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フォアグラ さんのレビュー一覧 

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  • 7人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2013/05/23

    5番は、コンヴィチュニー、ヨッフム、ケンペ、ギーレン、ケーゲル、ヴァント等名盤目白押しだが、このマゼール盤も一歩も引けを取らない堂々たる快演である。これほど壮麗なオーケストラ演奏はちょっと聴けない。マゼールも絶好調であり、小細工が一切ないところに当時の彼の自信を感じずにはいられない。ウィーンを追われてからは、けれん味、小細工が全てのような指揮者になってしまったマゼールの本当の実力を思い出させるものである。デッカ、ウィーン・フィル、ゾフィエンザールというレコード芸術のひとつの頂点の記録としても貴重なもの。

    7人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2013/05/12

    ユロフスキ/LPOのマーラーはなかなか好調である。今回の1番も、先輩のゲルギエフ/LSOと比べ、音楽性、オケの状態、録音全ての点で上だ。「花の章」付きもプラス要素。曲も美しいし、第2楽章に入れるのは賛成。プロポーションとして問題だと思われる方は飛ばせばいいし。演奏については村井氏のレビューが全て。ただ、あまりに美しくまとまりすぎて、若さの暴発みたいなところも聴きたかったとも思うが、「花の章」付きではベストであることも考慮して満点としたい。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2013/04/25

    大好きな2番から聴きはじめたが、音の古さにびっくり。本当に62年の録音なんだろうか。だがしかし、主部に入ると音楽の爆発的な疾走にすっかり圧倒されてしまった。モントゥーのいさぎよい、生命力あふれる演奏は本当に素晴らしい。どの曲もテンポが速いが、オケは自発性に溢れ、力でねじ伏せたところは皆無であり、ユーモアさえ漂う。9番のみフランス国立放送管のほうが優れていると思うが、他の曲は音質を考慮しても聴く価値大だと思う。板起しと思われる1番、4番も久しぶりに聴いたが実にいい演奏であり、復刻も悪くない。

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  • 5人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2013/04/20

    メト正規録音とはどういう意味かよくわからないのだが、確かにこれまで出たワルホール、ダンテ、アーチペル、ナクソス等より音質が向上しているものが多い。演奏はどれも白熱、迫真的なもので(ラインスドルフの指揮のみ情感不足)聴きごたえ充分。とりわけ傑出しているのがライナーの「オランダ人」「マイスタージンガー」、セルの「タンホイザー」、ボダンツキーの「ジークフリート」。ライナーの指揮はこの人の懐の深さを感じずにはおれないし、セルの「タンホイザー」は同作の最高の演奏だと思う。いずれも音質改善で歪がなくなったのはありがたい。ボダンツキーの「トリスタン」は37年盤に比べると演奏、音質とも劣るが、それでもこれだけ灼熱の「トリスタン」はボダンツキー以外になく初登場は感謝。こんなに安いのに豊富な写真入りの解説書がついているのもいいが、これを買う人でワーグナー初体験の人はいないだろうから、あらすじは不要。歌手解説を充実してほしかった。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2013/04/17

    歌手についてはこれがベスト盤。グリュンマーのエリーザベト、フィッシャー=
    ディースカウのウォルフラムは本当に素晴らしい。ホップのタイトルロールも悪くない。問題はコンヴィチュニーの指揮と独唱歌手をクローズアップした録音。第2幕大詰めは独唱、オケ、合唱が一体となって大きなクライマックスを迎える。ソニーから出たセル盤では古い録音にもかかわらず圧倒的な感動を与えてくれるのに対し、当盤ではコンヴィチュニーの悠然としすぎた音楽運びと、オケ、合唱が奥に追いやられるために盛り上がりがもうひとつ。

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  • 7人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2013/03/24

    大半持っているのだが、「新世界」1957年盤が聴きたくて購入。59年とどちらもよい。というより、ドヴォルザークの3つの交響曲へのアプローチが全く違い、「新世界」も2年で違うところこそシルヴェストリの本領といえる。ドヴォルザークが音質改善されていたのも嬉しい。爆演、やりたい放題のイメージが強い人だが、ストラヴィンスキー、バルトークなどアンサンブルはしっかりしており、高い指揮技術を持った人だったと思う。それはボーンマス交響楽団の好演にも表れている。今は世界中で地方オケのレヴェルアップが凄まじいが、当時はそうではなかった。物凄いけれん味が確かに面白いが、ベースがあることを再認識させられた。

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2013/03/11

    小林美樹は音色が美しく、技巧も万全、歌心も豊か、間違いなく1級の資質の持ち主だ。その上で一言。常に細かくポルタメントをかけるのがミルスタインを思わせるが、これが彼女の芸風なのかもしれないがどうなんだろう。私には耳にしつこく感じられた。オーケストラは洗練に欠け、響きの分離が悪い。熱演だが、鈍く聴こえるのが惜しい。それに、エクストンはどう考えて拍手を収録し続けているのだろう。拍手までが音楽だと考えているのか、もしくは演奏会に来た人に記念品として売りたいのか。50分収録でフルプライスなのも含め、商品として疑問が残る。評価点は甘めである。

    2人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2013/02/25

    ドビュッシーの練習曲は面白く優れた作品だと思うのだが、ずっと不人気をかこっていて、コンサートでも聴いたことがない。個々の曲にタイトルがないのと、ドビュッシーらしい幻想性がない点が原因か。ヴァカテッロはラテン系らしいノリで鮮やかに弾いている。その躊躇のなさが、一般のドビュッシーのイメージとは違うのだが、この曲集はこうあるべきだと思わせる新鮮さをもっている。版画以下の有名曲はまだ望むべきところもあるが、若手有望株として期待したい。録音もよい。

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     2013/02/19

    何を歌ってもジークムントになってしまうカウフマン。その待望の「ワルキューレ」がマリインスキー劇場になるとは予想すらしなかった。改めて、逞しく、少々無骨なカウフマンの歌唱はまさにジークムントそのもの。ジークリンデのカンペも素晴らしく、第1幕は近年最上のワーグナーとなった。第2幕に入りスティンメのブリュンヒルデも実に見事な歌唱を聴かせるが、パーペのヴォータンには違和感がある。威厳が足りず、悪役に聴こえてしまうのだ。それでも、叫ぶ人が一人もおらず、歌唱水準は屈指だと思う。ゲルギエフはLSOとの凡演続きで興味を失っていたが、ここでは正攻法のアプローチで雄大、かつ繊細なワーグナーを聴かせてくれる。古今の大指揮者に並ぶとはいえないが、充分健闘しており、久々にワーグナーの醍醐味を味わえる優れた演奏だ。

    0人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2013/02/19

    1960年ブエノスアイレス・コロン劇場でのライブだが、これは拾い物だ。心配した音質は極めて鮮明で鑑賞に全く不足なし。そして、プレヴィターリの指揮が見事。「運命の力」はストーリーが波乱万丈な上に、コメディ要素もあるので、余程の力量のある指揮者でないとまとめられない。プレヴィターリはそれぞれの要素をバランスよくまとめ、そのうえで白熱的な音楽を作っている。主役3人も絶好調。特にタッカーが素晴らしく、喝采を受けている。ブロウエンスティーンもワーグナーでの不安定な歌唱よりはるかに聴きごたえがあり、レオノーラの数少ない名唱の一つといえよう。

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2013/01/20

    かつてターラから弟のゲオルク・ルートヴィヒ・ヨッフムの録音と合わせてブルックナー全集として出ていたもの。その形でのものは即廃盤になってしまったが、実に面白く興味深い全集だった。その中での最高傑作がこの6番。ヨッフムのブルックナーはライブのほうが断然いいが、この6番もノリが抜群。明快なリズムとヨッフムならではのおおらかな音楽性が融合し、何度聞いてもいい曲だと思わせる。第1楽章コーダがアルプスのパノラマを見渡すかの壮麗さで感動する。録音も良好。

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  • 5人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/12/19

    ベートーヴェンのカルテットといえば、アルバン・ベルクまでは第1ヴァイオリンが演歌のようにコブシをきかせ他の3人と丁々発止の熱演を展開するものが主流であり、特に後期はそうでなければベートーヴェンの神髄に迫れないという風潮があった。それが、90年代からはそうしたスタイルへの反省から、ヴィブラートを控えハーモニクスの純度を上げた演奏に変ってきたと思う。その最高の成果は、タカーチだと思っていたが、今回のゲヴァントハウスはそれに並ぶ美しさ素晴らしさだ。タカーチが未だ全集としてセット化されていない現状では、このゲヴァントハウスが価格、演奏、録音を備えたものとして第1に推奨できる。ピアノソナタのポミエとともにこのセットを教えてくれたHMVのレヴューには大いに感謝している。

    5人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/12/09

    「死の都」のマリエッタの歌が最高に素晴らしい。コルンゴルト・ルネサンスにより多くの歌手による録音が手に入るようになったが、キリは別次元。ロマンティックではかなく、幻想的だ。ジュリアス・ルーデルの指揮も見事としか言いようがない。これ1曲で買いである。「死の都」の全曲盤はラインスドルフ指揮のものが有名だが、ネプレットのマリエッタ、ラインスドルフの指揮ともこれに遠く及ばない。キリとルーデルで録音してもらいたかった。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/11/27

    昔LPで聴いたときは随分力ずくな演奏だと思ったものだが、今聴くと全くそうした印象を受けない。マスタリングが変わったからなのか、当時のショルティ叩きに影響を受けていたのか。このコンビならではのダイナミックさはもちろんだが、それ以上に、落ち着いたテンポによりじっくりと音楽を構築。細部の目配り、緊張感の維持など申し分ない。第3楽章も大変美しいし、終楽章に入ってくる合唱、独唱の出来も秀逸。名演奏としか言いようがない。第1回全集の中でも抜群のものだと思う。

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  • 5人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/11/24

    ヴァイトブリックから出たケーゲルのブルックナーはどれも名演だが、ベストはこの9番だと思う。オーケストラは随分粗いが、それを超えたものがここにはある。第3楽章クライマックスの壮絶さはどうだろう。阿鼻叫喚とはこのことか。一時、ケーゲルについて異常演奏の代名詞のような紹介のされ方だったのに違和感を持たずにはいられなかった(「アルルの女」がどうして異常演奏なんだろう)。が、この演奏には間違いなく狂気がある。そして、私は一度でいいからこういうブルックナーをナマで聴いてみたいのだ。まあ無理だろうが、だからこそこの演奏の価値は絶大なのだ。

    5人の方が、このレビューに「共感」しています。

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