トップ > My ページ > yukkie さんのレビュー一覧

yukkie さんのレビュー一覧 

検索結果:15件中1件から15件まで表示

%%header%%

%%message%%

  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2015/05/06

     ともかく大変な情報量です。長年この演奏のLPを楽しんできた私は、当CDの第1楽章を聴き始めただけで「あれ、全然違う」と何度もCDラジカセを振り返りました。貧弱なCDラジカセから流れ出る弦楽器の音の奔流に、同じ演奏なのかしらんと首をかしげるのもつかの間、止め処なく流れ出る音楽のすさまじさに圧倒されていきます。
     ワルター/コロンビアのマーラー9番といえば「作曲者直伝だが・・」とか「晩年は枯れ切ってしまった」などと批判的な評価が付きまといがちです。「オケが小編成で下手だから」などという評価も聞かれました。私自身はLP時代からこの演奏につきまとう虚無感が比較的に好きで、むしろこの枯山水のような9番こそ現代に必要なものではないかと思ってました。
     ワルターのマーラーが実は荒れ狂うほど狂おしいものだったことは、かすかに残された大戦前の録音からもわかります。私は最近、1940年頃のワルターのマーラーのライヴを聴いてそれはそれは驚いたのですが、現代の誰も行なわない、バーンスタインですら行なわなかったような激しい演奏で、ワルターは好々爺であるとの常識を覆されてびっくりしました。
     そしてこのCDです。今までソニーの復刻で聴いてきた演奏が、実情を伝えていなかったことが分かりました。「オケが小編成で下手」?とんでもございません。大編成でしかも巧い!そしてかつての復刻では聞こえてこなかった第1楽章の激しさと第4楽章の厳しさ。ムードに流されない厳しい終楽章こそが、「マーラーの音楽をいい加減に聴くな」とがつんと言われたようで、今までとは別な感動を呼び起こしてくれました。
     良かった。ワルター最後のマーラーをこんな高音質で聞くことができて。9番は他には要りません。私にはこれ1枚で十分です。平林さんにひたすら感謝です。

    3人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/03/03

    私は最初のモリス指揮ニュー・フィルハーモニアのレコードの時代からこの曲(クック版)が大好きです。可能な限り収集しています。ウィッグルワースとメルボルン響のコンビは初めて聴きましたが、いい演奏ですね。私はいつも第4楽章から第5楽章にかけての歌い方に注目するのですが、弦楽器を雄大に雄大に歌わせていくのが、とても感動的です。この曲の本質をきちんと理解した演奏だと思います。外面的な効果を狙う方にはおすすめしませんが、内面にしっとりと浸りたい方にはぜひ聴かれることをおすすめします。

    1人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

  • 6人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/03/06

    静謐さがどこまでも続いていくかのような、高貴な演奏です。在りし日のポップの美声とエステスの若く張りのある声が心地よく響きます。それにしてもこのオーケストラの美しいこと、壁崩壊前の演奏ですので、古きよき東ドイツの響きを残しており、今となっては貴重な録音となりました。

    6人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/02/21

    まずどの曲も弦楽器の美しさに感心しました。マリナー指揮アカデミー管弦楽団の聞かせ上手に乗せられて歌う「謝肉祭」「オセロ」が極上ですが、Hans E.Zimmer指揮のベルリン放送響の「水の精」「歌劇『ディミトリ』序曲」もまたうっとりするほどの美しさです。この安さで良い録音でドヴォルザークの管弦楽作品が聞けるのはありがたいことです。

    1人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/02/21

    まだこのとつとつとしたピアニズムに慣れないでいますが、この人が20世紀前半のドイツを代表するピアニストであったという片鱗を垣間見ました。ブランデンブルグ5番を弾き振りでピアノで押し通すあたり時代を感じますが、このカデンツァの演奏は素晴らしいです。また弾き振りのモーツァルト20番も良く、クリップス指揮の25番は指揮にいらいらさせられるものの、ピアノ独奏にはほろりとさせられました。これらを聞いただけでも買った甲斐がありました。

    2人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

  • 5人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/06/13

    趣味の良い選曲です。あまり有名ではないオーケストラつきの歌曲ですが、デイム・ベイカーの渋い歌声のおかげで、まさに「夕暮れ」のように温かく映えています。またオケだけの「ボッティチェリの3枚の絵」も、曲の正確を丹念になぞって届けてくれる好演です。ヒコックスの誠実さに惹かれる1枚。「ローマ3部作」や「ベルキス」のファンの皆さんに、ぜひ聞いてもらいたい地味で美しい作品たちです。

    5人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/06/13

    ロンドン交響楽団の素晴らしさが改めて実感できる録音。ベルリンやウィーン、バイエルンやアムステルダムのような個性的なオケではありませんが、特に低音をしっかりと作る重厚で篤実なサウンドは、世界のオーケストラのひとつの模範といえるのではないでしょうか。ブルゴスの指揮も何の衒いもないあるがままを描いた演奏で、かえって好感が持てます。お買い得です。

    3人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/06/13

    特に感動を呼ぶ曲集ではないが、ヴィヴァルディらしさが満載で、次々に万華鏡のように現れて楽しいです。最近仕事のBGMとして気に入っています。深刻な音楽を聴きたくないときにうってつけでしょうか。音も美しく演奏は生き生きとして文句なしです。

    1人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/02/23

    音質はフルトヴェングラーの戦後の物としては悪いほうに属するでしょう。この盤の魅力は何と言っても廉価で彼の芸術が味わえること。生き生きと(そして重い)ハイドン、後半の炸裂が心地よいレオノーレ、意外なほどの近親感を醸し出すラヴェル、そして圧巻の「死と変容」。選曲も珍しく、音にさえこだわらなければ楽しめる素晴らしいCDです。

    0人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/02/23

    思ったほど深くなく、でも思ったほど違和感もなく、ほどほどに良い感じです(笑)。BGMとして室内に流れるときは幸せを感じます。しかつめらしくバッハを聞きたい人には向かないかもしれませんね。

    2人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/02/13

    カラスは凄い(ロジーナに合わないことは確かであるが)・・これがロジーナよ、と凄まれているような気がする(笑)。しかし輪をかけて凄いのがゴッビ。2人が重唱すると、まるでヴェルディ・オペラかと聞き違う。ガリエラの指揮は猛烈! 速いところは速く遅いところは遅く、ぐいっとオケをドライブして聞かせる。またこの時代のフィルハーモニア管が巧いこと。プロデューサーのレッグはおっかない録音を残したものです(笑)。個人的にはとても楽しみましたのでお薦めします。

    0人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/01/21

    すてきなCDです。ヴィヴァルディは気品ある演奏ですし、デュ=ピュイの作品はきわめてロマンチックでうっとりしてしまいました。この1作を聴くだけでも価値があります。ヴィラ=ロボス、オルトゥイスら現代作品も面白い。倍音が綺麗な美しいファゴットです。

    2人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2009/12/06

    私はアイブズの良い聞き手ではないので単なる印象で書きますが、とにかく2曲とも面白い。1番はアメリカ民謡が見え隠れし、2番はベートーヴェンの運命のエコーが聞こえます。最後に至っては突然フルートソロが加わる楽しさ。廉価ですし、ピアノファンは一度聴いてみてはいかがでしょうか。

    1人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2009/10/25

     何という素晴らしいCD。まずは選曲が抜群。イギリスの著名な弦楽作品である「セントポール組曲」と「カプリオール組曲」を中心に、北欧のグリーグ「ホルベルク組曲」、ドイツ・バロックの名曲「アルビノーニのアダージョ」「パッヘルベルのカノン」を加え、そして最後に近代アメリカの弦楽の最高傑作「バーバーのアダージョ」でまとめた、まさに弦楽合奏のおいしい曲ばかり集めた涎が出そうなCDです。


     また演奏が素敵です。どこをとっても柔らかく優しい響きに満たされていて、とがったところがまったくありません。こう書くとイージーリスニング(ライトクラシック)系の音楽と思われがちですが、この演奏は気品があって、しかも程よい深みと悲しみがあります。聞いていてその世界に心深く揺さぶられる思いがしました。


     これらの弦楽作品の美しい響きがスピーカーから出て部屋を満たすと、まるで眼前に弦楽合奏団がいるかのような、そんな幸せな気分にひたれます。「超」お薦めのCDです。

    0人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2009/06/21

    発売前からコメントして申し訳ありませんが、まさに日本人の至宝ともいうべき曲と演奏です。私はこの演奏の放送をエアチェックし擦り切れるまで聞きました。園田高弘のまるで鍵盤に一音一音を刻むかのような集中力のほとばしる協奏曲。そして私たち日本人が思わず手を合わせて帰し方を拝跪したくなるような第3交響曲の終楽章の崇高なトランクィロ。その深遠な音を虚空に放射するかのように輝かせた山田一雄と都響。1978年の東京楽界を震撼させた奇跡のような名曲名演が甦って、こんなに嬉しいことはありません。

    2人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

検索結果:15件中1件から15件まで表示