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おたふくかぜ さんのレビュー一覧 

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/07/20

    1番について。第1楽章が速い!通常23分〜24分の演奏が多い中、20分55秒と、21分を切っています。この速さは、単純に速く流しているというものではなく、起伏が大変大きく、ポリーニの熱する箇所に合わせてオケがその都度加速度を増すというもので、このウィーンフィルの反応が晩年のべームとは思えないほど鋭敏なのです。特に第1楽章終結部でポリーニの打鍵が激情を発するやいなや、ウィーンフィルも津波のように対峙する、そのダイナミズムは、60年代のカラヤン/ベルリンフィルのベートーヴェンの交響曲のような剃刀のドラマ性を感じさせる。これをこけおどしと思って欲しくない。まさか晩年のべームのこの伴奏が「新鮮さ」や「新しさ」を与えてくれるとは思わなかった。今更ながら驚きや発見に満ちた1番。もちろんポリーニも雄渾。

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  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/07/18

    私はリヒテルが好きだ。録音にはそれほど熱心ではなかったが、数多の名盤もあり、リヒテルが20世紀の大ピアニストの一人であることを否定する人は少ないと思う。だが、晩年に元フィリップスに残した録音の大半には、もはや「リヒテルではならない」表現を、どうしても探れないのだ。このバッハもしかり。RCAに残した平均率クラヴィーアの「異常な精確さ」はここでは聴けず、老いて、衰えた技術を何とか流麗にしようという苦し紛れの、老残のサロン的演奏である。グールドやポゴレリチに慣れた聴衆には、この音楽は何のひらめきも感じられないであろう。ユニバーサルはこのような録音を流通させないで、リヒテルというネームバリューに恃まないで、代わりに若く将来有望のピアニストを起用して欲しかった。……と散々貶したが、悪い演奏ではないことは明言しておきたい。だが正直、リヒテルというネームバリューに引っかからなかったら購入していなかったと思う。

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  • 7人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/06/21

    こんな素晴らしいディスクにレビューがないなんて、と思ったので書きます。シュナイダーハンのヴァイオリンは、たとえばムターにくらべて直線的で線が太い。ゼーマンのピアノも、オーキスのように地味な伴奏に留まっておらず躍動感があり、素直に聴いていて楽しい。ウィーン風の香気、なんてことはわからないが、むしろお上品なだけでなく、力強く愉悦感みなぎる演奏。これがもしステレオだったら…と思わないでもないですが、お勧めいたします。

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/04/29

    シモーネ・ヤングは、このブルックナーの8番において、シューリヒト、チェリビダッケ、朝比奈、ジュリーニ、ハイティンクと比肩する最高度の独創性をこの演奏で発揮した。

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     2010/04/25

    「スコットランド」は全く期待ハズレでした。クレンペラーならではの凄みが、私には伝わってきません。カラヤンのほうがよほど鬼気迫るものがあります。あまり過剰に期待しないほうがよろしいでしょう。

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  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/04/06

    5番の終楽章の高揚感は素晴らしい。この速さはヨッフムのライヴ以来でしょう。他には2番、4番、9番も気に入った。8番もこういうのがあっていいと思う。私が偏愛する7番はややもたれ気味で残念だった。総じて緩徐楽章に歌がなく、魅力に乏しいところがこのセットの最大の欠点である。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/02/17

    これは勇壮さと美しさを併せ持つ歴史的名演といってもいいのではないでしょうか。しかも録音がいい。少なくとも「中庸の良さ」を超えた魅力を備えている。ブラームスの3番は1番などと較べると名盤と呼ばれるものがどうしても少ないのですが、クレンペラー、カラヤン、ジュリーニ、アバドなどの録音でも好みが確かに分かれます。しかしこの麗しい録音におけるボストン饗の美しい響きには、オケもの好きならば抗しがたいと思われます。ここでもハイティンクの音楽作りは曲自体の素晴らしさを引き出す方向に向いていますが、決して没個性的ではない、まさに「最良の表現」を見つけ出したと、ハイティンクの業績のなかでもとりわけ高く評価したいものです。

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     2009/12/14

    DVDでしかもジュリーニのブル8、だがオケは??とあまり期待しないで購入しましたが、私の装置で聴く限り、CDのBPOライヴ(TESTAMENT)、VPO(DG)らに完成度では軍配が上がるとしても「高級」な一枚(購入時1050円!)です。DVDで音楽を鑑賞する愉しみが、ぎっしりと詰まっています。これは、ちょっと、安いし個人的には複数購入して友人にプレゼントしたい逸品であります。

    0人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2009/12/04

    U氏の推薦盤ゆえか?レビューが少ないので敢えて書きます。結論から言えばブラ1の最高部類の完成度の演奏ではない。「しかし」、です。DGとしては珍しいほどの生々しい肉感を伴った録音における、ウィーンフィルの熱い、熱い弦のつややかな音色といったら!解釈はまさにスポーツ的で、これほどブラ1の快楽趣味を徹底した盤も少ない。ちょっとお下品といえばそうなのであるが、これほど「楽しい」演奏もそうはない。まさに聴き手の視点が試される面白いディスクとして高く評価したい。

    0人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2009/12/04

    終楽章では、ラトルの才能が輝いている。この指揮者独特の緩急の鋭利な付け方など、なぜかシベリウスの2番(名演!)の終楽章のドラマを想起させた。だが前半にその才能がイマイチ感じられないので星4つとした。個人的には演奏後の拍手も要らない。

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     2009/12/03

    インバル、アバド、クーベリック、ジンマンなど聴いてきたが、その中でも屈指の出来。難解なこの曲を、「説明的」「解説的」な冷たさのみに堕した演奏とは全くちがう。徹底的に解剖しながらも情熱を以てこの7番に取り組んだラトルとオーケストラに拍手。

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     2009/11/11

    私にとってアバド/ウィーン・フィル(旧録音)を脅かす名盤。やや癖はあるものの第1、第3楽章の歌いっぷりは素晴らしい。こんなに楽しい第1楽章は初めてだ。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2009/10/30

    このシリーズの1番と2番について。1番はボストン響の明るい音色を活かした「聴きやすい」演奏。インパクトはないが、のちのLSO盤よりもがっしりとした構築が好印象。この2番はまさにボストン響にはうってつけで、第1楽章21分(リピート有り)という清清しく丹念な歌いまわしがすばらしい。全体的にもおちついた印象だが、すべての楽章に歌がある。2番は☆五つ。

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  • 5人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2009/10/05

    これは評価が難しい。もしあなたがこの曲に文学的な諸々を求められるのであれば購入は控えたほうがよろしいかもしれない。予想通り、ショルティ路線の、剛直、剛健な、ハードボイルドな演奏。死やら観念的、情念的なものは一切なく、まだまだ生きてやるぞという闘魂に満ちている。私はショルティ盤と同様に好きだが、徹底して駄目だという人も多いだろう。

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2009/09/06

    ツィンマーマンってこんなに巧かったっけ?と思わせるほどの熟練した技巧。さらに伴奏が絢爛豪華に活躍し、またそれをうまく捉えきれている優秀録音。私にはどこにもケチをつけられない。曲の良さ、演奏、録音の三拍子揃った名盤。

    2人の方が、このレビューに「共感」しています。

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