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CD
シューマン:詩人の恋、ヴォルフ:ミケランジェロの詩による3つの歌曲、ブラームス:4つの厳粛な歌、他 マティアス・ゲルネ、ダニール・トリフォノフ
Bariton & Bass Collection
この商品のすべてのユーザーレビュー(2件)
投稿日:2022/11/23
絶妙な渋好みのプログラミング。ゲルネとトリフォノフ、どちらのアイディアだろう。じっくりと、かつ深々として、心のひだに沁み込むようなゲルネの歌声は相変わらずのすばらしさ。そこに表現の広さと新たな物を吸収しようとする点では他の若手と比べ秀でたものを持つトリフォノフのピアノ伴奏を得て、素晴らしい出来あいだ。ブラームスは他レーベルに録音してあったが、ここに改めてのせてくるあたりにゲルネの並々ならぬ意気込みを感じる。ベルクの作品2はモノクロームに薄めの明るい光彩が添えられたような表現がやけに艶やか。ヴォルフとショスタコーヴィチは歌を愉しむというより詩を吟じ、味わうような趣き。シューマンは特にすばらしい。豊かな声量を振り回さず、繊細な歌いまわしによって傷つきやすい詩人の心の裡を細やかに歌い上げる。曲によって細やかに変化するトリフォノフの伴奏がゲルネの歌に寄り添う。ゲルネが次に来日するのはいつだろう。伴奏は誰がするのだろう。可能であればこのコンビと曲目で一夜設けてほしいものだ。とはいえ、この組み合わせでコンサート開くのは困難だろうから、このCDを繰り返し聴いて我が心の慰めにしていこうと思う。おすすめです。
うーつん さん
『夕映えの中で〜ドイツ歌曲集〜ワーグナー、プフィッツナー、R.シュトラウス』 マティアス・ゲルネ、チョ・ソンジン
この商品のすべてのユーザーレビュー(1件)
投稿日:2022/11/28
後期ロマン派ドイツ歌曲の精髄ともいえるプログラム。と偉そうに言ってもプフィッツナーの歌曲はこれが初体験。渋くて難解かなと恐る恐る聴いたがなかなか濃厚な歌がそろっており、もっと触手を伸ばしてみようかなと興味津々。 元々はゲルネの歌うヴェーゼンドンク歌曲集と「四つの最後の歌」の第4曲「夕映えの中で」が目当てで入手したのだが、全体の「夕映え」「夜」にちなんだ曲に彩られた濃厚な気配がとても気に入っている。「夜」が醸し出す、理性と狂気がすれすれに拮抗する不思議な情感。妖艶かつ、仄かな退廃の香りを漂わせたあやうい空気感が全体を通して漂う。これを演出するゲルネの深く濃厚な歌声に合わせているのがチョ・ソンジンの清らかな伴奏。質的に合わないのではないのだろうかと心配したが、むしろ上手い塩梅にマッチしているのが驚きだった。伴奏もこってりだったら少し辟易としていたかもしれない。チョ・ソンジンのピアノは知的であまり前に出ず、要所を丁寧におさえているような感じがして彼の資質の高さを感じた。
ヘルマン・プライ/ドイツ民謡集 3
投稿日:2021/02/26
ヘルマン・プライ。どうなんでしょうね。そろそろ過去の人扱いなんでしょうか。私くらいの年代だと未だ実演で聞いていたりするのですが。それにしてももう亡くなって随分になります。この録音は1960年代、今から見ると随分前の録音ですが、こういうものを歌わせると、何故だかにこやかに歌っているような気がしてならない。そういう人であり、そういう録音です。
Verdi さん
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ありがとうございました
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