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つよしくん さんのレビュー一覧 

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2009/08/17

    ヴォーン・ウィリアムズの田園交響曲という作品は、英国人でないとなかなか理解が困難な晦渋質の音楽と言われているが、ヒコックスとロンドン交響楽団の黄金コンビならば、そんな心配は杞憂であり、実にわかりやすく親しみやすい音楽に仕立て上げている。やはり、作品への深い共感と愛着が、このような名演に繋がっていくのであろう。SACDマルチチャンネルによる高音質録音もきわめて鮮明であり、田園交響曲の史上最高の決定盤と言っても過言ではあるまい。

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     2009/08/17

    ヒコックス、そしてロンドン交響楽団。これは、ヴォーン・ウィリアムズのロンドン交響曲を演奏するには最高のコンビと言えるだろう。緩急自在のテンポ設定をとるなど、どの箇所をとっても、楽曲解釈への自信と共感に満ち溢れており、SACDマルチチャンネルによる高音質録音も相まって、最高の名演盤に仕上がっている。1913年原典版による世界初録音という点も、本盤の価値を大いに高めることに貢献している。

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     2009/08/17

    グルダ、ウィーン・フィル、そしてシュタインという素晴らしい組み合わせによるベートーヴェンのピアノ協奏曲全集の有終の美を飾る堂々たる名演である。グルダの基本的なアプローチは正統派のオーソドックスなもので、第1〜第4の場合とは特に変わりはない。ただ、曲が第5だけに、全体に重厚かつ悠然とした自信に満ち溢れた演奏をしており、ウィーン・フィルの高貴かつ優美な演奏と、シュタインの巨匠風の堂々たる指揮が見事にマッチして、珠玉の名演に仕上がっている。余白に収められたテンペストは、後年のアマデオ盤と比較するとイマイチの出来のような気がするが、若き日のグルダの芸風を推し量る意味では貴重な記録であると言える。

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     2009/08/17

    劇的な第3や優美な第4だと、鬼才の名を欲しいままにしているグルダのこと、より個性的なアプローチをとるのかと思いきや、初期の2曲と同様に、あくまでも自我を抑え、オーソドックスな正統派のアプローチに終始している。もちろん、だからと言って物足りないということは全くなく、強靭な打鍵から繊細なタッチまで、確かな技量をベースとしつつ表現力の幅は実に幅広く、第3と第4の性格の全く異なる両曲の描き分けも巧みに行っている。ウィーン・フィルは、どんなに最強奏しても、決して美感を失うことはなく、どの箇所をとっても高貴な優美さを損なうことはない。シュタインも重厚で巨匠風の堂々たる指揮ぶりで、これら独奏者、オーケストラ、指揮者の3者が揃った演奏は、過去の第3や第4の名演の中でも、上位にランキングされるものと思われる。SHM−CD化による音質の改善効果も著しい。

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     2009/08/17

    グルダには、鬼才と称されるように個性的な演奏が多いが、本盤では、自我を極力抑制し、ドイツ音楽ならではのシンフォニックでかつ正統派の演奏を聴かせてくれる。重厚かつ力強い打鍵から軽快なリズム感、そして抒情的な箇所での繊細なタッチに至るまで、表現力の幅広さも特筆すべきものがある。それに加えて、この当時のウィーン・フィルの音色の高貴な優美さは、筆舌には尽くし難い素晴らしさだ。これら両者へのシュタインの合わせ方も実に巧みで、ベートーヴェンの初期のピアノ協奏曲の名演の中でも上位にランクされる名演に仕上がっていると言っても過言ではないだろう。SHM−CDとピアノの相性はいつもながら抜群のものがあり、グルダのタッチが鮮明に聴こえる点も高く評価したい。

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     2009/08/17

    ジークハルトとアーネム・フィルのコンビによる初録音と言うが、実にオーソドックスで正統派の演奏であるという印象を持った。特に、ザ・グレートについては、第2楽章の中間部の物哀しくもたおやかな抒情や、第4楽章のややゆったりとしたテンポによる落ち着いた舞踊は堂々としていて見事な風格があり、なかなかの佳演だと思った。それ以上に、シューベルトの2大交響曲のSACDマルチチャンネル録音は大変稀少であり、その意味でも本盤の価値は高いものがあると思う。

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     2009/08/17

    傑作揃いのチャイコフスキーの交響曲の中で、第3については、過渡期の作品でもあり、今一つ評価の高い作品とは言い難い。それに合わせるかのように、なかなか名演を成し遂げるのは難しいようで、決定盤と言われるものは未だ現われていないように思われる。巷間、「何でも屋」と揶揄されているヤルヴィも、チャイコフスキーの交響曲全集の最後をこの第3で飾ったが、結果はやはり、これと言って特色のない凡演にとどまってしまった。なお、カプリングにはあまり聴かれない秘曲が数多く収録されており、その点についてはヤルヴィならではの功績として評価をしたい。

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     2009/08/17

    インバルのマーラーは、その内面においては有り余るパッションが渦巻いているのだろうが、外面的にはそれを抑制し、極力客観的なアプローチを装うよう努めている。このようなアプローチが、曲によってはやや物足りない印象を与えることがあるが、今回、HQCD化された第4や第8については、曲の性格にもよるのだろうが、インバルのアプローチとの抜群の相性の良さを感じる。特に、第8では、厳格なスコアリーディングによる相当に緻密で彫琢の限りを尽くした演奏を繰り広げており、インバルの圧倒的な統率力の下、独唱陣や合唱団も実にうまい。これらのスケール雄大で圧倒的な名演を、ワンポイント録音が完璧に捉え切っている様は、脅威と言うほかはない。

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     2009/08/16

    フランス風のエスプリに満ち溢れたラヴェルなどどこ吹く風。これは、鬼才マゼールならではの個性的なラヴェルである。ただ、ウィーン・フィルのどこまでも美しく繊細で、なおかつ最強奏になっても決して気品を失わない演奏が、本盤の演奏を過激なものとしてしまう寸前で止める結果になっていると言える。したがって、いわゆる名演というのには躊躇するが、一味もふた味も違う個性的なラヴェルを味わえるという意味では、一聴の価値が十分にあるものと考える。SHMCD化によって、相当な音質改善が図られているように思った。

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     2009/08/16

    ザンデルリングは、ムラヴィンスキーの薫陶を受けたというが、ムラヴィンスキーのチャイコフスキーのように引き締まった峻厳な超凝縮型の演奏ではない。かと言って、同じベルリンイエスキリスト教会で3大交響曲を録音したカラヤンのように、劇的で華麗な演奏でもない。その演奏の性格を一言で表現すれば、いかにもドイツ人らしい厳しい造型の下での重厚な演奏ということになるのであろう。テンポはきわめて遅いが、他のドイツ系の指揮者、たとえばベームのような野暮ったさは全く感じさせない。したがって、最大公約数的にはいい演奏には違いないのだが、こうしたザンデルリングのオーソドックスなアプローチだと、チャイコフスキーのような曲の場合、何かが不足している感は否めない。

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     2009/08/15

    ノイマンの4度にわたるスタジオ録音中3度目の録音であるが、ノイマンの最も脂の乗り切っていた時期に収録された本盤こそ、永遠の名盤であると言うべきであろう。ノイマンの指揮は決して奇をてらうものではなく、あくまでも自然体の正統的なアプローチであり、楽曲によっては時として物足りなさを感じることもあるが、わが祖国のようないわゆるお国ものを採り上げた時は、こうしたアプローチが見事に効を奏し、チェコ以外の指揮者や団体では到底達しえないような境地の名演に仕上がっている。その境地とは、正に祖国への愛や民族の誇りであり、それが本盤を聴いた我々を深く感動させるのだと思う。演奏についてはこのように申し分ないのだが、HQCD化によって、やや高音がきつめに仕上がっており、それだけがやや気になった。

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     2009/08/13

    グリモーは超絶的な技巧を全面に打ち出すピアニストではない。もちろん、高度な技量は持ち合わせているのだろうが、むしろ、女流ピアニストならではの繊細さとか、フランス人のピアニストならではの瀟洒なエスプリに満ち溢れているだとか、高貴な優美さと言った表現がふさわしいピアニストであると考えている。本盤は、グリモーの23歳の時の録音で、現在のグリモーのような円熟からはほど遠いとは思うが、若さ故の勢いで演奏するのではなく、前述のようなグリモーならではの個性の萌芽が垣間見られるのが素晴らしいと思う。コボスの指揮は、HQCD化によるのかもしれないが、グリモーのピアノとは正反対の荒削りで激しいものである。しかし、このアンバランスさが、かえってグリモーの演奏の性格を浮き彫りにするのに大きく貢献しているという点については、特筆すべきであろう。

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     2009/08/13

    スラブ舞曲の魅力を存分に味わうことができる名演だ。ノイマンは、3度全集を録音し、これはその2度目に当たるが、ノイマンの気力が最もみなぎっていた壮年期の録音ということもあり、チェコフィルの好パフォーマンスと相まって、ノイマンとしても、3種の全集中で最高の名演となった。HQCD化により、名演をより一層鮮明な録音で味わうことが出来ることになったことを大いに喜びたい。

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     2009/08/13

    ショスタコーヴィチの第11は、傑作が多い彼の交響曲の中では、決して上位に置かれる曲ではなく、一般の人気もさほど高くはない。それに合わせるかのように、同曲の名演も、これまでほとんど生まれていないように思われる。その中で、私は、このビシュコフ盤を今回はじめて聴いたが、大変な感動を味わった。というか、私としては、第11という曲の持つ魅力を堪能できたのははじめの経験である。第1楽章の王宮広場での静寂を経て、第2楽章の血の日曜日事件をこれほどまでに劇的に表現した例があったであろうか。第3楽章の追憶を経て、第4楽章が実際に警鐘に聴こえるのには恐れ入った。ビシュコフの圧倒的な統率力と演出巧者ぶりには大変驚かされたところであり、特に、SACDマルチチャンネルで聴くと、特に第2楽章など、あまりのド迫力にぶっ飛ばされそうになる。

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     2009/08/13

    プレトニエフのショスタコーヴィチとしては第11に続くものであるが、第11の場合とは異なり、この第15の場合、プレトニエフのいわゆる前衛的なアプローチが見事にはまり、名演と言ってもいい出来に仕上がっていると思う。SACDマルチチャンネルによる高音質録音も、第15のような繊細な箇所が多い楽曲では威力を発揮し、この名演の魅力を一層引き立てることに貢献している。ハムレットは実に親しみやすい曲であり、シリアスな第15との対比が実に興味深かった。この異色のカプリングは果たしてプレトニエフの意図によるものなのだろうか。

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