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検索結果:701件中61件から75件まで表示
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7人の方が、このレビューに「共感」しています。 2013/09/17
バーンスタインのウィーンフィルとの貴重なオペラ録音。歌手は粒ぞろいでスキはなく、バーンスタインも豊穣の響きに身を任せながらも、テンポは遅めで緩急も大きい強い自己主張もあり、ユニークだ。このコンビでもっとオペラ録音があってもよかったと思うし、晩年にバイエルンでトリスタンをライブ録音したのだから、もっと長生きしたら、それが果たされたのではないかと思うと残念である。
7人の方が、このレビューに「共感」しています。
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2人の方が、このレビューに「共感」しています。 2013/09/17
3枚組のDGの輸入盤でもふれたが、引き締まったアンサンブルと辛口の表現。適度のドラマ性が素晴らしい。カラヤンのサウンドに染まりきる前のフルトヴェングラー時代のサウンドをまだ残した過渡期のベルリンフィルを駆り、これぞシュトラウス直伝といわんばかりの気迫に満ちた演奏を聴かせる。特にツアラツウストラは、ステレオ初期ではカラヤンとウィーンフィルと覇を競った歴史的名盤であり、ぜひ一聴をお勧めする。
2人の方が、このレビューに「共感」しています。
1人の方が、このレビューに「共感」しています。 2013/08/30
30年以上前は定番の一つとされていた名盤。フランスのオケでないのが残念だが、かつてはミュンシュの名盤と並び称されたものだ。テンポは遅めで一般的なクリュイタンスのイメージに沿った上品で落ち着いた演奏だ。いまや幻の来日公演の爆演が売り出され、存在感は薄れた感は否めないが、忘れ去るにはあまりにも惜しい。昔、廉価LPで聴いた世代にはなじみ深いが、もっと若い層にも一聴をお薦めしたい。
1人の方が、このレビューに「共感」しています。
3人の方が、このレビューに「共感」しています。 2013/08/28
故・サヴァリッシュ氏が60年代前半、ヴィーラント様式のバイロイトでタクトを執っていたころの代表作の一つだ。ジェス・トーマスやアニヤ・シリアの清新な歌声がサヴァリッシュの端正で精力的な指揮に合っているが、ヴァルナイやヴィナイのベテラン悪役コンビも魅力深い。W.ピッツによるコーラスの上手さも特筆ものだ。惜しむらくはサヴァリッシュの指揮で、端正で清新な故に、この曲の持つヒロイズムやエロスの側面が薄れている。悪く言えば、まるで「魔弾の射手」である。ワーグナー初期の歌劇はウェーバーの伝統を継承してるという点にも気づくのだが、物足りなさは残る。私見、国威発揚でフルトヴェングラーやティーチェンを起用し、ヒトラーが喜んだといわれる1936年公演の記憶が恐らく生々しく、ローエングリンはナチズムと結びつきやすい神話性の否定のために、若手や初登場者が振ることが多くなったのかもしれない。これがクナやベーム、カラヤンだったらと惜しまれるのだが、歴史的経緯もあり、やむをえないのかもしれない。この辺が、ひょっとしたら、ローエングリンに誰もが認める決定的名盤がない点につながるのかもしれない。
3人の方が、このレビューに「共感」しています。
0人の方が、このレビューに「共感」しています。 2013/08/26
トラヴィアータだけはお薦め。サントリーホールオペラの初期のライヴ録音で、大御所ブルゾン、技巧派サバティーニといった日本の歌劇公演でおなじみの面々が名唱を聴かせる。サバティーニは録音の少ないだけに貴重だ。拍手も入り、ライヴ感があるのも実によい。暴論を吐いてしまえば、あとは付録ぐらいに考えてもよいぐらいだ。
0人の方が、このレビューに「共感」しています。
1人の方が、このレビューに「共感」しています。 2013/08/26
60年代のカラヤンらしい覇気あふれた演奏。50年代と70年代の2種の個性的なEMI盤との中間にある演奏だが、ヤノヴィッツとヴェヒターの若々しく清冽な声はこの演奏のコンセプトに実にあっており、この名盤の価値を高めている。50年代のシュヴァルツコップとホッターの名唱には敵わないだろうが、演奏のバランスの良さという意味ではすぐれている。
2人の方が、このレビューに「共感」しています。 2013/08/21
フルヴェンの窮地を救った恩人メニューインとの友情が生んだ名盤。まだ若いメニューインのソロは線が細めだが、情熱がほとばしり熱く雄弁だ。ソロの余裕と自在さ、オケの燃焼度、ステレオ録音のメリットでは、後年のケンペ盤に軍配があがろうが、フルヴェンの深淵たるスケールの大きさを考えると、トータルではやはり、こちらが一枚上だろう。いずれにせよ、この曲を語るには避けて通れぬ名盤であり、メニューヒンのファンは2つもっていて損はない。オバートソーンの復刻は丁寧で本家よりどうしたわけか必ず音がよい。
1人の方が、このレビューに「共感」しています。 2013/08/21
フルヴェンの窮地を救ったメニューインとの友情が生んだ名盤。メニューインのソロは線が細めだが、熱く雄弁だ。ソロの自在さとオケの燃焼度では後年のケンペ盤に軍配があがろうが、フルヴェンの深淵たるスケールの大きさを考えると、トータルではやはりこちらが一枚上だろう。ファンは2つもっていて損はない。このEMIの復刻はいまいちなので、新リマスターのフルヴェンの二十数枚のBOXものを勧める。
0人の方が、このレビューに「共感」しています。 2013/08/21
フルトヴェングラーやベーム、バーンスタインの回などは聴いた覚えがあり、文を読んで思い出した。吉田翁の慧眼への敬服は勿論だが、むしろ懐かしさがこみ上げる。詳しいことは第一巻のレビューで触れたので繰り返さないが、平易な話し言葉で語られながらも、読んでみれば吉田翁の著書と変わらないような表現となっているのはやはりさすがである。個人的に思い入れの強い回がCDに入っていないのが残念だが。出版界も新陳代謝が激しいなか、恐らく早晩絶版になるかもしれないが、吉田節が風化する前に、CD化した版元の英断には感謝したい。
4人の方が、このレビューに「共感」しています。 2013/08/20
NBC交響楽団時代の録音は既にBMG・SONYから出ており、それ以前のHMV=EMIに残る英国客演時の録音集。ほとんどがライヴ録音で、1930年代半ばから後半のものとしてはましな音質で残っているのは幸いである。トスカニーニの鼻歌や唸りが随所に聞こえ、会場の残響の長さも相まってか、NBCとの演奏より自在でロマンティックな印象だ。収録されたものもモーツアルト、ベートーヴェン、ブラームスのほか、ワーグナーやシベリウス、ドビュッシーなど多彩だ。NYPとのベートーヴェンにもみられるが、1930年代までのトスカニーニは比較的ロマン的な演奏をしていた証左である。一部の評論家が話を分かりやすくするため流布した風評のせいだが、トスカニーニが情緒のかけらもない即物主義の権化と決めつけられているが、その前に、まずはこれを聴き、トスカニーニの別の顔を知るべきである。NBCの演奏での熱い情熱と歌、峻厳な造形のほかに、柔軟な抒情とロマンがある。ベートーヴェンの4、6、7番やブラ2、4にまず目が行くが、特にワーグナーの黄昏やパルジファルは必聴で、意外にテンポが遅く、全曲録音がマイスタージンガーのライヴ録音以外ほとんどない彼のワーグナー演奏の姿がしのばれる。当時のBBC交響楽団もボールトの薫陶で技量は高く、この一連の録音のきっかけを作った功績を含め、この歴史的名盤の影の立役者として賞賛されるべきだろう。
4人の方が、このレビューに「共感」しています。
1人の方が、このレビューに「共感」しています。 2013/08/19
演奏者に失礼な言い方でまことに恐縮なのですが、少し気になっていたので安さにつられて入手して、あまり大きな期待もせず聴いてみた盤なのですが、緩急の振幅、旋律をいつくしむかのような優しさのあふれる良い演奏で、もっと知られてもよい名盤だと思いました。いわゆる巨匠、大御所の演奏に比べて、ところどころ大きなテンポルバートがあり、かなり個性的な部分もみられる。一言で言って、自分の世界に没入するシューマンの世界観を現代的なマイルドな響きとテクニックで表現しているという感じ。録音は残響が少し煩わしいが、美しいタッチを伝え素晴らしい。機会があれば、一度ぜひ実演を聴いてみたくなった。
2人の方が、このレビューに「共感」しています。 2013/08/17
フルトヴェングラーのブラームス3番といえば、この1949年12月のほかには、1954年春の2種類(ベルリンとトリノ)の計3種類のライヴ録音しか残っていない。54年4月27日のDGから出ている録音のほうが完成度が高く、演奏解釈も落ち着いており、好んで聴いているのだが、49年盤も粗削りながら一気呵成な音楽づくりが好ましい。通常演奏される楽譜にはないティンパニーの出番が多く、テンポの緩急が大きく変化し、第一楽章の雄渾なテーマを丁寧に反復して演奏している。良くもあしくも派手な印象だ。戦後間もなくでもあり、アンサンブルが粗い感じだが、迫力や覇気はこちらのほうが上で、当然こちらを好む向きも多いだろう。客席の咳の多さが気にならんでもないが、市街戦で焦土化したベルリンで、暖房や食糧も十分でなかっただろうから、そうした事情も垣間見れて興味深い。この録音は60年代からEMIなどで販売され、様々なレーベルから出ているが、このAUDITEのセットにはいっていた放送局音源が一番素晴らしい。
1人の方が、このレビューに「共感」しています。 2013/08/17
故・吉田秀和翁が昔、番組や新聞の文化欄での批評で絶賛した名演。1943年や48年の有名なベルリンでのライヴのほうが凄まじい迫力だが、この演奏はそれらホームのライヴに比べ、落ち着いた雰囲気だが、出だしの遅さからぐんぐんアクセルを踏みこみ、一気に燃え上がるような鮮やかなフルヴェン節に聴く者は酔わされる。マイクが近い録音のせいか、第2楽章の弦楽合奏はむせびすすり泣くような趣で、木管も初冬の枯れ野のような寂寥感をかきたてる。もともと音がベルリンでの49年ライブより良くないので、THARAのほかは数えるほどのレーベルからしかででいないのだが、このSpectumのように他にも音質改善してくれるところはもっとないのかと思う。
輝く透明なタッチの光彩をまとった奥ゆかしい表現の中に、たゆたう生の喜び、人生の儚さといったシューベルトの音楽の持つ影の部分がさりげなくのぞく。決して、ケンプやシュナーベルのように古典として一線を引いてとらえているのではなく、不治の病に苦しんだシューベルトの心境を理解して表現に反映させる現代のシューベルト演奏の系譜の中にはある。ただ、どす黒い苦さがオブラートにくるまれているだけなのである。苦さを前面に出すか否かがルプーやリヒテル、アシュケナージ、内田光子さんら現代のシューベルト弾きの大家と違うところだろう。世間には老成した大家の真似をしただけの中身のこなれない派手な演奏も多々あるようには思う。この河村さんの演奏は、(より感情表現が前面に出た)田部京子さんの優れたシューベルト演奏同様、(日本人らしい?)節度とさりげなさの中から、シューベルトの暗澹たる悲しみをあぶり出す。幾分、表現がこなれてないような部分も感じも受けなくもないが、老成した大家のような落ち着いた安定感があり、優れた演奏である。N響公演に登板した時から、注目しているが、派手なコンクール歴を重ねる人たちより、着実に実力派として大家への道を歩んでいくのではないか、と期待している。
3人の方が、このレビューに「共感」しています。 2013/08/17
今や、中古屋でもたまにしか見かけないCDになってしまった逸品だが、昔、エヴェレストの廉価盤CD(オリジナルのLPジャケットを使った商品)のときから、1950年代末のものとは思えないほど、音の分離と情報量に優れた1枚だった。発売当時に売られていたステレオテープから起こしたというだけあって、CDよりもホワイトノイズが全体的に目立つ印象だが、音の鮮度は驚くほど高い。オケの些細なミスでも目立ってしまう解像度だ。証拠?の商品ジャケットの写真も中に印刷されていて、LPしか知らない小生は、こんな商品が当時あったのかと感心させられた。ボールトの演奏は、この当時ヴァンガードに残したベートーヴェンや、パイに残したシューマンなどと同様、テンポは極めて速く、46分半である。リピートをするか否かもあるが、通常、50分程度、指揮者によっては60分近くかかる演奏もある中では、異様な快速だが、さりとて、がさつに無機質に聴こえず、ロマン主義の交響曲に連なる系譜の中で、とりわけマニエリスムを強調しないで、マーラーの内面とは距離を置いて普通のドイツ系の交響曲として演奏している。ケンペらの姿勢に近いもので、スタンスは違うが、初期のミトロプーロス、ワルター、ロスバウトの演奏などもテンポが速く、現代のようにマーラーはこってりねっちりとした演奏は多くなかったということも感じられ、マーラー受容を考える資料的価値もある。
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