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レエル さんのレビュー一覧 

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  • 4人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2008/04/24

    ポミエの演奏には、平和をや繁栄を謳歌したような、栄光の響きは伝わってこないが、充分にみがかれた深みのある明るさがあり、一定の波長で抽出される雫る調の音色には、プログラミングされたかのようにコントロールされている。とりわけ、テンポやデュナーミクに対する配慮は、とても丁寧で、隣同士との対比や、全体の中での均衡関係等、No.30.31.32他、その至るところで演奏技術や音色を充分にいかし工夫している。長らく他の全集が、お蔵入りになっている!

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     2008/04/23

    クリーンの音の美しさには、充分にみがかれた深みのある明るさがあり、特にテンポやデュナーミクに対する配慮はとても丁寧で、隣同士との対比や全体の中での均衡など、至るところで無理なくコントロールされている。演奏は感情に溺れることもなく、ベーゼンドルファーのしみじみとした追憶の感情が漂っている。但し、新鮮さは無い!

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     2008/04/22

    夢みるメランコリックなシューマンに、霊感を与え続けたにちがいないクララも、また彼の特質をとらえたような曲(メロディー)は、いかにも暗鬱とした晩年の雰囲気が醸し出されていて...Op.20・21は、80sのビル・エバンスが題材としても好みそうだし、Op.22はブラームスの夢にとらわれそうだ。

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     2008/04/19

    エッシェンバッハのピアノは主軸が非常に強靭で、明晰さをもって、音の隅々迄はっきりと認識をさせていくれますが、ともすれば、固い、冷たい、暗い、形式的といった評価が下されることもあるので残念です。しかしここでは、デュエットが幸いしたのか?剛直と柔弱、死と愛の対比といった精神的な内容を、鋭く直線的で男性的なタッチと柔らかく曲線的で女性的なタッチの対比によって、構築的に表現している。またシューベルトの非現実的な世界や、夢想への悲痛な崇高美が聴く者の心をふるい立たせてくれる。〜録音が少し、近接気味なのが残念です!

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  • 5人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2008/04/19

    No.4は、のっけからしみじみとした追憶の感情が漂ってくる。未熟な情感に溺れた甘ったるい演奏でもなければ、テクニックだけをひけらかす皮肉屋でもない。ただ題材の着想のもとなったクラヴィーアの本質を現代ピアノに移し変えるということでなく、全く新しい思想や感情を表現するために、新しい表現手段が必要になるが、バロックに連なる厳密な形式と指やペダルの動きに関する本能的な、欲求との結び付きのうえに成立しているように思える。これは演奏者の内部に、混乱や自家中毒を引き起こしかねぬ代物だが、ガヴリーロフはその形式観を指やペダルの動きへの欲求にさらすことによって、バッハの世界を、新たにつかみ直す新鮮な視点を我が物にしている。また一方で指やペダルの動きへの欲求を、厳しく監視する事によって、それを単なる瞬間的印象を超えるものとして演奏に定着させている。いずれにせよ?シフ以来の名演だが、あまり話題にならないのが不思議...?フランス組曲好きには、最高を超える代物です。

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     2008/04/18

    戸外の光に浸透された、ピアノの音色を浮かび上がらせたような雰囲気が、鮮やかに感じられれる。これは古典につらなる厳密な形式と、指の動きに感じられる本能的的な欲求との結び付きのうえに、はじめて成立するが、もはや単なる瞬間的印象を超えたものとして演奏に定着している。それは〜CD内のジャケット写真に載るレフの眼差しからも、込められた愛情が一杯感じられる!

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2008/04/18

    ペルルミュテールの演奏は戸外の光に浸透されたものでなく、心の内部の音を浮かび上がらせたような雰囲気が鮮やかに感じられるが、それは指の動きに関する本能的な欲求との結び付きのうえに成立しているように思える。この少し臆病で、華奢な感じさえもするエッサンス風演奏は、今日的モーツァルトに親しんできたひとを大いに当感させるかも知れない。又モノラル録音が一種独特な空間を生み出し、作品を一層ノスタルジックなものにしている。気が付いて見ると私メはペルルミュテールにすっかり飼い慣らされていた!

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2008/04/18

    ドワイアンのラヴェルは、古典につらなる厳密な形式と、指の動きに関する本能的な欲求との結び付きのうえに成立しているように思える。これは演奏者の内部に危険な混乱や自己中毒を引き起こしかねない代物だが、その形式観を指の動きへの欲求にさらすことによって、ラヴェルの世界を新たにつかみ直す新鮮な視点を我が物にした。また一方指の動きへの欲求を厳しく監視することによって、それを単なる瞬間的印象をこえたものとして、硬質精緻?ストイックで奇跡的なラヴェルが構築されたのだろう。ソロ曲は何れも最高を超えている。ラヴェル好きには、たまらない代物です!

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     2008/04/17

    癖がなく清楚、爽やか、快美な演奏は、甘ったるく未熟な情感に溺れたところもなく、とても好感が持てる。ただ着想の基になったラヴェルの本質をピアノに移し変えて見ると、題材の思想、感情を表現するための手段を必要とするが、明らかに欠落している。聴きやすいだけでは無機質で味気無い(オルゴール)演奏に陥って終う。残念ながらペルルミュテールやドワイアン には遠く及ばなかった。

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     2008/04/16

    ヴェーグは重心を低く置きながらも、堅固な構築性や崇高さを少し抑えて、全体的に上手く大気と溶け合せ、柔和なものを漂わせている。しかし底面では切れ味抜群の弦の刻みとリズムが徐々に温度をはらみながら出番を待ちきれないでいる(ハラハラ、ドキドキ)演奏は飽くことがなく、その自信は隅々に迄及ぼされ清楚で快美、メリハリがあり荷重と支力のバランスが調和し(10枚)見事だ!

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     2008/04/16

    物静かにベーゼンドルファーが、しみじみとした追憶の感情を漂わせてくれるが、未熟な情感に溺れた甘ったるい演奏でもなければ、テクニックをひけらかす皮肉屋でもない。シフはただ単に着想のもとになったクラヴィーアの本質を現代ピアノに移し変えると云う作業ではなく、全く新しいモーツァルトの思想 感情を表現するために、楽譜の中に演奏を閉じ込めず、ムーブマンや響きによって解放していった。比喩的には自由や純粋を意味したのかも知れない。最高です!

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     2008/04/14

    現在〜ボッケリーニのセールス上位をコムニタ(ブリリアント)が独占してますが?ハンブルクの演奏は真の節度と調和 明るい響きと軽快さを兼ね備え、またKLEINのチェロは一種独特のたおやかさや浮遊感がありブロンツィが躍起になって演奏しているのとは対照的で(好みの問題)何かしみじみとした追憶の感情が漂ってくる。ハンブルク ソロイスツの中でもハイドンとボッケリーニは特に素晴らしい!私メは運よく入手出来たが、再入荷を願いたい。

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  • 6人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2008/04/08

    他に生涯で大きな作風の変化を見せ民族色豊かな作曲家としてのマルティヌー(ボヘミア)に比べ、ブロッホ(ユダヤ)の作風や題材には、より情念や霊感のようなものを感じさせられましたが、ここでのホンダの演奏はそれらをくみながらもダイナミックであり、とても思慮深い説得力に満ちている。またピアノは曲の印象を取り逃がさず表現するために、ヴァイオリンのヒステリックな感情や動的 瞬間的な音の移行、変化しやすいものを鋭い観察力で迅速に捉え、適格に伴奏(表現)している〜聴き応え大!(これはお得盤)

    6人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2008/04/01

    現代楽器による素晴らしい演奏として、イタリア合奏団の技術が鍛練により磨きあげられた大理石のような旋律美や、マリナー、ブラウンによるモニュメンタルな崇高さ、カラヤンの近寄り難い個性的な威厳さ等、神のみが俯瞰(ふかん)したであろう全容は、雄大という他ないが、ここではハンブルク・ソロイスツによって、より人間的な情緒や親しみやすい魅力に置き換えられ、その演奏には真の節度と調和のなかに、しみじみとした追憶の感情が漂っている。また弦楽の響きは平和や幸福を謳歌しているかのように優雅ではあるが、前記三者達が見上げる大空からの勝利の伝令を受けた、栄光や繁栄の神々しい響きは伝わってこない。
    (しかし、これは好みの問題です)

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2008/03/29

    モルクのチェロはまるで、ビオラやヴァイオリンまでも奏でているかのように、洗練された装飾性を有し、細部に至るまで周到精緻な表現で、長い音のニュアンスなんかも決して棒弾にきならず〜ハイドンは軽快清楚で清々しく、ドヴォでは感情の移ろう状態を感じさせ、プロコやショスタコでは技量の円熟を物語ってくれる。ヤルヴィ指揮も快美な演奏で音が立っているかのようで素晴らしい。また全体的には初物に対した時の初々しい『発見』の感情によって感動させられた。
    現在〜入手困難になってますが、待ってでも購入する価値は十二分にあります。

    2人の方が、このレビューに「共感」しています。

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