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ほんず内閣総理大臣 さんのレビュー一覧 

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     2012/02/22

    演奏そのものは以前から知られたもので、今回はこのSACDというフォーマットでの発売が目玉でありますから、まずはそこから始めましょう。すでに40年ほど前の録音ですが、実に美麗ないい音です。ヒスもなく、トゥッティでの混濁もなく、弱音から強奏までダイナミックレンジも広く、全体に艶のある大変に立派な録音。オリジナルがよほどすばらしいのでしょう。確かこの録音は実際にほぼ千人が参加したということも話題だったかと思いますが、実演で聴く時にきわめて近いバランスになっていることもまた言及すべきでしょう(これは一面不満にもつながりますが)。SACDの威力は十分というところでしょう。では演奏はどうでしょうか。この曲のSACD化では、バーンスタインの旧盤(ロンドン交響楽団)が大成功でして、音がよくなると同時に演奏の熱気・見事さがよく発揮されて、すばらしい成果となりました。残念ながら、このディスクにはそこまでの改善はありません。当時のハイティンク、まだ器量が十分ではなくて、この大曲をまとめるのに精一杯で、第一部では輝きと高揚の不足、第二部では劇性の不足が明らかで、むしろ演奏の凡庸さが露わになる結果となりました。そこは残念です。ソロも合唱も含め、声楽陣も特に感心はしないなあ。オケもいささか彫琢不足。録音は超優秀ながら演奏は普通にて、総じてまあまあといたします。

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     2012/02/21

    ティルソン・トマスさんの極めて初期のディスクとして注目すべきもので、発売当時、結構話題になったように記憶しております。今回初めて聴きました。さて、ま〜これがやりたい放題。緩急や強弱のコントラストを思う存分つけて、けれんみたっぷりの演奏。近頃はずいぶんと「穏和」な演奏が多い印象のティルソン・トマスさんだったので、大いに驚きました。また、録音も、左右への広がりを強調しステレオ効果バツグンで(やり過ぎの気もしますけど)、ピアノがずいぶんはっきり聞こえるなど、これまた他のディスクとは相当違う特徴があります。こういうところを面白いと思って聴くことができるか否かが、このディスクに対する評価の分かれ目でしょう。私個人は、「面白い」と思いながらも(特に第2部!傑作!)、やはりどこかいき過ぎではないか、もっと普通にやっても十分に楽しめるのではないか、というのが偽らざる感想です。これは中世ドイツの世界の再現ではなく、現代アメリカの娯楽色テイストの強い「カルミナ・ブラーナ」ではないかしら?ま、そんなところかな。声楽陣はソロは表情付けの濃い、個性的な歌で大いに面白し。合唱はとくに何とも(どっちかと言えば、感心はせず)。録音は各パートの音はよく拾っているけれども、全体の量感には欠けますかね。また、低域にブースターでもかけたような妙な残響(反響)があって、それは不自然でちょっとよろしくありません。ま、面白い「カルミナ」、興味のある方はどうぞ。

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     2012/02/20

    若きマゼールの意欲作で、立派な出来。ウィーンフィルを遠慮なく存分に鳴らし、自分の信じる音楽をしっかりと提示してみせたという印象です。何か特別なことをしているわけではありませんで、むしろストレートな姿勢こそがここでの成功の理由でしょう。交響曲は3曲とも甲乙つけがたい名演です。但し、この当時のデッカの録音の特徴であるマルチマイクの強調で、各パートは鮮明だけどマスの量感が不十分でありまして、特に打楽器はややオフで、それが全体の迫力を今一歩削いでいるようにも思います。そこで減点一。「ハムレット」はやや珍しい曲に属しましょうか、特に何と言うこともない曲ですが、チャイコフスキーのほかの曲の断片がちらほら聞こえてくる感じが面白いですな。

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     2012/02/13

    オーマンディさんがマーラーのディスク史においては重要な仕事をしていることはご存知の方も多いところ。ただ、「名演」とか「名盤」ではないのですねぇ。戦前のミネアポリスとの録音は歴史的なという意味はともかく演奏を現在楽しむものではないし、フィラデルフィアとの「復活」は強奏で音が割れるという、ありえないようなできそこないディスクで販売の資格なしとしか言いようのないものだし、10番はいかにも流れるだけのムード音楽みたいだし、どうにもよろしくない(記憶では「大地の歌」もありましたが、あれもだらけたムード音楽だったな)。この「巨人」もいけませんな。妙に華やいだ音響が、きっちり決められた造形の枠組みの中で鳴り響くだけという感じで、総体的な感情の不足と共感に基づく意欲とがどうにも感じられません。「ばらの騎士」は曲が曲なだけに、「巨人」のような不満はありません。これはゴージャスな音を楽しめばそれでいいのですな

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     2012/02/13

    CDの演奏とは日付が違うとのことですが、基本は同じであります。CDで聴いた限りでは、いろいろな手練手管が気になって、実はあまりいい印象は持ちませんでした。ただ、映像を伴って視聴するということになると、印象は少し違ってきて、ここでは、指揮者の指示のもと、オケが懸命にその再現を目指す、真剣な演奏行為に感動したのも事実であります。読売日本交響楽団、ここでは本当に充実した見事な演奏を行っております。バランスも音色も実に良好で、大いに見直しました(ラザレフとのチャイコフスキーでは一部ダメだったので)。何度も視聴して、当方ももっと理解を深めたいと思います。画質と録音は超優秀、文句なしのすばらしさ。ブルーレイの威力でしょうか。トータルにて満点を差し上げたく存じます。

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     2012/02/13

    全集からの単売ですな。これは気力充実の名演ですよ。全体の造形は比較的コンパクトながら、そこにぎっちりと中身が詰まっております。バルシャイ先生、以前に青少年オケでも名演を成し遂げていましたが、こちらはさすがにプロのオケだけあって地力が違う。廉価盤中では断トツの名演ですし、レギュラー盤を含めても上位に位置すると言えましょう。録音も結構でしょう。大音量をよくとらえており、全曲ラストはまさに圧巻!推薦申し上げます。なお、例の青少年オケとの演奏が評判になった直後かな、バルシャイ先生は東京フィルと「レニングラード」を演奏し、FMで放送されたのを聴きましたが、それも大変すごい演奏だったように記憶しています。CD化してくれないかなあ。強く希望しますね。

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     2012/02/10

    ドビュッシーのビューティフルな曲を並べたステキなアルバム。いかにも印象派の、もそ〜っとした音像が美しく心地よい、よいアルバムが出来上がりました。中でも「選ばれし乙女」が絶品ですな。「夜想曲」も結構でしょう。こんないい曲だったのですね。「聖セバスティアン」は物語のせいもあって音楽がややいかめしく、前2曲と違う雰囲気。そこはサロネンもきりっとしています。録音は優秀。総じて大変に結構なアルバム。

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     2012/02/07

    このアルバム、なかなか面白い構成。すなわち、「イーゴリ公」序曲(ショルティ指揮)で始まり、次には交響曲第2番(マルティノン指揮)、ついで交響曲第3番(アンセルメ指揮)、最後は再び「イーゴリ公」から「だったん人の踊り」(ショルティ指揮)という構成です。演奏に関しては、ショルティとマルティノンは元気いっぱい、いささかバーバリスティックと言えるまで、力強い指揮です。それが「ロシア」っぽいという解釈なのかな。もう少し柔軟で、歌いあげてもいいんじゃないかな。アンセルメは、曲自体と録音の古さもあって、ずっとおとなしめで、淡白です。さて、ボロディン、大作曲家でも一流作曲家でもないことは、やはり否めない事実。しかし、魅力ある作曲家ではあります。特に、ものすごく心にしみる印象的な旋律・フレーズを生み出すことでは、相当上位に入ると言ってよいでしょう。「だったん人の踊り」のオーボエのメロディーはホントに名旋律ではないかしら。また、たぶん全然馴染じゃないでしょうけれど、交響曲第3番(未完成)第1楽章冒頭のいかにも鄙びた味わいも格別です。第2楽章トリオの雰囲気もまた実にいいな。そういう意味で、このアルバム、なかなかに喜びを覚えるものでありました。価格も安いし、結構でしょう。録音は、何しろ古いので、ちょっと劣る。特に、高域のきつい、刺激的な音で、そこはちょっといただけない。でも、立派なステレオで、悪いというほどではありません。

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     2012/02/06

    これは立派な演奏でしょう。交響曲では、ダイナミックな盛り上がりも、弱音部の深い詠嘆も、すべて堂に入っていて見事に表現されております。大変結構。「くるみ割り」は若干遅めのテンポにて、バレエではなく、完全にオーケストラピースとしての演奏。精妙ですが、ちょっともたついているような印象を与えないこともない。ま、悪くはないです。アーネムのオーケストラ、見事な技量にていいんじゃありませんか。録音はいささか明晰さを欠くような感じですが、トータルバランスは良好で、この演奏を楽しむ分には何の問題もありません。このディスクで何より結構なのは、指揮者の「うなり」が聞こえないこと。いつもこんな風にしてくださいな。

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     2012/02/06

    非常に剛毅なラフマニノフ。全体に筋肉質で、抒情的な部分も実に勁く、センチメンタルのかけらもない。こういうアプローチももちろん「あり」なのでしょうが、個人的な好みとしてはちょっと魅力減。内側からの逞しさではなくて、鎧を着せて装った強さのように思えます。そういう姿勢は「ヴォカリーズ」でも共通で、他の誰もが弱音部にものすごく注意する中、フェドセーエフ先生は敢えて弱音にこだわらず鳴らしていきます。ま、悪くはないのですけどね。そこが評価の分かれ目かな。録音は優秀。ダイナミックなオーケストラを存分に楽しめます。なお、交響曲の第2楽章で、いかにも「うじうじ進まないのにイラッとした」かのようなカットがあります。これは珍しいカットだな。慣用やスコアに何かあるのかな?

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     2012/02/05

    しかし、まあ、本当に容赦のない曲ですな。聴き手のことも演奏者のことも念頭になく、作曲者の想念がさまざまな音楽的手法を用いつつ音化された、恐るべき作品。この曲を聴くと、まずはそのことがどうしても先に立ってしまうね。さて、ゲルギエフさんのこのディスク、ま、いいんじゃありませんか。必ずしも共感豊かな演奏だとは思えないし、どこか突き抜けない部分もあるような気はしますけど、そういう姿勢がこの曲の場合には決してマイナスには働いていないような印象です。もちろん、それで親しみやすくなっているわけでもありませんし、魅力倍増というわけでもありませんが、妙な刺激やプレッシャーが希薄になったのは、聴き手の側としてはありがたいかな。オケはしっかりしているし、録音も優秀ですし、とりあえず高水準の出来栄えでしょう。

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     2012/02/04

    絶好調のインバルさんと東京都交響楽団のコンビ、この「復活」も実にすばらしい出来栄え。特にすばらしいのは何と言っても第1楽章。全曲ラストのあの壮大なクライマックスを必要とするほどの、超巨大な問題提起でなければならないこの第1楽章。H・V・ビューローが「これに比べれば『トリスタンとイゾルで』もハイドンの交響曲のようだ」と言ったという有名なエピソードがありますが、まさしくそれほどの巨大な内容。インバルさんはまさしくそれを正面から受け止めて、思う存分表現しました。咆哮も抒情も、いずれも文句なし、圧倒的な演奏です。流麗な歌も楽しい第2楽章、気分転換の妙を聴かせる第3楽章を経て、天国への憧れをしみじみ訴える第4楽章も大いに聴かせます。そしてフィナーレ。オーケストラをちゃんと開放してあげつつ、もちろん手綱はしっかり締めて、最後の大合唱で見事なクライマックスを作ります。ライヴのせいもあるのかな、弱音部にはさほど拘泥せず、むしろしっかり音を鳴らして表現することを心がけているように推測されます。どこをとっても、確かにインバルさんが「指揮」している、そういう様子がよくわかります。東京都交響楽団はこれまでのディスクと同様、見事な能力を発揮し、実に立派であります。音色としてはいささか美感が不足という気もしますけど(実演だとそうは思わないのですが)、別に欠点ではありません。録音はいつもながら超優秀。マスをとらえて迫力満点。打楽器の地響きするような音はすごいね。オケの細部も、声楽陣もいいバランスでしっかり聞こえます。さて、この「復活」という曲について、「名演」という言葉は、たとえばワルター&ニューヨークフィルやヤンソンス&オスロフィルのような曲の美しさを素直に堪能させてくれる演奏に対して、私は使いたいですね。バーンスタインやテンシュテットの場合は「凄演」、ヤンソンスの新盤は「美演」、あとはレヴァインの「暴演」、などなど、いろいろあります。このインバルさんの新盤は、「壮演」という語でどうでしょうか。「壮」という語は、「気力充実。さかん。勇ましく立派」という意味があります。このディスクに聴ける演奏の特質としてはピッタリかなあ、と個人的には想うところであります。(^_^)

    4人の方が、このレビューに「共感」しています。

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     2012/02/03

    期待させるに十分なディスク。ですけど、出来栄えは結構残念。まず、リハーサルに時間が取れなかったのか、あるいはセッション時間が足りなかったのか、アンサンブルの不揃いが目立ち(特に第1楽章)、興を削がれること夥しい。聴いていてまるで落ち着かない。また、これは録音のせいもあるのでしょうが、強弱の振幅が極端で、ほとんど聴こえない弱音部からスピーカーをぶち破りそうな強音まで、どこかいかにも人工的で、音楽を素直に奏でるというよりも「効果狙い」が目立つ感じで、これもいい印象がないですな。惜しいなあ。本当に期待したのですけどね。爆演大将(中将くらいかな?)シモノフさん、もっと真摯な、丹精込めたお仕事をお願いいたします。

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     2012/02/01

    アシュケナージさんの指揮者としてのディスクでは、ごく初期のもの。先入観かもしれませんが、やっぱり、慣れてないのかな、もうちょっとうまく進められるとこ、あるようにも思いますねぇ。第1楽章では、執拗な粘るようなフレーズをそのまま演奏するから何だかくどい、という場面があり、第4楽章では盛り上げ方が今一歩(本人的煽りにオケがついていってない)だったりとか、気になるところはあります。大好きな第3楽章も、音の綾が十分な美しさを示していないとか、ちょっと残念。今ならもっとうまく振れるでしょう。とはいえ、まあ、いたずらに個性的にならず、曲の魅力をそれなりに発揮している、よい演奏に属するかなとは思います。「マンフレッド」初心者の方はこれで馴染むのもいいでしょう。録音は優秀。

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     2012/02/01

    クーベリックさんの再録音、第1番と第2番ではアピールポイントにいささか欠けていると感じてやや点を下げました。第3番と第4番ほかのこちらのディスクの方がよい出来栄えかと思いました。特に第4番と「マンフレッド」はすばらしい名演だと思います。陰翳のある、ちょっと屈折した曲調をうまくさばいて独特の雰囲気づくりに成功しています。第4番は歴代でも最上位に位置する名演ではないでしょうか。一方、第3番は、もっと屈託のないアプローチの方が曲の魅力を素直に表してくれるように思われます。本当に自然が咆哮するといったようなサヴァリッシュ&DSKタイプの演奏が忘れられないなあ。これはちょっと元気不足。ま、もちろん、この演奏の持つ「落ち着き」を好まれる方も多いでしょう。いつもながら、オーケストラ芸術としての「合奏」及び個人技の見事さは、特筆すべきかと思われます。

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