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Top 50 Singers of All Time - 4位

2006年12月28日 (木)



クイーン・オブ・ソウル。多くの「ディーバ」が世に氾濫する中、本当に歌姫という称号に相応しいのはアレサ・フランクリンであることは音楽ファンであれば誰もが認めるところであろう。しかし、年月の経過と共にその事実は若い世代に引き継がれにくくなっていることが残念でならない。もし貴方がアレサの作品を聞いたことがないというなら、これを機会に是非、体験して欲しい。鳥肌が立つような魂を揺さぶる歌声を。

1942年3月25日、メンフィスで生まれたアレサは、幼い頃からゴスペルを聞いて育ち12歳で父親の教会の聖歌隊に参加。4オクターブの声域と生々しい感情表現、絶妙なブレス・コントロールは当時から秀でており、たちまち地元で評判に。14歳で初めてレコーディングを経験し、デトロイトのJVBからシンガーとしてデビュー。

60年18歳にCBSコロンビアと契約。計8枚のアルバムを残すがこの時代代表作と言える作品はなかった。当時のアレサは、ジャズやポップス・ナンバーを歌うことが多く、まだ本領を発揮するまでに至らなかったのだ。

しかし、66年、ジェリー・ウェクスラーとの出会いによりアトランティックと契約。後に「レディ・ソウル」と呼ばれるアレサが誕生することになる。

この移籍が彼女に大きな転機をもたらす。アラバマ州マッスル・ショールズのフェイム・スタジオで録音された 移籍後初のアルバム「I Never Loved A Man The Way I Love You」(67年)は、彼女のルーツであるゴスペルを活かしつつ、サザン・ソウルの素晴らしさ、歌の素晴らしさを伝える大傑作となったのだ。

その後のアトランティック時代はまさに飛ぶ鳥を落とす勢い。ヒットを量産し、多くのクラシック・アルバムが誕生。アトランティックではベストを含めると合計22枚の傑作アルバムを残すが、その中で最もアレサの歌を堪能できる作品を選ぶとするなら、ライブ・アルバムの「Live At The Fillmore West 」とルーツのゴスペルに戻った「Amazing Grace」だろう。オリジナル・アルバムは徐々にポップ化していく中、アレサの剥き出しのソウルを感じさせるのはこの2枚でないだろうか。

80年、アレサはアリスタに移籍する。第ニの黄金期となったアリスタ時代は、よりコンテンポラリーなサウンドを導入し、幅広いファン層開拓した。アリフ・マーディン、ルーサー・ヴァンドロスナラダ・マイケル・ウォルデンといったサウンド・クリエーター達と手を組み、ヒット曲を連発する。

90年代に入っても その情熱的でスピリチュアルなヴォーカルは健在。 98年の「Rose Is Still A Rose」では売れっ子プロデューサーを起用し、ローリン・ヒルとも共演。その後5年ぶりに発表された「So Dem Happy」ではジャム&ルイス、メアリ−J・ブライジバート・バカラック等を従え、未だ現役であることを証明してみせた。

ここ数年のアレサは一時、体調不良も噂されたが精力的にライブ活動を続けている。また1999年に出版された彼女の自叙伝"Aretha: From These Roots"を元にしたミュージカルが制作されることになるなど64歳となった今も尚、シーンに与える影響は大きい。来年にはニューアルバムの予定も噂されている。

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