SACD

交響曲全集 ヴァント&北ドイツ放送交響楽団(1995年〜1997年ライヴ)(3SACD)

ブラームス(1833-1897)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
SICC10130
組み枚数
:
3
:
日本
フォーマット
:
SACD
その他
:
ハイブリッド

商品説明

DSDマスタリング・エディション
ヴァント&北ドイツ放送交響楽団/ブラームス:交響曲全集[1995年〜1997年ライヴ]


ヴァント生誕100年・没後10年記念
DSD最新リマスタリング&SACDハイブリッド仕様(日本のみの発売)

ドイツの巨匠指揮者ギュンター・ヴァントは、生涯にわたって「音楽に奉仕する」ことをモットーとし、理想とする演奏を妥協することなく追い求めた「音楽の求道者」でした。スコアを徹底的に研究して熟成させた解釈を、長期間のリハーサルによってオーケストラに叩き込んで作り上げた究極の演奏は、世界中で根強い信奉者を生みました。音の世界遺産とでも評すべきその晩年の音楽の深まりは、RCA Red Sealレーベルへの録音に刻まれています。その中から特に充実した名演を選びぬき、DSDリマスタリング+ハイブリッド・ディスクとして発売。厳しさを忘れた21世紀に改めて問いかける、真実の音楽の姿がここにあります。
1995年〜1997年にかけてハンブルクでライヴ収録されたヴァント3度目の、そして最後のブラームス交響曲全集。細部まで有機的な血が通った、巨匠ヴァントならではの緻密な解釈による正統的なブラームス演奏の凄さを伝える名演です。(SONY/RCA)

【収録情報】
ヨハネス・ブラームス
Disc1
1.交響曲第1番ハ短調作品68

Disc2
2.交響曲第2番ニ長調作品73
3.交響曲第3番ヘ長調作品90

Disc3
4.交響曲第4番ホ短調作品98

 北ドイツ放送交響楽団
 ギュンター・ヴァント(指揮)

 録音時期:1996年4月21日〜23日(第1番)、1996年6月9日〜11日(第2番)、1995年4月9日〜11日(第3番)、1997年12月7日〜9日(第4番)
 録音場所:ハンブルク、ムジークハレ
 録音方式:デジタル(ライヴ)
 DSD MASTERING
 SACD Hybrid
 CD STEREO/ SACD STEREO

内容詳細

“音楽の求道者”として理想とする演奏を妥協することなく追い求めたヴァントによるブラームスの交響曲全集。北ドイツ放送so.との長期間のリハーサルによって行き着いた、究極の演奏をじっくりと楽しめる。(CDジャーナル データベースより)

収録曲   

総合評価

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 他のレビューで「硬派」と書かれているが...

投稿日:2013/07/27 (土)

 他のレビューで「硬派」と書かれているが私も同感。加えて言うなら「極めて意志的」なブラームスと感じる。他の演奏が意志的ではない、というわけではない。何かをやってやろうというアイディアありき・・・ではなく、楽譜をひたすら音楽化していくべきという意思を強く感じる。少なくともベテランの老指揮者が行う指揮とはとても思えない贅肉やダレが全くみられないのがすごい。若い指揮者では求められない、何やら厳しい老僧による禅修行のような・・・。   他のレビューでも書いたとおり私は楽譜のオタマジャクシを読めないが何かそういう雰囲気をいつも感じる。衿を正されるようなブラームスがここにある。録音のせいか演奏の特徴なのか音が外に拡がらず内に引き締まるような音質で、もう少し響き渡ればいいと思う。ブラームスの音楽を愉しみたい時は他のCDを聴くが、ブラームスを通して何かシャンとしたい時はヴァントのCDから凛とした空気をいただいている。

うーつん さん | 東京都 | 不明

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まあ、一言でいえば「硬派のブラームス」で...

投稿日:2012/07/28 (土)

まあ、一言でいえば「硬派のブラームス」ですかな。楽譜にないことはせず、ないものは盛り込まない、かたくなな男のブラームス。正直なところ、それが魅力でもあれば欠点でもありますなあ。これら交響曲の滋味を冷静に味わうということでは、至って結構でしょう。一方、これまで多くの指揮者が聴かせてくれた思い入れとロマンがないのは物足りない、といふところ。たとえば、いかにもイメージ通りの「ドイツ」を感じさせてくれた第1番の演奏(ベーム/ベルリンフィル、ケンペ)、開放感と柔軟さが何とも心地よい第2番の演奏(バルビローリ/ウィーンフィル)、力強くもまた哀感のある第3番の演奏(ボールト/ロンドン響)、まさしくロマンティックな世界を展開した第4番の演奏(ヨッフム/DSK)、といったディスクでブラームスの各交響曲の魅力を知ってしまうと、ここでのヴァント先生の演奏はあまりにもそっけなく、ブラームスを聴く「楽しみ」としての要素が少ないなあ。もちろん、いろんな演奏として比較して優劣を競うとかいう次元を超えて、ヴァント先生ならではの立派なお仕事としての固有の意義をこのセットは持っていますけどね。トータル、ハイレベルながら、なかなかに人を気安く寄せ付けない、いかめしくハードな演奏。録音は良好。優秀というほどでもない気がします。

ほんず内閣総理大臣 さん | 北海道 | 不明

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これは素晴らしい名全集だ。1990年代に...

投稿日:2012/03/20 (火)

これは素晴らしい名全集だ。1990年代には、ほぼ同世代のドイツ人指揮者ザンデルリングがベルリン交響楽団を指揮してブラームスの交響曲全集をスタジオ録音しているが、1995年〜1997年に、ヴァントが北ドイツ放送交響楽団とともにライヴ録音した本全集も、ザンデルリングによる全集に比肩し得る至高の名全集と評価し得るのではないだろうか。当初の予定では、全集を一気に完成させる予定であったが、ヴァントが体調を崩したために、第1番〜第3番が先行発売され、1997年に第4番が単独で発売されたという経緯がある。ヴァントは、本全集の約10年前にも、手兵北ドイツ放送交響楽団とともにブラームスの交響曲全集をスタジオ録音(1982〜1985年)している。この他にも、交響曲第1番については、シカゴ交響楽団、ベルリン・ドイツ交響楽団(1996年)、ミュンヘン・フィル(1997年)とのライヴ録音、交響曲第4番についても、ベルリン・ドイツ交響楽団とのライヴ録音(1994年)が遺されている。いずれ劣らぬ名演と言えるが、気心が知れたオーケストラを指揮した演奏ということからしても、本全集こそは、ヴァントによるブラームスの交響曲演奏の代表盤と言っても過言ではあるまい。ヴァントによる演奏は、ザンデルリングのゆったりとしたテンポによる演奏とは大きくその性格を異にしていると言える。やや早めのテンポで一貫しており、演奏全体の造型は極めて堅固。華麗さとは無縁であり、演奏の様相は剛毅かつ重厚なものだ。決して微笑まない音楽であり、無骨とも言えるような印象を受けるが、各旋律の端々からは、人生の諦観を感じさせるような豊かな情感が滲み出していると言えるところであり、これは、ヴァントが晩年になって漸く到達し得た至高・至純の境地と言えるのではないかと考えられるところだ。そして、演奏全体に漂っている古武士のような風格は、正に晩年のヴァントだけが描出できた崇高な至芸と言えるところであり、本盤の各演奏は、ザンデルリングによるものとは違ったアプローチによって、ブラームスの交響曲演奏の理想像を具現化し得たと言えるのではないだろうか。各演奏の出来にムラがないというのも見事であると言えるところだ。いずれにしても、本全集は、ヴァントの最晩年の至高の芸風を体現した至高の名全集と高く評価したいと考える。音質は、1990年代のライヴ録音であるだけに、従来CD盤でも十分に満足できる音質であったが、今般、ついにSACD化されたのは何と言う素晴らしいことであろうか。音質の鮮明さ、音場の幅広さのどれをとっても一級品の仕上がりであり、あらためてSACDの潜在能力の高さを思い知った次第だ。いずれにしても、ヴァントによる至高の名演を、SACDによる極上の高音質で味わうことができるのを大いに歓迎したい。

つよしくん さん | 東京都 | 不明

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人物・団体紹介

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ブラームス(1833-1897)

1833年:北ドイツのハンブルクでヨハネス・ブラームス誕生。 1843年:演奏会にピアニストとして出演。作曲家、ピアニストのマルクスゼンに師事。 1852年:ピアノ・ソナタ第2番が完成。 1853年:ピアノ・ソナタ第1番、ピアノ・ソナタ第3番が完成。 1854年:ピアノ三重奏曲第1番、シューマンの主題による変奏曲が完成。

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