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遊悠音詩人 さんのレビュー一覧 

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  • 5人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2008/03/26

    この録音を初めて聴いたときの衝撃は計り知れませんでした。濃厚至極のポルタメントといい麻薬的なルバートといい、甘美かつ狂気に満ちたこの曲のイメージをこれ程までに強烈に刻み込んだ演奏は、皆無と言ってよいでしょう。しかもそれが悪趣味なデフォルメに堕すことなく、チャイコフスキーのセンチメンタリズムを強く我々の心に焼き付けてしまうのだから凄いです。音色自体もむせび泣くようなくすんだ音で、最近のコンセルトヘボウからは聴けないものです。メンゲルベルクとしては37年にも《悲愴》を録音しており、そちらの方を高く評価する人もいます。甲乙付けがたいですが、37年盤には特有のハムノイズがあります。それが耳に障るようでしたら、こちらの41年盤を薦めます。

    5人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2008/03/26

    リヒテルとカラヤンが合わないことが演奏の美点のように解釈している人が一部にいるようだが、では何故“合わない=美点”なのか?明確な論拠抜きに一方的な批判に堕すようでは卑怯ではないか。そういうレビューにこそ気を付けようではないか。閑話休題。カラヤンの華麗さとリヒテルの情熱、どうも噛み合わない。しかも両者譲らずの四つ相撲タイプならまだしも、リヒテルがカラヤンに埋没してしまっているからつまらない。これのどこに美点を置くのか?毒舌悪しからず。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2008/03/25

    F=ディースカウの素晴らしいところは、言葉の一つ一つに意味を持たせ、それを最も的確に声に表せるところにあります。ハイネの詩の世界を極めて丹念に掘り下げて歌う彼の歌唱ですが、感情過多になり過ぎる寸前で巧くまとめあげる平衡感覚も、特筆すべきではないでしょうか。さて、F=ディースカウはほぼ同時期に《詩人の恋》をDGにも録音していますが、ホール残響を豊かに捉えた録音の優秀さからすれば、このTDK盤が白眉の出来です。勿論ライヴゆえの観客ノイズや、ライヴにも拘らず終演後の拍手が欠如している点は痛いですが、それを差し引いても素晴らしい一枚と言えましょう。歌詞対訳も原詩のリズムを尊重したような歯切れの良い訳です。

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  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2008/03/25

    レビューを書くにあたって、自ら説得力ある意見を示さずに、他の意見の批判を矢継ぎ早に投稿している人が一部におられるようだが、それほど卑怯な態度はないですな。「あなたの意見はどうなのよ?」と問われ、答えに窮するようでは御粗末じゃありませんか。相容れぬ意見の土台なくしてレビューが書けないのであれば、反対派の方々に敬意を表してもよさそうなものです。さて、私としては、エネルギッシュな演奏も悪くはないのですが、もっと秘めた想いも伝えて欲しいという観点から、評価を下げています。ただ、昨今流行のピリオド奏法による腰抜けより大分聴き応えがあります。

    3人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2008/03/25

    マーラーの第4交響曲の筆頭は、個人的にはメンゲルベルクの39年ライヴ盤です。こってりとした濃厚甘美な演奏はもはや麻薬的で、もう逃れられなくなります。あれから70年近く経ち、コンセルトヘボウの音も随分と様変わりしました…恐らくシャイー時代、コントラバスの奏法がドイツ式からフランス式に変わった為と考えられます。音が明瞭になった分、渋みや厚みが欠如したように思えてなりません。ですからこの録音から、メンゲルベルクへのオマージュ云々の意味合いは感じ取れずにいます。ただし、奇を衒わずこの曲の光と影を映し出したハイティンクも悪くないし、何より優秀な録音でマーラーの光彩陸離たるオーケストレーションを堪能できるという点は、評価に値します。

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  • 4人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2008/03/17

    純ドイツ的な重厚感のある演奏です。ベートーヴェンのトリペルでは、アンダのモーツァルト弾きらしい聡明なピアノと、シュナイダーハンの渋くも気品のあるヴァイオリン、更にフルニエの伸びやかで高貴なチェロが三位一体となっています。あたかも“管弦楽伴奏付きピアノ三重奏曲”のような親密さが光ります。一方のブラームスのドッペルでは、殊にシュタルケルのゴリゴリとした力強いチェロが素晴らしい出来で、後年シェリングと組んだもの(ハイティンク/コンセルトヘボウ)よりも覇気があって聴き応え充分。復刻も、トリペルは平均以上、ドッペルは優秀な出来で、遜色ない音質です。オイストラフ&ロストロ&リヒテル盤に目を奪われて霞みがちですが、それでは勿体ない!

    4人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2008/03/16

    このCDの値段を分母に、与えられる感動を分子にしたら、膨大な数値になるでしょう。ベーム在世期のVPOの艶やかで底光りのするサウンドもさることながら、その持味を十全に生かしつつブラームスの感情を自然に発露するケルテスの手腕には、ただただ敬服の一言です。特に第3番が素晴らしく、深い憂愁の表出や移ろいの感情、溜息のような歌い方の美しさは、類をみません。特に第3楽章は感涙ものです。また、DECCAならではの低音域がよく響く優秀な録音も特筆されましょう。つくづくケルテスの夭折が悔やまれます。

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  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2008/03/13

    ギンペルの名を聞いて、ピンと来なかった私を恥じたい位、よい演奏です。ギンペルはカール・フレッシュの門下であるためか、CDを聴く限りではシェリングに近いと思います。渋みと甘味が絶妙に調和した音色や節回しが素晴らしく、特にブルッフは最高です。対するメンデルスゾーンは、オケにもう少し迫力が欲しいです。録音の加減もあるのでしょうか、ハイ上がりに感じます。ヴァイオリンは素晴らしいのですが…。総合的な完成度で言えば、シェリング/ドラティ盤に一歩譲ります。ただし、聴いて損はありません。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2008/03/12

    以前「最高」としましたが、よく聴いてみたあと、やはり妙に腑に落ちないところがあり、評価を下げることにしました。理由を一言で申し上げれば、甘過ぎるです。よく甘美な音色と評されるオイストラフを好む私でさえそう感じるのですから、タイトで切れ味鋭いヴァイオリンを好む人だと辛いかも知れません。フレーズの繋ぎにポルタメントが多過ぎるのもどうかと思います。ポルタメントはふとした瞬間にさり気なく弾くからこそ、その部分が一層甘く際立つというものなのに…。ただ、“美人ヴァイオリニスト”ですから官能的で陶酔的な演奏も許せるのでしょう。むしろ官能的な位の方が、宮本さんらしいと言えるかも知れません。厳しいこと書いてゴメンヨウm(__)m

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     2008/03/10

    ラフマニノフには感動しました。しかし、チャイコフスキーの方は何かが抜けているのです。リヒテルならば、もうちょっとガツンガツンと鳴らしてくれるはずなのですが、カラヤンに頭を押さえられているのでしょうか、どうも冷たさが残ります。ものが協奏曲ならば主役は勿論ソリストのリヒテルになるはずですが、バックのカラヤンのギラギラしたオケが目立ちすぎて、折角のリヒテルを埋没させている嫌いがあります。いくらひいき目にみても、多角的に捉えようとしても、私はカラヤンとリヒテルが相容れないとする人の意見に賛同します。

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  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2008/03/10

    天性の美声!けれどももっと素晴らしいのは、その美しい歌声に垣間見る危うい程のロマン的陶酔です。《美しき五月》の淡く甘い表情の素晴らしさ、《私は嘆くまい》といいながら嘆き苦しむ激情の表出の妙、《フルートとヴァイオリンの響き》にみるアイロニー、そして《忌まわしき過去の歌》の狂気……恋への憧れや諦め、希望や絶望といったものを、ここまで見事に歌い込んだものは皆無と言ってよいでしょう。併録のベートーヴェンとシューベルトも秀逸。つくづくヴンダーリヒの夭折が悔やまれます。

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  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2008/03/06

    楽譜通りか否かは別として、聴いていて実に新鮮です。楽譜から多少逸脱していても素晴らしい演奏があるかと思えば、楽譜通りキチッと弾いた筈がツマラナイ演奏になることもあるもので、ここが実に難しいところです。他のレビューから察するに、ルイサダの演奏は楽譜に忠実かつ素晴らしい演奏となるのでしょう。とかく我が国の愛好家は楽譜に忠実であることが即ち良い演奏と解釈する傾向にあり、現にそれゆえ演奏が通り一辺になっている嫌いがあるようです。ですから、楽譜通り弾くことを最終目的にするのではなく、楽譜に忠実に弾くことで何を聞き手に伝えるのかが肝要と言えましょう。その点のイマジネーションでも、ルイサダは優れていると思います。

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  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2008/03/02

    ハイフェッツは、実を言うと正直好みではありません。特にメン・チャイやベト・コン、ブラ・コンなど耳を覆いたくなる程に思ってしまいます。それはテクニックの誇示に終始し歌心に欠けているように感じるからです。しかし、ものがヴィルトゥオーゾ・ピースになると話は別で、もともとテクニックをお披露目するような感じの曲なので、ハイフェッツの芸風にピタリと納まる訳です。《ツィゴイネルワイゼン》など彼の独擅場と言えるでしょう。しかしベートーヴェンの《ロマンス》などのリリカルな曲は、やはりギクシャクしています。その分減点です。

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2008/03/02

    うーん…これ、どうしても好きになれない演奏です。凄い個性なのは分かるし、真似しろといわれても出来るものではないし、まして生演奏に接しているわけではないから何とも言えませんが…。しかし、これはとてつもなくせかせかしていて、まるで33回転盤を45回転で再生しピッチだけ直したかのようです。テクニックの凄味は分かるのですが、チャイコフスキーのセンチメンタリズムとか淡いロマンとか歌心などという肝心要なものが抜けてしまっています。メンデルスゾーンも然り。アクロバット大好きな人には堪らないでしょうが、それをメンチャイでやられても…パガニーニなどなら許せますが。

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  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2008/02/27

    チェリビダッケの演奏を批判する人はこぞって「遅い」という言葉を使いますね。では何故彼がこのような演奏法を採用したのか、お考えになったことはありますか?少しでも興味のある方は、チェリビダッケ著『チェリビダッケ 音楽の現象学』(アルファベータ)の一読を薦めます。さて、演奏はというと、音の一つ一つが見事に配列されています。限りない透明感、神がかり的な程の和声感覚はチェリビダッケならではのもの。聴く前に相当の覚悟を決めないと持て余してしまう程の巨大極まる構成感。ここまで凄い演奏を、遅いの一言で切り捨ててしまうのは残念です。どうしてもテンポが気になるのなら、カラヤンでも聴けば良いでしょう。

    0人の方が、このレビューに「共感」しています。

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