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Verdi さんのレビュー一覧 

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     2021/04/12

    吉田秀和の著作から、グレン・グールドに関わるものを選んだ、一種のアンソロジー的な本です。氏はグールドを日本に紹介した、と言っていいのか、少なくとも1955年の最初のゴールドベルク変奏曲のレコードを強力に推すことで、日本に於けるグールドの高評価を定着させた人、ということは言えると思います。その推した際の文章を含め、様々な評論が、まぁある意味手軽に読める一冊です。

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     2021/04/12

    吉田秀和の「世界の...」シリーズの一冊。このシリーズはどれもそうなのだけれど、なにしろセレクションが40年前ということになるので、今となっては確かに古い。それでも、同じシリーズでも、「ピアニスト」の方はまだしも当時若手だった人も入っているけれど、指揮者に関しては、全員現時点では物故者になってしまっています。(マゼールとブレーズは惜しかった...) なにしろカルロス・クライバーもシノーポリも入ってないのですし。そういう意味では古い本ではありますが、それらの指揮者についての評価としては今でも古びてはいないと思いますし、こうしたものを今書ける人はいないのではないかと。まぁ、こうした企画自体難しいのですが。その意味では、その当時の記録、という意味も含めて、一読する価値のあるものだとは思います、というのがオリジナルを読んでいた者の評価といったところです。

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     2021/04/12

    吉田秀和の一連の著作の中で、比較的読みやすく、今でもある程度通用する作品の一つと言えると思います。遺憾ながら内容的にはやはり40年前のセレクションということになります。流石に野村あらえびすほどには古くはないですが、今時の人は出て来ませんし、その意味では一昔前の人達の評価が中心、ということになります。それを前提にして読むと、なるほど面白い。ただ、これを参考にして聞いていくのにはやはり難しい面もあると思います。その意味では、この一連の著述の後、30年くらいは吉田秀和は書き続けている、ということも念頭に置いて読まれるのがいいのではないかと。個人的には好きですけれども。そしてまた、氏を越えるような評論というのも絶無ではありますが。

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     2021/04/12

    ちくま文庫に入ってから10年以上、復刻したもののまた入手不可になってしまったものも出ている吉田秀和の一連の著作の中では、この本はよく命脈を保っていると思います。ただ、なにしろ古い著作で、私が読んだのは30年以上前ですが、その時点で既に新潮文庫に入っていたので、元は相当昔です。それ故に、今から見るとちょっと内容的に選ばれてるものが、その当時の感覚だなぁ、と思う面もあったりします。それでも十分興味深くて読むに値するとは思いますが、著作の性格上、今は4つ星でやむなしかと。

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     2021/04/12

    吉田秀和の著書は多数あって、全集などになっていたりするのですが、これはそうした全集ものとは別に、氏の様々な評論からの選集ということになります。その意味では敢えてこの選集に意味があるかというと、実はあまり感じません。選ばれているだけあって読む気を起こさせるものではあるけれど、これが決定版というようなものかというわけではないような。敢えて申さば、このフォーマットでしょうか。サイズ大きめで、かなりの厚みのハードカバーであるけれど、その割に軽い。そう、読むのに心地良い本なのです。その意味で、何処かに持っていってゆっくりと寛ぎながら読む、という贅沢が出来る。所有して折りに触れ読む。そんな本です。

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     2021/04/12

    ドイツ・リートの第一人者、フィッシャー=ディースカウの手による、シューベルトの歌曲についての、論文というよりはエッセイに近いもの。むしろメインはシューベルトの生涯を辿りながら折節で作曲された歌曲に言及しているものなので、評伝と呼ぶのがよいのかと。論文というよりは、としたものの、本文ページ数は四六判で細かい活字で500ページに迫る物量。翻訳文は少々読みにくくこなれていない面もあるが、訳者の原田茂生は日本に於けるドイツ歌曲の第一人者で、シューベルトの歌曲の楽譜校訂を遺しているような人なので、相応に信頼できると思います。
    これを読めばたちどころにシューベルトの歌曲がわかり、歌えるようになる、というものではなく、むしろシューベルトの歌曲を楽しむ上での道しるべとでもいったところかと。その意味では大変に読み応えのある本です。

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     2021/04/11

    黒田恭一、という音楽評論家を覚えている人はどれだけいるのだろうか、というより、そもそも音楽評論家という存在自体がまだあり得るのか、という気はするけれど。ただ、12年前に、71歳と比較的早く亡くなってしまった人ではあるけれど、やわらかい文章を書く人として知られていた人ではありました。その人が書いた、「クラシック音楽をきくためのとっかかり」の本。本当に、とっかかりでありながら、実に鋭いところを突いていたりもする。今ではこういう本は流行らないのかも知れないけれど、講談社にはぜひ復刊させて欲しい本です。

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     2021/04/11

    鉄道紀行文、というジャンルをいわば確立させたのが宮脇俊三。編集者でもあった彼の第一作が時刻表2万キロであったけれど、良くも悪くも世の鉄道ファン(というかマニア)を開眼させたのはむしろこちらの本だったのかも知れない。ある意味旅情の薄い、ひたすら乗り継ぐ(実際はそうでもないのだけれども)旅を展開して見せるという意味では、追随しやすかったとも言えるし、そういうスタイルを助長したとも言える。けれども、宮脇俊三自身の紀行文としては優れたものであるし、今では無くなってしまった路線も多数出て来るなど、非常に懐かしくも興味深く読める本ではある。

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     2021/04/11

    恐らくは空前絶後のドイツ歌曲歌いということになるであろう、ディートリッヒ・フィッシャー=ディースカウの自伝、ということになってますが、まぁ自伝というよりはもっと自由な回想録に近い感じかと。日本語で読めるのはありがたいですが、ちょっと翻訳感が強いかと思います。今は入手不可らしいですが、復刻されるといいとは思います。

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     2021/03/04

    この録音の入手性が低くなっているのは本当に惜しい話。
    1990年というグルベローヴァが脂が乗り切っていた時期に、当時の夫君・ハイダーのピアノ伴奏で入れたもの。
    グルベローヴァはあまり歌曲は歌っておらず、録音も多くないのですが、その意味でこのシュトラウスの録音はまとまったものとしてとても重要。そして素晴らしい。これを聞くと、シュトラウスの歌曲の持つ響きの華やかさがグルベローヴァにはよく合っていると思わされます。同時に、グルベローヴァがそれほど積極的には歌曲の録音、たとえばシューベルトやシューマンなどを、皆無ではないにせよ、あまり録音していないのかもわかるような気がします。
    天はグルベローヴァに声と知性の二物を与えはしたけれど、それを見極めて、声、響きを活かす音楽を優先したのかな、と思ったりするのです。
    それはともかくこの録音はシュトラウスの歌曲の演奏としても絶品。これはもっと広く聞かれて然るべき録音だと思います。

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     2021/03/04

    ホルツマイアーは決して人気の高い歌手というわけではないと思いますが、イモージェン・クーパーと組んで一連の録音を入れていて、それをセットにしたもの。近年のドイツ歌曲の演奏は、言ってみればスパイシーな劇的風味に富んだものが好まれる傾向があるのかもしれませんが、それが上手くいっているのはごく僅か。ホルツマイアーの歌唱は外連味の少ないもので、その意味で好感の持てる堅実なものだと思います。

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     2021/03/02

    ドイツ・リートの録音は、廃盤になっては再発されつつ、徐々に消えていく風があって、その中でも消えつつあるのがヘルマン・プライかと。フィッシャー=ディースカウがそうは言ってもスタンダードとして命脈を保ちそうなのに比べると、プライは急速に影が薄くなりつつある気がします。が、20世紀末にサントリーホールでシューベルティアーデと銘打って5夜に亘る演奏会を実施するなど、忘れ難い歌い手でありました。
    この録音はフィリップスに入れたもので、プライの水車屋としては数多くはないものの一つですが、プライの全盛期に近い時期の歌唱が聞けます。

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     2021/03/02

    私はレコードの時代は知らないけれど、CDで比較的早い時期、1990年頃に国内盤でボックス化されて出ていたもの。3万円はしていたかと。それが、後々3部セットの輸入盤が出て、最終的には21枚1BOXで1万円切るというわけで。
    それも入手性が悪くなっているのも困りものだけれど、シューベルトの歌曲として一人でここまで入れた人は空前絶後ではないかと思います。しかも内容は未だスタンダードと言っていいハイレベルなもの。まずは一家にワンセット、の世界ですかね。

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     2021/02/27

    先年亡くなった、早世した、と言っていいのではないか、というビエロフラーヴェクがチェコ・フィルと組んで入れた「新世界」。
    チェコ・フィルの新世界、というと、ノイマン指揮のものが人口に膾炙していると思いますが、ビエロフラーヴェクはノイマンに対する次世代として出て来た人、というように記憶しています。この録音は1989年頃で、この時期にチェコ・フィルが来日した時はビエロフラーヴェクも振っていたのですが、「若い人だな」という印象が強かったという憶えがあります。その時の演奏も、この録音も、決して悪くないと思うんですけれどね。

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     2021/02/27

    これは一家に一枚ものの企画です。但し、全部聞くのはしんどいですけれどね。何しろざっくり100年のシューベルト歌曲の歴史を収めたといったものなので、SP時代の物も含めた古い録音が目白押し。悪くないんですけれど、「シューベルトの歌曲も聞いてみようかな〜」的に手を出すと、骨董品も混ざってるので、ご注意ください、といったところ。マニアというか、分かってて聞こうとする者にはたまらんのですが。

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