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フォアグラ さんのレビュー一覧 

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2014/01/10

    ブーレーズはシェーンベルクの主要曲を再録音しているが、「グレの歌」は行っていない。これ以上の演奏は不可能と考えたのかもしれない。ここでのライヒによるシュプレッヒシュティンメは圧倒的であり、LPが出た時解説で林光氏が絶賛していたように、最後の数小節だけを歌い合唱に繋げるという離れ業が凄い。「グレの歌」はアバドもケーゲルも好きだが、このメロドラマ部分のシュプレッヒシュティンメだけはなんともならない。合唱曲も再録音がないが、これも素晴らしい。「地には平和」は圧巻で是非聴いてほしい。「モーゼとアロン」についてはケーゲルというとんでもない演奏があるのでブーレーズ新旧盤とも分が悪いが、それでもライヒのモーゼが聴ける点で充分価値がある。他の曲も概ね好演。「ヤコブの梯子」だけは曲の良さがわからない。

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2014/01/05

    ヴァレーズ・サラバンドの復刻は上質で、音に古さを感じさせない。マイナスはデータが全くないことで、私のようなエリック・バードン初心者(中学生の時ウォーとのアルバムを買ったきり)には、どこまでがイギリス録音でどこからがアメリカ録音なのかもわからない。この手の商品では当たり前なのだが。それにしてもエリック・バードンはかっこいい。”Inside Looking Out”なんて最高だ。ウォーとのアルバムが手に入らないということは正当に評価されていない証拠なんだろうがもっと聴かれて欲しい人だ。 

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     2013/12/21

    「ガイーヌ」の決定盤。ストーリーはともかく音楽は土俗的で実に面白く、全曲盤で聴くべきだ。輸入盤は全くお話にならないくらいひどい音であり、国内盤の再登場は大歓迎。ナショナル・フィルも健闘している。

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2013/12/06

    「ダフニス」と「ラ・ヴァルス」は数年前エヴェレストがら酷い音で出たものと同じだと思うが、判別できないくらい音が違う。こんなに優秀な録音だったんだ。演奏もラヴェル、ドビュッシーが最高だ。ラヴェルはバルビローリ・マジックと呼びたいほどの幻想と興奮。「海」も最晩年のパリ管とのものより演奏、録音ともはるかに上まわる。「幻想」はオケの非力さが目立つのが残念だが、独特の語り口は味わえる。リハーサルがステレオで入っているが、晩年のダミ声と違い、明るい声で指示を出しているのがわかる。パイ時代の演奏の覇気はここからきているのだろう。

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  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2013/12/04

    オーマンディのマーラーなんて殆どの人は興味がないだろうが、実は名演である。「大地の歌」をこれほどカラフルに美しく演奏したものは聴いたことがない。厭世観はないかわりに生きる力に溢れていて面白い。二人の独唱者も立派な出来。10番は中間3楽章の楽想の乏しさが如何ともしがたく、終楽章を聴くために我慢するのが常だが、この演奏ではオーケストラの圧倒的な名技によって実に楽しく聴かせてそのハードルを軽く越えてしまうのが驚きだ。ただ、肝心の終楽章に胸を締め付けられるような瞬間が全くなく、ひたすら美しく流れるのは大いに不満であるが。ラトルやギーレンのようにトルソとして描くのではなく、完成作品としてとにかく聴かせてしまうという点で一聴に値すると思う。

    3人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2013/11/29

    マゼールは今回のチクルスではいつもの手練手管を抑え、巨視的にマーラーを描こうとしたようだ。テンポは遅く、タメをたっぷりとり、悠然と進むその演奏を緩いと感じるか、巨匠的と感じるかは人によって分かれよう。ただ、同じロイヤル・フェスティヴァル・ホールでのライヴであるユロフスキ/LPOと比べると、表現の新鮮度、色彩とも劣り、特に1番は完敗である。2番も巨大な表現であり終楽章は高揚するが、どこか醒めており、テンシュテットのような感動は得られない。どうやらマゼールは曲が複雑になればなるほどやる気がでるようで、1番→2番→3番とだんだん面白くなってくる。3番はオケ、合唱も含め屈指の出来。録音も不足ない。評価は迷うが、やはり聴いてほしいという気持ちが強いので、甘いながらも満点とした。

    2人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 4人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2013/11/26

    ペトレンコの表現はシャープで大仰なところが一切ない。オーケストラ・コントロールは抜群であり、この大曲を最後まで凄まじい緊張感をもって引っ張る。ムラヴィンスキーがもしこの曲を振ったらこんな感じになったのではと思わせる圧倒的名演である。RLPOの見事さも絶賛したい。グローヴスやマッケラスの指揮でひなびた演奏をしていたのと同じ団体とはとても思えない。余談だが、私が初めてこの曲を聴いたのはハイティンク/LPO盤。30年程むかしだが、当時の音楽批評では酷評であった。それも演奏以上に曲に対して。高名な評論家は「所詮5番の試作にすぎない」と評したため、レコードを買うのに勇気がいったものだ。ところが聴いてみて一発で大傑作だと確信。「ラトルやチョンによってこの曲の真価がわかった」なんてのは嘘だ。突然の曲想の転換やパロディ語法といったこの曲の新しさに何度も聴いて慣れただけだろう。ハイティンクだって決して悪くなかった。評論家は一般リスナーの三週くらい遅れているという代表例である。

    4人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2013/10/21

    先に出たニールセンで驚き、是非バルビローリ・ソサエティからチャイコフスキー、ドヴォルザークも出してほしいとレビューに書いたら早速出た。テイチクやロイヤル・クラシックスでの埃っぽさ、粗さが見事に改善された丁寧な復刻であり、買い直す価値は充分あると思う。それにしてもこの演奏の熱さはどうだろう。決して上品な演奏ではないのだが、その感情の爆発の激烈さに心を奪われずにはおかない。オケの燃え方も凄い。バルビローリの代表盤としてドヴォルザークとともにカタログに永く残してほしい。

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  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2013/09/30

    前作のシューベルトは、半ば地元贔屓でレビューを書いたが、このモーツァルトはそうしたこと抜きで、充分推奨に値する名品だと思う。2年前生演奏で聴いたモーツァルトは流れがよくなく、もうひとつの出来であった。ところが今回は、タッチがはるかに洗練され、音楽の流れも非常によい。それでいてデビュー当時のピュアな感性も保っており、瑞々しい演奏になっている。「トルコ行進曲」のリズムは異論もあるかもしれないが、基本的に装飾も趣味がよく、第1級のモーツァルトといえる。カメラータのオンマイクすぎる録音は相変わらずだが、前作よりは音の抜けはよくなっており、演奏の足を引っ張ることがなかったのは幸いだ。

    0人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 4人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2013/09/27

    深い音色から醸し出される含蓄という点ではフィリップス時代の方が上であり、ベートーヴェンのソナタはフィリップスへの60年代の全集に軍配を上げたい。一方でこのEMI選集では、ヴィルトゥオーゾ要素は明らかに優っており、さらに瑞々しいファンタジーに溢れていることが特筆される。有名なジュリーニとのブラームスが圧巻だが、それ以外のガリエラとのコンチェルトもどれも良く、フィリップスへのものを大きく凌ぐ。ショパンのエチュードとソナタも全く素晴らしく、めったに演奏されないシューベルトの3つの即興曲が取り上げられるなど、聴きどころ満載。これを聴かなければ、本当のアラウを知ることはできないといっていい。

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2013/09/21

    小学生のころ、ガンバのロッシーニはよく聴いた。今聴いても、活力みなぎる演奏は充分魅力的だ。殆ど忘れられた指揮者になってしまったのが不思議である。もう1枚の名序曲集の出来栄えもいい。「エグモント」からパワー全開だ。なお、HMVの曲目紹介では、ロッシーニの「コリントの包囲」序曲が抜けている。

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  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2013/08/18

    第1楽章のボレロでは、オケの色彩、表情がどこかおしゃれである。成程当初はナチスもファッショナブルであり、それが憧れにも繋がったことを思い起させる。それが繰り返される毎に巧妙にテンポアップされ、だんだん息詰まる展開になっていき、事態を止められなくなった時にはとんでもないことになってくる様子が鬼気迫る演奏で表出される。第3楽章の木管もカラフルであり、通常のモノトーンの印象とはだいぶ違う。その分を、弦が心を抉る。ペトレンコの表現は奇抜ではないが、充分個性を発揮しており、現在進行中のショスタコーヴィチ・シリーズの中でも傑出したものである。オケも好演。終楽章のグランカッサが腹に響く。

    3人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2013/07/22

    オケは両翼配置、響きの重心は低く渋く、往年のドイツの団体かと思わせる。テンポもゆっくりだが、第1楽章の弦の刻みは克明。まさに堂々たるブルックナーだが、第2楽章終盤で驚くほど美しく、そしてあまりに人間的な瞬間が現れる。これはマーラーでしょうと言いたいが、デイヴィスにとってはこういう曲だったのだろう。こういうブルックナー、けして嫌いではない。録音が悪いというレビューがあるが、私はむしろLSOライヴとしては上出来だと思う。

    0人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2013/07/01

    コマンド録音を出してほしいとここに書いていたが、メモリーズから出るとは。ただし復刻には問題ありだ。音質は4番→3番→2番→1番の順で良く、4番は良好だが、1番はレンジが狭く低音は出ず、フォルテはうるさく、鑑賞の限界だ。コマンドは35ミリマグネティックフィルム録音のはずだが、どうして曲ごとにこんなにばらつくのか。演奏は優秀。ライナー、セル、ベイヌムと共通する即物主義、硬派のブラームスであり、4番は、このスタインバーグが他の3人を凌ぐ。オーケストラも素晴らしい出来であり、いわゆるビッグ5比べと全く遜色がない。だからこそ復刻の不備が残念だ。コマンドの版権はユニヴァーサルが持っていると思われるので、DG録音と合わせてセット化してくれることを強く要望したい。

    3人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 5人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2013/06/30

    モノラル録音だが、音質は問題なし。デュ・プレの弓が弦を噛む音を生々しく捉えておりスタジオ録音よりいいぐらい。演奏はまさにデュ・プレ。無骨で体当たり的、音楽がどこに進むのかと思わせる危険性を孕んでおり、実に魅力的。ゲルバーのブラームスも聴きごたえがある。アルブレヒトの指揮が熱情に溢れ、ロマンティックそのもの。展開部でのゲルバーの打鍵の強烈さには圧倒されるが、この人は22才にして高度な音楽設計ができており、そこがデュ・プレとの違いだ。

    5人の方が、このレビューに「共感」しています。

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