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うーつん さんのレビュー一覧 

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2013/08/29

     ショパン・イヤー、当然ながらいろいろな盤が登場したものだ。メジューエワのショパンもいろいろ出ていた。しかし全部買うことが叶わず、曲目の豊富さに魅かれたこと、彼女のライヴの味わいを体験したかったことを考え当盤を購入した。   聴く前の先入観では「甘ったるいショパンだったらいやだな」だが心配ご無用。しっとり聴かせる、味のあるショパンだった。   そこはかとした「タメ」がまさにため息をつかせる。どこか儚い、少し触れたら壊れてしまいそうな音の繋がりが美しい。そんな雰囲気を感じ取ったのかどうか拍手も曲が終わってから余韻をかみしめたような感じでよかった。余韻を寸断する「ブラボォ!!」の絶叫はこのCDには、メジューエワの演奏には、似合わない。  ちなみに、セッション録音だともっと突きつめるのだろうか? 少しずつ集めたいので簡単に廃番にしないでほしい。

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     2013/08/14

    今年(2013年)の夏は暑い。暑いときに冷えた部屋で冷えたものを食べるのも暑さしのぎにはよいだろう。だが、太陽照りつける戸外で汗をだらだら流しながら熱々の食事をするのも一興(熱中症には注意すべきだが)。 バーンスタイン&NYPのマーラーの3番はまさにそんな感じの印象だ。作曲者が最終的には削除したものの、この曲が「夏」に関連したものであるからそう感じるのだろう。涼しげでクール、「汗かくなんて汚いからスマートにいきますよ」みたいな演奏では幻滅。やる以上は当盤みたいにとことんアツく演ってほしい。冒頭のホルンの咆哮から最終楽章の弦のうねりまで熱血のマーラー。

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  • 4人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2013/08/14

     悠然と、動じることなく謳われるブラームス。決して急ぐことはないし、ことさらにコブシを聴かせてやろうといった力勝負もない。大河の流れのように滔々と音楽が流れていく・・・そんなブラームスと感じた。ジュリーニだからこそできる芸当だろうし、ウィーン・フィルだからこそ出せる音色なのだろう。ウィーン・フィルもジュリーニという「バック」があるからこそ、思い切り彼らのブラームスを表現しているように思った。
        初めに聴いたのはかなり前のこと。聴きこみが若いせいか、今以上に何も知らなかったせいか「こんなスローじゃ退屈」と放っておいたのだ。最近ふと見つけて聴きなおしてみると「ああ、この流れと音の繋がりが落ち着いていいなぁ」と思ってしまったのでレビューしてみた。     ジュリーニの解釈をきくというよりはウィーン・フィルが奏でるブラームスを聴く様な印象を受けた。弦楽器の落ち着き、管楽器のひなびた響き・・・ムジークフェラインザールの音響のせいか、楽団の持つウィーン仕様の楽器の音色の賜物か判らないが音楽の佇まいがいい。グッと盛り上がりたい向きには物足りないかもしれないがじっくりブラームスの交響曲にひたりたい方にはお勧めしてみたい。     ちなみに第1番、第2楽章のヴァイオリン・ソロを受け持ったコンマスはどなたでしょう。ご存知の方いましたら教えてください。

    4人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2013/07/29

     だれがつけたか知らないが、「皇帝」とニックネームはミケランジェリが弾くからこそ「皇帝」と呼ばれるに相応しい。最初のピアノ独奏から音のテンションというか、「音がピンと立っている」雰囲気が気に入っている。なんでももともとはテレビ放送用に収録したらしいから是非DVDでも観てみたい。 「皇帝」の名盤は数多くあるが、それらをよく聴かれている方にこそお勧めしたい。また(ベートーヴェンの)第1番・第3番のピアノ協奏曲も同様の理由でお勧めしたい。

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2013/07/29

     硬質なクリスタルのようなショパン。聴いてまずそんな感想をもった。禁欲的で一切の妥協も遊びも許さないのに、とても面白い。いわゆる「ショパン的」なショパンではない。なのにぐぐっと惹きこまれてしまう。他のどのショパンの演奏ともちがう、孤高の、極北の演奏。そもそもショパンというよりミケランジェリを聴いているCDといえるのではないだろうか。有名なドビュッシーのCD以上にミケランジェリというピアニストを表現している、と私は考えている。   また演奏には関係ないが、ジャケット写真の醸す雰囲気が演奏とぴったり合っている気がする。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2013/07/27

     他のレビューで「硬派」と書かれているが私も同感。加えて言うなら「極めて意志的」なブラームスと感じる。他の演奏が意志的ではない、というわけではない。何かをやってやろうというアイディアありき・・・ではなく、楽譜をひたすら音楽化していくべきという意思を強く感じる。少なくともベテランの老指揮者が行う指揮とはとても思えない贅肉やダレが全くみられないのがすごい。若い指揮者では求められない、何やら厳しい老僧による禅修行のような・・・。   他のレビューでも書いたとおり私は楽譜のオタマジャクシを読めないが何かそういう雰囲気をいつも感じる。衿を正されるようなブラームスがここにある。録音のせいか演奏の特徴なのか音が外に拡がらず内に引き締まるような音質で、もう少し響き渡ればいいと思う。ブラームスの音楽を愉しみたい時は他のCDを聴くが、ブラームスを通して何かシャンとしたい時はヴァントのCDから凛とした空気をいただいている。

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     2013/07/24

     冒頭の「タンホイザー」序曲から安心して聴けるのが嬉しい。どっしりと鳴らして、歌うところは目いっぱい歌う。強弱早遅の表情をつけすぎて繊細だが「ワーグナーはこんなに細くないでしょ」とがっかりすることもない。タンホイザーで沸き立った興奮を「ジークフリート牧歌」で少し落ち着けて、いよいよ「トリスタンとイゾルデ」。J.ノーマンの芳醇かつ濃厚な歌声があの大きいザルツブルク祝祭大劇場に響き渡るのだからたまらない。「イゾルデ姫」というより「巫女」と呼びたくなるような神々しいイゾルデの愛の死にしびれる1枚だ。ノーマンがカラヤン&VPOとがっぷり四つに組んだこの好取組、ぜひいろいろな方にも聴いていただきたい。

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     2013/07/15

    A.シフによるベートーヴェンのソナタ全集の中で、第8巻(Op.109-111)と並んで好きな巻がこれ。特にワルトシュタインがお気に入り。あくまで私個人のイメージだが、聴いていて自然にわくわくしてくる第1楽章。明るい森の中で物思いにふけるような静かな第2楽章、続けてそよ風(時々風力が強まる時もある)が吹き抜けるように爽やかな第3楽章。  もちろんテンペストなどが含まれるOp.31のソナタ群も若きベートーヴェンの才気が溢れる、はつらつとした演奏でお勧めできる。

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  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2013/07/15

     のびやかなゴールドベルクだ。音は濁りが無い美しいトーン。音の運びも自然で、歌うような装飾音もくどくない。朝聴くのにちょうどよい気がする。それにしてもECMから出るシフのバッハ(他の作曲家でも)から目が離せない。このCDも発売すぐに購入したが買って良かったと思っている。安心して購入できるのが嬉しい。   (演奏者は研究したうえで演奏していると思うが)時代考証とか楽器の考証など、バッハには問題があることは承知している。が、そんなことを考えさせない「今生まれたばかり」のミューズの泉からほとばしる音楽がここにはある、と思う。

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     2013/07/14

     一度アナウンスされながら引っ込められ、「このままお蔵入りか・・・」とあきらめていたら発売され即購入した記憶がある。     鮮烈・・・このショパン・アルバムの感想を一言で表現するならこうなる気がする。というよりアルゲリッチの演奏そのものが鮮烈なのだろう。ショパン・コンクールで一世を風靡するころの御し難い駿馬のような彼女のショパン。曲の完成度や解釈の深さという物差しで測る方にはお勧めしかねるが、その種の聴き方もねじ伏せてしまうような圧倒的なインスピレーションがここには詰められていると思う。

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     2013/07/14

     たしかアルゲリッチがラビノヴィチと共演し始めた頃、テルデックに入れた最初のディスクだったと記憶している。聴いてすぐに虜になった。作品45の交響的舞曲が当盤のメインなのだろうか? しかし私は作品5の組曲が一番気に入っている。作曲者が詩などからインスピレーションを得た美しい曲集でロシア的な、そしてラフマニノフ的な優雅なロマンティズムが心地よい。     作品5&17の組曲は、雰囲気任せに甘く演奏するとこてこての砂糖菓子みたいになってしまう曲のように思う。しかしこの盤ではそうならず、聴かせどころはぐっと踏み込みながらもきりっとした雰囲気を保っている気がする。アルゲリッチの演奏とラビノヴィチのクールな解釈のためではないだろうか。作品45の交響的舞曲はアルゲリッチにふさわしい曲だし、実際ツボにはまっている。

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     2013/07/14

     たしかアルゲリッチがラビノヴィチと共演し始めた頃、テルデックに入れた最初のディスクだったと記憶している。聴いてすぐに虜になった。作品45の交響的舞曲が当盤のメインなのだろうか? しかし私は作品5の組曲が一番気に入っている。作曲者が詩などからインスピレーションを得た美しい曲集でロシア的な、そしてラフマニノフ的な優雅なロマンティズムが心地よい。     作品5&17の組曲は、雰囲気任せに甘く演奏するとこてこての砂糖菓子みたいになってしまう曲のように思う。しかしこの盤ではそうならず、聴かせどころはぐっと踏み込みながらもきりっとした雰囲気を保っている気がする。アルゲリッチの演奏とラビノヴィチのクールな解釈のためではないだろうか。作品45の交響的舞曲はアルゲリッチにふさわしい曲だし、実際ツボにはまっている。

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2013/07/09

     (発売前レビュー)  待ちに待ったベルリン・ドイツ・オペラ&G.フリードリヒの「トリスタン」。1993年実際にこのプロダクションを観にいけた者にとって嬉しいニュース。   以前NHKで放送したものをVHSで録画したから「DVDはいらないか」とたかをくくっていたら、DVDはあっという間に絶版になるわ、VHSテープがダメになるわでがっかりしていた。それがBlu-rayで出てくれる・・・。まだ観ていないのでレビューとして参考にはならないと思う(よって星をひとつ自主規制)。が、あのR.コロのトリスタンが聴けるのはお勧めに値する。フリードリヒの演出も深くて落ち着きがあり、これも一見の価値あり。ひとつだけ不満なのは日本語の字幕がないこと。日本での公演収録なのに日本語が無いなんて・・・。だから星をひとつ減らしておく。結局星の数は3つとなるが実際には5つ分の価値があると思っている。

    2人の方が、このレビューに「共感」しています。

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     2013/07/07

     音が鳴っているところにメッセージがあるのは当然として、音のないところにメッセージが感じられるのがアファナシエフの特徴と思う。一瞬の間というか「ため」に感じ入ってしまう。DENONにもD959の録音があるので聴き比べも面白い。当盤のほうがより自然の息遣いに感じる。だからこそ音の間にあるもの、間(ま)にあるものが切実に伝わってくる気がした。  ソナタももちろんすばらしいが、D946にこそこのCDの魅力を感じることができた。   ソナタという枠組みから解放された自由なイメージの中にふと表れる間に胸が締め付けられる。いくつかの鍵盤を同時に弾いて得られる音−「和音」という理屈的なものでなく−の重なりにも耳で聴くのではなく、音がいくつかの水滴のように落ちて心に沁み込むような錯覚を覚えてしまうことがある。

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2013/06/24

     ショパンそのものの演奏・・・という表現は似合わない気がする。それを求めるならツィメルマンの盤をお勧めしたい。このポリーニの演奏は、現代ピアノならではのショパン、といった感想をもった。音の輝き、張りとダイナミクス。豪快に鳴らしきるからこそ感じるピアノの快感を得られた。私がこのCDで最も好きなのはバラード4番。上記の私が感じたものが一番出ているから。詩としてのバラードというより、ドラマとしてのバラードといった趣きがある。いま思いつく自分のCD棚のバラード集で比較するなら、繊細なショパンの心に寄り添うならツィメルマン、ショパンが音符として遺した詩情の発露を感じたいならルイサダ、ショパンという男性が楽譜に刻みこんだドラマを感じたいならこのポリーニ。

    2人の方が、このレビューに「共感」しています。

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