシンに駆け寄つて、唇に接吻したこと。これは何だ、とギヨツとした。アンコールの甘い小品三曲は、いくつも弾いたなかから選んだのではないか、と思はれた。会場との交流は分かるのだけれども、このピアニストはおとな子供のやう。
     コンドラシンは大指揮者なのではないか。あいまいさはなく、メリハリがはつきりしてゐる。それは曲の理解を当然反映してゐるわけだ。音をだらだらとひつぱらせず、パツと打ち切らせる指示や、よく動く体の動きがそれを表現してゐるやうに感じました。

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     2011/12/06

    ドイツと戦争とから離れることができなかつた大指揮者の物語。英訳の題 long for は辞書を引けば、熱望とあつて、「郷愁」とは大分ちがふ。あるいは全く違ふ。ドイツ語の原題はどうなのか?連合国出身のラトルは音楽家として、いかに偉大であつたか、その業績についてのみ語り、戦時下に生きた大指揮者については語らない(といふ演出)。他はみないろんなドイツ人が出演して語る、音楽が宗教の代用となり、偉大なドイツを表現する、といふことをめぐつて。ナチスでも、どんな政府でも、戦争となれば、それを利用しないわけがない。だが、戦争はナチスだけがやつたわけではない、と明言する人物は出てこないが、みなそれを本当は避けられないことを感じてゐるやうに見える。だからフルトヴェングラーのドイツへの「郷愁」などといふ作品ではない。戦後、生死の真剣さや、深刻さ、重さをひとびとが避けたから、カラヤンが成功したと、つひ思つた。映画はそんなことにはまつたく触れもしないが。名作だと思ふ。

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     2011/10/08

    唖然とする、とはこのことか。自分にとつて、ワルターのブラームスに次いで二つ目のオープン・リールからの復刻。ハイフェッツの「硬い冷たい」は完全に消え去り、やはらかく、暖かく、熱く、甘く、そして妖しいヴァイオリンがあらはれた!奥行きとが大きさがあらはれた!シカゴ響がときどき無神経で下手にさへ聞える。ヴィヴラートのかかつてゐない音はひとつもないのではないだらうか。スゴイ。やや妖刀村正の気味あり。
     マスターテープからの他のCDと何故こんなにちがふのか。ただ音色の点で、すこし色があせてしまつたやうな感じはあつた。さうした調整があつたりして、他のCDは魅力を失なつたりするのだらうか?
     平林様、ありがたうございました。

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     2011/09/18

    SACDは知りませんが、CDと比べてずつと素晴らしくなつたと思ひます。広がりと奥行き、低音、分離がよくなつて、豊かさ美しさがずつと増しました。以前のCDが平面的で、高音がキンキンし・・と聞えてきました。「グレート」はご多分に漏れずフルトヴェングラーで聴くことが多く、ベーム、ジュリーニその他を聴いてもそれほどピンとは来ず、ケンぺを聴いたとき初めて、この作曲家の湧き立つ歓喜(度を越した?)が感じられました。Blue-specのおかげでそれがハツキリ分かりました。ほかの作品からは、どうしても別れとか、死とかを感じてしまひ、未完成ではスゴイと思へたフルトヴェングラーでも、この曲を全曲通しては、圧倒はされても、本当にはよくわかつてゐなかつたのです。ケンぺのおかげで、ワルターもまた聴き直してみよう、と思ふやうにもなりました。録音がかうして変化して、曲が違つて聞えてくるのは、嬉しいことではありますが、いままで何を聴いてきたのか?といふ疑問を持たされることにもなり、たぶん多くの人の経験なのでは。(しかし新たな改善盤が、どれもが必ずよくなつてゐるのとは違ふ経験も、かなりしてゐます。どうなつてゐるのだらう。)

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     2011/08/27

    「パリからウイーンへ」の英語のタイトルは、19世紀後半にパリとウイーンで流行つてゐた曲、といふ意味のやう。フランス物は、沢山のオッフェンバッハを除けばドリーブとビゼーが少々、マスネとシャブリエ、ラヴェルが一曲づつ。あとは全部ウイーンで流れてゐた音楽なのでは。7割くらゐがさうなのでは。
     奏者の変はり種は、フランク・プウルセルと彼のグランド・オーケストラ演奏の二曲。この手以外の音楽もやった有名大家を数へてみたら、カラヤン、ショルティ、クラウス、アンセルメ、ビーチャム、プリッチャード、クリップス、フリッチャイ、アルヘンタ、スタインバーグ。以上、だいたい登場多い順。クリップス以下は一曲のみ。いつそのこと日本人は誰も知らない演奏家ばかりだつたら、もつとおもしろかつたかも、と二枚聞いて思つた。
     いくら安くても十枚はやはり多い。さあてどうやつて聴かうかな。皆さんどうしてゐますか?

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     2011/08/21

    充実してやはらかな響きがし、かつなかなか劇的です。小編成のたたずまひの良さを感じました。美しい演奏です。楽員のリストがついてゐて、見ると第一ヴアイオリン八人のうち、男は一人だけ。総じて非常に女性が多いためか、ブラームスの出だしは決してそうでもなかつたのですが、中途でもつと攻撃的に出てもいいのではないか、おとなし過ぎる、と思はれるところが何度かありました。大オーケストラの厚く重い有名演奏をたくさん聴いてきたからかもしれませんが、全体として、そんなに劇しくやらなくても十分に伝はる、といふ自信のやうに感じられて、快い演奏でした。ただ第二楽章のソロは、ベタベタしてゐて好きになれません。

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     2011/07/24

    デイアべツリを含むほとんどが1951年1月29日のリサイタル。リヒテル36歳。全部ベートーヴェン。作品51のロンド二曲からリサイタルは始まる。ライヴ・クラシツクといふレーベルの Later Years と謳はれたシリーズ第一巻の最後の曲がこのロンドで、どうしても(別れの?)哀しみの歌のやうに響いてきたものだつた。ここではさういふことはなくて、暖かさや愛らしささへ。予期、予感してゐても、若くて熱い活火山がそのとほり噴火すれば、やはり息を呑んで、圧倒されるやう。火山自身にとつては噴火も自分の活動のうち、だらうが、外の人間は火山にはなれず、あとでまはりの森、畑、家に及んだ被害を心配しなくてはならない・・ 制作者 Leslie Gerber がコメントして、デイアベツリをリヒテルは50年代、70年代初め、80年代半ばに弾き、優劣はつけられず、それぞれが違つてゐるだけだ、と言ふ。違つてゐるのは間違ひない。ロンドとエロイカ変奏曲、50年のトルコ・マーチの変奏曲が、いちばん被害を心配する必要がないやうに感じた。

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     2011/07/10

    これは素晴らしいです!皆さんのレヴユーを読んで買つて良かつた。同じシリーズのリヒテルのブラームスは、音を磨いて純米酒のやうな、雑味がなくて違つたものになつてゐたので、やはりこのリマスターもダメか、と思つてゐました。さうではなかつた。ヒスを残して味はひも残つて、分離も良くなつて、いいことづくめ・・セルのイメージは、まづ清潔、乱れぬ厳しさ、それゆゑの激しさだつた。そのおかげで他の指揮者からは見えてこないものが見えて来る、といふことはあつたのだが、セルだけでは満足できないものがいろいろあつて・・それが一番少ないのが、やはりドヴォルザークではないか。テンポをゆるめたり、音をひそめたり、歌つたりしてゐるのですよ!平面的、一面的になつてしまはない、一番の名演奏!のやうに思へます。

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     2011/06/27

    リストはあまりよく分からないはうの作曲家で、リヒテルとアラウを除くと、ピンと来ないことが多かつた。アルゲリツチやホロヴイツツさへ。たぶん好きな作曲家でないらしい。しかし、このフレイレは素晴らしい。最近次々に出てくるやうになつた新録音をみな聴いたわけではないけれども、その中で一番ではないだらうか。素晴らしいピアニストで、ほんたうにきれいな音。歌。きつとリズムが素晴らしいのではないか。異常感がない、騒々しさがない。健康でどこかにこやかな感じが、自然に現はれてゐるやう。(それがほかの盤では、曲をどこか一面的に感じさせてしまふやうな・・)

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     2011/06/26

    とにかくなまなましい、最後まで聴きとほすのが苦しいほど。どんなフレーズ、一言にも誤解の余地ないほど、表情がたつぷりついてゐる。久し振りに聴いて、以前のCDでは、LPでさえ、こんなではなかつた。どれが本当?答へは、こちら、に決まつてゐる。でも以前のはうが良かつた、といふのではなくて、バーンスタインのを聴いたときにも思つたけれど、ブラームスではやり過ぎ、と自分には思はれる。それがこのすぐれたCD製作のおかげで、はつきり分かる。ここまで歌ひたかつたのか、それとも、歌はないとわかつてもらへない、と思つたのだらうか、相手に耳を澄まさせる、といふのもあるのではないか・・ スミマセン、巨匠に向かつて!名演かどうか分からない、名演とは思ふのだけれども。

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     2011/06/26

     HQCDはリヒテルについても印象を変へ、違つた感動をした。LPの頃から聴いてきた名演だけれど、声部のバランスが違つて聞えてくるために、波の高低、盛り上がりの高低が違ひ、道筋が違つてきた。結果、音楽が大きくなつて、より自由になつた。
     これは何だらう、と考へてしまふ。高級なオーデイオで聴いて来た方々には分かつてゐたことを、今初めて知つたのか。自分の感受性や性格の偏狭がもたらしたことか。後者を思ふ、同じ楽しみを何十年も継続できた幸せへの感謝とともに。
     ソナタのはうの終楽章は、音のダイナミクスがきつくて、ついて行かれない感じがし、東京でのライヴでは、全体のテンポがゆつくり過ぎ、こなひだのハンガリー・ライヴのセツトで初めて全体の調和の美しさに出会ひ、安心した。HQCDで少しやはらいだが、まだ落ち着かない・・
     この盤では、音の厚みが失はれてゐるなどといふこともなく、良いことばかり。フアンには買ひ換へ(買ひ増し?)をおすすめします。さすらひ人の録音の時、リヒテルは部分の修正を言はれて断り、曲の全部を弾き直すと言つて、十回位弾いたと、三浦淳史の本にあつた。

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     2011/06/11

    今日届いて早速・・先月だったかNHKが何週間か連続して放送した特集の最初のもの。見落としたので、待ち遠しかった。見ることができたもう一つのものより、ずっと面白い。特に、友人だったというムーティの言葉。音声だけだが、有名なテレーズ事件のやりとりも聴ける。休憩にしよう、と言って立ち去ろうとするところまで。バイロイトでのトリスタンのリハーサルで、指揮者だけを正面から映したシーンが、ところどころに差し挟まれ、合計すればかなり長時間。やはりスゴイ。どう考えても、どう見ても、普通の人ではなかった!ファン必聴。(まだ日本にはゲイシャガールがいる、と思っているドイツ人には驚いた) 

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     2011/05/23

    メロディアからの音源で特に新しいものはない、というのは本当ですか?かつて Revelation, Yedang, Doremiで発売されたことがあるものはあるようですが、trover.comにも記述されていず、Crownのレーザー・ディスクにもないものがあります。期待しながら到着を待っています。

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     2011/04/30

     好きなピアニストのひとりで、特にバツハは快い音楽でした。
     何といつてもサプライズはカザルスとのベートーヴェン。プラドで60年の共演とあります。若者と老人といふこともあるでせうが、テンポも遅く、一音一音踏みしめ、すべて自らの声でない音は出さないカザルスに対して、ピアノといふ誰でも音を出せる機能的な楽器を鳴らす名人は、どんな計画や準備で共演に臨んだのか。最後まで困惑してゐたのではないか、と思ひます。
     同じ曲で50年代初めの、ゼルキン(Sony)やホルシヨフスキー(M&A)との共演を聴くと、同じピアニストでも、ゼルキンのはうがカッチェンに近いタイプではありますが、カザルスと同じ歌を歌はうとしてきた歴史があつて・・しかしホルシヨフスキーとの共演のはうが、生まれる音楽はさらに自然で、本物といふのは、皆さんご存じの通り。

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