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Ichirokagawa さんのレビュー一覧 

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     2022/04/26

    ネルソンスお得意のチャイコフスキーの第4番。この人は、とにかくバランス感覚が良く、この通俗的な名曲にあっても、下品にならずに、かつ迫力を持って纏めあげている。ダイナミクスも大きく、叙情的な箇所の歌わせかたも上手い。バーミンガム市響も熱演で、終演後の聴衆の熱狂ぶりが凄い。

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     2022/04/26

    大木和音さんはパッションの奏者だと考えていたが、このゴルトベルクも期待に違わぬ出来映え。テーマこそ大人しく弾かれるが、以降の変奏は各々が独立したようなイメージで、その多様さは驚きの連続。圧倒的なチェンバロの響きで聴き進むのは、快感以外の何物でもない。新しい、ゴルトベルク変奏曲の名盤の誕生である。

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     2022/04/18

    グスターボ・ドゥダメルがベネズエラ・シモン・ボリバル交響楽団を指揮した、ベートーヴェンの「英雄」である。録音は2012年3月。一気に演奏し切った感があるが、アンサンブルは緻密で、何よりリズム感が抜群である。テンポ良く、ワクワクしながら聴く「英雄」は本当に気持ち良かった。併録の「プロメテウスの創造物」序曲と「エグモント」序曲も良かった。

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     2022/04/18

    ミュンシュが指揮をした幻想交響曲の録音は数多いが、このCDはハンガリー放送交響楽団(CDによってはブダペスト交響楽団の表記もあり)という珍しい組み合わせ。だが、1966年4月のこの録音が現在でもラインアップにあるという事実は、単にオケが珍しいからではない。一般的には、ボストン響との、あるいはパリ管との録音がファースト・チョイスにくると思う。ハンガリー放送響の演奏は、録音にもよると思うが、音像がやや遠く、バランスも少し奇異な箇所が少なくない。それでも、ミュンシュが常にオケに指示を出し続けて、オケも不慣れながらも必死にそれに食らいつく様が、聴き手に清々しさを感じさせるのである。この辺りの丁々発止の感じは、手兵のオケでは望み得ない。

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     2022/04/01

    ケンプの弾いたバッハの小品集。名盤1200シリーズでのリリースだが、寄せ集めのアルバムでなく、元々同じ選曲でLP盤でリリースされていたものなので、バランスが良い。CDではオリジナルのジャケットデザインで限定販売もされていたが、今は入手困難な状況のようだ。それでもこのシリーズのジャケットのフォトはオリジナルと同じソースなのでまあ許せる範囲。録音は1975年と随分古いが、ナローレンジながら丸みのあるアナログサウンドは耳に優しい。ケンプは、ベートーヴェンのピアノソナタ全集があり非常に良かったが、老境に至ってのバッハも滋味に富みとても良い。何より、さりげなく弾かれるピアノの響きに黄昏の輝きを見るようで、実に美しい。バッハのオムニバスアルバムの中でも断然光る一枚である。

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     2022/04/01

    河村泰子さんのピアノ演奏による吉松隆さんの作品集。作品は吉松隆さんの最初期のもので、瑞々しい感性に溢れている。おとなしい作風のものからジャズっぽいものまで、変化があって楽しめる。河村泰子さんの演奏は、自然な感じで吉松隆さんの音楽の表現をされていて、繰り返し聴いていたい気持ちにさせてくれる。

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     2022/03/30

    サー・コリン・デイヴィスがシュターツカペレ・ドレスデンを指揮したコンサートのライヴ録音集。指揮者を追悼してリリースされた6枚組。このタッグはよほど相性が良かったのであろう。演奏の雰囲気から相性の良さが伝わって来る。シューベルトとブラームスは所謂ドイツ風の勁い音型と雄大なスケールを誇る。エルガーとシベリウスはイギリスの指揮者らしい選曲だが、相当良い演奏。メンデルスゾーンは、仄暗い音色がシブい。ベルリオーズ はデイヴィスの得意としたレパートリー。音色は明るく、レクイエムのサンクトゥスなど、生への賛歌とみまがうほど。指揮者とオケの幸福な記録。おすすめのセット。

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     2022/03/30

    辰巳美納子さんのチェンバロ演奏は、このバッハのパルティータに限って言えばテンポが穏やかで、前作の演奏から想像するに意外な感想を持つかも知れない。でも、緩急の付け方、天才的としか言いようのないリズム感、そして微妙な間のとり方など、この2枚組のアルバムには、それらがぎっしりと入っている。音色も本当に良くて、聴き進むにつれて段々と自分がニヤニヤしてくる感じがして困った。それでも、このアルバムの成功を決定付けているのは、2枚目の最初に第2番を配置したことだろう。この辺りのバランス感覚の良さも辰巳さんの凄さだと思う。絶対おすすめのアルバム!

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     2022/03/26

    シューマンがクララ・ヴィークとの結婚が認められた頃に作曲したというピアノ五重奏曲とピアノ四重奏曲である。作品全体に溢れる幸福感は、もはや隠し様がないほど。加えて、堅固な構成感はその結果と言えるかも知れない。ピアノのペーター・レーゼル率いるゲヴァントハウス四重奏団の、生き生きと又キビキビとした演奏は不滅である。1983-84年の決して新しくはないが、雰囲気を良く伝える録音に不満はない。

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     2022/03/26

    藤岡幸夫さんによるChandosレーベルへの吉松隆作品集の第7集。収録作品は、「鳥たちの時代」作品25、チェロ協奏曲作品91《ケンタウルス・ユニット》、「チカプ」作品14の3曲。吉松さんの作品は、メロディよりソノリティで聴かせる傾向があると考えていたが、チェロ協奏曲はメロディ楽器であるチェロを駆使した、メロディが際立つ作品である。ピーター・ディクソンのチェロ演奏は情感豊かにメロディを歌う。この作品と「チカプ」は世界初録音というが、「鳥たちの時代」も余り録音がないような気がする。吉松隆さんの作品は素晴らしいと思うのに、録音が少ないのは何故だろう。ちなみに、藤岡幸夫さんはChandosとの契約で、吉松隆さんの全作品を録音することになっていたと思うが、例えば交響曲第6番の録音予定はあるのだろうか。是非実現してほしいものだ。

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     2022/03/21

    藤岡幸夫さんの指揮によるChandosレーベルへの吉松隆作品集の第6集。交響曲第5番は、開始の動機はベートーヴェンの第5番を想起させるし、第4楽章はショスタコーヴィチの第5番を彷彿とさせる箇所があるが音色は随筆明るく、紛れもない吉松サウンドが沸騰している。アトム・ハーツ・クラブ組曲第2番は、第1番の録音に続くものだが、印象がかなり異なり進化した感じを受ける。鳥たちの祝祭への前奏曲は、華やかな感じの音楽。このアルバムは、BBCフィルの温かい音色が良い作用を与えていると思う。

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     2022/03/18

    藤岡幸夫さんによるChandosレーベルへの吉松隆さんの作品集の第4集。「カムイ・チカプ交響曲」と「鳥と虹に寄せる雅歌」の2曲を収める。この交響曲は、地、水、火、空、虹のサブタイトルをもつ5楽章からなるが、吉松さんの作品の場合、サブタイトルを意識して聴くことで、イマジネーションがグンとひろがる。吉松さんらしい意欲作で、BBCフィルの演奏も見事である。「鳥と虹に寄せる雅歌」は、1994年に他界された吉松さんの妹さんに捧げられた作品で、静かな佳曲である。

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     2022/03/18

    藤岡幸夫さんによる吉松隆さんの作品集の第5集。今回は、交響曲第4番、トロンボーン協奏曲「オリオン・マシーン」、アトム・ハーツ・クラブ組曲第1番(ストリングオケ版)の3曲。第4番は、第3番と第5番とに挟まれた形でいくと、丁度ベートーヴェンに対比するが如く、4楽章からなる端正な仕上がりである。 世界初録音だと言う。トロンボーン協奏曲は、イアン・バウスフィールドの超絶演奏に圧倒される。実験的な作品と言えるかも知れない。アトム・ハーツ・クラブ組曲は、ストリングオケがノリノリの演奏で、スウィング感もバッチリ。これも、ストリングオケ版は世界初録音らしい。藤岡幸夫さんの指揮も、BBCフィルの演奏も最後の出来。

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     2022/03/16

    藤岡幸夫さんのChandosレーベルへの吉松作品シリーズの第3弾。須川展也さんをソリストに迎えてのサクソフォン協奏曲は、最初からノリノリのサックスで、めっぽう面白い。交響曲第3番は、いつもの吉松作品とは趣きが違うが、何と言ってもラストのサンバのリズムのようなお祭り騒ぎがサイコー!このCDの録音に関しては、藤岡幸夫さんの著書「続 音楽はお好きですか?」に色々面白い話しが書いてあって、それを読んでから聴くと一層楽しいと思う。

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     2022/03/15

    舘野泉さんの左手のためのピアノ作品集。最初のブラームス編曲になるバッハの「シャコンヌ」。どこかぎこちなく、訥々と語られるが如きバッハの旋律。左手のための作品は、右手が使えない誰かのために作られたものである。ライナーノーツを読んで今更思い至ったが、ブラームスは腱鞘炎で右手が使えないクララ・シューマンのために編曲したのだろうか。そんなことも考えながら聴いていたのだが、淡々とした中にも段々と感情が昂って来てしまった。舘野泉さんの演奏も凄いが、編曲したブラームスもまた凄いと思った。美しいスクリャービンの小品。舘野泉さんに献呈された間宮芳生さんの「風のしるし・オッフェルトリウム」は勁い音楽。ブリッジの作品は抒情的。最後に、ライナーノーツは是非読んでほしい、

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