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レエル さんのレビュー一覧 

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  • 6人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2009/07/16

    特にベトPソナタでの演奏は、奏者によって随分と表現方法や表出される美の基準が異なり、それが好憎を大きくしているように思われる。ここでのケンプの演奏は、老いがなにかしら芸術的な創造活動に転化しうるかも知れない、ある種の兆しを内包している。これは、技術による鍛練が芸術にまで高められた軌跡とも云える。私メがケンプやロバーツの全集を繰り返し聴くのは、そのあたりかも知れない。又〜録音が素晴らしく(シューベルト、シューマン共)タンノイと頗る相性が良い。一度ポッキリ〜聴いたっきりベトPソナタ全集が何セットもあるなか、やはり『WILHELM KEMPFF』は『永遠の詩』ですね!

    6人の方が、このレビューに「共感」しています。

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     2009/06/23

    ベトPソナタは、いかほどに指回りが良くとも、心情が豊かに伝わって来ないと全集を繰り返し聴くことが出来ません。いやロバーツはお世辞にも巧いとは云えませんが、とても旨い!武骨でオヤジ涙のスルメ味は何処から来るのでしょうか?その演奏は独特のテンポと間の取り方にあり、『ツボ』を押さえた豊かな表現は、心情を焦らないで淡々と表出しております。又これがロバーツの真骨頂とも云えますが、正直〜私メがケンプやロバーツを、グルダやバックハウスの10倍以上聴き込んでおりますのは、以上のような理由でしょうかと....それに安い!

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2009/04/10

    ある種〜行き過ぎた演奏は自家中毒に陥ったり、創作活動を崩壊しうるかもしれない。70年代のポリーニにはその兆しを内包しうる可能性もあった訳だが、近年になって自己の痕跡の中から次第に造形的な美が現れ初めようとしている。表出される美そのもののあり方は、作品や題材によって演奏や録音、表現方法も異なり『美の基準』も違ってくるだろうが『ショパン』特にこのノクターンが一番成功しているように思える。とりわけ後半は、見方によってはポリーニそのものの肖像のように思える。

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     2009/04/10

    いつもポリーニには眼福さされっぱなしだが、稀に首を傾げさされることもある。各曲によっては大袈裟でわざとらしい『遊戯的演奏』のようにも聴こえる。
    しかし遊戯的行動は芸術的な行動活動に転化しうることもある。演奏には確かに、何かしらのある種発見の兆しを伺う事ができる。
    時代と共に『美の基準』はいつも変化し続け、ポリーニも変化しているが、ここでの演奏〜録音はどうもいただけない。

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2009/04/10

    各曲の優雅に洗練された高度な美意識、あるいはセンスの良さは類い稀な香気さえ漂わせている。因習化されたモーツァルトPコンの演奏の中...それでも、なおポリーニの造形美は生き続けている。ポリーニの演奏が、そのままVPOにつながるわけでもないが、ある種の遊戯的行動が音楽的な創造に何らか転化をもたらしているようである。結果〜表されている音楽は聴者によっては、それぞれ美の基準も違い好憎がはっきり別れるところだが、見方によってはこの演奏は、ひとつの時代そのものの肖像のようにも思える。こんなに妖艶なモーツァルトに私メは誘惑されてしまって....メロメロ!

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     2009/04/09

    あまり演奏されていない曲も入っているので、ドビュッシー・フェチには触手がでる代物ですが、HMVさんのレビューは寛大過ぎ...内容はともかく...演奏も録音も最悪です。よくもまぁ発売されているなぁーと云うレベルです。やはり御決まりですが〜ベロフの新旧録やチッコリーニ、ロジェ、そしてミケランジェりを先に購入すべきではなかろうか。いや触らないのが賢明です!

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     2009/04/08

    各年代にかかわらず各曲各演奏が明確な輪郭と力みなぎる肉付けを示し、コンポジション全体を支配する快美な音色や響きは硬く美しい。
    それらは『大理石』を素材として天と地に見事に調和する大神殿を彷彿させる。さして意味の無いレビュー『晩年の未熟説』からの解釈が〜いかにもそれらしく聞こえても、ポリーニの高く掲げられた右手はもはや神々の領域にまで高められた普遍性をもち、老いとは全く無関係であることを輝くばかりの明るさと目映いばかりの感性の前に首をたれ『大理石の栄光』を知ることになるだろう。また過去の近寄りがたい崇高さや超個性的な演奏は、近年-徐々に人間的な情緒や親しみやすい魅力に置き換えられたようであり、ポリーニの技術が自然に芸術にまで高められた幸福な世界がここにある。
    ☆但し重複を避ける為にも〜このセットは購入すべきでない。ショパンやベトをバラ売りで『全て所有』される事を切望します。

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     2009/03/14

    スクリャービンは旋律が長続きしないので、美しい鳴りや響きがとっても重要になってきます。残念ながらフォルテは隠りがちでピアニシモでは濁り、音色は薄っぺら...
    しかし、瞬間的な音の移行が即興的で面白い。録音がデッカなら?仕上がり具合も随分変わっただろうが....やはりアシュケやアムラン、変わったところでレットベリをお薦めしたい。

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  • 4人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2009/03/14

    リストやモーツァルトでも、ダルベルトの演奏は何処か『こざっぱり』としたところがあり、決して感情に押し流されたりするところがない。 又、奏者には天から与えられた叙情性があり?平坦に陥りそうな作品でも、詩的で美しく情緒ある『美心像』に造り替えてしまう。そして演奏が終われば、人生の儚さや孤独感、諦念を誘発し表出するのではなく、それはただの『現象』であったかのような静穏さを与えてくれる。同じシューベルトの探求であっても、ケンプやブレンデルに慣れ親しんできた私メにとっては、大なる眼福を得る事に.....

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     2009/03/12

    演奏は宗教的なほの暗さや、技術をひけらかす皮肉屋ではなく、今日的な大きなうねりやシンフォニックな表情のなかに、空間における鳴りや残響の効果をも主眼に入れて、無言のうちに語ろうとする試みがなされている。コンポジ全体を支配する快美な調和は、聞き慣れた筈の曲でも、香水の匂いさえ漂う!

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     2009/03/02

    『熱情』の強引さは、ある種の霊感を感じさせられる演奏で、音の飛沫にまで情感が漂う。全体としてポリーニは、一瞬の印象も取り逃がさず、表現する為の適度なヒステリックや、剛直と柔弱を技術によってバランスよく取り入れている。また曲によっては激しやすく変化しやすい、動的瞬間を鋭い感性で見事なまでに捉え、迅速に演奏に定着させている。
    ちなみに、私メはクルダを聴く暇があれば、ブレンデルやポミエを聴いています。

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     2009/03/01

    値段を考慮してOKにしましたが、どうもパールのディアベッリ演奏とシューベルトは頂けない。ベトPソナタやリスト他室内〜はなかなか味わい深いが、ここには33の変奏がつくる壮大な小宇宙もなければ、懐の深い柔軟性もない。やはりアファナシエフ、ブレンデル、ポリーニの演奏に構成意欲が感じられ、そちらに触手が伸びる!

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     2008/11/24

    全体を通してカラヤン色が素材を支配している。やはり好憎が別れてしまうのも当然か?しかしながらベト運命、ブラームス悲劇的、ブルックナー八番、ロマンティック、ハイドンのロンドン等々、空間を隈無く埋めるカラヤンの手法は圧倒的で、他を寄せ付けない。演奏は時代現代と云う枠組みを超えて、音の洪水が聴者をトランス状態へと導き、起源や摂理、空間の拡がりを教えてくれる。

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     2008/11/22

    全て素晴らしいですが、特に48番...これ以上の演奏に未だに出逢ってません。

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     2008/09/12

    メトネルの題材は見えるものと見えないものとの曖昧な世界にあり、メジューエワはより幻想的で抽象的な世界を描き、アムランは切れ味抜群、雄弁に語ってくれたが、見えるものと見えないものとの接点に発露を求めたミルンの語り口は、より親密な印象で自然と聞き入ってしまう。実は一番聴きたかった『おとぎ話』や『忘れられた調べ』かも知れない。

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