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砂林 さんのレビュー一覧 

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  • 6人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/12/12

    録音も演奏もよく、名曲集として手許に置くには最適。ここでの演奏を聴きながら、そういえばブーレーズのあの演奏、スイトナーのこの演奏、という過去に聴いた名演との再会にも一役買うきっかけを与えてくれるのがいい。長く奇珍の演奏を最良としてきた日本の歪んだ音盤マニアにはいい刺激を与えてくれるセットだろう。

    6人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/05/31

    フィードラーの録音は限られているし、私もルロイを聴くときは蓮華人さんのようにユタ響ではなかったもののピンキー/ケルン放響という愛聴盤を持っていた。だが、それはかつてこのMCA盤をHMV池袋店で買い逃した故のことで、改めて今聴いても、この盤がそれほど的を外したものだとも思えない。POPSのオーケストラでは旨くリズムが刻めない曲でもここではゆうに水準を越えているし、録音は古いなりに質は高いと思う。ただ、曲の面白さ、興がるさを愉しむという点では、確かにこの盤は音質を含めて少しお堅いかもしれない。だが、作曲者自身の指揮者としての一面を見られる、という点でもこのAmericanDeccaは貴重だし、これはこれで私には充分だ。

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  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/05/30

    中身の素晴らしさは他のレヴューが充分触れているので「冬の旅」についてだけ一言。論者の中には、老境で枯淡の味わいの「冬の旅」が捨てがたいのでディスカウもSONY盤がいい、という人がいるが、当該の内容は職人がマイスターを目指す修行中の「冬」を語っているものだ。若さ故の悩み、若さ故の彷徨こそが題材。声のでかい、精力的な歌い手こそ理想ではないのか?
    幼少時のことなので判然としないが、日生劇場のこけら落としで来日した時、文化会館で「冬の旅」をやってNHKで放映したのではなかったか?「おやすみ」の冒頭から引きつけられた思い出がある。あの時のディスカウはこのディスカウに近い。当方には永遠の名盤。

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  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/05/30

    なぜか買いそびれたままだったサヴァリッシュのsy全集。シューマンはオケで買う、という当方の偏見を地でいくような名演。この時代のSKDの音は素晴らしい。なぜこれを購入しなかったか?当時、コンヴィチュニー/ゲヴァントハウスに嵌りきっていてあの音から抜け出せなかったことと、その後にはクーべリック/ババリア放響の至芸に熱中していたためである。その間ですっぽりこの名盤は落ちてしまっていた訳だ。しかし東独の音は独特。
    レコード芸術誌は一時期、出谷啓に代表される戦後アメリカハーシーチョコレート礼賛世代が幅を利かせていた時代があって、「シカゴ響が世界一。東独のオケは高い楽器を持たせれば往年の響きを復活できるかも」などという極論がまかり通っていて、私はだんだんレコ芸を読まなくなっていった。シューマンの意図は、東独のLGHやSKDをオケそのもののイメージに反映して造形されていた面があって、この演奏を聴くと、あぁやはりここに戻ってきたんだ、という感を強くする。シューマンならこの音で、というお奨め品。

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/05/30

    当然と言えば当然なのだが、シューマンとモーツァルトの名演には畏れいる。LP・CD時代を通してハスキルを語るには充分すぎるアンソロジーで、このシリーズとしてはハイドンポートレイトと並ぶ文句のつけようのない内容の箱。ただ、これはハスキルには何も由来しない瑕疵なのだが、ベートーヴェンの特に3番に付けているスイスのヴィンタートゥール音楽院?のオケが正直言ってだいぶ格落ちのアンサンブルで、私にはハスキルの名演の脚を引っ張っている感があるが、どうだろう?このオケについてはステレオ時代になってPHILIPSから出たシェリングの最初のバッハ協奏曲全集でも同じ感想を持っている。他にかなりよい演奏のものも知っているので、出来不出来の大きいオケなのだろう。今は金太郎飴みたいなハズレなしの音盤時代だからこそ、敢えてこういうリザヴェーションは付けておきたい。

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  • 7人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/05/17

    THE PERCY FAITHという名の日本のビクター制作によるパーシーフェイス名曲集だが、むろん本人の指揮監督によるものではない。それ故ジャケットにまで何の関係もないパーシーフェイス本人の写真を載せるのはやめるべき。ましてや「KING OF MOOD MUSIC」等と潜称するのは、「ストリングスの女神」と世界中が認めた個人の業績を冒涜すること甚だしい。本物に比べて演奏はあの絶妙なリズム感に乏しく、モッサリとしていて遜色がありすぎる。いくらでも本物の演奏が安価に購入できる時代に、堂々と偽物を紛らわしい形で世に送るのはもうやめてほしい。日本のコピー文化はまだ健在だ。中国を嗤っている場合ではない。

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/04/11

    BRILLIANTのハイドン180CDは購入しなかったが、ハイドンイヤーの前後に購入したCDはQ全集やSY全集、スコットランド民謡編曲集など、相当数にのぼった。このセットはモノラル主体で新しい録音ではないが、いわゆる名演を集めた大変聴きごたえあるものばかりで従前の最新録音に比べてもCPは高い。カイルベルトさんの「天地創造」など、ああ、ここがステレオでも少し立体感があったらなぁ…と、つい無いものねだりしたくなる程のいい出来。唯一ソロモンのソナタニ長調だけは雑音の取りすぎで、元々の音のエネルギーがなくなったドローンとしたものになっているのが残念。ターリッヒの「我が祖国」復刻以来そう思い続けてきたが、クワドロマニアやメンブランの復刻者はSPの針音を消すことには熱心だがそれで失われる音については関心がないようだ。きっとオリジナルのSPはもっとメリハリがある演奏だったと思われる。ハイドン初めて、という人にもお奨め。

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  • 6人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/02/18

    you tubeで在りし日のパーシーフェイスのライブが見られます。それはそれは素晴らしい演奏です。たこやきXさん、私もこれが「●○ファンタスティックオーケストラ」だったら、「ああ、なかなかいい演奏だ」と言うだろうと思います。このCDはパーシーフェイスのスコアをかなり忠実に再現していますが、SONYから出ている「本物」のCDと聴き比べてみてごらんさい。you tubeの「本物」を見て下さい。せめて「ニューパーシーフェイス」とか「新パーシーフェイス」とかにはできなかったんでしょうか?偽は偽でしょう。

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  • 5人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/02/04

    かつて楽聖の生誕200年の年、日コロからダイヤモンド1000シリーズの番外のような形で出されたエヴェレスト原盤の6枚組のLP。同時にファインアーツ四重奏団のQ全集も1枚千円で出たが、これは久しく発売されていない。当時は全巻購入するとネクタイピンかカウスボタンが貰えた。
    思い入れも含めて☆5つと言いたいところだが、ステレオ録音としてももの足りないので今の時代に生きている人に音質の点では到底お奨めできない。音楽はすばらしく、均質的(偶数番がいいとか、奇数番に特徴があるとかがない)で、どれも相当の出来である。ただしセル/ACGの5番に顕著な「ア!」という「冴え・迫真感」はないから、じっくりと聴き込むと味のある演奏だ。ロンドン響もかつては相当凄かったんだという片鱗くらいはこの録音からも判る。

    5人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/01/24

    中学1年の時、「アンダンテカンタービレ」の入った7インチ(17センチ)LPにカプリングされていたのが太陽3番のメヌエット。ジャケットにも詳しい解説がなく、さんざん探しまわってやっとWCHQの来日時の録音LPを手にしたのは随分後。その後ウェストミンスター盤やCD復刻のオットープライザー盤などを聴いたが、同曲の録音は見当たらなかった。ウルブリッヒQや他のQの演奏もかなり聴いたが、Qの奏法そのものの変遷もあり、どうしてもこの演奏に懐かしさを求めてしまう。
    平林直哉氏による「ウェストミンスター異動の際の混乱でマスターが行方不明…日コロムビアから板起こしで再発した」という記事を読むにつけ、なんとか入手できないものかと思っていたが、今回比較的良好なリマスターで再発されたのは誠に嬉しい。カンパーの腕もそう傷んでおらず、ウェストミンスター盤の完成度はないかもしれないが、どれも心を打つ名演となっている。なおライナーノート中の「ウィーン交響楽団はむろん「ウィーンフィル」の誤記であろう。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2009/08/29

    日本ではハープといえばリリー・ラスキーヌ、という第一選択が多く、サバレタは通好みの対象だったが、とても素晴らしい。特にヘンデルのオルガン協奏曲編曲版6番はラスキーヌのエラート盤に勝るとも劣らない名演。CD2のスペイン音楽集は、ギターで耳馴染みのものが多いが、グラナドスなどこの演奏で聴くと、これはハープのためにこそつくられたのでは?と思わせられる。DGからも何枚か復刻されているが、この1組はお奨め。

    1人の方が、このレビューに「共感」しています。

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