CD 輸入盤

コリン・デイヴィス&シュターツカペレ・ドレスデン・ライヴ・ボックス(6CD)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
PH13032
組み枚数
:
6
レーベル
:
:
Europe
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明

サー・コリン・デイヴィス追悼緊急企画
シュターツカペレ・ドレスデン・ライヴ・ボックス


英国の名指揮者サー・コリン・デイヴィス[1927-2013]追悼企画盤。「Profil」の人気シリーズ『エディション・シュターツカペレ・ドレスデン』のうち、名誉指揮者デイヴィスが指揮したライヴ演奏の中でも、特に評判の高かった5点分の内容をまとめたもので、すでに廃盤のメンデルスゾーンとシベリウスが含まれるのもありがたいところです。
 エキスパートとして知られたシベリウス作品を筆頭に、当楽団とは交響曲全集録音も完成させているシューベルトなど、収録内容はすべて巨匠の得意としたレパートリーが並びますが、ここでやはりデイヴィスの業績を語るうえで外せないものがエルガーとベルリオーズでしょう。
 デイヴィスが指揮したエルガーの第1交響曲の録音はいくつか存在しますが、これは破格の内容。デイヴィスの尋常ではないテンションの高さと、ドレスデンの深く濃い音色が重厚な音楽にみごとなまでにはまり、意を決して取り組んだエルガーの思いのたけを語り尽くして間然とするところがありません。
 そして、ベルリオーズのレクィエムは、1994年に聖十字架教会で行われたドレスデン爆撃戦没者追悼演奏会のドキュメント。「自作でただ一曲だけを残すことが許されるなら迷わずこれを残してもらうように」というほど、ベルリオーズ自身強く惚れ込んでいたと伝えられるレクィエムですが、デイヴィスもまた真に特別な作品として位置づけ、ここでの演奏内容に大満足していただけに、その思いは同じなのかもしれません。
 装丁は、通常4枚まで収納可能なサイズの厚手ジュエル・タイプのケース(W143×H126×D25)に、スリム・ケースで使用するトレイを組み合わせて、6枚のCDを収めています。
 なお、付属のブックレットにレクィエムの歌詞は掲載されておりません。(キングインターナショナル)

【収録情報】
Disc1PH05040
エルガー:交響曲第1番変イ長調 op.55
 録音時期:1998年
 録音場所:ドレスデン、ゼンパーオーパー

ベルリオーズ:序曲『リア王』 op.4
ベルリオーズ:『ベアトリスとベネディクト』 op.9〜序曲
 録音時期:1997年
 録音場所:ドレスデン、ゼンパーオーパー
 
Disc2(PH05048)
メンデルスゾーン:交響曲第3番イ短調 op.56『スコットランド』
 録音時期:1997年8月31日〜9月2日
 録音場所:ドレスデン、ゼンパーオーパー

メンデルスゾーン:交響曲第5番ニ長調 op.107『宗教改革』
 録音時期:1997年10月28日
 録音場所:ドレスデン、ゼンパーオーパー

Disc3(PH05049)
シベリウス:交響曲第2番ニ長調 op.43
 録音時期:1988年9月22日
 録音場所:ドレスデン、ゼンパーオーパー

シベリウス:交響詩『エン・サガ』 op.9
 録音時期:2003年7月7-8日
 録音場所:ドレスデン、ゼンパーオーパー

シベリウス:交響詩『ルオンノタール』 op.70
 ウテ・ゼルビク(ソプラノ)
 録音時期:2003年7月7-8日
 録音場所:ドレスデン、ゼンパーオーパー

Disc4PH08043
シューベルト:交響曲第8番ロ短調 D.759『未完成』
ブラームス:交響曲第3番ヘ長調 op.90
 録音時期:1992年10月22日
 録音場所:ドレスデン、ゼンパーオーパー

Disc5-6PH07014
ベルリオーズ:レクィエム(死者のための大ミサ曲) op.5
 キース・イカイア=パーディ(テノール)
 ドレスデン国立歌劇場合唱団
 ドレスデン・シンフォニー合唱団
 ドレスデン・ジングアカデミー
 録音時期:1994年2月14日
 録音場所:ドレスデン、聖十字架教会

 シュターツカペレ・ドレスデン
 サー・コリン・デイヴィス(指揮)

 録音方式:ステレオ(ライヴ)

収録曲   

ディスク   1

  • 01. Andante - Nobilmente E Semplice - Allegro
  • 02. Allegro Molto
  • 03. Attacca: Adagio - Molto Espressivo E Sostenuto
  • 04. Lento - Allegro - Grandioso
  • 05. Knig Lear, Op. 4
  • 06. Ouvertre

ディスク   2

  • 01. Andante Con Moto
  • 02. Vivace Non Troppo
  • 03. Adagio
  • 04. Allegro Vivacissimo
  • 05. Andante - Allegro Con Fuoco
  • 06. Allegro Vivace
  • 07. Andante
  • 08. Andante Con Moto - Allegro Vivace

すべての収録曲を見る >

ユーザーレビュー

総合評価

★
★
★
★
★

5.0

★
★
★
★
★
 
2
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0
★
★
★
★
★
サー・コリン・デイヴィスがシュターツカペ...

投稿日:2022/03/30 (水)

サー・コリン・デイヴィスがシュターツカペレ・ドレスデンを指揮したコンサートのライヴ録音集。指揮者を追悼してリリースされた6枚組。このタッグはよほど相性が良かったのであろう。演奏の雰囲気から相性の良さが伝わって来る。シューベルトとブラームスは所謂ドイツ風の勁い音型と雄大なスケールを誇る。エルガーとシベリウスはイギリスの指揮者らしい選曲だが、相当良い演奏。メンデルスゾーンは、仄暗い音色がシブい。ベルリオーズ はデイヴィスの得意としたレパートリー。音色は明るく、レクイエムのサンクトゥスなど、生への賛歌とみまがうほど。指揮者とオケの幸福な記録。おすすめのセット。

Ichirokagawa さん | 香川県 | 不明

0
★
★
★
★
★
1990年から、シュターツカペレ・ドレスデン...

投稿日:2021/03/11 (木)

1990年から、シュターツカペレ・ドレスデンの名誉指揮者を務めていたイギリスの指揮者、コリン・デイヴィスが2013年に亡くなった。当アイテムは、デイヴィス追悼の意を込めて、既発のライヴ・アルバム6点をBox-set化したもの。この録音について書く前に、一つ吉田秀和氏の著作からの引用を披露したい・・『ある時、カール・ベームの隣に坐って食事をした。一言、二言、話しているうちに、このつぎはいつ日本に来るのかという話になった。そうしたら、彼は「一度ドレスデンのシュターツカペレを呼んだらどうか。あれこそ本当にオーケストラらしいオーケストラなのだから。その時は、私は即座に飛んでくるよ」という。「でも、あなたは日本に来るのはいつだってウィーン・フィル、ベルリン・フィルといった選りぬきの交響楽団と一緒じゃないですか。ドレスデンはどういうわけで挙げるのですか」というと、あの言葉数の少ない巨匠はニヤッとして「まあ、きいてごらん」といっただけだったが、一呼吸おいて「でも、ドレスデンの方で私にふらせるかな」とつけ加え、軽くため息をついてみせた。』・・私にはこのエピソードが興味深い。もちろん、ベームのエピソードは数十年前のものだから、単純にそれを引っ張ってくるわけには行かないが、冷戦時代からドレスデンがいかに自然な呼吸で素晴らしい合奏を繰り出すことのできるオーケストラであったかを物語るエピソードである。そして、私がこのアルバムを聴いて、思い出すのは、そのことである。いずれの楽曲も、シュターツカペレ・ドレスデンはデイヴィスのタクトに応えて、素晴らしいサウンドを繰り出している。ドイツの森の響きである。エルガーやシベリウスは、デイヴィスがこのオーケストラにもたらしたレパートリーという感が強いが、いずれの楽曲も、オーケストラが昔から馴染んだかのような音色である。エルガーはスケールが大きく、壮大にして雄大。第1楽章の裾野の広がり、第2楽章の迫力、第3楽章の優美、第4楽章熱血と申し分なく、この名曲にふさわしい理想的演奏だ。シベリウスは中音域の厚い、太い響きが特徴で、デイヴィスの過去の録音であればボストン交響楽団との録音に近い響きである。合奏音の融合度の高さに新鮮味を感じる。メンデルスゾーンは情感豊かな描写性に溢れていて、快活さ、華やかさ、激しさを機微豊かに表現しており、さすが巨匠と名オーケストラの繰り出す音楽である。ベリルオーズの「レクイエム」もこのオーケストラにとっては珍しいレパートリーだと思うが、巨大なオーケストラが凄まじいばかりの音で鳴っており、しかも統率が良く取れている。デイヴィスが得意とする楽曲ということもあるが、合唱ともども、熱っぽく、突き上げるようなパワーに満ちていて圧倒的だ。私は、この曲に関しては、この録音がいちばん好きだ。シューベルトとブラームスは古典的で端正な表現で、しなやかな木管の響きに魅了される。デイヴィスという指揮者、シュターツカペレ・ドレスデンというオーケストラの双方を堪能できる味わい深いアイテムになっている。

ココパナ さん | 北海道 | 不明

2

おすすめの商品